基本射撃姿勢

基本的な射撃姿勢が正確な照準とスイングを生む
スタンス
足の開き具合は肩幅と同等か若干狭めた位置がよいとされる

広い・・・反動に耐える安定性は高くなるが足腰で生み出すスムーズな回転運動が難しくなる
狭い・・・上半身の動きはスムーズになるが身体の安定性が悪く反動に耐えにくくなりすばやく二の矢の発射に移行できなくなる

足の位置
身体を射台正面に対して45度の位置に立ち、その際構えた銃身が射台の中心線(中央)とクレーハウスに引かれたラインを結ぶ線上に銃と目を結んだ照準線を置くように注意して構える
両足の感覚は肩幅もしくは若干狭めた程度が良いあくまでも安定していることと下半身で状態をスムーズに回転させられるかが重要である

射撃姿勢をとったときは

射台に対して射手の肩が45度前方向を向き左右45度に切れるクレーに照準できるようにしなくてはならない
その際の回転運動は、足首、膝、腰などみぞおちから下の部分を柔軟に利用し、銃を水平かつスムーズに動かせるように練習を重ねることが必要

スタンス同様体側面は射台に対して約45度になるようにする。角度が浅い場合は射手にとってその銃がーの銃床の長さが長い場合や先台を持つ位置が遠いなどの問題があり角度がつきすぎる時は逆のことが考えられる

左右の足への重心のバランス
一般的には前足7後ろ足4と言われているが、実は重心配分よりも回転軸を何処に持っていくかが重要でありそれによって重心のかけ方が決まってくる
トラップ射撃ではみぞおちから下の部分をフルに使ってスイングを行うため腰は軸になりえない
右打ち射手なら左足のくるぶしが軸となりスムーズな回転運動を行う

実際に左足のくるぶしを軸に射撃姿勢を取り、回転運動をするとわかりやすいが、回転に自由度が増し、無理なく回転運動が出来ると思う。
ここで注意するのは突っ込みと呼ばれる射撃 の過剰な前重心にならないことと回転運動時の前後への動きはご法度である
さらに足の指をしっかりと広げ足を地にしっかりと付けておくことも忘れないようにし、射撃用に細身のシューズを選ばないようにする
以上が射撃姿勢の基本である

腰を曲げずに左のくるぶしを軸に上体がスイングできる姿勢が必要
下半身に柔軟性を持たせるため、膝は軽く曲げられている
昔の使用装弾よりも軽くなったために前傾姿勢は取らずスイング重視の姿勢がよい

あとは射手によって補正をくわえながら自分の射法を作っていく
体側面は射台に対して約45度になるようにする
角度が浅いと銃床が長くまた先台を持つ位置が遠く感じられてしまう
角度がつきすぎると逆のことが言え 正しい射撃姿勢
を作り状況に応じて銃床加工なども視野に入れておきたい

みぞおちから上が銃の保持と照準を作るための体勢となっているが下半身は自然な立ち姿のまま
直立不動の姿勢は安定したスイングを妨げ、安定性も悪いため避けるようにする

左足のくるぶしを回転軸として射撃姿勢をつくるが左足に体重をかけすぎると素早くスムーズなスイングができないので注意する かかとが浮くようなら僅かに後ろに重心を移します

肩付け

標準的な肩付け位置は
1 の腕付け根付近の窪みとなるが体格や銃サイズなどにより2や3となる場合もあります
2 の上腕部肩への肩付けはスイングがし易くなる反面初矢で肩付けが外れやすく二の矢の発射時に的確な照準が出来にくく銃をしっかりと肩に引き付けておく必要があり
3 の肩内側の鎖骨下部に肩付けすると銃床位置が低くなるため前傾姿勢が強くなる傾向が強くなりクレーを追う際にスムーズな動きが妨げられる可能性がある
また上半身が正面を向くこととなりグリップを握る右手首の角度がきつくなり自然な射撃スタイルが取りづらくなったりするので気をつけたい

標準的な位置で肩付けをすると銃床がすっぽりと収まり、無理なく銃の保持ができる銃床長が身体にマッチしていることも条件となる
あくまでも基本形をベースに自分にマッチした位置を見つけることが必要となる
肩付けは常に一定の場所に収まるように練習を繰り返しておきたい

