男の趣肴http://www.ajiwai.com/index.htm
日本の伝統食品編
  1.手打ちうどん
  2.手打ちそば
  3.ご飯
  4.味噌作り
  5.醤油醸造
  6.ウスターソース
  7.本醸造みりん
  8.かつお節
  9.砂糖
 10.
 11.ポン酢
 12.柚子胡椒
 13.ぬか漬け
 14.たくあん
 15.べったら漬け
 16.桜の花の塩漬け
 17.桜の葉の塩漬け
 18.胡麻豆腐
 19.豆腐
 20.油揚げ
 21.ゆば
 22.納豆
 23.きな粉
 24.白玉粉
 25.上新粉
 26.かたくり粉
 27.きびだんご
 28.餅つき
 29.梅干し
 30.紅生姜
 31.いかの塩辛
 32.スルメ
 33.米こうじ
 34.かぶら寿司
 35.かぶの千枚漬け
 36.甘酒
 37.かまぼこ
 38.はんぺん
 39.さつま揚げ
 40.がんもどき
 41.伊達巻き
 42.こんにゃく
 43.高野豆腐
 44.凍みこんにゃく
 45.焼き麩
 46.せんべい
 47.えびせんべい
 48.おこし
 49.五平餅
 50.かんてん
 51.いくら醤油漬け
 52.ニンニク醤油漬け
 53.あじのみりん干し
 54.粕漬け
 55.わさび漬け
 56.豚みそ漬け
 57.卵のみそ漬け
 58.やまもも酒
 59.梅ジュース
 60.カルピス風飲料
 61.ヤクルト風飲料
 62.番茶
 63.ニッキ水
 64.ガム
 65.かりんとう
 66.あめ
 67.水あめ
 68ポップコーン
 69ラムネ菓子
 70カルメ焼き
 71.かるかん
 72.干しいも
 73.おはぎ
 74.ういろう
アジアンフード編
  1.キムチ
  2.辛子明太子
  3.ごまラー油
  4.オイスターソース
  5.豆板醤
  6.XO醤
  7.ラーメン麺
  8.ラーメンスープ
  9.叉焼(チャーシュ)
 10.煮豚
 11.鶏肉チャーシュー
 12.生春巻きの皮

ヨーロピアンフード編

  1.天然酵母パン
  2.ベーコン
  3.ロースハム
  4.ソーセージ
  5.ビーフジャーキー
  6.コンビーフ
  7.オイルサーディン
  8.ザワークラウト
  9.スパゲッティー
 10.ペペロンオイル
 11.タバスコ
 12.ジンジャーエール
 13.ヨーグルト
 14.アイスクリーム
 15.コンデンスミルク
 16.キャンデー
 17.ポテトチップス
 18.カッテージチーズ
 20.モッツァレラ
 21.バター
 22.ピーナッツバター
 23.マヨネーズ
 24.トマトケチャップ
 25.紅茶
 26.桑の実ジャム
 27.チョコレート
 28.スコーン
 29.シュークリーム
 30.プリン
 31.カップケーキ

男の出刃ン
  1.
お好み焼き
  2.広島風お好み焼き
  3.
たこ焼き
  4.
グラタン
  5.
鮭茶漬け
  6.
はりはり鍋
  7.
さば寿司
  8.
いもだんご
  9.
簡単ゆでたまご


微生物学    
食品の手作りにあたって 発酵食品の影武者「微生物」

1.はじめに

 発酵食品を作るにあたって、ちょっと知っておきたい知識を述べておきたいと思います。

 食品の中には微生物のはたらきで、うま味をかもしだしているものがあります。このホームページでは、みそ、醤油、みりん、ぬか漬け、たくあん、納豆、かぶら寿司、カルピス、ヤクルト、キムチ、パン、ヨーグルトなどがこれに相当します。このようなはたらきをする微生物を大ざっぱに分類すると、カビと呼ばれる菌類に属する麹カビ菌や酵母菌など、DNAが核膜に包まれた真核生物と、細菌のように核膜に包まれていない原核生物に分けることができます。
 カビというと、パンに付着する青カビ、赤カビ、黒カビなどが連想され、悪者というイメージが強いものですが、みそ作りに使われる麹もカビの一種です。
 微生物の働きのうち、食品の味を低下させるものを腐敗や変敗と呼び、食品作りによい結果をもたらすものを発酵と呼びます。赤カビや青カビのように食品を腐敗させる悪者もいれば、発酵に役立つものもいるわけです。これらの微生物の特徴を知り、おいしい食べ物を安全に手作りしたいものです。

2.発酵食品に有用な微生物の種類と特徴

2−1.カビ

 日本酒やみそ、醤油作りに欠かせない麹はカビの仲間です。カビは酵母や細菌に比べ、少ない水分量でも生育できますが、酸素がないと生育できません。カビの胞子は、高温に対する耐熱性が強く、例え100℃〜135℃までの温度帯であっても数分から数時間もの間、死滅せずに生き残る胞子が存在します。
 このようなカビの中でも、麹カビは
微酸性を好み、25℃〜30℃くらいで活発に生育します。50℃前後になると菌体は死滅しますが、麹カビによる分解作用は60℃くらいまで有効に働き続け、胞子は100℃前後まで生き続けます。菌体が死滅後も分解作用が継続するのは、麹に含まれる酵素が関係しているためです。麹カビが持っている酵素には、でんぷんを分解する酵素のアミラーゼや、タンパク質を分解する酵素のプロテアーゼがあり、これらの酵素が60℃くらいまでは破壊されないため、菌体が死滅後も分解作用は継続し続けます。
 ちなみに、日本酒醸造用の麹カビには、米のでんぷんを分解する必要があるために、アミラーゼを多く含むものを利用し、みそやしょう油醸造用には大豆のタンパク質を分解するために、プロテアーゼが多い麹を利用します。日本酒では、アミラーゼで分解されたでんぷんがブドウ糖になり、ブドウ糖が酵母菌のエサとなってアルコール発酵して、アルコール成分を造り出すわけです。また、みそやしょう油では、プロテアーゼで分解されたタンパク質がアミノ酸となり、独特のうまみ成分となります。

2−2.酵母菌

 アルコールを生成することができる微生物です(※カビや一部細菌もアルコールを生成します)。酵母には、酸素を必要とする産膜酵母もありますが、大部分の酵母は酸素があるほうが生育は活発になるものの、酸素がなくても嫌気的発酵(アルコール発酵)により生育することができます。熱に対する耐熱性としては60℃前後の比較的低温でも10数分で死滅するものがほとんどです。pH4.0とか4.5の酸性を好み、乳酸菌の作り出したpH2.0の強酸性でも繁殖することができます。
 手作り食品を作る上で、酵母菌が他の微生物と大きく異なっている点が1つあります。それは、他の微生物を加えるのは食品の分解を主な目的としているわけですが、酵母菌を加えるのは、分解作用に加えて、
他の微生物が生成した糖分をえさにしながら、各種アミノ酸、ビタミン、脂肪酸などを 「合成」 できる点です。この合成の働きは酸素の有無により異なり、酸素があるとこれらの物質を合成しますが、酸素がないとアルコール発酵に切り替わり、アルコールを生成します。みそ作りにおいて、仕込み1ヶ月後に切り返しをするのは、切り返しをすることで酸素を補給し、酵母菌のアミノ酸等合成作用を促すためです。

2−3.乳酸菌

 細菌の一種で、糖をえさにして、乳酸を作り出すことができます。乳酸はpH2.0〜2.5の強酸性ですので、納豆菌など、他の細菌を殺菌することができます。40℃〜50℃が適温ですが、100℃でも死滅することはありません。また条件的嫌気性細菌のため、酸素はなくても生育します。どちらかというと酸素は大気圧よりも低い酸素分圧になることを最も好み、ぬか漬けのように空気には直接触れてはいないけれど、毎日かき混ぜることによって若干不足しながらも、酸素が供給されているような環境を好みます。

2−4.納豆菌

 細菌の一種で、名前からもわかるように納豆作りに欠かせない納豆菌です。40℃が適温ですが、70℃くらいでも旺盛な繁殖力があり、タンパク質や脂肪、炭水化物など様々なものを強力な分解力で分解していきます。ヘタをするとタンパク質をアミノ酸に分解するだけでなく、さらにアンモニアにまで分解してしまう恐れがあります。酸素を好み、アルカリ性環境下におくと活発に活動しますが酸性に弱いので、乳酸菌が繁殖していると、乳酸菌が作り出す酸によって活性度が低下します。

2−5.その他の細菌

 食中毒を起こすチフス菌、腸炎ビブリオ、ボツリヌス菌、ブドウ球菌などがあります。また、細菌に寄生するバクテリオファージと呼ばれるウィルスもあります。バクテリオファージは寄生宿主とファージの生育条件がほぼ一致することから、ファージのみの増殖を抑えることは困難です
 また細菌類には、食塩濃度が高くても生育できる好塩菌と呼ばれるものがあり、
食塩濃度が20%〜30%であっても生育が衰えない細菌があります。梅干し作りでは一般的に20%の食塩濃度で作られることが多いわけですが、好塩菌では20%〜30%でも生育できるわけですから、梅干し作りよりも高濃度の食塩でも繁殖していることになります。
 生育温度は、
−7〜75℃の範囲にあれば完全な殺菌はできないと考えた方が無難です。細菌は温度が10℃上昇すれば、生育速度は2倍となり、細菌が生育できる上限の温度を超えると、酵素を構成するタンパク質が熱変性を受け、生育が阻害されはじめます。
 圧力との関係では、30℃の環境では300気圧以上の圧力があれば細菌の死滅が始まりますが、中には600気圧でも生育するものもあり、圧力によって殺菌を計ることは困難です。

3.代表的な発酵食品に働く微生物

3−1.みりん(麹カビ)

 焼酎にもち米と米麹を入れて発酵させ、もち米のでんぷん質を糖化させて作ります。麹カビのもっている酵素でもって発酵させるわけで、焼酎の高純度なアルコール分により他の雑菌とともに麹カビ自体が死滅しても、もち米を糖化させることができます。

3−2.ヨーグルト(乳酸菌)

 ヨーグルトは、乳酸菌の働きで作られます。乳酸菌は自分自身で生成する乳酸の働きにより、溶液を酸性とすることができるため、他の雑菌の繁殖を抑えることができます。

3−3.パン(酵母菌)

 パン作りは、糖分を含む小麦粉などの生地が酵母菌の働きでアルコール発酵し、アルコール発酵で生成した炭酸ガスを小麦粉のグルテンで包み込むようにして作られます。このパンの発酵に最適な香りと膨らみを持つ酵母はイーストとして市販されています。イーストを使うと発酵力が強いため、他の雑菌が繁殖するよりも前に十分な発酵力を得ることができます。ただし天然酵母を培養したパン作りでは、酵母の活性度が低いために、酵母が十分に発酵するまでの時間がかかり、酵母の香りに酸味を帯びたり、雑菌が繁殖したりすることがあります。

3−4.みそや醤油(麹菌、乳酸菌、酵母菌)

 硝酸還元菌→麹カビ→乳酸菌→酵母菌の順序で働きます。硝酸還元菌は仕込み水や麹に含まれる菌が繁殖するもので、硝酸還元菌が増えることにより、亜硝酸が蓄積され、好気性の雑菌の繁殖が抑えられます。この環境の中でも、麹カビの酵素の働きにより糖化がすすみ、糖分が蓄えられるとともに、麹カビが生成した糖分をえさにして乳酸菌が繁殖しはじめることによりpHが酸性に傾きはじめ、雑菌の繁殖は益々抑えられます。乳酸菌の働きで乳酸濃度が1%になると、酵母菌には最適な環境となり、麹カビの酵素がたんたんと作り続ける糖分をエサにして、純粋に酵母だけが生育しはじめるわけです。

3−5.納豆(納豆菌)

 納豆は、納豆菌の働きにより、粘りとうまみのアミノ酸が作られています。納豆菌の適温は40℃付近で、50℃以上になると生育が抑制されますが、ヒートショックを与えながら種付けされることからもわかるように、高温に対する熱耐性があり、70℃でも旺盛に繁殖します。もし納豆菌の仕込み初期に40℃以下に下がるようなことがあれば、納豆菌の発芽が遅れ、この間に雑菌が繁殖する恐れがでてきて、カビや乳酸菌、大腸菌が繁殖する恐れがあります。

4.食品に残存する微生物について

 食品に含まれる微生物を殺菌するために加熱や塩漬けがよく行われますが、家庭で作るような手作り食品の製法では、全ての微生物を完全に死滅させることはできないと思った方が無難です。
 例えば、ロースハムやベーコンでは、75℃前後の燻煙をかけることで殺菌していますが、この温度では胞子になったカビは完全に死滅させることはできません。また、梅干しでは塩分濃度を高めることで耐塩性のない細菌を滅菌しますが、細菌のなかにはやはり耐塩性のあるものがあります。食品に添加するような分量の塩分では、耐塩性菌の活動を抑制させるだけで、完全に殺菌できているわけではありません。酸素を遮断する方法も同じです。酵母は酸素があれば増殖しますが、酸素がなくてもアルコール発酵に切り替わり、生存を続けます。

 つまり、75℃前後の熱や塩分、無酸素状態だけでは空気中に漂う細菌を完全に殺菌することはできないということになります。でも私たちの身の回りを見渡すと、市販食品という保存性の高い食品も実際にあるわけです。では、市販食品はどのようにしてこれらの問題を解消しているのでしょう。
 熱に強いカビも酸素がないと繁殖できないし、塩分に強い細菌も熱に弱いものが多い (一部例外あり) ということが言えるわけですが、これを応用すると、温度を75℃以上に高めてかつ、無酸素状態にするとか、塩分濃度を高めるといった 「合わせ技」 を使えばいいことになります。しかし、完全な殺菌ということになると、このように単純な方法では十分ではなく、食品に含まれる可能性のある微生物の特性を考慮し、適切な殺菌方法を選択することが大切になります。

最後に

 私たちにとっておいしくてかつ、添加物の少ない食品は、言い換えると微生物にとっても 「繁殖しやすい、おいしい環境にある」 と見なすことができます。こういった手作り食品に潜む危険性を見極め、食中毒などの事故のない、安全で楽しい手作りができることを祈っております。

平成13年12月31日 男の趣肴ホームページ管理人 ぴ

参考文献)

1.食品微生物学 技報堂出版 好井久雄、金子安之、山口和夫共著
2.月桂冠 お酒の博物誌 http://www.gekkeikan.co.jp/ さんの
      麹菌のつくる酵素 http://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/encyclopedia/00169.html
3.農文協 http://www.ruralnet.or.jp/ さんの
      現代農業2000年10月号発酵ってなに? http://www.ruralnet.or.jp/gn/200010/200010_f.htm
4.発酵食品への招待 裳華房 一島英治著 ISBN4-7853-8521-9


あめ    
甘いだけではありません 砂糖のちから

【1.はじめに】

 調理をする上で様々なシーンで砂糖が使われています。砂糖は食べ物に甘みを与えるわけですが、昨今の甘さ控えめの観点から、レシピの分量よりも砂糖を控えめにする方も少なくないのではないでしょうか?

 かくいう私も、家族から 『甘いなぁ』 と言われれば、私自身の裁量でもって、かなり自由に砂糖の分量を減らしてきました。でも砂糖について調べているうちにそんなに自由に加減していいものではないことがわかってきたのです。

砂糖のちから
砂糖の作り方

 砂糖のはたらきが単に甘さを添加するというものであるならば、砂糖の分量は減らせば減らすほど、現代の嗜好に添うものとなるはずです。でも砂糖漬けの砂糖の分量を減らしてしまっては、長期保存が効かなくなるのは誰でもが気づくところです。この他にも様々な意味で砂糖には、科せられた役割があるのです。

 砂糖の分量を加減するのは、この砂糖の役割とでもいうべき、砂糖のちからを理解した上でやったほうが、失敗を避けられると考えましたので、ここで紹介したいと思います。

 時間のない方はこちらへジャンプしてご覧下さい。

【2.砂糖の製造方法】

2−1.砂糖の原料

 砂糖は、温暖地方ではさとうきびから作られ、寒冷地では甜菜(てんさい)から作ることができます。

2−2.砂糖の製造方法

 さとうきびの作り方は、砂糖のページでも紹介していますが、ここでもおさらいをしておきます。

  1.さとうきびを細かく裁断し、ローラーで圧搾して甘い汁をとりだします。
  2.石灰を入れ、不純物を沈殿させます。  ←黒砂糖では行いません 
  3.水分を蒸発させます。  これで原料としての糖ができあがります。
  4.再度、湯にとかしてから、結晶を作り乾燥させます。

2−3.三温糖の誤解

 一般には上白糖が、三温糖よりも健康的という解釈が拡がっているようですが、これはある意味では誤解になります。上白糖の白さは決して漂白したための白さではなく、自然の白さです。逆に三温糖のうす茶色は、煮詰めたときに色着いてしまったり、カラメルで着色したものになります。

 三温糖が上白糖に比べて健康的という誤解を与えているのは、上白糖に比べて微量ながらミネラル分を多く含む点かもしれませんが、これは上白糖を精製して取りだした残り汁を煮詰めるために、残っているミネラル分がわずかながら三温糖に混入したものです。

 ですが、黒砂糖だけはミネラルを含んでいるといえます。黒砂糖は、糖液に石灰を入れて煮詰めたもので、ふつの砂糖では糖蜜として分離するような成分も含んでいるのです。ただ原材料としてのカルシウムを含むわけではなく、混ぜ入れた石灰分のカルシウムが残っているだけになります。

【3.砂糖の種類】

3−1.種類とその特徴

 砂糖は、ご飯やいもとおなじ炭水化物の仲間です。ご飯やいもでは、でんぷんという形で保存されている分子を細かく切断すると、砂糖としての糖になります。糖とひとことで言っても、単一ではなく、次の表のようになります。

 糖質の分類  名称 構成している糖
単糖類  ブドウ糖(グルコース)   ブドウ糖
 果糖(フラクトース)  果糖
 ガラクトース  ガラクトース
二糖類  ショ糖(シュクロース)  ブドウ糖+果糖
 麦芽糖(マルトース)  ブドウ糖+ブドウ糖
 乳糖(ラクトース)  ガラクトース+ブドウ糖 
 パラチノース  ブドウ糖+果糖

 ちなみにでんぷんは多糖類に分類されます。

 どろどろとした水飴をご存じの方も多いはず。この水飴は、単に砂糖水(ショ糖溶液)を煮て水分を飛ばしたものではありません。上記の表にある麦芽糖を成分とするものになります。

 ショ糖とか麦芽糖とかいっても、どうせ同じ砂糖でしょ、と思われるかもしれませんが、砂糖水(ショ糖溶液)を煮詰めたものに強い衝撃を与えると結晶化してしまうことがあるのですが、水飴は結晶化しません。この性質を利用して、砂糖が結晶化して欲しくないときには、水飴を加えておくと、ショ糖の結晶化を防ぐことができます。これは砂糖水と水飴の組成の違いにあります。
 糖分子の最も小さな構成単位を単糖類と呼び、
果糖(フルクトース)、ブドウ糖(グルコース)、ガラクトースなどがあります。この単糖類が結合したものに、砂糖や水飴があるのですが、砂糖(ショ糖)は果糖とブドウ糖がつながってできた糖で、水飴(麦芽糖)は、ブドウ糖が2つつながってできた糖という違いがあります。この違いが衝撃を加えたときに結晶化しやすいかそうでないかの差につながります。

 では、普段お店でみかける砂糖は、それぞれどういった糖に分類されるのでしょうか?

 まずは黒砂糖ですが、製造方法のところでも説明しているとおり、黒砂糖は原料としての糖液を精製せずに、石灰を加えて沈殿させ、乾燥させたものです。このため黒砂糖はミネラルなどの不純物を多く含み、ショ糖の割合は75%〜86%と、他の砂糖に比べて純度が低くなっています。

 次にグラニュー糖や粉砂糖、角砂糖ですが、黒砂糖を精製したときに最初に結晶化されて取り出せる砂糖で、ほぼ純粋にショ糖のみから構成されています。粉砂糖はグラニュー糖を細かく粉砕したもので、角砂糖は微量の水分を加え、整形したものです。

 上白糖、三温糖を同じ分類で説明すると、驚かれる方もおられるかもしれませんが、この2つは基本的に同じ製法の砂糖で、ショ糖の割合は、97.8%前後です(※若干 三温糖の方がショ糖の割合は低くなります)。ただし上白糖は、不純物が少なく、三温糖は不純物が若干多いという差があります。

 製造方法の項でも述べていますが、上白糖と三温糖の差は、黒砂糖との違いのように、ミネラルが多いとか少ないとかを言っているわけではありません。精製の過程で最初に作られるのが上白糖であり、その残りをさらに乾燥させ、一部カラメル化したものを含むために茶色くなっているのが、三温糖になります。三温糖は一部だけが着色していると、製品としてのばらつきになってしまうため、一般にはカラメルを添加し、均質な色になるように着色しています。

 砂糖としては他に、工場で作られるブドウ糖果糖液糖があります。これはとうもろこしなど、穀物のでんぷんを分解してブドウ糖にしたものであり、一部が果糖(フラクトース)になったものです。単価が安く、砂糖の生産国を窮地に追いやっている要因のひとつです。

3−2.甘味度

 砂糖としてのショ糖やブドウ糖の甘さを甘味度といいますが、この甘味度は砂糖の種類によって異なっています。使う砂糖によっては、甘味度を加味して、分量を加減する必要があります。

甘味料 甘味度 ショ糖100gと同じ甘さにするための相対重量(g)
 ショ糖(砂糖) 約 100g
 麦芽糖(水あめ)   約 0.6   約 170g
 乳糖  約 0.27  約 370g
 ブドウ糖  約 0.55  約 180g
 果糖  約 1.15  約  87g

3−2.沸点

 砂糖は水を加えて加熱することで、その性質が変化してきます。砂糖を加熱していくと、はじめはトロッとした液体ですが、次第に粘りを持ち始め、色も茶色に着色しはじめます。また、急冷したときの性質も、結晶になったり、飴状になったりします。これらの性質を利用して、シロップやべっこう飴、カラメルソースが作られます。

項番 温度 状態 用途
1. 60〜70度 泡が立ちはじめ、100前後で全体が煮立つ。 105度で煮詰めるとシロップ
2. 110〜120度 細かい泡がでます。 この温度で煮詰めて急冷するとフォンダン(白っぽくなります)
3. 150〜160度 全体が黄金色になります。 急冷するとべっこう飴
4. 180〜195度 焦げのにおいと、濃い茶色に着色 茶色に着色後、湯を少量加えるとプリンに使うカラメルソース

【4.砂糖のちから

4−1.味を整える

 砂糖は、甘みを与えるというだけではありません。酸味の強いみかんや、苦みのあるコーヒーに加えることで、こういった味が苦手な人にも受け入れられるようになります。他にも魚の臭い消しの役割や、辛さの刺激を和らげる働きもあります。

4−2.でんぷんの老化を遅延する

 でんぷんを加熱して食べやすくしたものに砂糖を加えておくと、長い間おいしく食べることができるようになります。大福やわらび餅がいつまでもやわらかいのはこのためです。でんぷんは、ブドウ糖が長く連なってできたもので、いくつかのでんぷんどうしも弱い力でつながった状態になっています。


わらび餅

 このでんぷんを加熱すると、弱い力でつながっていた部分が切断されて、水分子が入り込み、消化吸収がしやすい状態になります。この状態をアルファ化(糊化)といいます。アルファ化したでんぷんは、水分量が多いと自由に動けるため、冷めるとちぎれていた部分が、再びつながろうとし始め、元の状態(老化(ベータ化))に戻りはじめます。

 ところがこのときに砂糖があると、砂糖が水分を抱え込んでしまうためでんぷんは自由に動けなくなり、老化しにくくなるのです。つまり、食べやすい状態になったでんぷんが長持ちするわけです。 

4−3.タンパク質の変性を遅くする

 砂糖にはタンパク質の変性を遅くする効果があります。卵白を泡立てるというのは、卵白を空気に触れさせて乾燥させ、卵白のタンパク質を変性させているのです。

 砂糖を加えると、卵白のタンパク質が乾燥しにくくなります。卵白がなかなか乾燥しないため、結果として空気を包み込むことができなくなるため、粗い泡がたたず、細かな泡が作られます。細かい泡は、粗い泡よりも安定性が高いため、長時間たってもしっかりとした細かいメレンゲが維持できるようになるのです。

 メレンゲの安定性に関係するのは、細かい泡だけがその理由ではありません。泡立ったメレンゲも、再び卵白のタンパク質が水分を吸収すると分離してしまいますが、余計な水分を砂糖が抱え込んでしまうと、メレンゲは安定した状態になります。

ショートケーキのメレンゲ
かるかん

 このような仕組みがあるわけで、メレンゲには、砂糖を加えているのです。加える砂糖の分量としては、卵白と同量が適当のようです。ただし、はじめからその分量の砂糖を加えていると、泡立てるのに多大な労力を必要とするため、一般的には砂糖の半量をはじめから加えて1〜2分間泡立てておき、残りの砂糖を加えてから、さらに2分ほど攪拌すると良いメレンゲになるようです。

4−4.ケーキに焼き色をつける

 牛乳や卵などのアミノ酸を含むものと、砂糖をいっしょに加熱すると、ホットケーキのようにうす茶色に色づきます。これはアミノカルボニル反応(メイラード反応)と呼ばれるもので、砂糖に含まれる還元糖(ブドウ糖や果糖など)とアミノ酸が、150度以上の高温で化合する反応になります。香ばしい香りはこの反応によるものであり、単に焦げただけなのではないのです。


マドレーヌ

4−5.ジャム化する

 いちごジャムは、砂糖が飴状になったものではありません。この粘りはいちごが持つペクチンという物質が働いており、砂糖にペクチンと酸を加えて煮ると、ゼリー状になる性質を利用したものなのです。


桑の実ジャム
4−6.固まる

 ショ糖を純粋に含むものほど結晶化しやすく、飴状になりにくいものです。このショ糖に水あめに含まれる麦芽糖などが混合すると、冷えても結晶にならずに、なめらかな飴として固めることができます。


あめ

4−7.パンの発酵を助ける

 パンの発酵には、イーストと呼ばれる酵母菌が働いています。イーストはパン生地に含まれる糖分をえさにして、繁殖しますが、そのときに二酸化炭素とアルコールを生成します。このときに生成される二酸化炭素を、焼いたパン生地が抱え込み、膨らんだものがパンです。


天然酵母パン

 つまり砂糖はイーストにとって食料になっており、膨らみを作る元になっているのです。

4−8.長期保存が可能になる

 砂糖漬けは、細菌が生存するための必要な水分を奪ってしまうことで、長期保存を可能にしたものです。また、砂糖には脂質の酸化を妨げる働きもあります。酸化は空気中の酸素が食品にとけ込むことで、色や味、香りを劣化させるはたらきですが、砂糖の濃度が高まると酸素が食品に溶解しにくくなり、酸化を防げるのです。

 砂糖は、天然の防腐剤・安定剤というところですね。


梅ジュース

4−9.食品に照りを与える

 砂糖を加えた黒豆や魚の煮付けなどは、色つやがよくなります。チャーシューの照りの良さもご覧のとおりです。  色つやがいいと食欲もそそりますね。(^_^;)


