ベラ
(キュウセン)
Halichoeres poecilopterus
スズキ目ベラ科

方言・
アオアクジ、アカヤギ、アブラナメ、エトリ、キザミ、キョウセン、クサビ、ジョロ、スナベロ、ベリ、ベリベリ、ベロ、ホトケノイオ、ムギヤキ、モイオ、モクジ、モクズ、モバミ、ヤギ、ヨネズ
全長34cm
函館以南
内湾性が強く、転石のある砂底に生息する。ベラ類の中でもっとも美味である。関西では投げ釣りや船釣りの対象魚。煮付け、焼き物。写真上が♀、下が♂。瀬戸内地方では青ベラ(♂)が美味と人気。
。餌はイシゴカイ。
ベラ


 北海道南部から日本各地に分布し、我が国のベラの仲間ではもっとも広範囲に棲息する。オスは青緑色の魚体だがメスは淡いピンク。知らなければ間違いなく別種と見まごうに違いない。またこの魚はメスからオスに性転換するという特性も持っている。
 ベラ釣りは伊勢湾から西の地域に限定的に普及しており、瀬戸内海一帯にかけては乗合船も出るほど盛ん。波止や地磯からの投げ釣りファンも多い。せいぜい10p程度の外道サイズのベラしか知らない東日本の釣り人には、25〜30p級が竿先をひったくるほどの衝撃的なアタリは驚かされる。
 旬は夏。産卵は地域差があって6月から11月ごろにかけて行われるが、この魚には冬眠する習性があるため、冬季を除く期間が釣りのシーズンとなる。冬眠しない時期も昼行性が明瞭で、夜になると砂に潜り、明るくなると泳ぎ出す。普通の魚は泳いでいるときと同じ状態で寝るが、この魚は横になって寝るという、ともかく変わった魚なのである。


仕掛け図
船釣り胴付仕掛け
船釣り片テン仕掛け
投釣り


ポチ ポイント
   ゴロタ石や砂礫、砂地などの海底付近を遊泳。バラ根の点在するところや岩礁周りの砂地などが大物のポイントだ。
ポチ 釣り方
   小さな口で上手に餌を取るため、小さなハリに小さな餌を刺し、海底すれすれを攻めるのがコツ。キステンビンなどの片テン仕掛けを使うより、下オモリに枝スを直結した胴付き仕掛けで小刻みに海底を叩くように誘うと、釣果は大幅に伸びる。ただし必然的に根掛かりの危険は増加するので、こまめな誘いで根掛かりを防ぐ併せ技が有効。また堅い口にガッチリとハリが突き刺さってしまうため、手早いハリ外しで手際よく釣ることが最大の決め手ともなる。
ポチ エサ
   マムシ、アオイソメ、石ゴカイなどの環虫類を5o以下の長さに切り、ハリ先を埋めるように刺す。このほか小エビなどの甲殻類、イカのマメタン、貝の剥き身など、さまざまな餌で釣れるが、いずれも小さく刺すことが大切だ。