衝撃を受け止めるだけではなく照準を維持するのが肩付け
射撃の際銃を固定するために銃床の床尾部を腕の付け根付近にあてがうがこれを肩付けという
火縄銃は頬付けだけだったが肩付けを前提とした西洋銃は銃床によって正確な照準が出来たことで命中精度があがった

銃床は発射の際の衝撃を受けるだけではなくしっかりとした頬付けを助け、重心を確実に保持するためと重要な役割が持たされた、射撃姿勢の要でも有る

頬付け

常に同じ照準線を得るため確実にマスターしよう
照準は照星と目の位置を固定しないと定まらないが、銃床に頬を当てて目の位置を固定させるのが頬付けの役割となる
正確な照準を作り上げるのに最も重要になってくるのがこの頬付けでこの頬を当てる位置と押し付ける力加減を確立しておかないと、その都度照準が変わり、当たるものも当たらなくなってしまう
たとえ最適な頬付けが出来ていても太ったりして体型が変わったりするとで頬に肉がついたりなくなったりでそれも問題となる
一流選手は頬付けをする銃床部に厚さコンマ数ミリのガムテープを貼ったりして照準を調整することがあるというほどシビアな部分でもある
正しい頬付けは口を軽く開け。銃床に頬骨をのせて頬で銃床を適度な力で押す感覚でよい
押す力が弱ければ銃と目の位置がずれて正しい照準を維持することができず、初矢に続く二の矢の照準がままならなくなってしまう
また強すぎると顔の筋肉が硬直しスイングや目の動きにまで支障をきたしてしまうため、適度な力加減を見つけなくてはならない
口を開けておけば銃床がスムーズにに頬に入り、そのままコールに入れるからだ
もちろん居銃時はずっと開けたままでないと照準が変化するので気をつけたい

軽く口を開ければ銃床が下から自然に頬に収まる。銃床に頬を載せるのではなく、銃床が下から上がってきて頬に当てる感覚も重要。同時に片付けもできればなおのこと良い
また頬付けをする際に顔の向きにも気をつけなくてはならない。左右の目は水平になるようにし、顔は顎を突き出す感覚でなるべく起こすことが重要
左右の目を水平にすることができ、平衡感覚も保つことが出来るからだ
また顔面を起こせば特に上面の視野が広がり、眼球も自由に動かすことが出来る
これらの条件を満たしながら頬付けの位置を探ると、おのずと頬付けの位置が前進してグリップを握る右手との距離が近くなる。一流の射手の頬付けを見ると、この位置関係と必然性が見えてくる

銃に対し左右の目の位置はなるべく浅い角度にしたい。頬骨が張っていてムリな場合は仕方ないがキャストで修正もできる

左右の目の高さが変わらず、銃に対する顔面の角度も僅かに押さえられている
この姿勢であればクレーに対して素早く照準を付けることが出来る

初心者にありがちな姿勢で、左右の目の高さが図っていると頭を傾けた状態では、車の運転どころか歩行さえもまともに出来ないほど平衡感覚が悪くなる

顎を突き出すようにして顔面を正面に向ける。顔が立てばグリップに顔が近づき、リブと照星との一定感が増し、身体の一部のようにスイングできる

顎を引くとやぶにらみになってしまい、上部の視野が狭まる。さらに最初から眼球が上を向いているために動きも悪くクレーの射出方向を捉えにくい

グリップ
掌全体を密着して握るが握り締めないように注意
上下二連銃のグリップは、発射時の反動を手で受ける拳銃のようにガッチリ握り締める必要はない。
反動は肩付けに任せ引き金を引く手の右手の固定と銃床を肩に引き付ける役割と割りきって考えたほうが良いだろう