鶏肉チャーシュー

【5.まとめ】

 砂糖に関して、製法や種類、そしてはたらきなどについて述べてみました。虫歯の原因になるとか、肥満の原因になるような悪者扱いされることが多くなってきた砂糖ですが、炭水化物の中でも砂糖は、脳にとって最も必要なブドウ糖を、短時間で供給できるおりこうさんです。だらだらと絶え間なく食べ続けることには、問題を抱えていますし、炭水化物の摂取にはビタミンB1が消耗されるというという点は否めませんが、砂糖だけが悪者扱いされるのは、ちょっと違うようですね。

 砂糖がもついろいろなはたらきを理解し、適度な摂取方法で、適度な量を上手に食べるのが、砂糖のかしこい利用法ですね。

参考文献)

1.砂糖 平凡社カラー新書 平沢 正夫著
2.砂糖屋さんが書いた砂糖の本 西尾 弘二著 ISBN4-915607-46-1
3.砂糖のひみつ さ・え・ら書房 小竹千香子 佐々木和子 共著 ISBN4-378-03857-9
4.「こつ」の科学 杉田浩一著 ISBN4-388-25096-1
5.食品調味の知識 太田静行著 ISBN4-7821-0042-6
6.食物保存の知恵 粕川照男著 ISBN4-87639-320-6
7.男の食彩 2001年11月号 男の菓子道ダックワーズ


あめ    
こんな効能もあります 塩のちから

【1.はじめに】

 砂糖のちからときたら、やっぱり塩のちからを書かずにはおられません。元々このシリーズを書きたくなったのは、食べ物に塩を入れるのは、こんな理由があったんだ!! という発見があったからです。塩は、食べ物に塩辛い味を加えるだけでなく、いろいろな働きをしています。野菜の発色を良くしたり、微生物の発酵を手助けしたり、タンパク質を固めたりと、もう、数えはじめたらきりがないくらいです。

塩の作り方
塩の作り方

 また料理のレシピ本を読んでいると、どうしてこんな作業をするんだろう、と疑問に思うことが少なくありません。面倒だなぁと思って手抜きをしたときには、やっぱり味が悪かったりします。そんなときには、塩の使い方が悪かったことも1つの要因になっているかもしれません。

 いいあんばいという言葉がありますが、あんばいとは「塩梅」と書きます。読んで字のごとく、塩と梅(ここでは酢)のバランスのとれた状態をいっているのです。塩の使い方を極めて、毎日の食事をいいあんばいにしていきましょう。

【2.塩の製造方法】

 岩塩から取り出す方法や、海水を煮て取り出す方法、海水を電気のちからで分離して取り出す方法などいろいろあります。

2−1.岩塩(採掘法)

 日本にはありませんが、地層のなかにある岩塩を、鉱物資源を掘り出す要領で採掘します。岩塩層が地表に露出している部分では露天掘りも行われます。

2−2.岩塩(溶解法)

 同じく日本にはありません。地層のなかにある岩塩に水を流し込んで飽和食塩水を作りだし、真空蒸発缶にて結晶化する方法です。

2−3.揚浜式塩田

 1.浜辺の一段高くなった部分に海水を撒き、
 2.日射と風のちからで乾燥させ
 3.この砂を集めて上から海水をかけて飽和食塩水を作りだした後、
 4.これを平釜で煮詰め塩を結晶化させます。

2−4.入浜式塩田

 瀬戸内海地方で17世紀から行われていた方法になります。
  1.遠浅の海岸を使い、潮の満ち引きを利用して、海水を浜辺の砂に引き込んで塩田を作り、
  2.日射と風のちからで水分を蒸発させて、塩をつくります。

2−5.イオン交換膜電気透析法

 イオン交換膜に電気を流し、塩水に溶けたナトリウムイオン(Na+)と、塩素イオン(Cl−)を透析して、抽出する方法です。日本で古来から行われていた揚浜式塩田や入浜式塩田にくらべ、広大な浜辺を必要とせず、安価にかつ、安定して塩を供給することができます。しかし、塩化ナトリウムの純度が高く、自然界の海水に含まれる塩のバランスと大きく異なり、塩辛く、とんがった味がするのが特徴です。

 では、何故こんな塩辛いだけの塩がこんなにも蔓延しているのでしょうか?

 1971年から1997年4月までの間、塩近代化臨時措置法という法律がありました。この法律は、工業を近代化させるために、揚浜式塩田や入浜式塩田が立地していた海浜を有効利用したいという政府の思惑と、工業で使われるソーダ(塩のこと)を天候に関わらず、安定供給したいという工業界の思惑が一致して成立した法律でした。このため、揚浜式塩田や入浜式塩田は、一部の神事・観光・研究目的の生産を除いて、日本からは姿を消し、電気の力で海水中のイオンから精製する、味気ない塩だけが残りました。

 1997年4月に塩近代化臨時措置法は撤廃され、塩事業法が施行、また2002年4月からは塩事業法も撤廃され、やっと塩の製造が完全自由化されました。

【3.塩の種類】

3−1.精製塩(旧専売公社の塩、旧JT塩)

 1997年までは、食卓塩と言えば基本的にこの専売公社が販売する精製塩でした。精製塩は、水分を吸って固まることを防ぐために、炭酸マグネシウムが0.15%添加されており、サラサラの塩となっており、一方、塩化ナトリウム(NaCl)の純度が99%の塩です。マグネシウムやカリウム、カルシウム等は1%以下しか含んでいないため、単一な味で、うま味に欠けています。

3−2.再生加工塩

 塩近代化措置法により、専売公社の塩を買う以外になかったときに、ミネラルを含む塩の流通を望む消費者運動が起こり、製造を認められた加工塩です。塩化ナトリウム(NaCl)の純度が99%の原塩に、にがり成分のミネラルを添加して作ります。商品名としては、赤穂の天塩や、伯方の塩、瀬戸のましお、シママースなどがあります。

3−3.自然海塩

 揚浜式塩田や入浜式塩田で作られる塩になります。

3−4.岩塩

 地層に含まれる岩塩を採掘して取りだした塩です。

【4.塩のちから

4−1.水分をひきだす

 きゅうりの塩もみなど、きゅうりに塩を振りかけておいておくと水分を絞り出すことができるようになります。塩の浸透圧による水分の引き出し効果を利用したものですね。

ぬか漬け
ぬか漬け

4−2.グルテンのねばりを高める

 小麦粉に塩を加えて練ると、小麦粉に含まれるグルテンの働きが高まり、ねばりが強くなります。このねばりは手打ちうどんのコシの強さの秘訣です。なかでもそうめんは、グルテンの働きを極限までひきだす量の塩が加えられた小麦粉の製品です。逆に天ぷらの衣を作るときのように、粘りをだしたくないときには、塩は加えませんし、なるべく練らないようにします。

手打ちうどん
手打ちうどん

4−3.タンパク質を固める

 かまぼこを作るときに、すり身に塩を加えると急に粘りが出てきます。粘りがでたすり身をかまぼこの板にのせてから1時間ほどおくと、しっかりと固まり、弾力のあるかまぼこを作ることができます。

かまぼこ
かまぼこ

 また、たまごをゆでるときに、湯に塩を加えておけば、殻にひびが入っても卵白が溶け出しません。魚を焼くときや、肉を焼くときに焼く直前に塩を振りかけるのも同じです。熱でタンパク質は固まる性質がありますが、塩を振りかけておけば、魚や肉の表面が早く固まる性質があるのです。早く固まれば、うまみのたっぷり入った汁が、溶けだしてしまうのを防ぐことができます。

4−4.防腐剤としての塩

 塩分濃度がある程度高いと細菌の多くは繁殖することができなくなり、さらに塩分濃度を高めると、生存すらできなくなってしまいます。これは、
 1.塩が持つ浸透作用と、脱水作用により、食べ物に含まれる自由水を減少させて水分活性を低下させること
 2.塩素イオンの作用
 3.酸素の溶解度低下による、好気性細菌の繁殖抑制
 4.タンパク質変成による、微生物自身の原形質分離
など、塩が持つ様々な働きによるもののようです。
みそ
みそ

4−5.よび塩(迎え塩)

 塩出しするには1.5%濃度の塩水がいいようです。真水で塩抜きすると表面だけが水っぽくなってしまいますが、薄い塩水を使うとゆっくりと塩出しをすることになります。この「ゆっくり」という時間が大切なのです。苦み成分の塩化マグネシウムなどは塩化ナトリウムよりも塩抜きするのに時間がかかります。真水で塩だしをすると、塩化ナトリウムだけがとれた状態となり、苦み成分が残ったままとなってしまうのです。塩出しは、薄い塩水を使って、ゆっくりとするのが大切です。

4−6.発酵を助ける

 塩分濃度が5%以下だと、食べ物をくさらせる腐敗菌がはびこることが多いようです。このため、塩分濃度を5%よりも高くすることで、食べ物を腐りにくくします。このような環境でも、発酵に必要な乳酸菌や酵母菌などにとっては、繁殖することができるため、味噌やしょうゆを作ることができるのです。

みそ
みそ

4−7.りんごの褐変を防止する

 りんごに含まれるポリフェノールオキシターゼという酵素による酸化反応を0.3〜0.6%の塩分で止めることができます。 

4−8.野菜の発色を安定させる

 ぬか漬けを作るときに塩もみをしますよね。塩もみは野菜から余分な水分をだすという目的もありますが、野菜の緑色を安定化させるという目的もあるのです。特になすなどは、塩もみをしていないとぬか床になすの紫色がとれてしまいます。

ぬか漬け
ぬか漬け

4−9.魚のぬめりをとる

 海水と同じ2〜3%の塩分濃度の塩水で魚を洗うと、魚のぬめりがとれます。焼き魚を作るときには、ぬめりをしっかりと洗い流してから、水分をふき取って焼くことにしましょう。

いかの塩辛
いかの塩辛

4−10.甘みを増す

 おしるこにちょっとだけ塩を加えたことはありませんか。塩を加えると塩辛くなるどころか、砂糖の甘みを益々強く感じることができるのです。おしるこの場合だと、砂糖濃度30%に対して、加える塩の量は0.5%と、ほんの微量になります。

きびだんご
きびだんご

4−11.かおりを良くする

 桜の葉を塩漬けにすると、クマリンという物質ができます。この物質は殺菌効果があるため、桜もちを作るときに包む桜の葉として利用されています。また桜もち特有の香りの元にもなっています。

桜の葉の塩漬け
桜の葉の塩漬け
4−12.肉の焼き縮みを防ぐ

 かまぼこやロースハムのようなタンパク質に働き、保水力および結着力が高まります。これは塩を加えることによって、魚肉の筋繊維に含まれるタンパク質からアクトミオシンという物質が抽出され、水を取り込んでゲル化しているためです。ゲル化による保水作用で、加熱しても水分を容易には手放さず、肉の焼き縮みが少なくなります。


ロースハム

【5.まとめ】

 ここに挙げた内容は、普段の生活の中で既にご存じだったという方も多いはず。それでも改めて読み返すことで、あっそうなんだ、と思われたのではないでしょうか。塩は塩味をつけるだけではありません。塩分控え目にするときも、これらの働きを理解した上でやるのと、知らないでやるのとでは、メリハリの効かし方が変わってきますよね。

参考文献)

・21世紀こども百科科学館 小学館 ISBN4-09-221202-1
・「こつ」の科学 杉田浩一著 ISBN4-388-25096-1
・砂糖のひみつ さ・え・ら書房 小竹千香子 佐々木和子 共著 ISBN4-378-03857-9
・食品調味の知識 太田静行著 ISBN4-7821-0042-6
・食物保存の知恵 粕川照男著 ISBN4-87639-320-6
天然塩の白松さん塩の種類


 

 小麦粉の種類(強力粉・中力粉・薄力粉)と調合  手に入らない小麦粉は作っちゃえ

 食材に使われている原料として、世界における小麦粉の 消費量は、トップに位置しています。そんな小麦ですから、世界のあちらこちらで生産地されており、販売されている名称も様々です。当サイトでも主食としては、うどん ラーメンスパゲッティーパンで使いますし、他にも醤油焼麩ガムの原料として紹介しています。そうそう、お好み焼きたこ焼きグラタンも小麦粉で作りますね。

 こんな小麦ですが、国によっては販売時の名称がいろいろあって、お店に並んでいる小麦が、どういった用途に適しているのか、または適していないのかという問題が多々見受けられましたので、一度ここでまとめてみることにしました。

 この表さえあれば、強力粉に相当する小麦粉と、薄力粉に相当する小麦さえ入手できれば、どんな小麦も調合できることになりますから、百人力のはず。これで手打ちうどんをワールドワイド化させましょう。
 ヽ(^。^)丿 


1.【小麦粉について】

 小麦粉の種類について説明する前に、小麦粉の種類はどうしてできるのか、、についてお話しておきましょう。まずは、小麦粉の組成です。小麦粉にはおおよそ、約75%を占めるでんぷん質と、7%〜13%のタンパク質、2%の脂質、14%の水分、そして灰分、微量のビタミン、ミネラルが含まれています。

2.【小麦でんぷん】

 小麦の70%もの割合を占めるでんぷんですが、このでんぷん質には、アミロースとアミロペクチンの2種類があります。日本で栽培されている薄力粉や中力粉、強力粉といった小麦粉の種類によって、このでんぷん質の含有率の差はほとんどありませんが、でんぷんの粒の大きさは、粉の種類毎に異なり、次のようになっています。

 1.薄力粉では極細かい
 2.中力粉では細かい
 3.強力粉では粗い

 これらの粒の大きさは、前述のとおり、でんぷんの成分の違いではなく、また粉にするときの製法上の差でもありません。小麦の粒に由来する、「小麦の硬さ」という本質的なものです。小麦を硬さで分けると、硬質小麦と軟質小麦に分けられます。

 硬質小麦は、でんぷん粒とその他の物質が固く密着しており、粉にしたときに、いくつかのでんぷんが固まりのまま砕け、でんぷんにも傷がついてしまいます。この傷があることで粉の吸水性が高まります。

 また、軟質小麦は、でんぷん粒とその他の物質のつながりが弱く、粉にしたときに、ほぼ無傷のままでんぷん粒をばらばらにすることができます。このため、粉の粒は極細かくなりますが、でんぷん粒としては無傷であるため、吸水性は低くなります。

 こういった粒の大きさは、単純に薄力粉だから全て極細かく、強力粉だから全て粗いというわけではありません。薄力粉にも粗い粒を含みますし、強力粉にも極細かい粒を含みます。薄力粉では、極細かい粒の割合が大きいというに過ぎません。(※こういった粒の大きさの分布を 「粒度分布」 といいます。)

 ↑まるで 「土のはなし」 みたい。そのうち、コンクリートの話しに変わったりして…。

 このページの最終目的は、様々な小麦粉を調合することによって、入手できない小麦粉をゲットしてしまうことにありますが、ここで説明したでんぷん粒の大きさによる違いが影響し、天ぷら用途等にする場合には、思い通りにならないことがあります。 日清製粉さんのページには、次のような説明がありました。

 強力粉、中力粉、薄力粉の品質は蛋白質(グルテン)の量だけで決められるものではありません。量と質によって決められます。更に二次加工適性によっても決められます。 それぞれ粉は原料小麦が異なり、強力粉は硬質小麦、中力粉は中間質小麦、薄力粉は軟質小麦からできています。それぞれの粉は原料小麦の性質がそのまま出ており、 例えば同じ強力粉で蛋白質等の分析値が同じでも、原料小麦が異なると二次加工適性が違ってきます。従って、強力粉と薄力粉を混ぜて中力粉と同じ数値にすることは 出来ますが、二次加工適性や品質は同じになるとは限りません。なるべく目的にあった小麦粉をお使いになることをお勧めいたします。

3.【小麦に含まれるタンパク質】

 小麦粉に含まれるタンパク質は、「小麦粉」のままでは、グリテニンとグリアジンという物質となっています。この小麦粉に水分を含ませて練ることにより、これらの物質がくっつきあい、グルテンという粘り気のある物質に変化します。これが、うどんのコシになるわけです。このタンパク質の含有率の違いを小麦粉の種類毎に分けると、表-1.小麦粉の種類 のようになります。

表-1.小麦粉の種類

小麦粉の分類 外国での分類 タンパク質
(グルテン)
の含有量
用途

産地と種類

強力粉 Bread Flour
Hard Flour
Strong Flour
Semolina
11.5〜13.0%
パン


パスタ


ガム

カナダ産ウェスタン・レッド・スプリング
アメリカ産ダーク・ノーザン・スプリング

※デュラムセモリナには
 カナダ産ウェスタン・アンバー・デュラム
 アメリカ産ハード・アンバー・デュラム
準強力粉
まぁ、中間と
いうことで…

m(_"_)m

フランスで買うことができる小麦粉は、タイプ(小麦の粒の外側の成分である「灰分」をどれだけ含んでいるかを表す分類)に関わらず、フランスパン作りに適した準強力粉です。ただし、
タイプ55は準強力粉としてパン用途
タイプ45は薄力粉としてケーキ用途
として使われているようです。

※タイプ150は全粒粉に近い

10.5〜12.5%
中華麺
主原料
 カナダ産ウェスタン・レッド・スプリング
 アメリカ産ダーク・ノーザン・スプリング

配合
 アメリカ産ハード・レッド・ウインター
 オーストラリア産プライムハード

中力粉 All Purpose Flour
Plain Flour
Pastry Flour

※アメリカで単に
Flourと言えばこれ

7.5〜10.5%
うどん

餃子の皮

主原料
 オーストラリア産スタンダード・ホワイト

配合
 アメリカ産ウェスタン・ホワイト
 国内産普通小麦
  シロガネコムギ・チクゴイズミ(九州)
  農林61号(関東〜九州)
  バンドウワセ(関東)
  チホクコムギ・ホクシン・ホロシリコムギ(北海道)

薄力粉 Soft Flour
Weak Flour
Cake Flour
Cookie Flour

(All Purpose Flour)
(Plain Flour)

6.5〜9.0%
ケーキ

天ぷら
クッキー

主原料
 アメリカ産ウェスタン・ホワイト

配合
 国内産普通小麦

※注意 小麦粉のグルテン含有量は、小麦粉の等級や調合方法
により左右されるため、上記の表は目安としてお使いください。

4.【小麦粉に関係するその他の分類】

 1.Self-Raising Flour:あらかじめベーキングパウダー(膨らし粉)が入っている粉のこと

 2.Bleached(←→Unbreached):酸素、塩素ガスなどで漂白したもの。Unbreachedは、漂白をしていないもの。 

 3.Whole Wheat Flour(Graham Flour):全粒粉
   グルテンをあまり含んでいない粉で、通常グルテン粉(Gluten Flour / Vital Wheat Gluten Flour)や、強力粉でグルテンを補って使います。 

 4.Gluten Flour / Vital Wheat Gluten Flour:グルテン粉 グルテンを80%以上含んでいる粉で、中力粉や強力粉のグルテン量を増やすような、調合用として使うようです。

 5.Gluten Free:小麦粉のグルテンがアレルギー因子になることがあるため、小麦粉類を一切含まない粉です。原料としては、米やオート麦を使っているようです。

 6.Starch:片栗粉相当のでんぷん粉
   (Potato Starch:じゃがいもでんぷん、Corn Starch:とうもろこしでんぷん)

 7.番外編 Buckwheat Flour:そば粉


5.【やってみなきゃわからない ゲストまかせの企画】

 小麦粉の組成については、だいたいわかったかと思います。で、いきなりですが、小麦粉を調合して作ってみましょう。

 ガム作りのように、小麦粉からグルテンを取り出すと、でんぷんが残りますよね。一般に、でんぷんは片栗粉として売っていますので、ガム作りの過程を逆に応用して、グルテンと片栗粉を混ぜれば、いろんな種類の小麦粉が作れるはずです。日本ではグルテン粉(Gluten Flour / Vital Wheat Gluten)の入手は困難ですが、強力粉ならどこにでも売っています。ということは、強力粉と片栗粉とを混ぜ合わせれば、中力粉や薄力粉相当のものを作ることができるのかも…?

 ということで、なんでも頭で考えるだけで止めてしまうのではなく、とにかくやってみようの企画です。

 強力粉2の割合に対して、片栗粉1の割合で混ぜると、グルテンの量は7.7%〜8.7%になるはずですので、この調合粉は薄力粉もしくは中力粉相当となります。とは言っても、2.の【小麦でんぷん】の項で説明しているように、吸水性や、でんぷん粒の大きさの違いがあるため、厳密には、若干特性が異なります。これを良しとするか、そうでないかは個人の考え方次第ですが、オーストラリア在住のFroggyさんの場合は、中力粉とグルテンを調合して、強力粉を作られているようですので、やってみて損はない… (^_^;)

 と、そんなこんなで、在外邦人向けに小麦粉の調合案を作ってみました。不都合があれば、お知らせ下さい。(実体験に基づいた、みなさんからの情報が貴重です)

表-2.小麦粉の種類不足を補填するための調合案

作る粉 用意できるもの
でんぷん粉と
グルテン粉
中力粉と
でんぷん粉
強力粉と
でんぷん粉
強力粉と
薄力粉
薄力粉と
グルテン粉
中力粉と
グルテン粉
強力粉
を作る
でんぷん粉100対、
グルテン粉20

薄力粉100対、
グルテン粉9
中力粉100対、
グルテン粉6
中力粉
を作る
でんぷん粉100対、
グルテン粉13
強力粉100対、
でんぷん粉45
強力粉100対、
薄力粉200
薄力粉100対、
グルテン粉3
薄力粉
を作る
でんぷん粉100対、
グルテン粉10
中力粉100対、
でんぷん粉30
強力粉100対、
でんぷん粉85

 ※でんぷん粉には、小麦でんぷん粉(浮き粉)相当のものを用意します。入手できれば小麦でんぷんの浮き粉がベストですが、コーンスターチや片栗粉が使えます。尚天ぷら等の揚げ物で使うならコーンスターチがおすすめのようです。それは、でんぷんの性質上、次表のように片栗粉に比べてコーンスターチの方が粘りが少ないためです。

表-3.でんぷんの粘りと硬さ
高橋禮治「でんぷん質食品の食感」『高分子』50巻 10月号 2001

 ※一般にでんぷんとして調合することが多いと予想される「片栗粉(じゃがいもでんぷん)」の特性は次のとおりです。
  ・でんぷん粒子は極めて大きい(平均直径が20-70μm(米デンプンは5μm))
  ・他のデンプンに比べてじゃがいもデンプンは糊化温度が低い(ほぼ60-64℃で糊化)
  ・保水力が大きい

 ※グルテン粉には、Gluten Flour や Vital Wheat Gluten と表示されたものを用意します。

 ※上記表は、強力粉や中力粉等に含まれるグルテン量の基礎数値を表-4.のように仮定しました。

表-4.小麦粉調合計算時のグルテン基礎数値

  強力粉 中力粉 薄力粉 グルテン粉 でんぷん粉
グルテン含有割合(%) 13% 9% 7% 80% 0%

 ※粉の保管状態により、グルテンは著しく劣化(もちもち感がなくなり、製麺したときにちぎれやすくなる)します。このため、保管状態の良くない粉を使う場合は、グルテンの実質的な含有量が減少していることを考慮することをお勧めします。
  例)1.強力粉から中力粉や薄力粉を作る場合は、加えるでんぷん粉の量を減らす
    2.グルテン粉を添加して、強力粉や中力粉を作る場合は、グルテン粉の量を増やす


【感想&コメント】

 ※ありゃー、手打ちうどんのページでは、中力粉がない場合の対処策として、強力粉2に対して薄力粉1を推奨していましたが、上記の表では、逆の比率になってしまった。どっちが正しいのでしょう?
 いろんなサイトをみましたが、手打ちうどんの場合は、コシの強さをだすために、強力粉7に対して、薄力粉3にしているものが多いようですので、レシピの方があっているですが…。じゃ、上記表に誤りがある?