グリップを握る時には中指と薬指、小指の三指に隙間を作らないよう、掌でグリップを包み込むようにしっかり密着させ、決して強く握らないように注意する。また肩付けへの引き付けは、前述の3指と母指球(親指下部のふくらみ)で軽く銃をまっすぐ引き寄せる感覚でよい。その際に強く引き付けると引き金がスムーズに引けなくなり、しなやかなスイングもできなくなってしますので、肩付けが外れず頬付けがずれない程度の力を見つけ、基本の射撃姿勢が確立されてから自分にあった引付を見つければよいだろう
グリップを握る場所は引き金を引く指の位置やプルレングスによって若干変わってくるが、据銃時に自然と握られる位置が自分に合っていると言える。なお上から握れば肘が上がり、下だと肘が下がるので一流選手の肘の高さからグリップ位置を探すのも手である
また射撃時にグリップ位置を決めて握るのは薬室を閉鎖して銃が一本形状になってから行うこと。薬室開放時の銃が俺だ状態でグリップを決めると、据銃時に不自然なグリップになる可能性があり、閉鎖動作中にグリップがずれることもあるからだ。
また据銃中に握りなおしをすると完璧なグリップが崩れるので、一度グリップを決めたら絶対に握りなおしをしないことも肝要となる。
グリップと密接な関係にあるのが引き金であり、グリップによって引き金に掛かる指の位置が変わってくるため、自分なりにグリップ位置を確立しなくてはならない。引き金は人差し指の第一関節すぐ上の指の腹で、指の運動方向に沿って引くように心がける。グリップや人差し指に力が入っていると引き金をスムーズに引くことが出来ず、ガク引きとなつて銃身が僅かだがずれてしまったり、二の矢の発射準備ともなる引き金の戻しも確実に出来ないことがあるため、リラックスして適度な力で素早く引けるように練習をしておきたい。
グリップの太さや手の大きさなどによってどうしてもグリップと引き金の位置がしっくりこない場合は銃床加工や銃床オーダーによって理想的な位置関係を作り出すべきだろう。

先台で銃を振らないよう銃の確実な保持が役割だ
先台はややもすると標的に向けて銃身を動かすためのグリップと勘違いされてしますが、先台のグリップは銃の保持とマズルジャンプを抑えるためにある

先台を支える位置は銃のサイズと射手の体格によって少しずつ異なってくるが基本的に銃の前後のバランスが取れる少し先の先台部分を持ち、肘の曲がる角度が120〜130度程度になるようにすれば良い。支持点が機関部に近すぎると先台を支える手に力が必要となり、自然なフォームが取りづらく、ラウンド中に筋肉疲労がすすんで正確な照準が行えなくなってします
逆に先台の遠くを支えると左肩の位置が低くなり左右スイングに均等性がなくなってしまいます
先台を支える手は掌を表に広げて人差し指を照準方向に向け、先台を掌全体に密着させるように載せる。次いで親指と中指、薬指、小指で先台を軽く握り締めるように保持すればよい。
人差し指を照準方向に向けるのは銃口の方向を射手の意識に伝達するためと、先台を強く握り締めさせない効果がある。

先台の先を持ちすぎると肘が伸びるため、左肩が前に出て顔面の角度も大きくなってしまう。また左肩が落ちやすいので水平なスイングにも支障が起こる

先台の機関部近くを持つと銃の重さが左手に大きく掛かるため、疲労ばかりか正しい姿勢もままならない。スイングにも
影響が出るため即時矯正したい。

射撃時にグリップを決めるのは居銃姿勢をとる時にした方がベスト。日常のイメードトレーニングが出来ていれば、自然にグリップ位置を握ることが出来るはずである。

みぞおちから上は固定 ギプスで固められた感覚
肩付け、頬付け、グリップ、先台の4点が決まったら、基本的にこの4点の位置関係は一切動くことのないものとしておき、スイングする際も全て上半身が固定されたままクレーを追わなければならない。言い換えれば、みぞおちから上は銃と一体となってスイングする銃そのものだと思って欲しい。つまり上半身を柔軟にスイングさせるのは、みぞおちから下の身体で動くのは眼球と引き金を引く人差し指だけである。これを自分のスタイルとして完璧にマスターできれば、スタンスと併せて理想的な射撃スタイルが完成したと言えるのだ。

射撃時にグリップを決めるのは居銃姿勢をとる時にした方がベスト。日常のイメージトレーニングが出来ていれば自然にグリップ位置を握ることが出来るはず。

先台のグリップは、掌全体をチェッカリングに密着させ、人差し指以外の3本の指で握る。人差し指を無理のない程度に照準先に向けると、クレーを追うときに住の動きと感覚が近くなる。