 ※ゲストの常連のこだわりやさんからは、次のようなコメントがありました。
 薄力粉の作り方を参考に天ぷらを揚げてみました。とてもカラッと揚がりましたが、予想通りに衣が固い幕を作って しまい(唐揚げに近い)中に含まれた油が抜けずに食べたときに油がにじみ出てきます。また、衣の歯触りも固く決し て美味しくはありませんでした。市販の天ぷら粉でコーンスターチを使用しているものでも同様のことがおこります。 天ぷら以外では試していませんが、天ぷらに限っては良好な結果には成らないかと・・・小麦粉でんぷんとジャガイモ でんぷんでは何かが違うんでしょうね。
 追記 あくまでもプロとしての仕事のお話です。天ぷらの苦手な方には、カラッと揚げることが出来るのでかえって 良好かと。(市販の天ぷら粉も同様)

参考文献

 財団法人 製粉振興会 さんの 小麦粉のおはなし
 麦育種研究室さんの小麦粉の種類と小麦製品
 共立女子大学 栄養学研究室さんのわかる基礎栄養学
 ニッスイさんの小麦粉食品のさまざまなテクスチャー


 
なんでもTOP10
     
男の趣肴ホームページサイト内で紹介しているレシピをカテゴリー別に上位10個を抽出し、うんちくをつけてみました。
レシピ作成の裏側に隠された(誰もかくしてないケド)、真実をごらんください(そんなたいそうなもんでもない…笑 )。
( ^_^)/□☆□\(^_^ )
     
項番 TOP10メニュー コ メ ン ト
1. 年間分析結果 2004年3月から2005年2月までのデータを使って、年間ランキングトップ10を集計してみました。
2. アクセス TOP10 2002年4月春期のアクセスログを分析したアクセス規模順位です
2004年11月はこちら  2004年2月はこちら 2001年5月はこちら
3. おすすめ TOP10 単に管理者の好みです。人気の高いものとほぼ一致しているようです…。
4. もう作るの懲りた TOP5 作る手間がかかるなどして、お勧めできない問題児たちです  (^_^;)
5. 意外と簡単手作り TOP10 作り方の工程数が比較的少ないものを集めてみました
6. おもしろ化学実験 TOP10 夏休みの自由研究課題になりそうなレシピです
7. マニアック TOP10 難しいというわけではありませんが、普通の手作り食品レシピでは紹介されることが少ないものです
8. 郷土料理 TOP10 地方の方々に教わった郷土料理です
9. パーティー向け TOP10 前もって作り置きができて、ちょっと箸休めに使えそうな食材です。手みやげにもっていっても喜ばれるんじゃないかな
10. むかし懐かし TOP10 駄菓子屋さんでみかけるようなお菓子などです
11. 家族団らん TOP10 ワイワイと子供たちといっしょに作りたくなる食材集です
12. ちょっとコツがいる TOP10 なかなかのくせ者たちです。ちょっと失敗するとロクなものができません
13. 純和風 TOP10 日本を感じたいときにどうぞ
14. めずらしいレシピ TOP25 他のサイトではなかなか見つからないレシピを集めてみました

 

年間分析結果 上に戻る

 2004年3月〜翌年2月までの間で、ゲストが当サイトにジャンプしてこられたときのキーワードが何であったのかを分析してみました。集計方法は、月間トップ20位までのキーワードを洗い出しました。
 リンクから飛んできたものではないということになりますので、調べ物をしようとして困ったゲストがGoogleなどの検索サイトを利用し、当サイトに来たのではないか、と考えられます。このため実際の人気順位とは異なるようです。

 結果は以下のとおりです。特筆すべきは、

 ・驚きの1位に輝いた 「カルメ焼き」と
 ・たった3ヶ月の善戦で4位に輝いている 「梅ジュース」
 ・なんでこんな上位の5位にいているのかわからない 「ゆで卵」

というところでしょうか。カルメ焼きが1位になっているのは、小学校の教科書にでも掲載されて実習でもしているのでしょうか。我が家の小学生は知らないようだけど…

備考
 ※分析結果は、該当メニューへのアクセスをキーワード別にカテゴリ分類したアクセス数です。該当メニューへのアクセス数はもっと多くなります。
 ※他のサイトのリンクから飛んできたものや、ゲストのお気に入りからダイレクトに入ってきたものは除いています。
 ※キーワードが当パソコンで判別できなかった約35%の文字化け分は除いています。

 

次は、年間ランキングの上位10個のメニューの季節変動をみてみました。その結果わかったことは、

 ・梅の季節には、ダントツな人気で4位を陣取った 「梅ジュース」
 ・彼岸の9月には、邪気を払うことができるとされる 「おはぎ」 も人気
 ・バレンタインデー直前の1月と2月には 「チョコレート」 が上位に入りました
 ・冬の夕食には 「はりはり鍋」 を囲んでいる姿も見えます
 ・「煮豚」 「手打ちうどん」 が年間をとおして人気があることはわかりますが、私の大好物の 「グラタン」 も人気メニューのひとつのようです。

アクセス TOP10 上に戻る

 初夏の梅が出回る季節には梅干しや梅ジュースが1位になりますが、この春の季節には、年間をとおして人気の高いうどんが1位になりました。他にも味噌やぬか漬け、ベーコン、豆腐などが定番のようです。

 ランキングをつけたときには、いつもゆで卵が上位に食い込んでいます。半熟の卵を容易に作れるという点と、お湯がほんの少量という点がウケているのでしょうか。

1.うどん 2.みそ 3.ゆで卵 4.ヨーグルト 5.ぬか漬け
手打ちうどん 味噌作り 簡単ゆで卵 ヨーグルト ぬか漬け
6.マヨネーズ 7.カルピス 8.煮豚 9.ベーコン 10.豆腐
マヨネーズ カルピス 煮豚 ベーコン 豆腐

 

おすすめ TOP10 上に戻る

 周囲の人にも喜ばれ、比較的簡単で、失敗の少ないものという基準で選びました。

 うどんは手作り入門に最適ですし、みそは一度作れば長期間楽しめます。ぬか漬け、梅干しなどは、インパクトは少ないですが、毎日の食卓にでてくると、まわりの料理がぐっと引き立ちます。

 ジンジャーエールは一度作っていただきたい一品です。爽快なのどごしというか、ピリリとくるのどごしは最高で、こういった清涼飲料水が市場に多く出回らないのが不思議なくらいです。

 ヨーグルトは、テレビなどでもその効用が報道されて以来、アクセスランキングが上位に跳ね上がっています。

 キムチや納豆といった発酵食品も、手作りしてみると、ちょっとおっかなびっくりで楽しめます。

 がんもどきは、市販されているものとは雲泥の差で、とってもおいしいです。なにより、ぐちゃぐちゃと混ぜるだけという簡単さもお勧めしたい理由のひとつです。

1.うどん 2.みそ 3.ベーコン 4.ぬか漬け 5.ジンジャーエール
手打ちうどん 味噌作り ベーコン ぬか漬け ジンジャーエール
6.キムチ 7.納豆 8.ヨーグルト 9.梅干し 10.がんもどき
キムチ 納豆 ヨーグルト 梅干し がんもどき

 

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 作り始めたのはいいが、手間がかかりすぎるものや、周囲の反応がイマイチなもの、品質が一定にできないもの、材料費がかかりすぎるものといった、作っていて泣きべそをかきそうなものを集めました。

しょう油は作り始めると、櫂(かい)入れという作業が長らくつきまといます。ほっておくとカビる恐れもあり、手間がずーっと、継続的にかかるのです。こりゃ、たまらん。 (@_@)/

 かつお節は、1本仕上げるために、5時間もの長時間の燻煙を何度もかける必要があります。ロースハムなら1回1時間程度ですから、10倍以上の稼働と燃料費がかかるわけです。業者のように一度に何百本も燻煙するならともかく、自家製で数本のかつお節を作るためにかけられる稼働ではありません。

 ガムは非常に不人気でさみしい限りでした。味はないけど、コシはいいんだよなぁ。だけどそんなことは誰も理解してくれません。

 ライスペーパーは、そこそこのものなら簡単に作れますので、ここに挙げるのはちょっとちゅうちょしたのですが、数が足りないので、あえて出しています。一定の厚みで、やわらかく、凸凹のでないものを作るのが難しいんです。

 XO醤は、材料費がかかりすぎです。市販品もほんとにこんなにいい材料を使っているんでしょうか?まぁ、名前が名前ですから、そうなんですよね…。

1.しょう油 2.かつお節 3.ガム 4.ライスペーパー 5.XO醤
醤油作り かつお節 チューイングガム 生春巻きの皮(ライスペーパー) XO醤(エックスオージャン)

 

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 見栄えに比べて、簡単に作れるものたちです。高野豆腐なんて、豆腐をラップに包んで、冷凍庫に入れるだけです。なんというおりこうさん。

 煮豚も、くん製に比べたら、前もって漬け込んでおく必要もないし、できあがりは上々だし、文句のつけようがないです。

 ごまラー油やにんにくの醤油漬け、スルメも簡単にできます。

 えびせんべいは、生の桜えびを載せてせいべいに仕上げるのですが、これがまたおもしろいんです。かたくり粉の生地の上に置いた桜えびに、熱くしたフライパンの裏側をギューッと押しつけ、ジュジュジュワーッという音とともにせんべいに仕立て上げます。目と耳と舌で料理を楽しめる一品です。

 みりんもぜひ作って頂きたいものの1つです。本当のみりんのうまさをご存じでしょうか? みりんって、そのままなめてもうまいんですよ。そんなみりんが、焼酎とごはん、米こうじを混ぜて漬け込んで置くだけで作れてしまうんです。似通った醤油が頻繁に手入れを必要とするのに比べ、みりんは漬け込んでから、できあがるまでの間、なーんにもしなくても忠実にうまみを増やしてくれるのです。

1.高野豆腐 2.鶏肉チャーシュー 3.煮豚 4.ごまラー油 5.にんにく醤油漬け
高野豆腐 鶏肉チャーシュー 煮豚 ごまラー油 にんにくの醤油漬け
6.みりん 7.えびせんべい 8.スルメ 9.梅ジュース 10.バター
本醸造味醂 えびせんべい スルメ 梅ジュース バター

 

おもしろ化学実験 TOP10 上に戻る

 食材になるまでの間に劇的な変化が楽しめたり、身近な食材なので、どのようにして作られるのかを知っておきたい一品集です。こうやって集めてみると、どれも夏休みの自由研究の課題になりそうなものばかりになりました。

 かたくり粉はじゃがいもをすり下ろして、水洗いしてでんぷんを沈殿させたものですし、バターは牛乳(生クリーム)から油脂成分を分離させたもの、焼き麩は小麦粉のタンパク質であるグルテンを取りだしたもの、かまぼこは魚のタンパク質を塩で変成させたものですし、甘酒や納豆は、微生物の力を借りたものです。

 それぞれに特徴があり、発見があるはずです。家庭でできるおもしろ実験室として、お勧めしたいものばかりです。

1.かたくり粉 2.バター 3.焼き麩 4. 5.砂糖
かたくり粉 バター 焼き麩 海水から塩 さとうきびから砂糖作り
6.こんにゃく 7.かんてん 8.甘酒 9.納豆 10.かまぼこ
こんにゃく かんてん 甘酒 納豆 かまぼこ

 

マニアック TOP10 上に戻る

 ほんとにこんなものまで家庭で作るのか、といったとこらへんでしょうか。

 どれもこれも作る前に 『躊躇』 したものばかりです。米こうじは、作るときに3日間も張り付かなければならないことも躊躇した理由ですが、材料以外に必要となる、装置の工作という壁も躊躇した理由のひとつです。温度管理もしなければなりません。作る前はこのように途方にくれるばかりでしたが、一度エンジンがかかりはじめると事は意外にすんなりと進みました。恐れていた失敗もなく、分量を増量して再チャレンジしたときもおもしろいほど簡単に作れてしまったのです。

 しょう油は、できればあまりお勧めしたくない一品です。一度作り始めてしまうと、旅行に行くのも後ろ髪を引かれるくらい、毎日の面倒をかけてやる必要があるのです。味噌を造ることを考えると、しょう油にかけてやらないといけない稼働は大きすぎます。

 近くのスーパーの唐辛子は全て買い漁った、、、というくらいたくさんの唐辛子を買い込み、実験に実験を繰り返して作ったのがタバスコです。同時期にかんずりにも挑戦し、かつ、のめり込んだために大量の唐辛子が必要になったわけですが、「これでどうだ」というシロモノにすることができました。

 モッツァレラチーズは、レンネットという酵素の入手が難しく、一般には普及していないようですが、レンネットの入手先は記載してありますので、あとはやる気だけです。手始めにはすぐにできるモッツァレラをぜひ作ってみて下さい。

 ウスターソースは、用意すべき香辛料の種類がやけに多く、それだけが作るときの敷居を高くしているようです。

 番茶や紅茶などは、材料となるお茶の葉の入手が難しいため、桜の葉で代用する方法を提案しています。ちょっと渋めの味が強く出てしまうのですが、お茶の作り方を理解することができますし、実際にお茶の葉を入手できるときには、このままのレシピで作り上げることができます。

 天然酵母パンや辛子明太子もちょっとした時間をかけてやれば家庭で作れてしまうあたりがうれしいところです。

1.米こうじ 2.しょう油 3.タバスコ 4.モッツァレラ 5.ウスターソース
米こうじ 醤油作り タバスコ モッツァレラチーズ ウスターソース
6.番茶 7.紅茶 8.天然酵母パン 9.辛子明太子 10.草加風煎餅
番茶 紅茶 天然酵母パン 辛子明太子 せんべい

 

郷土料理 TOP10 上に戻る

 地方に旅行に行った際には、ぜひとも味わいたいレシピ集です。

 かぶら寿司はかぶらを薄切りしたものの間にブリや鮭の切り身を挟み、米こうじで発酵させたもので、とっても美味です。いくらの醤油漬けは、いくらが多く採れる季節にまとめ買いして大量に作り、冷凍しておけばいつでも食べられます。

 柚子胡椒の香りの良さは、ピカイチです。和風、洋風の料理のどれにつけても、はずれることがなく、日本発信の香辛料としてもっと世界に広めたいくらいです。

 北海道へ旅行したときに教わったいもだんごも、改善を加えることで立派な一品になりましたし、これをアレンジしたものでテレビへの出演もできました。北海道のおやつにしておくだけでなく、もっと普及させたいと思う反面、やっぱり本場へ行った際にだけ食べるのもいいかなぁ、などと思いを巡らす次第です。 (^_^;)

 はりはり鍋ですが、これは本来脂っこい鯨肉で作るものです。ですが、今では鯨肉は入手することができません。そこで応用したのが、このはりはり鍋になります。鯨肉の代用としたのは、豚のバラ肉ですが、これが結構ヒットなんです。水菜という京野菜さえ入手できれば、本来のはりはり鍋にグッと迫る味わいを出すことができます。

 お好み焼き、たこ焼きは、レシピからはずせない関西出身者としての牙城です。

1.かぶら寿司 2.いくら醤油漬け 3.柚子胡椒 4.伊達巻き 5.いもだんご
かぶら寿司 いくらの醤油漬 柚子胡椒 伊達巻き いもだんご
6.キムチ 7.草加風煎餅 8.はりはり鍋 9.お好み焼き 10.たこ焼き
キムチ せんべい はりはり鍋 お好み焼き たこ焼き

 

パーティー向け TOP10 上に戻る

 ワイワイがやがやと食べるときに、さっと出すと喜ばれるかもしれないレシピ集です。「ちょっと手作りなんですけど…」 と言いながら食卓に供し、手作り論議に花を咲かせることで、手作りファンを増殖していきましょう。 (^_^;)

 ゴージャスな雰囲気をだすなら、ロースハムやかぶら寿司がお勧めですし、話題性ならモッツァレラチーズやジンジャーエールが、作り方やその味わいで注目の的になることでしょう。

 酒のアテを増やす意味合いなら、スルメや煮豚、にんにくの醤油漬けがいいでし、酒のあとのごはんには、ぬか漬けとわさび漬けがあると、とってもシアワセな気分になり、一連の食事がワンランクアップしたように感じます。

1.ロースハム 2.ソーセージ 3.モッツァレラ 4.ぬか漬け 5.スルメ
ロースハム ソーセージ モッツァレラチーズ ぬか漬け スルメ
6.ジンジャーエール 7.煮豚 8.わさび漬け 9.かぶら寿司 10.にんにく醤油漬け
ジンジャーエール 煮豚 わさび漬け かぶら寿司 にんにくの醤油漬け

 

むかし懐かし TOP10 上に戻る

 駄菓子屋さんで見かけたり、夜店でみかけたことのあるレシピ集です。今ではもっとおいしい食べ物があふれてきたため、表舞台に立つこともなくなったものがあるようです。

 カルメ焼きがふくらむおもしろさは、子供をとりかこんでパフォーマンスするのにぴったりです。こう想像しているとポン菓子も作りたくなってきましたが、残念ながらポン菓子はまだありません。

 興味本位で作りたいニッキ水というのもありますが、繰り返し飲みたいとは思えません。こんなところで砂糖をとってしまうくらいなら、もっとおいしいジュースを飲むことにしないと、身体からどんどんカルシウムが溶けていきそうです。

 きび団子なんかは、都会にいればキビの入手が困難ですが、旅行のときにあわせて農協などに立ち寄れば、かなり高い確率で入手することができます。

1.カルメ焼き 2.ニッキ水 3.きび団子 4.ラムネ菓子 5.おこし
カルメ焼き ニッキ水 きびだんご ラムネ菓子 おこし
6. 7.ミルクキャンデー 8.カルピス 9.ヤクルト 10.えびせんべい
あめ キャンデー カルピス ヤクルト えびせんべい

 

家族団らん TOP10 上に戻る

 こどもたちと一緒に作れば、家族とのコミュニケーションが高まるレシピ集です。作ったあとは、みんなで食材をとり囲んで、おいしい談義をしたいものです。

 うどんやスパゲッティ、そばなどは食事の主菜にすることができますし、白玉粉やかたくり粉、上新粉は、作る過程を楽しみ、そのあとはおやつに作り替えて、さらに楽しみに幅をもたせることができます。

 豆腐作りは、私が食品を手作りしはじめるきっかけもののひとつです。大豆から豆腐になる変化を楽しんでもらいたい一品ですので、ここに挙げさせてもらいました。

1.うどん 2.スパゲッティ 3.手打ちそば 4.カルメ焼き 5.白玉粉
手打ちうどん パスタ 手打ちそば カルメ焼き 白玉粉
6.かたくり粉 7.餅つき 8. 9.上新粉 10.豆腐
かたくり粉 餅つき あめ 上新粉 豆腐

 

ちょっとコツがいる TOP10 上に戻る

 一度は失敗したことがあるレシピ集です。

 油揚げは膨らみがなかなかでませんでしたし、カルメ焼きは一度膨らんでもすぐにしぼんでしまいました。天然酵母パンは酵母の培養に失敗し、ライスペーパーは均一な厚さに焼けず、そばはブチブチにちぎれてしまいました。

 またせんべいは固くて歯がたたず、飴は冷えても固まらず、ぬか漬けはかき混ぜるのを怠ったために異臭を放つようになりました。

 柚子胡椒は、とうがらしの選択に誤ると、辛みがいまいちになり、ラムネ菓子は水分の調整がむずかしく、液体になったり、水分が少なすぎてボロボロと崩れたりしました。

 これらの食材をつくるときには、心してかかる必要があるようです。 (^_^;)

1.油揚げ 2.カルメ焼き 3.天然酵母パン 4.ライスペーパー 5.手打ちそば
油揚げ カルメ焼き 天然酵母パン 生春巻きの皮(ライスペーパー) 手打ちそば
6.草加風煎餅 7. 8.ぬか漬け 9.柚子胡椒 10.ラムネ菓子
せんべい あめ ぬか漬け 柚子胡椒 ラムネ菓子

 

純和風 TOP10 上に戻る

 日本の伝統ある食品として後の世代にも、もっと食べていって欲しい食品です。ぬか漬けもスーパーで買うのと、自宅で漬け込んだものとでは、食べるときの鮮度や、化学調味料の有無など、根本的な違いがあります。

 海外在住の方にとって、ぬかや味噌の米こうじを入手するのは難しいかもしれません。ぬかの代わりにパンに置き換えて、同様に漬け込む方法もあるようです。

 また米こうじ菌を輸入できるようであれば、米こうじ菌が50gもあれば、数kgの米こうじを仕込むことも可能です。納豆菌も数粒の元となる菌が入手できれば培養可能です。

 豆腐のにがりでさえ、海水から取り出すことが可能です。成せばなります。がんばってください。

1.ぬか漬け 2.たくあん 3.納豆 4.かまぼこ 5.あじのみりん干し
ぬか漬け たくあん 納豆 かまぼこ あじのみりん干し
6.梅干し 7.みそ 8.豆腐 9.油揚げ 10.かつお節
梅干し 味噌作り 豆腐 油揚げ かつお節

 

めずらしいレシピ TOP25 上に戻る

 料理本や他のサイトではなかなか見つけられないレシピ集です。

 まぁ、かつお節やチョコレート、ウスターソース、ガム、番茶、紅茶は、実際には作らなくても、このレシピを見るだけでいいかも… (^_^;)  チョコレートに至っては、「豆」としてのカカオなんて普通、手に入りませんしネ。  ヽ(^。^)丿

 タバスコや辛子明太子、醤油醸造、オイスターソース、ペペロンオイル、コンデンスミルクは、当サイトの看板商品とも呼べるシロモノです。ペペロンオイルなんかは、簡単で、どこにでもありそうなモノでありながら、他のサイトには「これ」といったモノがみつからず、結構、情報収集だけでも苦労しました。

 ラムネ菓子やジンジャーエール、ヤクルト、白玉粉、上新粉、かたくり粉、みりん、カルピスは結構おもしろいんですよ。米こうじなんて、すっかりファンになってしまいました。来年もまた作るゾッ! なんてね。

1.タバスコ 2.辛子明太子 3.かつお節 4.醤油醸造 5.オイスターソース
タバスコ 辛子明太子 かつお節 醤油作り オイスターソース
ジンジャーエール 7.ペペロンオイル 8.ラムネ菓子 9.米こうじ 10.凍みこんにゃく
ジンジャーエール ペペロンオイル ラムネ菓子 米こうじ 凍みこんにゃく
11.みりん 12.ヤクルト 13.ウスターソース 14.白玉粉 15.上新粉
本醸造味醂 ヤクルト ウスターソース 白玉粉 上新粉
16.かたくり粉 17.カルピス 18.ガム 19.番茶 20.紅茶
かたくり粉 カルピス チューイングガム 番茶 紅茶
21.チョコレート 22.柚子胡椒 水あめ 豆板醤 コンデンスミルク
チョコレート 柚子胡椒 水あめ 豆板醤 コンデンスミルク

 

 

【第3弾】

 TV局から「凝り凝りパパ」と呼ばれた当サイト管理者がお送りしてきた、特定のブランドを応援しようーぉ!のコーナーも今回で第3弾となります。

 前回は七輪本舗さんから、とっても惹かれる切り出し七輪を紹介させていただきましたが、今回も選りすぐりのものを紹介できることに、こちらとしてもとても喜びを感じます。

 かねてより私は、日本古来のものをこよなく愛してきたわけですが、今回は使い込めば使い込むほどに味わいが深まる南部鉄器を、良心的な価格で提供してくれているサイトさまをネット上で厳選し、「柳屋Web店」さんから紹介させていただきます。

 南部鉄器といえば、急須や灰皿を連想する方が多いのではないかと思いますが、今時の南部鉄器には、ジンギスカン鍋すき焼き鍋といった比較的オーソドックスなものから和風ダッチオーブンのごはん鍋まで、実に様々なバリエーションが存在するのです。

 肉厚の鋳鉄でできた南部鉄器の特徴は、鉄の長所としての火のとおりの良さに加え、その肉厚さから均一に熱を回すことができるものが多く、食材の甘みを十二分に引き出すことができるのです。またこの肉厚であるという特徴は、火炎から鉄器を離しても急激な温度の低下を避け、できあがりそのままの最高の状態で料理を提供することができるということにもつながります。

市販品からお勧めする
男の趣肴HP セレクション ヽ(^。^)丿

商品名 通常価格 写真
ごはん鍋 5合炊
6,600円
ごはん鍋でごはんを炊いてみたいとおもいませんぁああ
マルチオーブン 30 13,980円 これでクリスマスには蒸し鳥を作ってみたい。
湯沸かし鍋 9,360円 南部鉄器で入れたコーヒーはうまいらしい。これは自分で確かめなきゃ
やきいも鍋 5,430円 いもはアルミホイルに包んだりせず、そのまま入れるらしい。石焼き芋状態である。うまそー。

税込 送料別
(1万円以上で送料割引特典あり)

  料理をおいしく食べてもらうことに生き甲斐を感じるシェフとしては、これ以上の喜びはありません!!  (>_<)ヽ  \^o^/

 
 これをマルチオーブン30で実践してみました。カンカンに焼いたマルチオーブン30に付属のロストル(足つきの台)をセットし、その上に丸ごとの皮付きじゃがいもと、味付けした豚のスペアリブをフライパンでちょっと焦げ目をつけて並べ、蓋をしてからいざ加熱調理!! できあがったものをダイニングテーブルまで運び、みんなの目の前で、バカッと蓋を開けました。とたんにジュワーッとほとばしる湯気の中にうまそうなスペアリブとじゃがいも。これを見たチビたちから 「ワオォーッ」 という感嘆の声があがりました。  ← そうそう、キミたちそれでいいんだよ  \^o^/ スペアリブとじゃがいも

  じゃがいもにはスペアリブのうまみが降り注ぎ、ホックホクに仕上がっただけでなく、主役のスペアリブもばっちりのできばえで、家族ともどもうまさに感動してしまいました。家の中でアウトドア料理が作れてしまうなんて、シ・ア・ワ・セ  ヽ(^。^)丿

 「ちょっと重いんじゃないか。」
 そう思われる方は、まずはサイズの小さなものから使われてみてはいかがでしょうか。柳屋Web店さんであれば、ファミリーパンという口径の比較的小さなものも良心的価格で揃えているようです。

 健康ブームの中、鉄分を摂取できる器としての効果も期待できる南部鉄器は、食材のうまみを引き出す効果と相まって、にぎやかな食卓を彩るアイテムとしてぜひお勧めしたい一品です。

 日本古来の文化ともいうべき南部鉄器をみんなで使って、数々のスローフード共々応援しよう! \^o^/
 七輪本舗さんの切り出し七輪と共に使えば、南部鉄器の魅力も相乗効果でグイーッとアップすること、間違いなし!!

 

 

【第2弾】

 七輪本舗さんの切り出し七輪  

 長らくお待たせしました。ウィルキンソンのジンジャエールに続き、当コーナーで紹介する市販製品の第2弾は、昭和の初期から伝統技法として守り続けられた天然珪藻土から作る「切り出し七輪」 七輪本舗さんオリジナルの品です。

 通常、お店で販売している七輪は、粉砕した珪藻土と粘土等の材料を混ぜあわせ、成型してから焼き上げたものです。このように練り物として作られている通常の七輪では、粉砕してから成形する過程で、珪藻土の組織はある程度破壊されてしまい、断熱性が低下してしまうばかりか、耐久性、重量も悪化してしまいます。

 ところが七輪本舗さんが作っている七輪は、珪藻土を地下で切り出し、そのまま職人さんがひとつひとつ七輪の形に削りだし、焼成して作るとのこと。 これこそ手業! w(゚o゚)w 

 私は元々七輪が大好きで、日常の焼き物やキャンプ七輪陶芸で愛用してきたので、この七輪本舗さんの切り出し七輪には尋常でないほど惹きつけられました。あじわいたっぷり! かっこいい! そしてなんといっても食材をおいしく焼き上げる!!

 キャンプでバーベキューされる方はもちろん、自宅でちょっとした野外パーティーをするときにも右のようなセレクションがあれば言うことなし!

男の趣肴HP セレクション ヽ(^。^)丿

商品名 価格 写真
 お外で七輪【OS-27】
9,400円
この七輪には炭火を消すための「蓋」と、焼き網が1枚付属しています。炭が少なくても十分に燃焼する構造にもなっており、おすすめしたい一品です。
 高さ調整台【TT-03】 650円 遠火にすることができるオプションです。網は「お外で七輪」に付属しています。
 串立て【KT-26】
 ※鮎の塩焼き最高!
1,700円 付属の竹串(100本)に魚を刺して、立てて焼くことができます。囲炉裏で焼くように遠赤外線でじっくりと焼けるので、鮎の塩焼きなんかがおすすめです。
 ペール缶【PL-01】
 ※中に七輪を収納可
3,000円 ここでご紹介している「お外で七輪」と高さ調整台、串立てをパッキングできるすぐれものの缶です。イスとして使えるようにクッションも付属しています。お部屋の中に置いてもアクセサリーにもなりそう。
合      計 14,750円

税込 送料別

 日本古来の文化ともいうべき七輪をみんなで使って、数々のスローフード共々応援しよう! \^o^/
七輪で使う炭や豆炭の紹介、点火のしかたなどは、当サイトのキャンプのページをご覧ください。
今、七輪本舗さんで「男の趣肴で見た」と注文フォームの《アンケート》に書き、3,000円以上購入すると、特別にプレゼントがもらえるとのこと!!
プレゼントは、七輪本舗さんオリジナルのどんな網でもつかめる「あみつかみ」という便利グッズ。このチャンスをお見逃しなく \^o^/
先端が波打っていることで網をつかんだときにしっかりとつかむことができるスグレモノです。写真は網をつかんだ状態で、あみつかみそのものは「U字型」をしています。
あみつかみ

 

 

【第1弾】

 アサヒ飲料のウィルキンソン ジンジャエール

 

 第1弾は、アサヒ飲料のウィルキンソン ジンジャエール

 メーカによると希望小売価格は、\68/本(190ml) で、プロのバーテンダーを中心に業務用市場で販売されてきたため、スーパーで見かけることは少ないようです。

 どちらかというと、酒屋さんの方が見つけやすいかも。ジャスコでは、ケース単位なら取り寄せできると言われました。
 ※この場合の販売価格は、\80〜\100 程度になることが多いようです。 不思議?? w(゚o゚)w

 「スーパーでも手に入れられるようにするために、もっとメジャーにしたい! 味も生姜がピリリときて、とっても大人の味だし、値段も悪くない、、」  ということで、手作りをモットーにする当サイトで、紹介することにしました。

 








讃岐からの贈り物「手打ちうどん」

 


「また、パパのうどんが食べたいな」と息子に言わしめている手打ちうどんです。私の親父は、手打ちうどんと書かれた店でうどんを食べると、いつも作り方を聞いていたような気がします。でも、なかなか教えてもらえないんですよね。ここがポイントというところは…。


5人分の基本的な材料

中力粉(All Purpose Flour ) 500g 塩   28g 水 240cc うどんのつゆ
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

 大鍋 伸ばし棒 包丁 まな板 

Let’s start!

作り方  
【準備】

 はあらかじめ分量の水に溶かしておきます。

 
【小麦粉をこねる】

 大きめのボールに中力粉を計り入れ、1で作った塩水をそそぎ、スプーンで切るようにまぜます。小麦粉と水が均一にまざると、ぼそぼその状態になります。ぼそぼその状態になったら、拳に体重をのせて押さえつけながら、小麦粉を塊にしていきます。こねる必要はありませんが、細かい小麦粉のかすを包み込みながら押さえていくと無駄がでません。

 ある程度小麦粉が塊になったら、ポリ袋に包み込み、新聞紙の上から足で踏みます。
 何回か踏んで塊が平べったく広がったら、たたみ込んでまた踏むというようにして、全体がしっとりとするまで(10分から15分の間)繰り返します。
熟成させる

 布団の中で寝させます。季節によって夏は30分以上、冬は2時間以上を目安にしてください。
 伸ばし作業に入る前に、できるだけ大きな鍋にたっぷりの湯を沸かし始めておきます。

【伸ばす】

 まず、ちょっと踏んで平べったく伸ばしてから、伸ばし棒を使って伸ばします。力づくで延ばすと目にみえない部分でうどんのつながりがちぎれてしまいます。ほどほどにネ。

 ある程度広がったら、伸ばし棒に巻き付けながら厚さ3mm(4mmよりも薄く!!4mmではゆであがったときにだんごのように太くなってしまいます)にすることを目安として伸ばします。

 ちなみに、通常見慣れているうどんはゆでて太くなったものです。最初は、ちょっと薄すぎるかな、、、と思うくらい、しっかり伸ばしておかないと、うどんの形をしたダンゴになってしまいます。

【たたんで切る】

 伸ばし終わったら、切ったときにうどんの切り口がくっついてしまわないように、強力粉または薄力粉を表面にふりかけながら、折り目をずらしながら階段状に屏風折りして、4〜5mmくらいのピッチで切ります。

 うどんはまな板の上でバラバラにほぐし、うどんの切り口どうしがくっつかないようにしておきます。
10 【ゆでる】

 湯が沸騰したら、まな板に残ったカスの小麦粉を湯に入れておきます。こうすれば、ゆでている最中にうどんが溶けて痛みません。その後ぱらぱらと、うどんを湯に入れます。再び沸騰し、うどんが浮いてくるまで混ぜないようにしてください。
 途中カップ1杯の差し水をして、うどんの内外の温度差を一定にします。うどんの太さにもよりますが、4mm厚さで15分〜30分でゆであがります。ゆで上がりのタイミングは、うどんを透かしてみて芯がわずかに残っている状態です。

11 【もみ洗う】

 ゆで上がったうどんは、ボールに移してゆで湯を捨て、うどんが冷えるまで水洗いします。うどんが十分に冷えたら、洗い水を捨て、うどんどうしをもむようにすり合わせ、水洗いするという作業を2〜3回繰り返します。釜揚げのときには讃岐地方では水洗いしません。

12 【できあがり】

 最もおいしい食べごろは、ゆで上がりから10分間のうどんに芯が残っている間です。うどんのコシを味わいましょう。 V(^0^)V

 最近病みつきの、釜揚げ卵(通称 釜たま)の作り方 も参考にしてください。

ここでの「こつ」

※1 【水 240cc
 水の分量は240ccとしていますが、200cc〜250cc(もしかしたらもっと多くても大丈夫かも…)の範囲で調節できます。それぞれの特徴は次の表のようになります。

水が少ない場合 水が多い場合
 長所  ・切るときにうどんの切り口がくっつきあうようなことが少ない ・こねやすく、伸ばしやすい
・ゆで時間が短くなる
・うどんの表面が痛む前にゆであげることができる
 短所  ・こねるときや伸ばし作業のときに力が必要
・ゆでるときに水分が浸透しにくくなり芯が残りやすい
・ゆで時間がかかる
・切るときにうどんの切り口どうしがくっつきやすく、だまになりやすい

※2 【うどんのつゆ】
 2002.9.16のはなまるマーケットで紹介されていた万能だしの材料を下表に紹介します。

いりこ 15本 水 3カップ みりん 大さじ 1/2
昆布 5×10cm 削りカツオ 大きくひとつかみ(20g) 醤油 大さじ 1/2
塩 大さじ 1/2    

※3 【塩】
 塩分は茹でた時に溶出するので塩控えめの方にも安心です。塩を麺に加えることで、ゆであがりにかかる時間を短縮でき、ゆでるときにうどんが湯に溶け出し、形が崩れるのを防ぐ効果があります。また、うどんが過度に熟成するのを防ぐこともできるのです。

※4 【中力粉】
 中力粉がない場合は、強力粉と薄力小麦粉から作ったもので代用することもできます。強力粉2に対して薄力粉1の割合(340g:160g)で混ぜます。保存状態の良くない粉や、古い粉を使うとゆでるときに麺が切れてしまいます。できるだけ新しい粉を使うようにした方がよいでしょう。余った粉は、冷凍しておくことをお勧めします。
 在外邦人の方向けに、小麦粉の種類についてこちらで詳しく説明しています。
 でも、実際問題として、日清のフラワー小麦粉(←薄力粉です)を使ってうどんを打ちましたが、角っこもちゃんととんがってできましたし、コシもできました。ただ薄力粉であることを意識して、グルテンを引き出すために、うどんは普通よりも強くかつ、長くこねましたし、一方熟成時間は、グルテンがだれるのを警戒してほとんどとりませんでした。中力粉が入手できないからといって、それがうどん作りを断念するという、根本的な要因にはならないということですね。
 また、別の見方をすれば、薄力粉だと、熟成時間をとらずにすむので、短時間で作ることができますし、伸びも良く、小学校3年生の娘でも、楽しくうどん作りができて、良い点もたくさんありました。

※5 【熟成させる】
 うどんを打ってからすぐに延ばそうとすると小麦粉のかたまり君と格闘することになります。まず、伸びません。次に分量の水では足りません。かといってここで水の分量を増やすと、屏風折りして切っている最中に、切った断面どうしがくっつき合い、ゆでるときにかたまりになってしまいます。どっちにしてもうどんじゃなくてだんごになってしまいます。
 こんな場合は熟成させると伸びやすくなります。一度作ってみて伸びが悪かったという方は、熟成時間を2〜3時間(夏)、6〜12時間(冬)に長くしてみてください。うどんを伸ばしやすくなります。でもあんまり熟成時間が長いとグルテンの形成が進みすぎてうどんがだれてしまいます。 (>_<)ヽ こうなるとグルテンの網目構造がでんぷんを抱えきれなくなって、ゆでているときに小麦粉の中のでんぷんがゆで湯に溶けだしてしまいます。これではうどんがぼさぼさした食感になってしまいます。

※6 【伸ばし棒を使って伸ばします】 2004.1.10追記
 うどんは、むやみに力んでも、伸びません。逆に言うと、コツさえつかめば、うどんってこんなに楽に伸びるモノだったんだ!!! と感動するくらい、簡単に伸びてくれます。そのポイントは、麺棒を前後に動かすときに、単純に前後運動するだけでなく、「横に引っ張りながら麺棒を動かすこと(下記項番3.の手順)」なのです。

1. 麺帯(ドゥ、つまり小麦粉の固まりのこと)を若干引っ張りながら、伸ばし棒に巻き付けます。
2. 体重がかかるような姿勢(伸ばし棒の真上に肩がくる)をとります。
3. はじめは手を伸ばし棒の中心に置き、伸ばし棒を前後に転がしながら、徐々に伸ばし棒の両端方向へ移動させます。両端方向へ移動させる際に、麺帯を引っ張るようにするのがコツです。

※麺帯は、ひとつの方向に伸びただけでは、すぐに縮んでしまいますが、縦と横方向に同時にのばすことで、縮みを少なくすることができ、作業が効率良く進むようです。(実体験より)

4. 手が棒の両端に到達したら、麺帯を棒に巻き付けたまま、90℃回転させ、棒から広げます。
5. 適当な厚さになるまで、1.〜4.を繰り返します。

※7 【水洗いするという作業】
 うどんをもみ洗いすることで、うどんの表面についている、余分なカスを取り除き、舌ざわりの良いうどんができます。もみ洗いするのにはザルの方が適しているようですが、ザルを使うとどうしても、うどんのなめらかな表面に傷がついてしまい、味が損なわれてしまいました。ボールでもみ洗いして、水でカスを洗い流すという作業を2〜3回繰り返すとよいようです。ツルツルうどんに仕上がりますよ。

※8 【釜揚げ】
 讃岐地方では、釜揚げうどんのなかでも、一度水洗いしてゆで汁に戻すものを「湯だめ」といい、水洗いしないものを「釜揚げ」と呼び分けているそうです。このように一度水でしめる「湯だめ」や、味噌煮込みの時は、ゆで汁を残しておき、水洗い後、再加熱したものを、ゆで汁に入れます。

※9 【うどんのコシ】
 うどんのコシに影響を及ぼすものは、1つだけに限定できるものではありません。 グルテンの形成ができているか、ゆで具合はどうかが鍵になります。 

 まず、グルテンの形成には、小麦粉に含まれる
  1.グルテンの量と
  2.グルテンの質そして、
  3.グルテンの編み目構造の進み具合があり、

 ゆで具合には、 
  4.絹一本となった「芯」の残り具合があります。

 これらを項番毎に、もう少し詳しく説明します。

説        明

1.  グルテンの適量は、国産中力粉のグルテンの量になりますが、強力粉と薄力粉を混合しても同程度のグルテン量にすることが可能です。この場合の混合比は、強力粉2に対して、薄力粉1になります。
2.  グルテンの質は、製粉されてからの時間が大きな影響を及ぼします。小麦粉は製粉されてから時間がたっていないものが最良で、時間が経ったものは避けるべきです。残った粉の保存には、冷蔵もしくは冷凍することをお勧めします。
3.  グルテンの編み目のすすみ具合については、熟成時間を長くして、編み目構造がすすめばすすむほどいいというわけではありません。「適度」という言葉が当てはまります。
 足踏みや寝かしで編み目ができていないとコシは生まれませんが、逆に寝かしすぎて、編み目が出来過ぎるとグルテンがだんだんと1つの固まりになってしまい、だれてしまうのです。前述の説明にもありますが、グルテンの役割は、コシとともに、でんぷんを包み込む構造ですので、だれてしまうと、でんぷんを抱えきれなくなり、うどんが痛んでしまうのです。このグルテンを作るときの立て役者になっているのが、実は「塩」なのです。
4.  うどんのコシともいうべき「芯」は、スパゲッティーでいうところの、アルデンテに相当します。アルデンテに仕上げた麺であっても、食べるまでに放置する時間があってはいけないのは、当然ですね。 

   これらの1つでも欠けてしまうと、良い手打ちうどんにはなりません。

※10 【釜揚げ卵(通称 釜たま)の作り方】 2004.1.10追記

 最近やみつきになっている「釜たま」の食べ方をご紹介しますっ!

1.  あらかじめ卵は50℃〜60℃のお湯に浸け、あたためておきます。こうすることで、熱いうどんを入れたときに、卵がカルボナーラ状態になりやすくなります。
2.  生姜をすりおろし、のりを刻み、鰹節し削りを用意します。
3.  熱湯をどんぶりに入れ、うどんができあがる直前まで十分温めておきます。
4.  うどんができあがる直前にどんぶりの熱湯を捨て、あたためた卵を割り入れます。
5.  釜揚げもしくは、湯だめにして、アツアツに仕上げたうどんをザルにとり、余分な水分をしっかりと切ってから、あたためた卵の上に、うどんを入れます。
6.  生姜、のり、鰹節し削りなどの薬味をトッピングして、生醤油を大さじ 半〜1 くらいのお好みの量をかけ、ざっとかき混ぜて食べます。
 混ぜると、底に入れ込んだ卵がカルボナーラ状態になりますので、うまいですよ。

※11 2001年 6月17日(日曜日) 5:15- 5:45のテレビ番組「モーニング天気!」に出演し、手打ちうどんを披露しました。





香り高さを味わう「手打ちそば」

 「そばを打つのは大変!!」
 それがそばを打つまでのそばに対する先入観でした。そばを食べるためならガイドブックを開けてあちこちと探し回る努力は惜しみませんが、そばの紹介が遅れたのはそんな、そばは大変だという思いがあったからです。どうせそばを打つなら、ちゃんと打ちたい。だけどそばを打つためには新鮮なそば粉の入手も欠かせません。

 そんな中、陶芸材料を買いに行った東急ハンズにそば粉が売られているのを見つけました。そばの打ち方のビデオ上映もあり、しばらくボーッと見ていましたが、これならできる!!と思った私はそば粉を買い、陶芸材料と共に10Kgの荷物を背負って帰りました。ちなみにその日は家内の実家へ行く予定でしたが、荷物の重たさから実家へ行くのをキャンセルしたのですが、後日家内から、「ばあちゃんの約束は破ってもいいの?」と、ばあちゃんのお怒りを買っていたことを知らされました。 (^_^;) そんなこともつゆ知らず、待望のそば粉を袋から出したときの香りに感動し、気合いいっぱいのそば作りです。 ( ^_^)/□☆□\(^_^ ) 


二八そば500g(5人前)の基本的な材料

そば粉 400g 小麦粉(中力粉があれば中力粉) 100g
水 250g(加水率50%) 打ち粉としてそば粉(なければ片栗粉) 適宜
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら

用意しておきたい器具

大鍋 伸ばし棒 包丁 まな板 駒板

Let’s start!

作り方  
【水まわし】

大きめのボールにそば粉と小麦粉を計り入れ、ふるっておきます。そこに水を3分の1量(約80cc)だけ、細い糸のように垂らしながら入れて、指の先を細かく動かせて、手早く混ぜ合わせます※1

固まりになっている粉があれば、細かくばらしておきます。(未だ、こねません)
残りの水のうち、元の3分の1量(約80cc)を入れ、同じように手早く混ぜ合わせます。最後に残った水の全量(約80cc)をいれ、手早く混ぜ合わせます。
【そば粉をこねる】

全体的にしっとりとしたら、そば粉をげんこつで固めます。

そば粉がひと塊になったら、細かくなったそば粉を包み込むように折り畳みながら、手のひらでこねます。
塊の表面につやがでるまでこねたら、最後には折り畳んだ部分が一カ所に集まるようにします。
折り畳んだ部分が頂点になるように三角錐を作ります。
三角錐をひっくり返して、頂点を下にした状態でグイッと押しつぶします。
【伸ばす】

伸ばし棒を使って、広げるように伸ばします※2。ある程度伸ばしたら、角をだすために四隅の方向だけ、部分的に伸ばします。

10 2mmくらいの薄さに伸ばせたら、打ち粉(そば粉、そば粉が少なければかたくり粉)を表面に振りかけます。そばはうどんのように屏風たたみにはせずに、2つ折りにします。
11 さらに2つ折り(つまり四つ折り)にします。
12 【そばを切る】

 駒板を使ってそばを切ります※3。このとき駒板を押さえつけてしまうと折り畳んだそばが折り目で切れてしまう※4ので、駒板を添える手は押さえつけないようにします。そばを切った包丁を駒板の方向へ倒すようにすることで、駒板をずらします。

13 【ゆでる】

 たっぷりの湯を沸騰させておきます。沸騰したら打ち粉を振り落としたそばを、ぱらぱらと湯に入れ、さっと箸でそばをばらしておきます。差し水はせず、2分〜3分でゆであがります。

14 【もみ洗う】

ざるに入れて、水洗いします。そば湯を楽しみたいのなら、このときの湯は捨てずに残しておきましょう。

15 【できあがり】

皿にもればできあがりです。

ここでの「こつ」

※1 【手早く混ぜ合わせます】
 そば粉の水回しは、手打ちうどんの作り方と最も異なる作業部分です。うどんの材料である小麦粉(強力粉、中力粉、薄力粉)では、水を振り入れたときに局所的に吸水した水分も練ることで均一にすることができますが、そば粉は吸水速度が早く、かつ、局所的なそば粉が吸水した水分は、二度と離すことがありません。つまり、そば粉の場合は水がかかった部分はべちゃっとして、水がかからなかった部分は乾燥したままという状態になってしまう恐れがあります。このことを十分に理解して、次のことに注意します。
 1. 水はそば粉に均一に振りかかるように入れる
 2. 水を入れたら、手早く全体を混ぜ合わせる
 3. 水が均一に混ぜ合わさるまではそば粉をこね合わせない

※2 【伸ばします】
 うどんでは、こねた後にポリ袋に包んで熟成させますが、そばはこねたらすぐに伸ばすようにします。この違いはねばりの元となる成分の違いによります。うどんではグルテンの働きで小麦粉に含まれるでんぷん質をしっかりと包み込みますが、そばにはグルテンは少なく、時間と共につながろうとする力が弱まっていくのです。

※3 【駒板を使ってそばを切ります】
 うどんでは駒板がなくても、ある程度均一な太さに切ることはできますが、そばの場合は駒板を用意した方が良さそうです。駒板をはずすと麺が細くなったり太くなったりして、なかなか均一な太さに切れませんでした。市販されている駒板は麺に触れる部分が平らになっていますが、そばに折り目をいれないように、駒板に足をつけて、切るときに駒板でそばを押さえつけないようにするといいそうです。ちょっと駒板が大きくなりますが、自作してみようかな。

※4 【折り目で切れてしまう】
 折り目になる部分にうどんを一本はさんでおくとそばが割れて切れることを防げるそうです。また切ったそばの折り目を広げたら、折り目の部分を指で押さえておくようにすると、ちぎれを防止することができます。




ご飯の基本的な材料と器具

お米 炊飯器か鍋

Let’s start!

作り方  
【お米を計量】

 最も大切な計量です。ここでいい加減なことをしてしまうと、後工程でいくらきちんと水を計量しても、意味がなくなってしまいます。米を計量する1合という単位は180ccです(ちなみに1カップと言えば200cc)

【最初の洗米】

 米を水で洗います。水を張ったボウルに米を入れ、手でグルッと2〜3回転ほどかき混ぜ、研がずに短時間で水を捨てます。
 

【米を研ぐ】

  指の腹を使い、やさしくもむようにして米をすりあわせ、10秒ほど研ぎます。

 水を加え、米からはがれたヌカを洗い流します。

 (項番3と4を、3〜4回繰り返します。水がばっちり透明になるまで繰り返す必要はありません)

【水切り】

 米をザルに上げ水を切ります。2合〜5合程度なら、1〜2分です。この水切りにより、水の計量が正しくできるようになります。

【水の計量】

 最初に計量した米の1.2倍の水を加えます
 米の品種や新米/古米、自分の好みによって、1.2倍の水を基準として適宜調節します。
 電子炊飯器を使う場合は、メーカの指示に従います。(項番11へ)

【浸漬】

 米の内部まで、均一に水がしみ込むように、夏場で30分、冬場には2時間ほど水に浸けます。米が均一に吸水していると、炊きあげたときに芯が残らず、ふっくらと炊けるのです。

【炊きあげ】

 鍋を強火にかけ沸騰させます。
(火力や炊飯容量にもよりますが、アルミやステンレスで約5〜6分、南部鉄器や土鍋で約6〜7分で沸騰します)

 沸騰したら中火にかえ7分
 弱火にして5分。
10 【蒸らし】

 一瞬、10秒ほど強火にして余分な水分を飛ばし、火を止め、5〜10分ほど蒸らします。

11 【できあがり】

 炊きあがれば、米つぶをつぶさないように注意しながらしゃもじでご飯をほぐし、余分な水蒸気をとばします。

12 【保温】

 保温ジャーなどで長時間保温する場合は、4〜5時間を保温時間の限度にして、冷凍保存するなどします。この時間を超えると変色がはじまり味も低下する為です。

ここでの「こつ」

※1 【米を水で洗います
 
1番はじめの洗米は、とにかく素早く短い時間で済ませることを心がけ、米の周りに付着しているヌカを米が吸着してしまわないようにします。

※2 【米をザルに上げ水を切ります
 ザルに上げる時間が長くなりすぎると米にひび割れが生じ、炊きあげたときに米のうまみが逃げ出してしまいます。

※3 【米の1.2倍の水を加えます
 水は日本であれば、浄水器でろかした水道水で十分です。市販されているペットボトルの「おいしい水」等は、硬水と呼ばれる水のことが多く、炊飯には適しません。

※4 【鍋を強火にかけ沸騰させます
 湯炊きという方法もあります。これは3合以上の比較的多めに作るときの技です。ご飯を炊く量が少ないときはうまくできたとしても、炊飯量が増えるとごはんがべちゃついた部分と、比較的ぱっさりした部分になることがあります。
 これはお釜の中の水温のばらつきによって、米粒が長い時間、沸騰水にさらされていた時間が長すぎたり、短いことに起因する現象です。炊飯量が多くなると、火もとの近くは沸騰までの時間が短いため、長く沸騰することになりべちゃつき気味になりますが、火もとから遠くにあるご飯の表面では沸騰までに時間がかかるため、芯が残ってしまうことになります。
 このような状態になることを最小限に抑えるために、米をザルに上げている間に、まずお湯だけを沸かしておくのです。このお湯にザルに上げておいた米を入れ、しゃもじでざっと底から混ぜ、再びお湯が沸騰させるのです。あとの項番9以降は同じ作り方になります。

※5 【しゃもじでご飯をほぐし
 炊きたてのご飯は100度ありますが、保温ジャーの保温機能を使ったとしてもこれよりも低い温度になります。温度が低下するとそれまで水蒸気だった水分が水滴となり、米粒の周りに付着してべちゃつくことと、米粒どうしがくっつくことから食感が損なわれるのです。

【参考文献】
 1.日刊?ごはん主義のすすめさんの日刊?ごはん主義のすすめ:おいしいごはんの炊き方
 2.MICHI'S BACKSTUBEさんのご飯の鍋炊き
 3.ためしてガッテン:過去の放送:?にお答えします!〜切り花・コーヒー ...


びっくりのうまさ「手前味噌」

 家内が首都圏を中心に活動している生活クラブ生協の組合員になりました。この生協が販売している牛乳や豚肉、アイスクリームが大変おいしかったので、私はすっかりファンになりました。その生協が外国産の大豆に含まれる農薬や遺伝子操作の危険性を指摘しており、「じゃ俺も国産大豆を使って味噌を作ってみるか」と言って始めたのがこの味噌作りです。

 実際に味噌を作ってみると、作り方は予想外にシンプルで、その割においしい味噌ができあがりました。ただ1つ難点があって、味噌を仕込んだことを忘れるくらい待たないと味噌はできあがらないんです。まぁ、時間という問題も人それぞれに感じ方が異なるんでしょうが…。しかしすでに私も、手前味噌作りのリピータです。


出来上がり重量4Kg分の基本的な材料
(我が家では、毎年この3倍量を目安に仕込んでいます)

大豆 1Kg 乾燥した米麹なら 1Kg、
生の米麹なら  1.5Kg
天然の塩 480g おいしい水
※参考情報
  米麹を手作りするレシピはこちら
  
豆麹を手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

味噌仕込み用樽
ポテトマッシャー
 重石

 ざる

 大鍋または圧力鍋

 仕込み樽大のポリ袋…できれば3枚(なければ2枚)

 消毒用のお酒


Let’s start!