命中への絶対条件となる正しい照準を身に付ける
照準と言うと一般的にライフルの照門、照星の関係を想像し、リブの水平線上に標的を置きたくなるが、トラップ射撃のそれは異なる。国際ルールに則った放出機から放たれたクレーは秒速30mで飛び出し、速い速度のまま上昇していく、つまり上昇しているクレーを落とすため、若干銃身を上に向けて撃たなくてはならない。そのため目の位置をリプより高めにして、照門を上げた状態を作り上げて撃つことになるが、それは中間照星と照星の位置関係で覚えるのが基本となる。居銃姿勢からリプを通して見える中間照星と照星は、写真のように見えるので、照星と中間照星がダルマ形状になるように頬付けなどで目の高さを調整したい。

正しい照準と射撃姿勢を得るためには、銃床のサイズが射手の身体に合っていなくてはならない。基本的に日本人向けの銃は日本人の平均値で作られているので、リコイルパッドの追加や銃床加工によって自分の身体に合わせたい。サイズが合えばおのずと点数も上がってくるものだ。

金色の中間照星とオレンジの照星がダルマ状にみえればOK。正しい照準ができた状態で射手を正面から見ると、リブ上面の延長線上に瞳の下縁がくるのがよい

照星に中間照星をダブらせないように。これはライフル的な照準で、クレーの下を撃つことになる。この場合リブ上面の延長線上に射手の瞳の中心がきているのでよくない

中間照星と照星が離れすぎていると、銃口が照準線より上を向いているため、実際にはクレーの上部を狙っていることになる。射手の瞳はリブ上面よりかなり上になっているのはよくない。




射撃前に銃口を置く位置はクレーハウス上面が基本
射台で射撃姿勢が整ったら、コール前に照準を放出機の有るクレーハウス周辺に定めなくてはならない。
基本はクレーハウス上面に引かれた白線の先端に照準を置けばよいが、自分の射撃が一定のスキルに達したら、斜面のセットにより高いクレーが多い場合は僅かに上、低いクレーが多い場合や雨天などでクレーの飛行線が低くなりがちの時は若干下を照準するなど、照準位置を変えることによって更にクレーを的確に捉えることができるようになる。
ちなみに小原氏の照準位置は、基本形からすると高めの位置に置いているという。これではクレーを視野に捉えるのがおそくなるのでは?と考えてしまうが、セットを構成する放出機の位置関係からすると、これもまた理論に基づいた射法の一つである。
コール時に銃口を置く位置が高いのは3台の放出機から放出されるクレーの交点に照準点を置くことで、飛翔方向と逆から飛び出すクレーの無駄な情報をカットするためとのこと。
特に放出後のクレーは遠くに感じられるが高い位置に置かれた銃口付近から飛び出すクレーなら余裕を持ってスイングができるという。これは小原さんの師匠の小原征男氏の指導でガンショップオバラシューティングクラブでも実績を上げている射法である。

マスターアイと両眼視

マスターアイと両眼視
人間には利き手と同様に利き目がある。一般的に利き手が右なら利き目も右の人がおおい、
利き目の確認方法は指でOKマークをつくりその腕を伸ばし、その丸アナから両目で離れた目標物を見る。そのまま交互に片眼を閉じると一方の目が目標物を捉えており、その目が利き目と判断できる
クレー射撃では両目を開けた両眼視でクレーを追わなくては不利となる。この間照準線上に置く目が利き目でないと正しい照準はでないので、利き目が逆の場合は今すぐに補正しておきたい。利き目を薄目にしたり、シューディンググラス用の補正テープなどを利用して見るのも良いだろう

射撃姿勢が整ったら銃口を動かさずにコールする
射撃姿勢と照準位置が定まったら、クレーを放出させる合図を送るが、それをコールと呼ぶ。射台前にスピーカーのようなマイクがセットされているが、そこに向かってコールする必要はなく、射撃姿勢を崩さずにそのままの状態で発生すればよい。その時に気をつけたいのは、銃口が動かない発声でコールすること。そのためにも頬付けの際に口を半開きにしておくと良いのだ。射台から聞こえてくる「はぁー」「はい」というコールは、まさに銃口を動かせずに発生できるので最適といえる。

コール前に銃口を置く位置は、基本的にクレーハウス上部となるが、クレー放出機のセットにより高いクレーが多い場合は少し上、低い場合や雨天で低く飛びがちの時は手前にするとよい。



小原誠選手はコール時に銃口を置く位置が高い。3台の放出機からは放出されるクレーの交点に照準点を置くことで、飛行方向と逆から飛び出すクレーの無駄な上方をカットしているのだ。
特に放出後のクレーは速く感じられるが、高い位置に置かれた銃口付近から飛び出すクレーなら余裕を持ってスイングができると言う。これはガンショップオバラシューティングクラブでも実績を上げている射法である。