作り方 写真
【大豆を準備する】

 大豆は、洗ってから一晩水に漬けておきます。なお、水を吸った大豆は、2倍強に膨れ上がるので余裕のある容器を使うことと、たっぷりの水を入れておくことをお勧めします。
 写真は今回利用した国産大豆、米麹、天然塩をセットにした1980円の味噌作りセット(販売者
マルモ青木醸造)です。ただし通常は販売していないとか…

 はがれた大豆の皮が蒸気口を塞いでしまわないように、圧力鍋の1/3以下の量になるように小分けし、落とし蓋をします。水は大豆に対してひたひたよりもちょっと多めにして、加熱します。大豆の皮が浮いてきたら、取り除きます。
 沸騰すると、灰汁がでてきますので、取り除き、その後圧力鍋の蓋をして煮ます。
 煮る時間は、沸騰後15分/蒸らし20分です。圧力鍋が無いときは、ふつうの鍋で4〜5時間程度煮ます。
【塩切り麹を準備する】

 一握り(約30g)の塩を別容器に分けておき、それ以外の米麹※1と塩を混ぜ合わせます。

【味噌たるを準備する】

 樽は十分に洗い、酒を振りかけたポリ袋を二重にして樽の内側にセットします。

【大豆をつぶす】

 大豆が親指と小指で容易につぶれるくらいのやわらかさになったら、ザルを使ってゆで汁をしっかりときります。このゆで汁は、別容器に残しておき、後で種水として利用します。

 ジャガイモ用のマッシャー※2を使って、てきぱきと大豆をつぶします。
【仕込む】

 つぶした大豆が人肌程度の熱さになったら、3で準備した「塩きり麹」と混ぜ合わせます。このとき5でとっておいた種水を加えて、ハンバーグ生地程度のやわらかさになるようにします。
 練った大豆だけでも、空気中に漂っている酵母菌の働きで発酵させることができますが、大さじ一杯ほどのお好みの味噌を混ぜ込むとなお良いでしょう。

 ポリ袋1枚を容器全体を包み込むように使用し、ポリ袋2枚(なければ1枚)を容器の内側に入れます。
 一番内側のポリ袋の中に、つぶした大豆をソフトボール大の味噌玉に形作り、勢い良く投げ込む要領で容器に仕込んでいきます。投げ込むことで、余分な空気を排出しているわけですね。
 全量の大豆を入れ終わったら、表面をならし、さらに雑菌の繁殖を抑えるために、3で残しておいた塩を振りかけておきます。
10  発酵中に出るガスを閉じこめたい、一番内側のポリ袋の口をとめ※3、落とし蓋をかぶせ、体重をちょっとかけて押さえます。
 中間のポリ袋と、一番外側のポリ袋は、ゴミが入るのを防ぐだけですから、適当に閉じて構いません。
11 【熟成させる】

 熟成期間中には、材料の水分である「たまり」がちょうどひたひたにあがってくるように、重石を調整するようにしておき、熟成※4させます。直射日光が当たったり、酸素が混入することがなければ、熟成させる場所は特に選びません。

 1〜2ヶ月後の熟成期間中の1回だけ、味噌を下から攪拌(切り返し)して、酸素を補給し、分量外の一握りの塩を味噌の表面に振りかけ、再びポリ袋を閉じます。(この時期の味噌は、仕込んだときの大豆の色のままで、香りもありません)

 味噌が膨張してきて困っている方はこちらをどうぞ。

12 【できあがり】

 味噌は、夏越しした土用の丑くらいから食べられるようになり、秋口になるとうま味が増してきます。開封すると空気に触れるため酸化〔黒変して風味がなくなります)が始まるので、できる限り冷蔵します。また、全量を冷蔵できないときは、タッパーなどに小分けしたものを冷蔵し、樽に残った味噌はできるだけ空気に触れないようにして、冷暗所に保存します

ここでの「こつ」

※1 【米麹】
 米麹はできるだけ新しいものを用意しましょう。米麹には、生の麹と乾燥した麹の2種類が売られています。生の麹はタウンページで『こうじ』の職業欄に何件か掲載されているはずです。また乾燥麹は、ジャスコやイトーヨーカドーなど大手スーパーの練り物を置いている冷蔵コーナーに『みやこ麹』という商品が置いていることが多く見受けられます。櫻井こうじ店さんを、例として下記に紹介します。2004.1.14更新

店名 櫻井こうじ店
所在地 千葉県千葉市花見川区検見川町 2−80
電話番号 (043) 273−8067
URL http://www.sakura-jp.info/
米こうじ 1Kg       1,200円
麦こうじ 1Kg       1,000円
参考 種麹 10gあたり         100円
※他のお店では200g単位で、1,000円でした


 
生の麹では大豆の重量比1.5倍を目安として用意し、乾燥した麹では大豆の重量比で等倍を目安として用意します。また生麹は香りがいい反面、もし10日以上保存するなら冷凍にする必要があります。この米麹は大豆のでんぷん質を糖化させるアミラーゼという酵素をもっており、この酵素が味噌作りに必要になります。ちなみにこの米麹によるでんぷんの糖化過程も、酵母菌による発酵過程※も乳酸菌の発酵も酸素は不要です。酸素があると産膜性酵母の繁殖など、良くないことばかりを引き起こします。
 ※正確には、酵母菌による発酵では微量の酸素がないと、増殖することができず、各種アミノ酸を作ることはできません。アルコール発酵だけでは、二酸化炭素とアルコールを作るだけで、アミノ酸の生成はされないわけです。ここに微量の酸素があると酵母は増殖し、適度にアルコール発酵もすすむことで滅菌しながらアミノ酸を増やすことができるのです。この酸素は仕込んだときに混入している酸素や、仕込んでから1〜2ヶ月目に行う切り返し時に混入する酸素が有効に働くようです。

 もし海外に在住しているなどの理由で、米麹を入手できない場合は、思い切って自分で作ってみましょう。必要なのは20g〜30gの麹カビ菌です。この菌は前述のタウンページで、『こうじ』の欄に記載されている麹屋さんで購入することができます。ただし、麹屋さんだからといって必ずしも麹カビ菌を売ってくれるわけではないようですので、あらかじめお店に電話するなどして、売ってくれるかどうかを確認しましょう。もし麹カビ菌を入手できたなら、米麹をつくることができます。輸入などの手続きはその国の法律に従うようにしてくださいね。プロの場合、1gの麹カビ菌を使って、1kgの米を仕込むことができるので、本当は5gもあれば十分なはずですが、家庭の手作りでは雑菌も混ざる恐れがあるので、5倍〜10倍の量を使うといいでしょう。麹カビ菌から米麹を作る方法はこちらをどうぞ。

※2 【ジャガイモ用のマッシャー
 大豆をつぶす方法はいくつかあります。すり鉢ですったり、ミキサーで粉砕したり、足で踏みつぶしたり…etc.などです。ただ、すり鉢は、使い方に慣れが必要ですし、ミキサーは過負荷のために安全装置が度々作動しましたし、足はちょっと熱いとか問題がありました。そのような苦労を横で見ていた家内が「これなら使えるんじゃないの」と出してくれたのが、コロッケを作るときに使う、ジャガイモ潰し用のマッシャーでした。マッシャーだと、つぶそうとねらった大豆は的確につぶすことができ、大変作業がはかどりました。もし、ご家庭に無ければ、購入されても使い道があるかと思います。

※3 【ポリ袋の口をとめ】
 味噌の醸造過程は、酵母菌による発酵です。酵母菌には、酸素を必要とする産膜酵母もありますが、大部分の酵母は酸素があるほうが生育は活発になるものの、酸素がなくても嫌気的発酵(アルコール発酵)により生育することができます。アルコールの生成により、他の雑菌の繁殖を押さえることができます。アルコール発酵は、糖を炭酸ガス(二酸化炭素)とアルコールに分解する反応ですから、ポリ袋を密閉状態にすると、発生する炭酸ガスがポリ袋に充満し、ポリ袋が膨れ上がってきます。この炭酸ガスは雑菌の繁殖を抑制する効果がありますが、ガスが多すぎるようであれば適度に抜いても構いません。また仕込み1ヶ月後に切り返しをするのは、切り返しをすることで酸素を補給し、酵母菌のアミノ酸等合成作用を促すためです。

※4 【熟成】
 熟成期間は、秋に仕込んでも、春に仕込んでも、「一夏を終えた土用の丑」以降となります。また、熟成期間中に味噌の表面に白いカビ状のものが生えることがあります。この白いものは酵母の一種の産膜性酵母というものであり、見栄えも悪いですが、味噌の味も悪くしてしまいます。ただし、この産膜性酵母は、この酵母が繁殖して白くなった部分とそのまわりさえ取り除けば味噌として問題なく利用できるそうです。

※5 【マルモ青木醸造】
 今回、このレシピを改訂するに当たって、生活クラブ生協が主催する、(株)マルモ青木味噌醤油醸造場の副社長を講師として迎えた「味噌作り講習会」に参加しました。また、その講習会の模様を撮影することとその撮影した写真をこのホーム頁に掲載する許可を快諾して頂いたことに感謝の意を表したいと思います。ありがとうございます。

 なお、下記にマルモ青木醸造の連絡先を記しておきます。
 連絡先:(株)マルモ青木味噌醤油醸造場
 住所 :長野市鶴賀七瀬町421番地
 電話番号:026−221−3868

※6 【灰汁がでてきますので、取り除き
 前日から水でふやかした大豆は、その水のまま火にかけます。このとき圧力はかけないのがポイントです。沸騰すると、大豆からたくさんの泡がたってきます。圧力がかかっていると、この泡のせいでふきこぼれがおきるのです。この泡(灰汁)を3分〜5分ほど、ていねいにとっていると、新たな灰汁はでてこなくなります。そうなってから圧力鍋に蓋をして、圧力をかけるようにすると、大豆のゆで汁が吹きこぼれることを、かなり減少させることができます。

※7 【味噌を下から攪拌(切り返し)】
 切り返しは味噌の初期発酵期に必要な酸素を補給するために行います。このときに
「青カビ」や「黒カビ」がでていればそれらを取り去り、切り返しを終えた後は、焼酎などのアルコール分を含ませたペーパータオルを味噌の表面に敷きつめ、さらにラップで覆うようにしてから密閉するようにします。まぁ密閉さえきちんとできていれば、アルコールやラップは不要です。酵母菌のアルコール発酵によって発生するアルコール分が同じ役割を果たすわけです。

※8 【味噌が膨張してきて困っている】 2006.5.21追記
 味噌が膨張し“ふかふか”することがあります。これは味噌の“湧き”と言われる状態です。
  1.塩の分量を減らしたレシピである
  2.30度を超えるところで発酵させている
  3.種水が多い
  4.米こうじの比率が大きいレシピである
  5.ポリ袋ぴっちり方式を採用していない
 などの場合に発生します。酵母菌が活発に繁殖している一方で、呼吸ができず、アルコール発酵により炭酸ガスを生成するために膨張し「ふかふか」とした状態になるのです。一方、味噌の成分としてのアミノ酸は、豆を分解するときに生成されますが、このタンパク質の分解には、酵母であっても手こずるため、そう易々とは増えません。こうなると複雑なアミノ酸の比率が低下し、うまみとしてはうすっぺらいものになってしまう懸念を伴います。つまり決して好ましい状態ではありません。
 そこでこのような状態になることを避けるために、酸素の補給を行います。
  1.しゃもじで良くかき混ぜることで酸素を補給します。(余分な炭酸ガスを排出することにもつながります)
  2.塩の分量を減らしたレシピの場合には、塩を追加しておくと良いでしょう。
  3.湧きにより味噌が盛り上がり、たまりに浸からないことを避けるために重石を重くします。
 これらの対策を施すことで、たまりが上がってくれば、オッケーです。あとは通常の保管方法に戻します。

※9 【赤味噌と白味噌】
 赤味噌と白味噌の違いは醸造工程の違いによるものです。白味噌は大豆を煮て、発酵は比較的低温または短期間であり、切り返しはあまり行いません。それとは対象的に赤味噌では大豆が褐色になる成分を煮出さないようにするために蒸し、比較的高温または長期間熟成させ、切り返しを行うことで空気に触れさせます。

※10 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

訂正:2002.6.26 みその発酵をアルコール発酵と説明していた部分を修正

参考文献
 「湧き」について調査 伊勢惣 さんの 味噌作りQ&A 2006.5.21

 




発酵道の奥深さにロマンを感じる 「しょうゆ醸造」

 これまで醤油のレシピは試行提供を続けてきました。その理由は、味噌をつくるときにできるたまりと同じ方法で醤油を作ろうとしてきたからですが、やっぱり大豆に麹菌を繁殖させないと気が済みません。試行提供版では、「正しい醤油の作り方になっていない!!」 という意味でずっとひかかるものがあったわけで、日本の代表的な調味料である醤油を、このままいい加減な作り方のままにしておきたくない。そういう思いにかられて、もう作らない!と、心に決めていたしょう油醸造に再チャレンジすることにしました。

 また、今回は強力な助っ人もつきました。奈良県の片上醤油さんです。Webやメールで詳細な説明もいただき、気合いも十分ということで、さぁ、がんばろっと  o(^o^)o


出来上がり分量 2〜3リットル程度の基本的な材料

全粒の小麦もしくは強力粉 1.5kg 大豆 1.5kg  
しょう油用種麹もしくは、味噌用種麹  10g 天然の塩 1kg 水 4リットル
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら

用意しておきたい器具

麹室 (加温や保温性能よりも、放熱のための換気性能が重要です)
醤油仕込み用かめ(10リットル) 仕込みかめ大のポリ袋 大鍋または圧力鍋
麹盛り込み用のかご (放熱のため、トータル 0.4m以上の表面積を確保できること)

Let’s start!

作り方 写真
【大豆を準備する】 今回の例 木曜 23:00 以下同様

 仕込み適期は、2月頃から25℃以下の5月頃までかな。。
 大豆は、洗ってから一晩水に漬けておきます。なお、水を吸った大豆は、2倍強に膨れ上がるので余裕のある容器を使うことと、たっぷりの水を入れておくことをお勧めします。

【大豆を煮る】 金曜 13:30

  はがれた大豆の皮が蒸気口を塞いでしまわないように、圧力鍋の1/3以下の量になるように小分けし、落とし蓋をします。水は大豆に対してひたひたよりもちょっと多めにして、加熱します。大豆の皮が浮いてきたら、取り除きます。
 沸騰すると、灰汁がでてきますので、取り除きます。

【圧力をかける】

 大豆の皮がはがれて、蒸気口を塞ぐような事故にならないように落とし蓋をして、圧力をかけます。煮る時間は、沸騰後60分/蒸らし10分です。
 圧力鍋が無いときは、ふつうの鍋で8時間程度煮ます。みそ造り用の大豆に比べれば、格段に長い時間、煮るわけです。

【小麦を用意】 金曜 14:00

 全粒の小麦(粉ではない)または、小麦粉(強力粉)を用意し、しゃもじで混ぜながら、フライパンで煎ります。火がとおると、混ぜ続けていても焦げはじめるので、その頃合いで火から下ろします。
 なお強力粉の場合は、必ずしも乾煎りしなくてもいいそうです。

【小麦を挽く】

 小麦が冷めたら、擂り粉木で砕きます。砕いた小麦は、極端に大きな粒がない限り、いろいろな粒の大きさがあってもいいでしょう。
  ※粉砕済みの小麦を使ったので写真は格好だけ… (^_^;)

【大豆の煮上がり具合を確認】 金曜 15:00

 大豆を蒸らし終えたら、つぶれる直前の状態までやわらくなっているかを確認します。味噌用の大豆では、「親指と小指ではさんでつぶれるくらい」、という表現で表されますが、これよりももっとやわらかく、大豆の形が崩れる直前の状態まで煮るのが最良です。

【大豆をさます】 金曜 15:10

 大豆をザルにとって余計な水分を落としてから、40℃以下になるまで冷まします。40℃以上あると、次に混ぜ合わす種麹(以下ここでは麹菌と呼びます)が、ダメージを受けてしまうため、内側にある大豆まで確実に40℃以下になったことを確認します。

【麹菌と小麦を混ぜ合わせる】 金曜 15:30

 小麦を1/5量ほど別容器にとりわけ、そこに麹菌をまんべんなく振るい落として、丹念に混ぜ合わせます。これを残りの小麦とあわせて、十分に混合します。しつこいくらいに混ぜ合わせておかないと、麹菌が大豆に均一につかないため、発酵がうまく進まない恐れがあります。

【大豆と小麦を混合】 金曜 16:00

 麹菌と混ぜ合わせた小麦を、大豆と混ぜ合わせます。小麦が多すぎるように見えますが、発酵がすすんで一番手入れくらいになると、大豆が吸っているたくさんの水分で、小麦粉がそぼろ状になります
 以下では、大豆と小麦を合わせたものを単に 「麹」 と呼びます。

10 【盛り込み】 金曜 16:30

 麹を山形に盛ってさらし布で包み、麹室に入れます。麹室内部の初期温度は32℃に維持します。

11  盛り込み後6時間程度は、麹からの発熱はありませんので、32℃を維持できるように加温します。また、麹室内部に温度のばらつきがでないように、麹室全体を毛布などで保温します。
12  盛り込み後6時間を超えると、麹からの発熱がはじまるため、適宜加温を保温に切り替えます。特に12時間前後になると発熱が顕著になりだすので、保温を放熱に切り替えるなどして、麹の品温維持に努めます。
 場合によっては、麹の品温が40℃を超えることもあります。麹の品温が麹室の設定温度(32℃)を上回るようであれば、麹室の換気を促すなどして温度調整します。
13 【1番手入れ】 土曜 12:30

 盛り込みから18時間後に1番手入れを行います。大豆がかたまりになっていますので、ほぐして酸素を補給し、余分な熱と蒸気を取り除きます。

14  手入れ後は、麹の厚みを2〜3cmに薄くすることで、盛り込みのときよりも表面積を広げ、放熱を促します。
15  麹室に入れ込むときには、互い違いに積み重ね、表面積をかせぐなどします。
16  1番手入れ以降の麹室内部の目標維持温度は28℃です。麹の品温を、麹室と同じ28℃にできればいいですが、なかなか難しいものです。ただし、麹の品温が40℃を超えないようには最大限の努力を尽くします。(さらし布では包み込みません)
17 【2番手入れ】 土曜 21:30

 盛り込みから29時間後に2番手入れを行います。1番手入れと同じく、大豆をほぐして酸素を補給します。手入れ後は、さらにうすく平らにならして麹室に入れます。

18  2番手入れ後の麹室内部の目標維持温度は26℃です。1番、2番手入れだけでは麹の品温を40℃以下に保てないときは、適宜3番、4番手入れを行いますが、手入れは麹に与えるダメージも大きいことから、極力麹の厚みを薄くしたり、麹室の温度管理をするなどして、手入れを回避します。
 写真では、麹室の温度管理をするために扇風機を回して、冷気を強制的に送り込んでみました。この方法は確実に温度を下げられる一方で、ひとたび管理をおろそかにすると、必要以上に温度と湿度を下げてしまい、発酵に適した環境から外れてしまうというリスクがあります。  (^_^;)
19 【出麹】 日曜 13:30

 盛り込みから45時間後に出麹、つまり、麹として晴れてできあがりになります。もし醤油醸造用の麹菌を使っていると、大豆が緑色になっているのが見られるはずです。
 発酵途中で低温になるなどして、イマイチ発酵がすすんでいない場合は、適宜延長します。

 ※あーぁ、納豆菌を繁殖させちまった… という方へ

20 【仕込み】 日曜 14:00〜3週間

 仕込む容器の内側にポリ袋を二重に入れます。
 ポリ袋に大豆を入れ、冷蔵庫に入れて十分に温度を下げた水に塩を溶かして作った塩水をとあわせ(以下 「諸味」 と呼びます)、十分に攪拌します。
 正規の方法だと、5日に1回くらいの割合で、荒櫂(要するに表面に浮いているものを砕き、沈めます)を行います(とくに諸味を混ぜ合わせるような攪拌はしません)が、味噌作りで楽チンをした方法が今回も成功しましたので、そちらの方法をご紹介します。正規の方法にこだわりたい方はこちら

 空気を抜きながら、ポリ袋の口をしっかりと閉じます。保管場所としては、3週間くらいは、冷所に保管します。

21 【発酵期間中の手入れ】 仕込み3週間目〜9ヶ月前後

 諸味にしてから3週間経った頃に、少し暖かめのところに置き換え、品温が上がるようにすると、発酵がはじまります。発酵がはじまると、表面に小さな泡がプクップクッと出てくるようになります。
 一度ポリ袋のふたを開け、櫂入れをします。酸素を補給することで、着色を促すことと、発酵を促すことが目的ですので、底まで十分に攪拌するようにします。攪拌後は、再び、空気を含まないようにポリ袋の口をしっかりと閉じます。  ※ポリ袋の口を閉じるときには、空気を十分に追い出しておかないと、好気性の産膜性酵母が繁殖する恐れがあります。  この作業を3ヶ月おきに繰り返します。

22 【寝かせる】 仕込み9ヶ月前後

 この頃からは静かな発酵に切り替わります。発酵がおさまってきたら、空気が入らないように表面をぴっちりとポリ袋で覆い、ふたたび冷暗所で保管します。

23 【絞る】 最短で仕込み9ヶ月後

 最初に仕込んでから、最短でも9ヶ月後、できれば1年間は熟成させます。今回は、まる2年熟成させてみました。

24 【絞り袋】

 さらし布を長方形の袋状に縫製します。ミシンで頑丈に作りましょう。
 この袋状の布を絞った醤油が流れ出るようなカゴ(写真では白いカゴ)に入れ、さらに容器(写真では黄色い容器)で流れ出た醤油を受けます。

25 【諸味充填】

 袋状のさらし布の中に、諸味が2〜3cm厚さになるように入れます。諸味を入れては、じゃばら状に折りたたみ、また諸味を充填するということを繰り返します。

26 【諸味充填の仕舞い】

 さらし布の残りが20cm以上残るようにして、この部分を丸め込むようにたたみ、押さえても諸味が出てこないようにします。

27  ちょっと手で押さえてみました。
 出るわ出るわ。まぎれもなくこれは醤油です。
28 【瓶詰め】

 漏斗を使って、醤油を瓶につめます。70℃で30分間湯煎して殺菌すれば、長期保存ができる醤油になります。
 ここは是非、手作りならではということで、生のままの生醤油でいただきましょう。

29 【できあがり】

 自家醸造醤油のできあがりです。仕込み当初は肌色だった大豆も、ばっちりと醤油の色に変わり、絞れた醤油はまさしく醤油!!
 まずは生醤油でぶっかけうどんを食べ、次に卵かけごはんをたいらげ、大満足 ヽ(^。^)丿

ここでの「こつ」

※1 【大豆
 首都圏を中心に活動している生活クラブ生協の場合、通常期は大豆500gを350円で販売しています。
 また、小売り単位は大きくなりますが、味噌の仕込み時期になると販売単価が下がり、
  ・ 1月20日頃には、2月末の配達分の注文受付があり、400円/kg程度
  ・ 2月20日頃には、店頭販売があり、450円/kg程度 (いずれも1kg単位での販売)
になります。250g単位で販売しているスーパーに比べると、格段にお買い得!!
 ただし、味噌造り講習会などが予定されていると、麹も大豆も取り分けられて、店頭から消えていることがありますので、お店の方に聞いてみましょう。

※2 【一晩水に漬け
 最近アルカリイオン整水器が流行っています。乳酸菌や酵母菌が、飲用範囲のアルカリイオン水で生育が阻害されるという報告は、特段見あたなかったのですが、菌の生育環境としては、いずれも弱酸性がお好みのようです。仕込みに使う水は中性水にしておくのが無難でしょう。 (^_^;)

※3 【灰汁がでてきますので、取り除き
 前日から水でふやかした大豆は、その水のまま火にかけます。このとき圧力はかけないのがポイントです。沸騰すると、大豆からたくさんの泡がたってきます。圧力がかかっていると、この泡のせいでふきこぼれがおきるのです。この泡(灰汁)を3分〜5分ほど、ていねいにとっていると、新たな灰汁はでてこなくなります。そうなってから圧力鍋に蓋をして、圧力をかけるようにすると、大豆のゆで汁が吹きこぼれることを、かなり減少させることができます。

※4 【乾煎りします
 一度に乾煎りしようとすると、フライパンからこぼれてまわりが真っ白になってしまうかも…。フライパンの容積見合いになりますが、しゃもじで混ぜたときに余裕をもってまぜられる分量に小分けした方が無難でしょう。27cmの中華鍋だと、500gに小分けするくらいでちょうどでした。
 小麦を煎っていると、おもちを焼いているような香ばしいにおいがしてきますよ。

※5 【擂り粉木で砕きます
 小麦が粒のまま残らないようにします。タンパク質を分解できる麹菌のプロテアーゼであっても、粒のままだと分解できず、最後まで粒々が残ってしまうのです。

※6 【大豆の形が崩れる直前の状態まで煮るのが最良
 大豆が煮くずれてしまうと、栗きんとん状態になってしまい、酸素が大好きな麹菌が大豆の表面に繁殖することができなくなってしまいます。また、大豆は煮上がったとき以上には、ふやけないので、大豆の成分が醤油になれず、歩留まりが悪くなってしまうのです。
 つまり栗きんとん状態になる、一歩手前がベストなのです。

※7 【麹菌を茶こしに入れ
 味噌用の種麹は、真っ白のものが多いようですが、しょう油用の種麹は緑色でした。初めてみたときは一瞬、ギョッとしたものです。味噌用としょう油用の種麹の違いは、アミラーゼ重視か、プロテアーゼ重視の差かな?

※8 【そぼろ状になります
 大豆の表面の水分が多すぎると、雑菌が繁殖してしまいかねません。麹菌が水分を求めて一生懸命に活動するくらいの水分量になることが大切です。

麹室内部の初期温度は32℃に維持
 今回使った麹室はこちら

 はじめは32℃まで加温します。加温の手段としては、ホットカーペット、ホットクッション、こたつ、アースノーマット、電球などの熱源から選びます。また適宜毛布やふとんで覆い、保温に努めます。
 盛り込みから1番手入れまでは、過保護なまでに麹を守り、元気をつけさせることに専念しますが、1番手入れ以降は、厳しい環境(適温よりもやや冷たい環境)において、麹菌に身の危険を感じさせて菌体を作らせるのです(詳細は次項)

 このため2番手入れ後には、麹室内部をさらに26℃まで下げて、麹を繁殖させますので、この盛り込み作業の季節としては、自ずと5月頃までということになりそうです。
 なんにしろ、麹の温度を維持するために、頻繁に温度チェックし、適宜麹の表面積を広げることが欠かせません。

 麹の表面(赤線)が適温だとしても、麹の内部(青線)は、暴走していることがあり、温度推移に大きな違いがあることがわかります。
 こういった場合は、麹の盛り込み厚さを薄くし、表面積をもっと拡げます。そうすれば、麹の表面と内部の温度差を縮めることができ、全体を適温に近づけることができます。

※10 【18時間後に1番手入れ
 醤油醸造に必要な酵素は、大豆に多く含まれるタンパク質分解酵素のプロテアーゼです。麹菌は、発酵するだけなら40℃でも発酵します。しかし40℃にもなると、納豆菌などの雑菌も繁殖し始めますし、麹菌も安易に繁殖しはじめ、でんぷんを分解させることが得意な「アミラーゼ」が多く分泌されてしまい、何よりも大切な、醤油を作るための酵素「プロテアーゼ」が、たくさん生成されなくなってしまうのです。
 プロテアーゼを多く分泌させるには、麹菌を低温の環境におき、菌体を作らせるようにしなければなりません。麹菌は菌体を作ろうとした場合には、タンパク質の合成に欠かせないプロテアーゼを生成しますので、これを醤油醸造に利用するわけです。
 ところが、発酵がすすんでいくと、麹がひとつの大きな塊になってきます。この塊の内部は、発酵熱のため、高温になってくるので、プロテアーゼの生成には適していません。そこで、1番手入れでは、小さな塊にほぐすことで、余分な発酵熱を取り除き、酸素を補給してやるのです。大豆の粒レベルまで分けられるといいんですが、それもなかなか大変なので、テキトーに小さな単位に分けましょう。
 また大豆がやわらかいので、手で無造作につかむとつぶれます。やさしくほぐしてやりましょう。
 麹を厚く盛ると、内部の品温がどうしても上昇してしまいがちですので、品温があがらないように、2cm〜3cmほどの薄さで盛るようにします。
 納豆の作り方では、始め41度〜43度で発酵を進め、18時間〜20時間後に加熱を防ぐために25度まで下げて作りますが、麹づくりでは、納豆菌は雑菌のひとつですから、この納豆が繁殖しないように、納豆の作り方とは正反対の作り方、つまり低温を維持することがたいへん大切になります。

※11 【麹の品温が40℃を超えないように管理
 品温が40℃を超えると、納豆菌等の雑菌が繁殖し始めます。納豆菌も大豆のタンパク質を分解する力は強力なので、納豆菌が繁殖したからといって、すぐに廃棄処分になるわけではないのですが、風味は損なわれてしまいます。麹の品温は28度になるように、麹室の換気をするなどします。

※12 【2番手入れ後の麹室内部の目標維持温度は26℃
 醤油用の大豆の麹は、米麹よりも生育が早く、かつ発熱量も多いので、米麹を作ったことがある方は、まだまだ大丈夫だろうとタカをくくっていると、あっというまに40℃いや、45℃を超えて、50℃近くまで温度が上昇し、納豆菌を培養しているような環境になってしまい、失敗しかねません。温度管理には、細心の注意が必要です。ここまでの過程でじゅうぶん思い知らされているはずなので、いまさら言うことでもないか…。 (^_^;)

※13 【あーぁ、納豆菌を繁殖させちまった… という方へ】 2004.1.16更新
 すぐにあきらめるのは、大豆と麹菌に失礼です。 (^_^;)  納豆菌は粘っこいという点で、見た目はヒジョーに悪いですが、大豆を分解する力はピカイチです。若干、できあがりの芳香に欠けますが、半年経って発酵がおさまってくる頃には、納豆菌の粘つきも減り、1年も経つころには、麹菌の繁殖に成功したものとの「見栄え」上の区別はつきにくくなるくらいです。一度、その失敗作も仕込んでみて、比較してみてもいいかもしれません。 ここでお勧めしている方法では、毎日の櫂入れもなく、3ヶ月に1回だけの攪拌だけこなせばいいわけですから、労力もそんなに必要としませんし、、、ネ。

※14 【正規の方法にこだわりたい方はこちら】 2004.1.15更新
 正規の方法として、ポリ袋のふたを閉じずに、きちんと荒櫂をすることで、ていねいに発酵させる場合の手順について、上記項番20以降の工程を説明します。

作り方 写真
20 【仕込み】 日曜 14:00〜3週間

 仕込む容器の内側にポリ袋を二重に入れます。
 ポリ袋に大豆を入れ、冷蔵庫に入れて十分に温度を下げた水に塩を溶かして作った塩水をとあわせ(以下 「諸味」 と呼びます)、十分に攪拌します。
 これから3週間の間は、5日に1回くらいの割合で、荒櫂(要するに表面に浮いているものを砕き、沈めます)を行いますが、とくに諸味を混ぜ合わせるような攪拌はしません。保管場所としては、3週間くらいは、冷所に保管します。

21 【発酵期間中の手入れ】 仕込み3週間目〜3ヶ月前後

 諸味にしてから3週間経った頃に、少し暖かめのところに置き換え、品温が上がるようにすると、発酵がはじまります。発酵がはじまると、表面に小さな泡がプクップクッと出てくるようになります。
 約2〜3ヶ月間は、3日に1回の割合で櫂入れを行って酸素を補給します。

22 【寝かせる】 仕込み3ヶ月前後〜9ヶ月前後

 この頃からは静かな発酵に切り替わります。発酵がおさまってきたら、空気が入らないように表面をぴっちりとポリ袋で覆い、ふたたび冷暗所で保管します。

23 【絞る】 最短で仕込み9ヶ月後

 表面をポリ袋で覆ってから、半年ないし1年後に絞り、瓶詰した状態で鍋に浸し、70℃で30分間湯煎して殺菌します。

24 【できあがり】

 はい、自家醸造醤油のできあがりです。仕込み当初は肌色だった大豆も、ばっちりと醤油の色に変わり、絞れた醤油はまさしく醤油!! この感動をあなたにも ヽ(^。^)丿


※15 【3週間くらいは、冷所に保管
 仕込んだ大豆には、まだ発酵菌が少ないため、腐敗する恐れがあります。そこで発酵初期にあたる最初の3週間は、冷たい所、できれば冷蔵庫 (^_^;)  に保管します。
 また、正規の方法にこだわる方にお勧めしている、5日に1回の割合で行う「荒櫂」では、回数を控えめにして、諸味の中の容存酸素を少なくすることで乳酸菌を育てます。乳酸菌には、大気圧の酸素濃度よりも、若干不足気味の方が都合が良いのです。この初期に攪拌しすぎると、諸味中の酸素濃度が高くなり、乳酸菌が育つ代わりに酵母菌が優勢になってしまいます。初期から酵母菌が優勢にあると、できあがりの醤油が薄っぺらい味わいとなります。また乳酸菌を十分に育てることができていると重厚な味わいになるのです。また乳酸菌の大切な働きとして、他の雑菌の繁殖を押さえる、「滅菌作用」もあげられます。
 家庭で作るような少量の醤油醸造の場合は、5日に1回の荒櫂をする場合も、表面に浮いている塊を砕く程度で十分です。攪拌しすぎると諸味中の容存酸素が増えすぎてしまい、乳酸菌の活性度が低下してしまいます。味噌なら仕込みの1ヶ月後に1回行う切り返しを行うだけで、十分な酸素が行き渡り、乳酸菌も酵母菌もしっかりと味噌を造ってくれますもんネ! 余計な酸素は禁物です!

※16 【表面に小さな泡
 この泡は酵母菌が生成した二酸化炭素です。同時にアルコールが生成されており、このアルコールの働きで表面に発生しやすい産膜性酵母の活動は抑制されます。この時期から、約2〜3ヶ月間は、3日に1回の割合で櫂入れを行って、表面に発生する産膜性酵母を、諸味の中に沈めてしまうのが本格派です。
 この場合は、産膜性酵母との戦いになります。特に3ヶ月をすぎたあたりから、産膜性酵母が活性化し、発生が懸念されるようになりますので、当サイトとしては、ポリ袋のふたをぴっちりと閉じる方法をお勧めしているわけです。

※17 【表面をぴっちりとポリ袋で覆い
 静かな発酵に切り替わるこの時期以降には、アルコールの生成が少なくなり、これまで除菌されてきた産膜性酵母が活動を再開してしまいがちです。発酵がおさまってきたとはいえ、わずかに発酵が継続しているこの時期には、表面をびっちりとポリ袋で覆えば、発酵により生成されているアルコール成分の散逸を防ぐことができ、産膜性酵母の繁殖を阻害することができるのです。
 この産膜性酵母という菌は、においが良くないばかりでなく、醤油の味も低下させる腐敗菌です。白いつぶつぶがこの産膜性酵母ですので、目についたら、すぐに諸味の中に沈めます。好気性であり、酸素がないと生きられないこの菌は、諸味の中では繁殖できないのです。

※18 【さらし布を長方形の袋状に縫製
 さらし布は、できあがり寸法で、60cm前後の長さに作っておけば、使いやすいようです。実際に使うときには、この内の20cmを残して蛇腹状に折りたたみながら諸味を充填していくので、使える長さは40cmくらいになります。

※19 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

参考文献

 片上醤油の片上さまには、いろいろなことをお聞きし、くわしく書いていただいたメールとWebで大変おせわになりました。ありがとうございます。
 奈良県御所市森脇329 Tel 0745-66-0033 Fax0745-66-1933
 片上醤油さんホームページ http://www.asm.ne.jp/~soy/

 伝統食品の知恵 監修 藤井建夫 柴田書店


芳醇な味わい「ウスターソース」

 幼稚園のころ、たまごかけご飯にかける醤油を間違え、ウスターソースをかけたことがありました。それまでにも何度か間違えていたのでしょう。母にひどく叱られ、「もったいないことはするもんじゃない! 自分で間違えたんだからきちんと最後まで食べなさい」 と食卓にしばらく座り続けさせられた覚えがあります。関西ですからお好み焼きのソースは大好きなのに、たまごのウスターソースがけご飯だけは、何度口に近づけてもくさくて食べられなかったのです。

 その後遺症は、社会人になるまでずっと続きました。ウスターソースの匂いがしただけで、あの時のことを思いだし、どうしても食べられなかったのです。でも何故かその間もお好み焼きだけは食べられた… (^_^;)

 なのに、ここんところすっかりウスターソースのファンになって、豚カツにはぜったいウスターソース以外のものはかけません。サクサクっと切った豚カツを、別皿に入れておいたウスターソースにちょんちょんと浸けて食べるんです。また、豚カツのキャベツには醤油をちょろっとかけて、ばくばくと食べると、キャベツの甘みを感じるんです。うーん、考えただけでヨダレがでてきちゃいます。我ながらめでたい奴… ( ^_^)/□☆□\(^_^ )


ウスターソース1リットルの基本的な材料

 材料編 ホールトマト 1缶(400g) 玉ねぎ 1個(200g) 人参 1/2本(100g)
にんにく 1/2株 しょうが 40g 昆布 10cm
干ししいたけ 小1本 煮干 6尾  
おいしい水 1000cc
 香料編  黒こしょう 10g 月桂樹 5枚 桂皮(シナモン) 3本
ナツメグ 小さじ2 実ざんしょう 小さじ2 とうがらし 1本
陳皮 30g タイム 小さじ1 セージ 大さじ2
丁子(クローブ) 20粒 ニクズク 5g  
 調味料編  醤油または魚醤 1カップ 砂糖 200g 酢 1/2カップ (100cc)
塩 100g りんご 1個  
※参考情報
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

大鍋 こし器とこし布 ミキサー 保存用の容器

Let’s start!

作り方  
【材料の準備】

 干ししいたけや昆布は布巾でさっと砂埃をふき取り、煮干しは頭と腹わたをとり、野菜(トマト、玉ねぎ、人参、にんにく、しょうが)などとともに細切れにします。

【材料を煮込む】

 細切れにした材料を鍋に入れて、中火(ふきこぼれない程度)で煮込みます。蓋ははずして2時間加熱し、全体の量が1/2くらいになるまで煮込みます。

【香辛料】

 香辛料を加えて20分煮ます。香料はこれがないとダメというものでもないので、適宜取捨選択してみて下さい。例えば、七味には、とうがらし・陳皮・山椒・けしの実・麻の実・黒ゴマなどが含まれていますし、オールスパイスなどを使ってもいいでしょう。

【調味料】

 リンゴと調味料を加えて、10分間煮ます。

【粉砕】

 冷めたらミキサーにかけます。

【ろか】

 固形物をきれいに洗ったさらしなどでこし取ります。

 固形物が布目に詰まってきたら目詰まりしている固形物をこそぎ取ります。取った固形物はボールに取り分けておき、最後にまとめてソースを搾り取ります。
【瓶詰め】

 再び加熱して、熱いうち(70度以上)にビンに小分けします。

ここでの「こつ」

※1 【トマト
 トマトは、新鮮なトマト、トマト水煮缶、トマトジュースなどどれをつかっても良いでしょう。

※2 【香料
 香料はさまざまな香りがすれば、味わい深いソースになります。「これっ!」といった決まりもないので、適宜これらの香料を基本として自分なりの配合をしてみてください。

※3 【こし取り
 かすをこし取るときには、粗めのざる、細かいザル、ぬので濾すという順番になるようにします。このようにすると濾し布の目詰まりが少なくなり、すみやかに濾し取り作業を進めることができます。

※4 【ビンに小分け
 
耐熱性でないビンに入れる場合には割れてやけどしないように注意してください。私は熱湯をそそいでいて、割ってしまいました。危ないあぶない…。すぐに食べてもおいしいですが、半月から1ヶ月熟成させると塩味がうま味成分に包まれてまるくなるので、おいしく食べられます。

※5 【その他】
 ウスターソースの濃い茶色は、砂糖などの糖分とアミノ酸とが加熱や熟成といった製造工程のなかでメイラード反応(アミノカルボニル反応)と呼ばれる褐変を起こしたものです。長い熟成の時(6ヶ月前後)を経るか、高温による加熱工程があれば着色しますが、着色していないくても、味わいに差異はありません。


焼酎から本醸造「味醂」

 みりんが焼酎から作られるって知ってました? 家内に聞くと、「言ってあげよう。そんな製法なんてふつう気にしない!」 …ふーん。やっぱりそうなんだ。みりんのラベルをみると、本醸造とか書いてあるので、てっきり酒と同じように一貫工程のなかで造っていくもんだとばかり思ってました。

 酢は酒を造る工程のあとに酢酸発酵させるし、甘口ワインはアルコール発酵できる限界を超える糖分を含めておいて造ります。しかし味醂の糖分は、最初から仕込んだ米の甘さではなくて、焼酎にもち米を添加して麹菌で糖化させた甘さだったわけです。このような作り方ですと、味醂は、果実酒と同じ作り方になるわけで、焼酎を買ったときに納税しているわけですから、庶民の納税義務は果てしている、と考えていいわけでしょうか??(ほとんど自己催眠状態です。)

 でも自家醸造できないなんて、ちょっとさみしすぎやしませんか? バブルも一時期の仮面だったみたいだし、やっぱり日本は、先進国ではなかったということかな (;_;)


みりんの基本的な材料

焼酎 35度 600cc 米麹 200g 〜 300g 炊飯用 酒 大さじ2 もち米 2合(360cc 約320g)
炊飯用の水 電子ジャーの炊飯用メモリで1.5合相当 塩 できあがり分量の2%(酒税法対策です)
※参考情報
  米麹を手作りする方法はこちら
  ・塩を手作りする方法はこちら

※米は蒸し器で蒸すこともできます(というか本来は蒸すわけですよね)

用意したい器具

電子ジャー ボール
発酵用容器 1.8リットル

Let’s start!

作り方  
【炊飯】

 2合の米をきれいに研ぎ、炊飯器についている「米1合分のラインと2合分のラインとの真ん中あたり」の水で「炊飯」します。このとき米に芯が残らないように大さじ2の酒を加えて、一晩おいておきます。

 もち米を通常どおりに電子炊飯器で炊きます。炊きあがったもち米はあら熱をとっておき、焼酎を加えます。(焼酎を加えることで40度前後まで下がります)
【もち米と米麹を混ぜる】

 米麹は固まりになっているので、十分に手のひらでもみほぐしてバラバラにしておきます。

【焼酎に混ぜ、諸味にします】

 項番2.でもち米と焼酎を混ぜ合わせたものに、米麹を加えしっかりと混ぜ合わせておきます

【発酵させる】

 もち米、焼酎、米麹をあわせたものを、発酵用容器に詰めて密閉し、半年くらい発酵させます。この発酵過程は主に麹菌がもつ酵素によるもち米の糖化です。
 仕込み直後には、米麹は空気を含んでいるため相対的に軽くなっており、米麹が表面に浮かびますので、一見、水分が不足しているかのように見えますが、しっかりとみりんになります。

 半年経過後の状態です。黄金色のみりんが上澄みになっています。
 これを直接、一度に濾そうとすると、濾し器の目がすぐに詰まってしまい、作業が大変になるので、粗い目のざると細かい目のざるを用意して、最後にさらし布で濾すという3段構えになるようにします。ひととおり濾し終えたら、ザルに残っている粕(かす)をさらし布に包み十分に搾ります。
【熟成させる】

 絞った液の重さの2%の塩を加えてできあがりです。絞った直後の液は、粕のせいで乳白色をしていますが、2〜3日も置くと粕が沈殿し、写真のようなみりんが取り出せます。この状態でもおいしいようですが、ねかせるとまろやかになるそうです。残った粕はぜひ粕漬けに利用してください。とってもうまいです。

ここでの「こつ」

※1 【焼酎 35度
 みりんに使う焼酎ですが、できあがりのアルコール度数が13.5%-14.5%になることを目標にしており、35%のものを使っています。 25%のものを使う場合でもできあがり度数で10%のものを作ることができます。
 35%の焼酎を使うことをお勧めしているのは、単に私が理想と考えているみりんが「三河みりん」だからという単純なものでして、この味に近づけたいからという発想からです。20%のみりんを使った場合でも、腐敗のリスクがいきなり増大するわけでもなく、問題はないかを思います。

※2 【もち米
 もち米とうるち米の差としては、できあがり時の甘みの差につながります。これは、もち米の方が、アミロペクチンというでんぷんの一種を多く含んでいるためです。このアミロペクチンはこうじに分解され、糖になるため、甘さを引き出すことができるのです。

※3 【米1合分のラインと2合分のラインとの真ん中あたり
 もち米は蒸してつくるのが本来の作り方で、ご飯のように炊飯してしまうと水分が多くなってしまいがちです。そこでこの方法では水分が多くなりすぎないように、水の量を炊飯時の規定の量の70%程度に減らしています。ただし、もち米に芯が残らないように、酒をくわえるとともに、しっかりと一晩水に浸けておくことで、水をもち米の芯まで吸わせておくのです。(どぶろく作りの本を参考にしました)

※4 【米麹を加えます
 米麹を加えるときにもち米の温度が高すぎると麹菌に含まれる酵素の効力がなくなってしまいます。ご注意を…

※5 【麹菌がもつ酵素によるもち米の糖化】
 酵母菌がないことと、焼酎のアルコール濃度が高すぎるのでアルコール発酵はすすみません。ワインも日本酒もラベルをよくみるとアルコール度は14%前後になってますね。酵母菌のアルコール発酵は、アルコール濃度が高くなるほど酵母菌自体も活力が低下するため、14%くらいまでが限界のようです。このためみりんの醸造のように焼酎にもち米と米麹を加えた場合には、麹菌の糖化だけがたんたんとすすみ、みりんの甘みを作ります。

※6 【絞った液の重さの2%の塩を加えて
 酒税法上塩を2%以上加えないと、法律に触れることになるようです。 楽しい手作りを時代錯誤の法律のために台無しにならないように、きちんと塩を加えておきましょう。

※7 【密閉し
 みりんを作る際に原材料となるのは  焼酎+米+こうじ菌に含まれる酵素  です。焼酎に投入された時点でこうじ菌は滅菌される羽目にあいますので、実質、その後活躍するのは、こうじ菌に含まれる酵素のみとなります。この酵素が米のデンプン成分を分解して糖分に変化させる「糖化」を担うわけです。つまり「生き物」としてのこうじ菌が生きているわけではないので、酸素を供給してやるための小さな穴などは不要となります。雑菌および、小蠅などの侵入を阻止できれば、蓋としてはなんでもいいわけですが、お勧めとしては、二重三重にポリ袋で包み込んでおくと良いでしょう。

 ! 二重三重のポリ袋に包み込む理由 →きっちりと包んだつもりであってもなぜか瓶の底にわっか状の液もれが頻発するためです。

※8 【粕(かす)
 さらしの中に残った粕こそ、「酒粕 (さけかす)」です。日本酒の醸造時には、米と米麹に酵母菌の働きが加わって、アルコール分が生成されるため酵母菌がたくさん含まれていますが、味醂の製法では、酵母菌がアルコール発酵しているわけではないのでちょっと成分は異なると思われます(予想モード)。

※9 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。


丹念に仕上げる「かつお節」

 かつお節削り器が絶滅に瀕しているという話はぬか漬けのページで紹介していましたが、かつお節は鰹削り(もしくは鰹節削り) ※1という形で立派に生きています。和食を作るには欠かすことができないかつお節ですから当然のことでしょう。 特に私の場合はお好み焼きの仕上げで必須アイテムとなっています。 2001年9月11日の同時多発テロのときにアトランタにいたのですが、このときにも、 「お好み焼きを焼いてくださいよっ!」 というリクエストに対し、 「かつお節がなけりゃ、お好み焼きは作れない!!」というこだわりがあって、 結局焼けずじまいでした。 (^_^;)   まぁ、食べ物に困った状況でもなかったので、かつお節がないことを理由にしただけなんですけどね。

 みなさん海外出張のときはかつお節を持って行きましょう。 ←おらんおらん、1週間の出張ごときでお好み焼きを焼く奴なんて… (*^▽^*)/


かつお節の基本的な材料

鰹 半身 砂糖 1回の薫製につき大さじ1
燻製用チップ(できればナラやクヌギ) 1回の薫製につきひとにぎり 
※参考情報
  ・砂糖を手作りする方法はこちら

用意したい器具

スモーク用の 煮熟時に鉄かごの代わりにする「ざる」

Let’s start!

作り方  
【生切り】

 生の鰹 ※2を3枚におろし、血抜きをします。といっても1匹をまるごと買うのも高いので、夕方のセールで半額になった半身を用意してしまいました。 (^_^;)  かつお節作りが成功するとは思えなかったもんで…

【煮熟(しゃじゅく)】

 身がくずれないように、鰹をざるに置き ※3、90度以上の熱湯で1時間煮ます。

【急冷】

 煮熟の完了した鰹は、すぐに水に浸けて冷やし、腹身と背中側の上下2つ ※4に割ります。これで1匹の鰹は、4つのかつお節になります。

【骨抜き】

 残っている骨があれば、水の中にいれたままで骨を抜きます。

【焙乾(ばいかん)】

 鰹の表面をいぶします ※5。第一段階では、業者は薪にクヌギを使い直火で強い熱 ※6を与えるようですが、家庭ではスモーク缶 ※7の中に薫製用のチップ(お好みに応じて何でも)と砂糖を混ぜ合わせたものを、皿状にしたアルミホイルに置いて、中火でいぶします。一回のいぶし作業は50分行い、チップと砂糖を新しく交換した後、鰹を裏返しもう一度行います。

【荒本節】

 水分をとばすために第二段階のいぶし作業を行います。一日に5時間くらい、70〜80度でいぶす ※8という作業を、6〜20日間(業者によって異なります)繰り返します。一日の残りの時間はスモーク缶の中に置いたまま熟成させ、かつお節の表面と内側の水分量を均一にします。家庭では6回もいぶせばいいでしょう。鰹の表面が真っ黒のタールで覆われていれば、くん製用のチップと砂糖は交換せず、そのまま利用します。

 黒光りした荒本節のできあがり。荒本節で固いものをたたくと、コンコンという音がします。関西ではこの荒本節を薄く削って、鰹削りとして利用します。
【裸節】

 荒本節の表面を削って裸節をつくります。裸節は鰹の表面についたタールを削り落とすと共に、形を整えます。

 これで裸節のできあがりです。荒本節よりも香りはおとなしくなり、表面の光り具合が異なります。
10 本枯節 ※9】

 ちょっと、ご紹介だけ…。裸節の表面にカビを植え付け、温度28度、湿度80%に保った容器で2週間ほどカビ(青かびの一種)を発生させます。カビを付けてかつお節の水分をとばし、脂肪分を分解させるわけです。分解された脂肪分はうま味に変化します。カビ菌が入手できなかったので、パスさせてください。 (>_<)ヽ

 
11  カビを落とし、強い日差しの下で干します。このカビ付けと日干し ※10を4〜5回繰り返します。合計90〜150日間(業者によって異なります)も行うのです。

 写真は裸節を削って、鰹削りとしたものです。

ここでの「こつ」

※1 【鰹削り(もしくは鰹節削り)
 荒本節や裸節などカビ付けしていないかつお節を削ったものは、鰹削りと呼ばれ、本枯節を削ったものは鰹節削りと呼ばれます。

※2 生の鰹
 かつお節には、あぶらの少ない鰹が向いています。

※3 【鰹をざるに置き
 鰹の形を左右する工程です。業者はこの工程を篭立て(かごたて)といい、変形して仕上がりの形が悪くなることのないように詰めていきます。家庭でかつお節を作るときにはたくさんを並べるわけでもないので、詰め方うんぬんといってもどうしようもないですけど…。でも紐でしばったりして整形しておいた方がよかったかも…。

※4 【腹身と背中側の上下2つ
 
腹身からできるかつお節を雌節(めぶし)背中側からできるかつお節を男節(おぶし)と呼びます。身が小さいときにはこのように割らずにそのまま節にします。このようなかつお節を亀節と呼び、2つに分けていないことから縁起物として利用されます。

※5 【鰹の表面をいぶします
 大きく2つの段階にわけることができます。第一段階は香り付けのためにいぶす工程で、裏表それぞれ50分ずつ中火いぶします。第二段階は、乾燥のために燻す工程で、1日に5時間くらい70〜80度で燻します。火を炊いていない時間もかつお節作りには大切な時間であり、鰹の中の水分を均一にしています(「あん蒸」と呼びます)。業者の中にはこの第二段階のいぶし作業に20日間ほどもかけるところもあるようです。大量に仕込んでいるので燃料代などのコストも低くなりますが、家庭で高々1つのかつお節を作るために20日間もかけるとなると気が遠くなりそうです。 (@_@)/

※6 【直火で強い熱
 必要以上に高温にすると「火ぶくれ」といってかつお節の表面が膨れてしまいます。やみくもに高温にはしないことですね。

※7 【スモーク缶
 市販されているスモーク缶は1万円から3万円と、ぴんきりです。これをガソリンスタンドでもらえるオイル缶で代用すればタダにすることができます。ただしオイル缶にはいろんな不純物が混ざっているため、スモーク缶として使う場合には、できるだけ不純物を取り除いてから使いたいものです。
 一例として、私がやっているスモーク缶の作り方を紹介します。

 1. オイル缶についている汚れは、ボロ布などでできるだけふき取っておきます
 2. 缶の隅に付着している汚れは、少量のベンジンやガソリンなどの有機溶剤※ を流し込み、溶かして吸い取ります
 3. 台所用洗剤でオイル缶の中を洗浄します
 4. オイル缶をから焼きします
 5. 錆止めのために、食用油を塗りつければ、立派なスモーク缶のできあがりです

※警告!! ベンジン、ガソリンなどの有機溶剤は汚れを溶かす力も強力ですが引火性も強いため爆発など取り扱いには十分に注意しましょう

※8 【70〜80度でいぶす
 この工程ではくん煙にあてることよりも、かつお節を乾燥させることを主目的としています。ただし中途半端に温度を上昇させると雑菌が繁殖おそれがでてくるため、くん製の殺菌温度に倣って乾燥させることにしました。通常のくん製では、細菌を殺菌するために70度前後に保ちますので、それを参考にしてここでは70〜80度前後で繰り返しやっています。参考文献にも載っていなかったのでご指摘などいただけるとうれしいです。(すみやかに訂正します)

※9 【本枯節
 カビをつける前のかつお節を荒本節といい、カビをつけたものを本枯節と呼びます。荒本節は香りとコクがあり、本枯節は上品なうま味があります。関西は荒本節の薄削りが使われ、関東では本枯節の厚削りが使われることが多いようです。

※10 【カビ付けと日干し
 カビと日干しの効果で、荒本節の水分量が35%なのに対し、本枯節では18%以下の水分量になります。生の鰹の水分量は70%ですからかなり乾燥しています。

参考文献)

 味を求めて百年「山政」 (やままさ) http://www.yamamasa.co.jp/top.html
 手火山造りのかつおぶしのやまじゅう 


さとうきびから精製「砂糖」

 職場で海水から塩を作る研究中であることを話したら、銀座に沖縄県産品のお店「銀座わしたショップ※1」 があり、そこで砂糖きびを扱っていることを教えてもらいました。やっぱり調味料シリーズで、醤油、塩、ときたら砂糖作りもレパートリーに加えなきゃ…。でも塩は計画だけで、まだなんだよなぁ。ここまできたら、ほとんど道楽です。


砂糖大さじ6杯分の材料

さとうきび 30cm 6本
微粉末状態のブドウ糖など 微量

用意しておきたい器具

漬け物石 金槌 さらしの布
ミキサー ボール  

Let’s start!

作り方  
  【粉砕】

漬け物石などを台にして、節目を金槌のとがった部分でかち割ります※2。円周方向に6〜8等分になるように割れ目をいれればいいでしょう。

【さとうきびの皮をはぐ】

さとうきびの皮を剥きます。皮がついている部分を自分のお腹の側にもち、白い実の部分を外側になるようにもって、写真のように割ると、簡単に皮を剥ぐ※3 ことができます。ここいらで味見をしてもいいですね。砂糖きびは、自然なやさしい甘さです!!