スイング動きを射手の上部から見ると、上半身はギプスで固定されたようで、下半身で動いていることが見て取れる。


射撃姿勢から右に銃口を振り始めるときは、左へのスイングに比べて銃が先に走りがちになるので注意する。

前の画像に続くものだが腰がリードしてスイングを始めているのがわかる。銃を保持している上体はまったく変化なし。


右に飛ぶクレーを追っているが、身体が開いていて照準が外れないように上体を固定しておくことを忘れずに。


左45度に切れたクレーを狙った姿勢。膝と腰などを柔軟に使ってスイングしている様が見える。


右45度に切れるクレーでは身体の安定性が落ちるが、左足のくるぶしを回転軸にしていれば前のめりもなくなる。


スイング最大の注意点は照準点を絶対に保持する事

クレー射撃では追い越しざまにクレーを撃つスイング射法と、クレーを追い越して同じ速度でクレーの前を撃つリード射法が一般的とされるが、ここではトラップ射撃に最適と言われるスイング射法について触れていくことにする。
クレー射撃は放出されたクレーを正しい照準で追い、適当な狙い越しをはかって引き金を引きクレーを粉砕するスポーツ。これまで紹介した射撃姿勢と正しい照準が出来ていれば、あとはスイングと狙い越しをマスターすることで得点も伸びるはず。しかし多くの射手は、このスイングと狙い越しの問題でクレーを抜いてしまっており、ここが90点を越える壁ともいえる

スイングは前述した基本の総集編でもあるので、今一度振り返って各部をチェックしておきたい。スイングで重要な点は、居銃時に決めた上半身の関係を崩さないことであり、実際に目がクレーを追ってしまいろ、遅れて銃身がついてくるなど、目が照準線から外れたことで失中している射手が多いと言う。
目の動きを追って説明するならば、コール時の照準位置ではしっかりと照準線を押えつつ、放出されたクレーが視界に入ったら、そのまま目だけでクレーの飛ぶ方向を確認し、再び目を照準線上に戻して照星でクレーを追うことになる。
つまり射撃姿勢で決めた上半身の関係はまったく崩れることなく、別の動きをするのは眼球のみでそれも一瞬だけのことである。
この手の癖は射手自身が目の動きを意識して直さないと、改善することはできない。
スイングで注意する点は、初矢の発射でスイングを止めず、しっかりフォロースルーを行うことだ。
二の矢への準備を怠れば、クレーを抜いてしまう確立も必然的に高くなってしまう。

一般的な射手はクレーが放出されてから0.6〜0.7秒で引き金を引いている。その間クレー(a)は20m飛んでおり、射台からの直線距離は約32mとなる。この時点で:@撃鉄が落ちたと仮定すると、初速約330m/秒の散弾(b)がクレーに到達するのに要する時間は焼く0.1秒の間にクレーは3m飛び、その差が狙い越しとなるが射手の位置から実は0.8mしか移動していないのだ。しかしスイングによってクレーを追い越していることや、引き金を引くタイムラグもあるため、決定的な数値は出せない。とは言えさほど大きな狙い越しを必要としていないこと想像できる。

トレーニング用シートを作ってみる
射撃姿勢のイメージトレーニングは銃があればいつでもできるが、照準とスイングのイメージトレーニングはなかなかイメージが湧きにくく、実射に近いスイングを行うことは出来ないもの。
下の画像は射場の背景にクレーとクレーの飛行線を合成したものだが、このようなトレーニングシートを自作してイメージトレーニングに取り入れるのも効果が見込める、もちろん背景を省略して室内の壁にる
テープやピンで仮想飛行線を引くだけでも良く、様々な飛行線を設定すればよいだろう。
イメージトレーニングでは飛行線を辿るだけでなく、射台に立った時から射撃姿勢を作るまで、さらに正しい照準が保持されているか、ひじや腰によるスムーズなスイングが出来ているか、引き金を引くタイミング、フォロースルーへの移行などを含めた一連の動作として効果的なトレーニングを行いたい。
また日々のトレーニングを行うことにより、銃を自分の一部のように動かすことができ、必要な筋力が増強されることで銃の重さも軽く感じるようになるはずだ。