【さとうきびを細かく折っておく】

3cm〜5cmくらいの長さに折っておき、ミキサーにいれます。一度にたくさん入れたり、あまり長いまま入れると、ミキサーは空回りしてしまいます。

【粉砕】

ミキサーの回し始めは 小刻みに「1秒回して、1秒止める」 ようにすると空回りせずにすみます。ミキサーで粉々に粉砕したさとうきびは、とっても甘くていい香りがします。

【圧搾】

粉砕したさとうきびをさらし布に入れて、糖分を含んだ汁を搾り取ります。かなりの力がいるので、大人の男性向きの作業です。一度搾り終わったら、ボールに入れて、100ccくらいの水を加え、かすをこね合わせてから2番しぼり、3番しぼりくらいまでは搾り取っておきましょう。

【不純物を沈殿させる】

約1時間静かにおき、2層に分かれたら上澄み液をボールにいれます。
 ※沈殿した部分も使いたければ2重にした油漉し紙でこせば※4 使えます。

【湯煎で加熱】

搾り汁を湯煎で加熱※5 し、余分な水分を蒸発させます。砂糖が焦げるのは160度以上ですが、湯煎だと100度にまでしか温度が上がらないため、焦げつかず、安心して作業を行うことができます。

【結晶化を促す糖を添加】

ある程度まで水分が蒸発すると、水飴のようになります。このようになったらブドウ糖やショ糖などの微粉末をほんのわずかでいいので、ぱらぱらと加えます。この微粉末が結晶化するときの核となり、結晶化が促進されます。

【結晶化しはじめ】

水分がなくなってくると表面が膜を張ったようにざらついてきます。表面のざらついた部分をスプーンでこそぎ取りながら、ボールにこすりつけていきます。残っている水分は底にたまってくるので、底がみえるまでずっと続けます。嫌になったころ、写真のように底が見えてくるはずです。

10 【空気に触れさせる】

ボールの底が見えてきたら※6、粘ってボールにへばりついている砂糖をスプーンの裏側でこするようにして攪拌します。わずかに残っている水分がとび、表面積が益々増えて乾燥していくため、みるみるうちに砂糖は粉っぽく変化していきます。感動の一瞬です。

11 おおさじ6杯の砂糖ができました
 ※といっても今回は半分量を電子レンジで焦がしたので、実際には大さじ3杯分になりました (^_^; 
 ※製品になっている砂糖は、この工程で得られる原料糖を海外から輸入し、再び砂糖液に戻してから精製して、糖蜜を分離させて、上白糖や三温糖に仕上げていきます。

ここでの「こつ」

※1 【銀座わしたショップ
 沖縄県のアンテナショップです。沖縄県の食料品や工芸品など、数々の物産を取りそろえています。今回のさとうきびは、30cmの3本パックで490円でした。単に砂糖つくりの体験をするだけなら、この1パックだけでも大丈夫です。

 銀座わしたショップの連絡先
  東京都中央区銀座1-3-9 実業之日本社銀座ビル1F TEL 03-3535-6991 http://www.washita.co.jp/

※2 【かち割ります
 さとうきびの皮は硬く、包丁では剥けませんでした。たとえ、節以外の部分が剥けても、節の部分でちぎれてしまい、うまく剥けませんでした。そこで節を金槌でかち割ったところ、手で剥くのに手頃な大きさになり、簡単に剥くことができました。

※3 【簡単に皮を剥ぐ
 さとうきびを二つ折りにすると、皮の部分だけが割れずにつながったまま残ります。この皮をもって引き裂くと、簡単に皮を剥ぐことができます。

※4 【油漉し紙でこせば
 油漉し紙の目が適当な細かさでした。コーヒーのペーパーフィルターでは、目詰まりし、作業がすすみませんでした。

※5 【湯煎で加熱
 電子レンジだと鍋に焦げ付かずに済むと思ってましたが、水分がなくなるとやっぱり焦げました。 (^_^;)  湯煎で気長にやることをお勧めします。

※6 【ボールの底が見えてきたら
 水分がなくなり粘性が高まってくると、ボールの底が見えてきます。こうなると、もうひといきです。家族を呼んで水飴が砂糖になる瞬間を観察しましょう。

※7 【砂糖ができました
 日本で購入できるしっとりとした上白糖は、欧米では市販されていないようです。上白糖は、サラサラとしたグラニュ糖(ショ糖 99.5%)の結晶の表面に、ショ糖を加水分解してできた転化糖(ブドウ糖と果糖)をふりかけたものです。転化糖には保水効果があるため、しっとりとした砂糖に仕上げることができます。
 ただし、この転化糖を牛乳や卵などのアミノ酸を含むものといっしょに加熱すると、ホットケーキのようにうす茶色に色づく、アミノカルボニル反応(メイラード反応)が起こります。このためうす茶色に着色して欲しくないときにはグラニュ糖を使い、着色しても構わないときには上白糖を使うといった使い分けをするといいようです。


海のミネラルがそのまま「海水から塩」

 誰でもが知っているとおり、海の水を煮詰めると塩をとりだすことができます。海水のミネラルを含んだ塩ですので、この塩を料理に使えば海のミネラルが隠し味としてはたらき、複雑なうまみをかもし出すことができます。

 作り方はいたって簡単です。きれいな海で海水を汲み、強火で熱するだけです。この塩作りの副産物としてにがりも抽出できます。豆腐つくりに欠かせないにがりが入手できない場合には、この方法でにがりを取り出すことができるわけです。市販品のにがりを使うよりもずっとうまい豆腐が作れるようですよ。


塩70g、にがり20ccをとるのに必要な材料

海水 5リットル

用意しておきたい器具

海水運び用ポリタンク 輪ゴム さらしの布 海水汲み用バケツ
海水汲み用長靴 海水を煮詰める大きい鍋 わりばし 木のしゃもじ
火傷防止用手袋 コーヒーフィルター じょうご  

Let’s start!

作り方  
【海水を汲む】

 きれいな海で、海水を汲みます。ポリタンクの口をさらしの布で覆い、輪ゴムでとめてフィルター状にしておき、海水を注ぎ込みます。海水の成分のうち、塩分は約3.4%で1リットル(約1Kg)の海水から理論上では25gの塩が取れます。今回は15リットルをポリタンクに入れて持ち帰りました。(着替えはもっていった方が良いでしょう。波をあびてずぶ濡れになりました)

【濃縮】

 大きい鍋に海水を入れて、10分の2くらいの量になるまで強火で煮詰めます。摂氏100度の1リットルの湯に溶けていられる塩の量は280gですので、濃度が22%(始めの海水濃度の約7倍の濃縮状態)になると塩が結晶の形で現れてきます(析出)。

【析出】

 木のしゃもじなどでかき混ぜながら、10分の1の量になるまでさらに煮詰めます。(真ん中に立てている割りばしは、海水の水深を計るため線を書き込んだ割りばしです)

【ろか】

 10分の1量になるころ、海水が白くにごってきます。硫酸カルシウム(CaSO4)の析出がはじまったのです。これは水に溶けない成分なので、コーヒーフィルターなどでろかして取り除いておきます。鍋の底にもカルシウム化合物が析出しているので、こそげ取っておきます。

【塩の濃縮】

 ろかして透明になった海水を、中火でさらに煮詰めます。ボコッボコッと沸騰して、塩水が周りに飛び散りますので、火傷防止のために手袋をして絶えずかき混ぜます。見る見るうちに塩が白く析出しはじめ、シャーベット状の塩が現れてきます。

【にがりの分離】

 水分を含んで流動性が残っているいるうちにコーヒーフィルターでろかして塩を取り出します。フィルターに残った真っ白いものが塩で、ろかした溶液が豆腐凝固剤に使う「にがり」です。

【乾燥】

 このままでもりっぱな塩ですが、余計な水分をとばすためにフライパンで焼いてみました。みなれた塩のできあがりです。写真右上の薄ピンクの容器には副産物としてとれたにがりの溶液が入っています。

 

ここでの「こつ」

※1 【海水
 地球が生まれたころの原始の大気には、塩化水素を含んだ空気が地球を覆っており、塩酸の雨となって降り注いだようです。その塩酸は地上のナトリウムなどの金属を溶かし、塩化ナトリウム(塩)となって海水をつくりました。

※2 【海水の成分
 金属化合物である「塩(えん)」が、海水1リットルあたり約34g溶けています。そのうち食塩とも呼ばれている塩化ナトリウム(NaCl)は77.9%(25g)あり、順に塩化マグネシウム(MgCl2)9.6%、硫酸マグネシウム(MgSO4)6.1%、硫酸カルシウム(CaSO4)4.0%、塩化カリウム(KCl)2.1%、その他0.3%となっています。

※3 【大きい鍋に海水を入れて
 海水の量を把握するために、煮詰める前に割りばしで水深を計って、マジックで線を付けておきました。こうしておくと蒸発した海水がわかりやすく便利でした。

※4 【硫酸カルシウム
 豆腐づくりのにがりとして利用できます。硫酸カルシウムは保水力が高く、豆腐づくりのときに使いやすく、またできあがった豆腐も舌触りの良いなめらかなものとなります。

※5 【水分を含んで流動性が残っているいるうち
 水分が残っているうちに加熱を止めないと、ガチガチになった塩が鍋にこびりついてしまいます。塩は、もともと金属化合物でもあり、鍋にこびりついた塩は容易には剥がれません。不用意に塩を鍋にこびりつかしてしまうと、鍋そのものを潰しかねません。

※6 【凝固剤に使う「にがり」
 海水は、最後の水分がなくなるまで煮詰め続けることはしません。これはにがりといって、塩化マグネシウム(MgCl2)や硫酸マグネシウム(MgSO4)などの苦みを感じる成分があるためです。にがりは液体で、豆腐をつくるときの凝固剤にも使われている成分です。にがりを塩から分離しないまま煮詰めると、鍋にこびりついてしまうため、途中でろかしてで分離させます。ただ、にがりは身体に大切な元素も多く含み、純粋な塩化ナトリウム(食塩)に加えると塩味に深みを持たせることができることから、隠し味として調味料のように利用するといった使い道や前述の豆腐のにがりとしての使い道があります。

※7 2002年 6月 1日初版発行の週末スローフード生活で当サイトが取材を受け、塩作りを披露しました。


さわやかな自然の味「ポン酢」

 冬に食べる鍋のおいしいことといったら、そりゃーゃもう日本人に生まれてよかったと思えるほどです。 ←いつもながらにめでたい (*^▽^*)/

 学生のときに貧乏旅行をしていたときに好んで食べていたのも鍋でした。豚、鶏、魚の食材にポン酢にみそ味などの組み合わせで、いろんなバリエーションの鍋を楽しんでいました。この鍋にまつわる逸話がひとつあります。 九州のとある駅でいつものように隅っこに陣取り、鍋をつついていたときのことです。 タクシー運転手に 「うまそうやなぁ。」 と言われ、「うまいです」 と答えた後、「おまえらここを田舎やと思うとるやろ」 「いえ、そんなこと決してありません」 「そんなら、それ、大阪駅でできるか」 「… (^_^;) 」


ポン酢の基本的な材料

柚子 1個 スダチ 4個 日本酒 60cc みりん 50cc
醤油 100cc 米酢 60cc 昆布 5cm かつお節 5g
※参考情報
  ・みりんを手作りする方法はこちら
  ・醤油を手作りする方法はこちら
  ・かつお節を手作りする方法はこちら

Let’s start!

作り方  
【材料】

 今回の主役のゆずとスダチです。

 ゆずとすだちを絞ります。ゆず(190g)とすだち(4つで100g)の絞り汁の分量は80ccになりました。
【煮きる】

 日本酒とみりんを弱火にかけ、アルコール分をとばして煮きります。右の写真は空の鍋ではありません。 (^_^;)

 醤油を入れて、弱火で沸騰させ、5分ほど煮詰めます。
【急冷】

 ボールにはった水に鍋を浸けて急冷します。

【果汁添加】

 米酢とゆず、スダチの絞り汁を入れます。

【うまみ添加】

 かつお節と昆布を入れます。

【熟成】

 冷暗所で1週間寝かせると浮遊物が沈殿してきます。

【ろ過】

 目の粗いザルの下に、目の細かいザルを重ねてろ過します。

10  鍋でも作って、自家製ポン酢で食べましょう。湯豆腐、水餃子、焼き肉にもあいますね。保存は冷蔵にして、保存料も入っていないため早い目に使い切るようにします。

ここでの「こつ」

※1 【絞り汁の分量は80cc
 絞り汁の分量はあまり気にすることもありません。過不足がでても、一度用意したその材料で作ってみましょう。自分なりのおいしいポン酢になりますよ。

※2 【1週間寝かせる
 文献によって、最も差があったのはこの寝かせる日数でした。当然すぐに食べる方もおられれば、1晩、3日間、1週間寝させるというレシピもあり、中には3ヶ月も寝かせることを推奨している方もおられました。まぁ、ご自分のペースに合わせるのが最も良いかと思いますが、醤油とみりんを合わせてから単に寝かせることを「返し」といいますが、この返しを考慮して1週間前後は熟成させてみませんか。


風味抜群の柑橘系香辛料「柚子胡椒」

 九州地方では青唐辛子のことを「胡椒 ※」と呼ぶそうで、その胡椒を使って作る柚子胡椒です。こだわりやさんの合鴨のたたきの香辛料としてつけて食べたのが初めてでした。それから冷奴、餃子、サラダのドレッシング、刺身、みそ汁などいろんなものにつけて食べてみましたが、どれもGOODで元々の素材との相性がぴったりでした。

 ※柚子胡椒は、このように青唐辛子を使ったものと、その名のとおり胡椒の実を使っているものもあります。


柚子胡椒を作るのに必要な材料

ちょっと大きめの柚子 1個 塩 適量
できるだけ辛い青唐辛子 6本
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

すり鉢 すりこぎ アルミホイル

Let’s start!

作り方  
【柚子の皮をむく】

 ゆずと青とうがらしを水で洗い、柚子の皮をむきます

【皮をみじん切りにする】

 すり鉢ですりやすいように、ゆずの皮はできるだけ細かいみじん切りにします。

【青唐辛子をみじん切りにする】

 唐辛子は縦方向に半分に切り分け、種を取り除いてから細かいみじん切りにします。

【すり鉢でする】

 唐辛子をすり鉢で細かくすりつぶし ※2、ゆずの皮を入れて半練り状にまですりつぶします。唐辛子は細かめで、ゆずの皮はちょっぴり粗めにすりつぶした方が口当たりがいいようです。

【塩を加える】

 塩を加えて均一になるように混ぜ込みます。

【柚子の果汁を加える】

 お好みによってゆずの果汁を絞って加えます。

【できあがり】

 佐賀県や沖縄県など九州地方の特産物、「柚子胡椒 ※3」のできあがりです。保存するには、サランラップに包んだりタッパーに入れてから、変色を防ぐためアルミホイルで光を遮断 ※4して、冷蔵保存 ※5します。

ここでの「こつ」

※1 【柚子の皮をむきます
 柚子の皮はできるだけ薄くむいて、内側の白い部分 を入れないほうがいいとのことです。白い部分が入ると、かびが生えやすくなって、 日持ちしないそうです。  ちかさんからの情報でした。 Thanks!

※2 【唐辛子をすり鉢で細かくすりつぶし
 唐辛子は細かくすりつぶして練り物状にして、ゆずは練り物状になる一歩手前のちょっと粗さが残るくらいがいいようです。また、緑色の発色を良くしたい場合は、ここで一度冷凍しておくと、緑色が長続きするとのことです。 2004.1.22追記

※3 【柚子胡椒
 似たものとして新潟地方には麹で発酵させた「かんずり」というものがあるようです。

※4 【アルミホイルで光を遮断
 タッパーなど密閉できる容器に入れ、その外側をアルミホイルで包んでしまうことで、光を完全に遮断します。光がはいると変色してしまうようです。

※5 【冷蔵保存
 専門業者さんの製品は日持ち(180日)がするですが、手作りの場合は数日で使い切ることをお勧めします。

参考文献)

 (有) 竹下商店さん http://www.yuzukosyou.com/ の ゆずこしょうの製造過程 
 〒840-2212 佐賀県佐賀郡川副町犬井道918 TEL0952-45-0130 FAX0952-45-6925 info@yuzukosyou.com


あつあつごはんに「ぬか漬け」

 ぬか漬けはおいしい。そう思っている人は多いはずのに、NHKのためしてガッテンによると、鰹節削り器とお節料理と共に、ぬか漬けは今「絶滅に瀕している」ということでした。高齢の両親と同居している方にとっては当然のことでも、核家族が多い今の日本には珍しいもののようです。

 ということで、我が家では欠かすことができないぬか漬けを、ぜひとも作ってもらおうと、予定になかったぬか漬けの作り方を、家内に聞いてレシピ化することにしました。なすびの紫色の美しい色つやがだせれば、ぬか漬けのとりこでしょう。でも、あの手の匂いは、どうにかならないのでしょうか。(いえ、私は好きですけど…)


ぬか床を作るための基本的な材料

 ぬか(お米屋さんとか、スーパーでも入手できます)  1Kg
 塩(いろんなミネラルを含んでいる粗塩が良いようです) 200g〜250g
 初めての時には熱湯(追加時にはできるだけカルキを抜いた湯冷まし) 1リットル〜1.5リットル
 捨て漬け用の野菜クズ 適宜
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

 ぬか床の容器 (タッパーも可) 

Let’s start!

作り方  
【ぬか床の準備】

 ぬか床の材料を混ぜ合わせ、耳たぶくらいのやわらかさになるまで熱湯をそそぎ込みます。やけどに注意しましょう。ぬかが冷めたら、いらない野菜のへたなどを漬け込み、翌日取り出します。これを捨て漬けといい、5回以上行います。

 この後、ぬか漬けができるようになりますが、ぬか床が「塩漬け」の味を脱するまでには1ヶ月以上かかります。早く熟成させる※1方法もあるようです。こちらも試してみては?

【塩もみ】

 野菜は漬け込む前によく水洗いした後、水気を十分にきってから塩もみ※2をします(写真はまな板と手のひらでキュウリを塩ズリしているところです)。なす※6はへたを付けたまま漬け込みます。もし、容器が小さいようであれば、キュウリは2つに折ったり、なすびや人参は縦長に切って漬けても構いません。

【漬け込み】

 ぬか漬けに埋め込んだ後、表面を平らにならします。大体、夏では4時間後くらいから食べ頃になりますが、ひね漬け※3もまた格別です。

【取り出し】

 野菜をぬか床から取り出すときにぬかをしごき落とすと、ぬか床が水っぽくなってしまいます。野菜に付着しているぬかは、ぬか床ではしごき落とさず、流し台で軽く水で洗い落とします。適当な厚みに切ればぬか漬けのできあがりです。

【ぬか床の手入れ】

 野菜からでた水分でぬか床がべちゃついてきたら、部分的にへこませて、へこみにたまった水をふきんで吸い上げましょう。また、しばらくぬかを混ぜ込まないでいると白い膜※4ができて、味が悪くなることがあります。ぬか床はできるだけ毎日、容器の底から混ぜ込み※7、容器のまわりについた汚れは拭き取るようにしましょう。

 ぬかは野菜に付着して取り出される分だけ減っていくので、補充が必要です。ぬか100gに対して、塩20gを目安にして補充し、ぬか床の乳酸菌や酵母菌が元気に活動できるようにしましょう。

【食べる】

 ぬか漬けは、なすのきれいなむらさき色があせていかないよう、ぬか床から出したらすぐに食卓に並べましょう。ぬか漬けには土用の牛に食べるうなぎに含まれているビタミンB1も多く含み、酸味とあいまって夏の食卓には欠かせません。 (*^▽^*)/

ここでの「こつ」

※1 【早く熟成させる】
 生のぬかからはじめようとすると、だいたい3〜4ヶ月経たないと乳酸菌や酵母が熟成した状態にはなりません。(乳酸菌数が1グラム当たり1千万個) そこでできれば、次のような方法で、即席ぬか床を仕込むといいでしょう。(※熟成までの期間や乳酸菌数はNHKのためしてガッテンから引用しました)

1.  ぬか漬けしている知人に100g程度のぬか床を分けてもらいましょう。この場合、数日でちゃんとしたぬか床をつくることができます。我が家では、実家に床わけしてもらっていましたが、何度か失敗を繰り返したことと、当時はぬか床の復活の仕方がわからず、その度に新しいぬか床を作り直していたため、野菜を売りに来てくれている農家のおばさんから床分けしてもらったこともありました。(もちろん床わけしてもらう量は多いほど良いですが、100gでも十分に効果があります)
2.  市販のぬか床パックを使います。市販品を使うことに抵抗を感じる方もおられるかもしれませんが、何も市販品を使うこと自体が悪いことではないのです。ぬか床に必要なのは乳酸菌ですので、乳酸菌がたくさん含まれている市販品を使って、我が家の乳酸菌に仕立てていくのは賢い選択です。この場合、熟成までの期間を1ヶ月ほど短縮できるとのことです。
3.  乳酸菌を含んでいるヨーグルトを大さじ1だけ加えます。この方法はひとつのウラ技かもしれませんが、乳酸菌にもいろいろあります。牛乳成分を分解する乳酸菌がヨーグルトを作れるからと言って、この乳酸菌がそのまま、ぬか漬けにも適しているかという問題とは別問題です。おすすめできる優先順位としては下位になります。

などの方法があります。
 また、低温になる冬はぬか床にいる乳酸菌や酵母菌の活動が活発になれないため、熟成したぬか床でも「
塩辛い※8」漬け物になりがちです。そのぬか床が新しく菌の数が少ない場合はなおさらのこと、ぬか漬けにはうま味がでません。安易にぬか床に調味料を添加して味付けするようなことはせず、ぬか床を毎日かき混ぜながら徐々に菌数が増えるのを待ちましょう。

※2 【塩もみする】
 なすを取り出すときに、ぬか床になすの色がはげ落ちてしまうようなら、塩もみ不足です。塩もみをして、そのまま塩を洗い流さずに漬け込みましょう。単にひとつまみ分の塩を野菜に擦り込むだけです。塩もみには3つの理由があります。
 1. 1つめは、つけあがるまでの時間を短くすることです。
 2. 2つめは、漬け物を引き上げることで減少する、ぬか床の塩分を補充することです。
 3. そして3つめは、漬け物の色合いを鮮やかにすることです。
なすに限らず野菜を色つや良く漬け込みたかったら、この塩もみをきちんとしましょう。鮮やかな色に漬けあがります。
 漬け物をたくさん漬け込む夏場には、この塩もみの塩分だけでは不足しがちです。容器の容量にもよりますが、漬け物を毎日漬ける夏場には、漬ける漬け物の量にもよりますが毎日小さじ2杯前後の塩を追加するようにすると良いようです。

※3 【ひね漬けの食べ方】
 ひね漬けができたら、軽く水洗いしてぬかを流してから薄切りにして、酸味をとるために再びさっと水洗いして(好みでしなくても構いません)かるく握って絞り、ショウガをすりおろしたものと鰹節をふりかけて醤油をたらしてみましょう。とってもいけますよ。

※4 【白い膜】
 カビのような白い膜がはったら、それは産膜酵母です。くさい匂いは、この産膜酵母が生み出す酢酸エチルです。白い膜の部分とその周囲を取り除き、底から混ぜ込んで1度捨て漬けすれば、またぬか床を使うことができます。産膜酵母は好気性細菌ですので、空気に触れるところで活発に活動します。そこでぬか床を底から混ぜ込んでしまうことで、酸素の少ない環境に追いやって滅菌します。これで嫌な匂いも抑えることができます。もし、毎日混ぜ続けているのに、この白い膜ができるようだったら、ぬか床の塩分が不足していることが考えられます。ぬか床に塩分を補給しましょう。また、次の【
長期間保存したい】も参照してください。

※5 【長期間保存したい】
 長期間保存するには、ぬかの水分をできるだけとってから、表面にぬか床が見えなくなるまで塩を振りかけます。これで産膜酵母の繁殖力は低下します。再度使うときには、表面から2〜3cm厚の部分を取り除き、ぬか床を底から混ぜ合わせ、1度捨て漬けすればまた使えるようになります。冷蔵庫や冷凍庫などに入れて温度を下げたり、鷹の爪を入れたり、からしを加える、というのも1つの方法です。これらの対策を施しておけば、次に再開するときにも気持ちよく利用できます。

※6 【なすの漬け方】
 なすは水洗いし、皮をやわらかくするために、小さじ1弱の塩をなすりつけてから漬け込みます。ぬかに漬けている間はなすは動かさないようにします。動かしてしまうとなすのきれいな紫色がぬかに落ちてしまい、茶色いなすになってしまいます。もし漬けあがったなすの身が硬いようであれば、漬けあがってから、流し台でなすをクィックィッと少しもんでやると、おいしくなります。(P.S.秋なすは真夏のなすに比べて、皮も身も少ししまって、比較的歯ごたえが増すようです)

 ちなみに、ミョウバンを入れるということもよく聞きます。ミョウバンを入れると、なすの色落ちが防げるためです。ただしミョウバンの化学式は、AlK(SO4)2・12H2O であり、当サイトでは食品に添加物を入れることは極力さけていることと、アルツハイマーが疑われているアルミニウムの摂取は絶対さけたいことから、ミョウバンを入れることはお勧めしていません。 なお、草木染めでもミョウバンを使います。これは、ミョウバンに含まれるアルミニウムイオンで、染めたい色素を固定するためです。ぬか漬けのなかでもこれと同じ事が起こっているはずで、なすの色素のアントシアン系のナスニンをアルミニウムイオンで固定していることから、なすの色落ちがなくなるとのことです。

※7 【器の底から混ぜ込み】
 ぬか漬けの発酵で大切なはたらきをするのは乳酸菌です。
乳酸菌は、条件的嫌気性細菌であり、酸素があってもなくても大丈夫な細菌です。乳酸菌が乳酸発酵をはじめると、pH2.0くらいの強酸性となるので、他の雑菌を滅菌することができます。このように酸性にすることと、滅菌できることが乳酸菌の特徴です。ぬか漬けをしているとよくぬか床が異臭を放つようになることがありますが、これは産膜酵母菌の増殖によるものです。
 この産膜酵母は好気性細菌であり、ぬか床の表面など酸素が十分にある環境を好みます。このため、ぬか床をかき混ぜていなかったり、乳酸菌に元気がなくなってくると繁殖をはじめます。そこでぬか漬けでは産膜酵母が増殖することを抑制するために器の底から混ぜ込み、酸素濃度の低いぬか床に混ぜ込んでしまうわけです。
 一方、乳酸菌は、ぬか床を混ぜ込んだときに混入する程度のわずかな酸素量を好むため、ぬか床を混ぜ込むことで活動が活発になります。水分が多くなりすぎてべちゃついてくると、乳酸菌が好む酸素量よりも不足するため、乳酸菌が活発ではなくなるため、産膜酵母が繁殖しはじめ、
まずいぬか漬け※10になってしまうので注意が必要です。
 また乳酸菌の働きとして、乳酸やアルコール、アミノ酸などを生成し、漬け物にうまみをもたせることができます。 2001.5.25訂正 2005.7.14追記

※8 【塩辛い】
 塩の味が強いのは、塩分濃度が高いからだけではなく、うまみ成分が少ないからです。一般的にうま味成分のグルタミン酸は、塩の味覚に対して抑制効果(塩味を感じにくくする効果)がありますが、このグルタミン酸が少ないと塩味を強く感じるようになり、塩っ辛くなります。ですから塩辛い場合には塩分を減らすのもひとつの手ではありますが、塩分を減らすと雑菌が繁殖してしまう恐れがでてしまうため、このグルタミン酸による塩味の抑制効果を期待して、うまみを増やす努力をしましょう。うまみの増やし方は、次の
うま味の増やし方※9を参照してください。

※9 【うまみの増やし方】
 うまみを増やす唯一の方法は、ぬか床で主導的な働きをしている乳酸菌の活動を活発にしてやることです。乳酸菌が繁殖できる条件を箇条書きにすると、
 1. 乳酸菌は空気中の酸素分圧よりも若干低めの酸素量を好みます。酸素が極端に減ると、乳酸菌の働きが弱り、くさいにおいを放つ産膜酵母が増殖します。ぬかの底まで空気が入り込むように手を突っ込んで、
毎日かきまぜてやりましょう
 2. えさとなるぬかが不足しないように、
ぬかは適宜補充しましょう。
 3. 気温が20度前後になるように冬場は
温度変化が少なく比較的暖かい場所に置いてやりましょう。
 4.
塩分濃度は10%前後になるように高すぎず、低すぎないように調整してやりましょう。
 5.
味噌よりもちょっとぼそぼそくらいの水分量が適当です。水分が多いと空気がなくなり毎日混ぜていても効果がありません。
などです。これらの条件を整えてやって、元気な乳酸菌を育てて、うまいぬか漬けをつくりましょう。

※10 まずいぬか漬け】
 失敗したぁと思ったとき、何か気になることはありませんでしたか?
うまみの増やし方※9と正反対のことをすれば立派な失敗作のできあがりです。
 1. ぬかは気がむいたときにしか、かき混ぜません。
 2. 野菜を加えているので、特段新しいぬかは補充しません。
 3. 冬場に仕込んでいるので、気温が連日15度を越えるようなことはありません。
 4. 健康のため、塩分濃度は低くしているので、ときおり白い膜がついてツンとくる異臭もします。
 5. 野菜から出た水分で、ぬか床は常にべちゃべちゃしています。
この
どれかひとつでも当てはまったら、あなたのぬか床は「おいしい漬け物ができないよう」と言って苦しんでいるかもしれません。

※11 【ぬか漬けにアルコール臭がする】
 ぬか床を作り始めには、アルコール臭がすることがあります。産膜酵母のような、くさい臭いではありませんが、鼻にツンツンとくるアルコールの臭いがするのです。もちろん、そのぬか床に漬け込んだ野菜にも、このアルコールの臭いが、ついてしまうことになり、野菜を噛んだときに鼻からツーンとアルコール臭が抜けることになります。
 対処方法としては、ぬか床の野菜を一旦すべて取り出し、10分間ほど、新鮮な空気に触れさせるために、徹底的にぬか床を混ぜ合わせてから、野菜を戻します。アルコール発酵している酵母菌が、アルコール発酵しなくてもすむように、十分な酸素をあたえてやるのがその目的ですから、ぬか床に手を突っ込んだときに、空気が出入りする、ズボッ、ズボッという音がするくらいに、元気良く混ぜ合わせます。
 また、ぬか床にとけ込んでいるアルコールを空気中に発散できればいうことなしです。このため、ぬか床の混ぜ方は、「徹底的」にまぜることがポイントになります。
 これを3日間〜1週間も続ければ、香りの良いぬか床に戻ります。一度やるだけでも、かなり改善しますので、アルコール臭に悩んでいる方には、ぜひおすすめしたいです。
 タッパーウェアーなどの密閉容器を使っている場合、このアルコール臭が発生しやすいようです。酸素の供給が絶たれているため、酵母菌が酸素呼吸を止めて、無酸素呼吸のアルコール発酵に切り替わるわけですから当然ですね。密閉容器を使われている場合は、蓋の代用として、空気の出入りができるキッチンペーパー等を使い、密閉しないようにすると良いです。

※12 【おまけ ぬか漬けにはビタミンB1が多い】
 
疲れを回復するための代表的な栄養素として、ビタミンB1、アリシン、クエン酸の3つがあります。まずビタミンB1は、糖質を分解するために必要なビタミンで豚肉やうなぎ、ぬか漬けに多く含まれています。このビタミンB1が不足すると疲れのもとになる乳酸を糖質の分解の過程で生成してしまいます。アリシンはビタミンB1の吸収を助ける働きがあり、ニンンク、ネギ、ニラなどに多く含まれます。最後にクエン酸は、ノーベル賞を受賞したイギリスのクレブス博士が、クエン酸サイクルとして食物から取り込んだ栄養素を円滑に循環させる働きがあると説明しており、梅やかんきつ類、酢に多く含まれています。

※13 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。


歯ごたえのあるお茶うけ「たくあん」

 数年前に横須賀のグリーンハイツに住んでいました。グリーンハイツから自転車で行ける距離に、三浦海岸という関東では結構メジャーな海岸があります。この三浦海岸は夏の海水浴シーズンには、東京方面から来られる海水浴客で一杯になるのですが、ほんのちょっと横道にそれるだけで、なつかしい風景が広がっているのを知っている方はそんなに多くはないでしょう。初めて三浦海岸の台地を見渡せる小高い丘に上ったとき、延々と続くキャベツ畑や大根畑を見て、私はとても感動しました。

 こんな三浦海岸ですので、大根の収穫の季節になると、海の家が立つ砂浜にはたくさんの大根が干してありました。今から思えば、その大根も誰かの手によっておいしいたくあんになっていたのでしょうね。一度食べておくべきだったと、いまさらながらに後悔しています。


たくあんを作るための基本的な材料

 葉付きの大根 適量(通常10本〜15本を漬ける方が多いようです)

かっこ内分量は
干し大根1Kg
当たりの分量 

 ぬか 干した大根の15% (150g)
 塩 干した大根の6% ※1  (60g)
 ざらめ糖  (大さじ1/2)
 とうがらし 半分)
 昆布    3〜5cm)
 他 くだものの皮 ※2
 砂糖 大根1本あたり大さじ1
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

 ぬか床の容器 

Let’s start!

作り方  
  【干す】

 葉付き大根のまま水洗いして、日のあたり風通しの良い場所で、1週間〜2週間ほど干します。日中は外に出し、露がおりてくる日暮れとともに家に取り込みます ※3。への字に曲げられるようになれば干しあがりです。

【計量】

 干した大根を清潔なタオルでふき、重さを計量します。この大根の重さの15%のぬかと、6%の塩を用意します。

【葉を切り離す】

 葉がバラバラにならないように葉の根元の大根側で葉を切り離します。葉に大根がつくように切ることになります。

【しんなりさせる】

 まな板の上で手のひらで押すように大根を転がし、かたい部分がなくなるようにしんなりさせて水分を平均化させます。

 漬け込み用容器とは別の容器で、ぬかに塩、ざらめ糖、細かく切った昆布、とうがらし、砂糖をまぜこみます。
【漬け込み】

 漬け物容器の底に塩ぬかを振りかけておき、大根を容器にすき間がなくなるように、ぴっちりと1段だけ詰め、さらに上から塩ぬかをふりかけます。すき間ができるようなら大根の葉を詰めておきます。この大根と塩ぬかの層を、繰り返して漬け込んでいきます ※4。

【ふた】

 大根をひととおり漬け込み終えたら、表面に大根の葉で蓋をするように並べ、体重をかけてきっちりと押さえます。分量外の塩を表面がうっすらと白くなる程度に振りかけておきます(滅菌用)。

発酵 ※5】

 今回は卓上漬け物用器をつかっていますが、通常漬け物樽を使う場合には落としぶたをかぶせ、大根の2〜3倍の重さの重石を載せ、新聞紙で蓋をしてほこりが入らないようにポリ袋をかぶせておきます。

【できあがり】

 漬け込んで冬で1ヶ月目くらい、春で3週間目くらいから食べられます ※6。

ここでの「こつ」

※1 【干した大根の6%
 通常は、干した大根の6%の塩分となりますが、長期間保存したいような場合には10%程度まで塩分量を増やすとともに、大根もしっかりと干し、水分量を減らしておきます。

※2 【くだものの皮
 たくあんには他にも、みかんの皮、柿の皮、りんごの皮などを干したものをいれるといいようです。ただし、3ヶ月以上漬けるような場合にはみかんの皮は酸味を増してしまうので、入れないようにします。

※3 【日暮れとともに家に取り込みます
 屋外は夜間になると気温が下がり、どうしても露が下りてきます。大根の表面は一見すると乾いているように見えますが、中にはかなりの水分を含んでいるので、この露の湿気で大根の表面までしっとりとしてしまうとカビが生えてしまいかねません。(かく言う私も、始めてのときは外に干しっぱなしにしたために、大根の表面を黒カビの斑点でいっぱいになってしまい、気が付いたときには家内に捨てられてました。)まぁこんな努力をはらわなくても、11月〜12月のたくあんを漬け込む季節には、干し大根も市場に出回るようですので、それを利用するとよいようです。

※4 【漬け込んでいきます
 写真では、大根を切って漬けていますが、決して好ましい方法ではありません。切り口をとおしてうまみが出入りしてしまうそうです。でもそうは言っても漬け物容器に入りきらないんじゃ仕方なかったもんで… (^_^;)

※5 【発酵
 
早くて4日ほど、遅くても3週間ほどで水があがってきますので、重石を半分ほどに軽くします。水が上がってこない場合には、40%濃度の塩水を少量だけ足します。

※6 【食べられます
 塩味がきつく感じるようであれば、パン酵母のイーストを大さじ1(大根の分量によらず一定でいいと思います)加えてから1週間おいたり、しばらくうすい塩水につけてから塩抜きをするなどの対処方法があるようです。イーストを加えると酸っぱくて塩辛いだけだったたくあんにうまみと丸味がでました。

※7 【葉っぱは付けたまま干すかどうか…】
 このレシピでは、大根の葉っぱは付けたまま干していますが、葉っぱをつけたままだと大根自体の養分も葉っぱに吸い取られるという理由から、葉っぱを切り落としてから干すこともあります。どちらの方法で干すかは、お好み次第ということでしょうか。ちなみに、2003年に64本の大根を漬け込んだゲストのMakkyさんからは次のようなコメントをもらいました。
  ・葉っぱはつけたまま干し、
  ・漬け物にしなかった部分の残りの葉っぱも入浴剤代わりに風呂に入れ、
  ・からからに乾いたダイコンのしっぽも、煮て食べた
 葉っぱをつけたまま干したのは、「ダイコンと葉っぱを切り離すと、ダイコンの渇きが遅い。それに、一緒に漬け込む葉っぱも、切り離すと命が途絶えたみたいにしなびると言うよりも、枯れていくような気がします。枯れるのならまだいいほうで、場合によっては、腐ってしまう。・・・ような気がする。」ということでした。ご参考までに…。

※8 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。


透き通る白さと歯ごたえ「べったら漬け」

 甘酒の米こうじを使えば、べったら漬けやかぶら寿司が作れます。ちょっと高級な感じのする漬け物です。甘みもあって、コリコリ食感が楽しくて、お酒のあてにもぴったりです。ポリポリッ (^^ゞ


べったら漬けを作るための基本的な材料

 大根の下漬け用材料  大根 1Kg 下漬けその1用の塩 40g 
  下漬けその2用の塩 20g
 甘酒床用材料

 ※半量を使います

もち米(うるち米も可) 1合 (180cc) 炊飯用の水 2合 (360cc)
米こうじ 200g 砂糖(ザラメ糖も可) 0〜200g
 お好みの追加材料 『赤とうがらしの輪切り』や、『ゆずの皮の千切り』、『昆布』
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  米麹を手作りするレシピはこちら
  ・米を栽培する方法はこちら

 

用意しておきたい器具

 漬け物容器または、耐腐食性のある容器と重石 

Let’s start!

作り方  
【下準備】

 大根をきれいに洗い、皮を厚めに剥き、漬け上がりまでの時間を短縮するために縦割の半分にしておきます。

【下漬け その1】

 大根の重量を計り、その4%の塩を計りとり、大根を漬物用器に並べながら、計り取った塩を振りかけ、落としぶたの上から重石を載せて2日漬け込みます。翌日には大根から、ひたひたになるくらいの水分がでてきているはずです。

【下漬け その2】

 大根からでてきた水を一度全て捨て、新たに始めの大根の重さの2%の塩をふりかけ、落としぶたをして、軽めにした重石を載せて1〜2日漬け込みます。この下漬けの間に、麹床の用意をします。

【麹床の用意】

 もち米を研いで洗い、1時間以上吸水させてから2カップの水でご飯を炊く要領で炊飯します。もち米を炊飯している間に、米こうじの一粒ひとつぶをばらばらにして、ほぐしておきます。

 もち米が炊飯できたら、カップ1の熱湯を加え、しゃもじで混ぜながらあら熱をとり、70度まで冷まし、米こうじを混ぜ込みます。
 温度を60度に保てるような保温用器に詰めます。10時間を目安に一度味見をしてみましょう。甘味がでていれば発酵完了です。
 この甘酒に、砂糖を加えます。お好みで、『赤とうがらしの輪切り』や、『ゆずの皮の千切り』、『昆布』を入れる場合には、ここで入れておきます。
【本漬け】

 縦割りにした大根の切り口が横を向くように並べながら麹床を均等にまぶし、漬け込みます。大根から水がひたひたまで上がってきたら、重石を軽くします。2日後くらいから食べられますが、4日後くらいがおいしいようです。

【できあがり】

 麹床は洗い落とさず、手でぬぐい取るだけにして、切り分ければ、できあがりです。大根の皮をむかないものも作りました。コリコリ食感があって、それはそれでおいしいようです。

ここでの「こつ」

※1 【皮を厚めに剥きます
 歯ごたえのある食感を好まれる方は、皮は剥かないというのもいいかもしれません。コリッっとした歯ごたえで結構うまいです。

※2 【もち米(うるち米も可)
 もち米とうるち米の差としては、できあがり時の甘みの差につながります。これは、もち米の方が、アミロペクチンというでんぷんの一種を多く含んでいるため
です。このアミロペクチンはこうじに分解され、糖になるため、甘さを引き出すことができるのです。

※3 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。


白湯の中に花咲く「桜の花の塩漬け」

 京都の嵐山の茶屋で桜湯を飲んだ覚えがあります。あんまりはっきりした記憶ではありませんが、白湯の中に入れた桜の花がしょぼしょぼに見えたのに、わずかに香った香りで華やいだ雰囲気になったものです。

 長い冬からやっと春になって一生懸命に咲き乱れている八重桜を摘み取ることに、ちょっと心を痛ませながら、春の味覚を年中をとおして楽しみましょう。


桜花の塩漬けの基本的な材料

桜の花 200g 漬込み用の塩 40g (桜の花の重さの20%)
白梅酢 70cc 保存用の塩 大さじ4
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・白梅酢の作り方はこちら

用意しておきたい器具

水切り器 漬物容器
ざる ボール

Let’s start!

作り方  
【摘み取り】

満開の花は風味が少ないので、七分咲きの八重桜の花を摘みます。花は枝から花柄をつけて摘み、2つくらいの花がつながった状態になるようにすると、使うときにばらばらにならないのできれいです。

【水あらい】

たっぷりの水をボールにはり、そっと桜の花をあらいます。

【脱水】

余分な水を切ります。水切り器があれば使うとよいでしょう。

【漬け込み】

容器に塩をふりかけておき、桜の花を入れながら塩をまぶし、桜の花の2倍の重さの重石をします。

【水を絞る】

ひたひたになるまで水があがってきたら、花を軽く絞ります。後で必要な白梅酢を用意できるのであれば絞った汁は捨てます。白梅酢が用意できないのであればこの漬け汁は残しておきます。

【白梅酢に漬ける】

桜の花をばらばらにほぐし、花をつぼみの形にまとめて容器に並べ、白梅酢を注ぎ込みます。白梅酢がなければもとの漬け汁を注ぎ込みます。この状態で始めと同じ重石をして、1週間漬け続けます。

【陰干し】

ザルにとって余分な漬け汁を捨て、陰干します。強く絞ると風味まで逃がしてしまうので絞りませんし、陰干しも湿り気が残り、しなやかさが残る程度にします。

【保存】

大さじ4の塩を振りかけて瓶に詰めればできあがりです。

【利用方法】

さっと水で塩を洗い流し、熱い湯を注いで桜湯として楽しんだり、吸い物に入れてもいいでしょう。

ここでの「こつ」

※1 【白梅酢
 白梅酢は、梅干し作りのときにできる副産物です。前年の白梅酢を残しておき、利用します。詳しくは
梅干し作りのページを参照してください。

 


桜もちの香りのもと「桜葉の塩漬け」

 サクランボを収穫したくて桜の木をベランダで育てています。鉢も大きなものを用意したので枝葉がはり、ぐんぐん成長しています。そこでこの桜の葉を使って塩漬けを作ってみました。当然のことなんですが桜餅の香りがしますので、作っているだけで食べた気分が味わえたりします。 (*^▽^*)/


桜葉の塩漬けの基本的な材料

桜の葉 50g 塩 10g (桜の葉の重さの20%)
白梅酢 50cc(無ければ50ccの湯に10gの塩を溶かして冷ましたもの)
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・白梅酢の作り方はこちら

用意しておきたい器具

水切り器 ケーキの型 落とし蓋
ざる ボール 重石

Let’s start!

作り方  
【水洗い】

やわらかい桜の葉を摘み、水でさっと洗います。

【湯どおし】

水を切った桜の葉に、熱湯を注ぎ込みます。桜もちでよくかぐことのある、いい香りが漂います。

【色止め】

すみやかに熱湯を捨て、冷水に浸けて桜の葉の変色を停止させます。

【脱水】

余分な水を切ります。水切り器があれば使うとよいでしょう。

【選別】

同じ大きさの葉を選別しやすいように並べてみました。、

【重ねて折り合わす】

ケーキの型に分量の3分の1量の塩をまいておきます。そこにだいたい同じ大きさの桜の葉を10枚重ね合わせ、2つ折りにして並べていきます。

【塩漬け】

残りの塩を全て桜の葉に振りかけ、白梅酢をまわりに注ぎ込みます。白梅酢が無いときには、20%濃度の塩水でいいでしょう。

【保存】

ラップを敷き、その上から落としぶたをして、重石を載せます。これをポリ袋で包んで冷暗所もしくは冷蔵庫で保存します。2〜3日したら重石の重さを少し軽くしておきます。

【利用方法】

桜餅、魚の桜蒸しなどがあります。作ってみたい。食べたい。 ( ^_^)/□☆□\(^_^ )

ここでの「こつ」

※1 【桜の葉
 桜の葉は、新緑のころには透明感のある鮮やかな緑色ですが、日に日に色が濃くなるとともに硬くなっていきます。ですからやわらかいうちに摘み、塩漬けしておきます。桜餅の市販品で利用されている桜の葉は、大島桜です。大島桜はやわらかいため食用に向いていますが、大島桜が手に入らない場合は香りを楽しむ程度にすると良いようです(食べられなくはないようです)。

※2 【白梅酢
 白梅酢は、梅干し作りのときにできる副産物です。前年の白梅酢を残しておき、利用します。詳しくは
梅干し作りのページを参照してください。

 


精進料理のねっとり「胡麻豆腐」

 料理作りはかねてから体力がいるもんだとは認識していましたが、それを再認識させられる胡麻豆腐作りです。なにもここまでやらなくっても、胡麻は、『練り胡麻』として市販されているんだし、もっと楽に作ることはできるわけですが、練り胡麻を入手できる方はそこからはじめればいいわけで、『基本は市販されている食材自体を作る!! (^_^;) 』というモットーの下、汗水垂らしてみました。

 結果は上々で、ちょっとでも気に入らないと、しかめっ面をする長女でさえ、おいしいと言ってくれました。すっかり気を良くしたので、精進料理のおもしろさに取りつかれそうです。


胡麻豆腐(4人分〜6人分)の基本的な材料

皮むきごま 35g 吉野葛 45g 水 500cc

Let’s start!

作り方  
【炒る】

 ごまをフライパンに入れて、弱火で炒って香りを引き出します。

すりつぶす

 すり鉢に入れ、30分〜40分間、すり粉木ですりつぶして練り胡麻を作ります。 

【すりはじめの状態】

 すりはじめの状態です。すり胡麻として市販されている胡麻のような風合いです。

【15分後のすりゴマの状態】

 摺り初めて15分後の状態です。胡麻が団子のように固まりはじめ、すり鉢の上部にへばりつくようになります。

【30分後のすりゴマの状態】

 30分も摺っていると、胡麻から油脂成分がにじみ出し、ドロッとした練り胡麻になります。

【うらごす】

 できるだけ目の細かい裏ごし器でうらごします。この作業で胡麻のつぶつぶ感が幾分かやわらぎ、なめらかな感じに仕上がります。裏ごしは、一度でもいいですが、二度やると確実になめらかになります
 練り胡麻としては、これで完成です。

【吉野葛の用意】

 ドロッと流れ出すくらいまで、吉野葛に水を加え、練ります。残りの水は後で、加えます。

【胡麻とあわせる】

 吉野葛に練り胡麻を加え、混ぜ合わせます。

【加熱する】

 残りの水を加え、十分に混ぜ合わせてから、中火にかけます。加熱している間は、焦げ付きやすいので、しゃもじを使って、始終底から練り続けます。
 沸騰しはじめて、プクプクと泡がでるようになったら、弱火にして、このまま20分〜30分間、加熱します。

10 【固める】

 水を振りかけて湿らせた容器に流し込みます。あら熱をとってから、蓋をして、冷蔵庫で4時間ほど、冷やして固めます。

11 【できあがり】

 切り分けて、できあがりです。

12  プルンプルンのむっちりです。わさび醤油で食べるとうまいですよ。

ここでの「こつ」

※1皮むきごま
 皮つきのごまの場合には、ごまとたっぷりの水をすり鉢に入れ、すり鉢に指の腹で胡麻をこすりつけるようにして、浮いてきた皮を取り除きます。皮を取り除いたごまは、水を切り、乾燥させてから使います。

※2 【すりつぶす
 商売をする方や、芸能関係の方の中には、「する」という言葉を忌み嫌って、「する」ことを、「あたる」というそうです。ですから
  ・すり鉢は、「あたり鉢」
  ・すり粉木は、「あたり棒」
  ・すり胡麻は、「あたり胡麻」
  ・スルメは、「アタリメ」
と呼びます。ちなみに、室内履きのスリッパは、「アタリッパ」とも…←これはどうも嘘らしい ( ^_^)/□☆□\(^_^ )

※3 【切り分けて、できあがり
 作ってから半日後に腕が痛くなるくらい、ほとんど体力勝負の胡麻豆腐作りです。胡麻を練り胡麻にするのも重労働ですが、吉野葛を入れてから加熱しながら練るのも、大変な重労働です。こんな努力を要する胡麻豆腐作りは、禅寺では、修行のひとつとして位置づけられているようです。

※4 【なめらかになります
 
練り胡麻としては、これで完成です。市販されている練り胡麻(胡麻ペースト)も表面がうっすらと油がにじみ出ていますが、このようにして作った練り胡麻も同様に油がにじみ出てきます。これを圧搾すれば、ごま油がとれるはずなんだけどなぁ…。 (^_^;)

参考文献)

 1.仕出しの芋小/寿司常本店さん http://www2b.biglobe.ne.jp/~shidashi/ の胡麻豆腐の作り方 http://www2b.biglobe.ne.jp/~shidashi/gomatohu.html
 2.高野山別格本山・一乗院さん
http://www.itijyoin.or.jp/精進料理マメ知識



精進料理のねっとり「胡麻豆腐」

 料理作りはかねてから体力がいるもんだとは認識していましたが、それを再認識させられる胡麻豆腐作りです。なにもここまでやらなくっても、胡麻は、『練り胡麻』として市販されているんだし、もっと楽に作ることはできるわけですが、練り胡麻を入手できる方はそこからはじめればいいわけで、『基本は市販されている食材自体を作る!! (^_^;) 』というモットーの下、汗水垂らしてみました。

 結果は上々で、ちょっとでも気に入らないと、しかめっ面をする長女でさえ、おいしいと言ってくれました。すっかり気を良くしたので、精進料理のおもしろさに取りつかれそうです。


胡麻豆腐(4人分〜6人分)の基本的な材料

皮むきごま 35g 吉野葛 45g 水 500cc

Let’s start!

作り方  
【炒る】

 ごまをフライパンに入れて、弱火で炒って香りを引き出します。

すりつぶす

 すり鉢に入れ、30分〜40分間、すり粉木ですりつぶして練り胡麻を作ります。 

【すりはじめの状態】

 すりはじめの状態です。すり胡麻として市販されている胡麻のような風合いです。

【15分後のすりゴマの状態】

 摺り初めて15分後の状態です。胡麻が団子のように固まりはじめ、すり鉢の上部にへばりつくようになります。

【30分後のすりゴマの状態】

 30分も摺っていると、胡麻から油脂成分がにじみ出し、ドロッとした練り胡麻になります。

【うらごす】

 できるだけ目の細かい裏ごし器でうらごします。この作業で胡麻のつぶつぶ感が幾分かやわらぎ、なめらかな感じに仕上がります。裏ごしは、一度でもいいですが、二度やると確実になめらかになります
 練り胡麻としては、これで完成です。

【吉野葛の用意】

 ドロッと流れ出すくらいまで、吉野葛に水を加え、練ります。残りの水は後で、加えます。

【胡麻とあわせる】

 吉野葛に練り胡麻を加え、混ぜ合わせます。

【加熱する】

 残りの水を加え、十分に混ぜ合わせてから、中火にかけます。加熱している間は、焦げ付きやすいので、しゃもじを使って、始終底から練り続けます。
 沸騰しはじめて、プクプクと泡がでるようになったら、弱火にして、このまま20分〜30分間、加熱します。

10 【固める】

 水を振りかけて湿らせた容器に流し込みます。あら熱をとってから、蓋をして、冷蔵庫で4時間ほど、冷やして固めます。

11 【できあがり】

 切り分けて、できあがりです。

12  プルンプルンのむっちりです。わさび醤油で食べるとうまいですよ。

ここでの「こつ」

※1皮むきごま
 皮つきのごまの場合には、ごまとたっぷりの水をすり鉢に入れ、すり鉢に指の腹で胡麻をこすりつけるようにして、浮いてきた皮を取り除きます。皮を取り除いたごまは、水を切り、乾燥させてから使います。

※2 【すりつぶす
 商売をする方や、芸能関係の方の中には、「する」という言葉を忌み嫌って、「する」ことを、「あたる」というそうです。ですから
  ・すり鉢は、「あたり鉢」
  ・すり粉木は、「あたり棒」
  ・すり胡麻は、「あたり胡麻」
  ・スルメは、「アタリメ」
と呼びます。ちなみに、室内履きのスリッパは、「アタリッパ」とも…←これはどうも嘘らしい ( ^_^)/□☆□\(^_^ )

※3 【切り分けて、できあがり
 作ってから半日後に腕が痛くなるくらい、ほとんど体力勝負の胡麻豆腐作りです。胡麻を練り胡麻にするのも重労働ですが、吉野葛を入れてから加熱しながら練るのも、大変な重労働です。こんな努力を要する胡麻豆腐作りは、禅寺では、修行のひとつとして位置づけられているようです。

※4 【なめらかになります
 
練り胡麻としては、これで完成です。市販されている練り胡麻(胡麻ペースト)も表面がうっすらと油がにじみ出ていますが、このようにして作った練り胡麻も同様に油がにじみ出てきます。これを圧搾すれば、ごま油がとれるはずなんだけどなぁ…。 (^_^;)

参考文献)

 1.仕出しの芋小/寿司常本店さん http://www2b.biglobe.ne.jp/~shidashi/ の胡麻豆腐の作り方 http://www2b.biglobe.ne.jp/~shidashi/gomatohu.html
 2.高野山別格本山・一乗院さん
http://www.itijyoin.or.jp/精進料理マメ知識



大豆とにがりだけで作る「豆腐」

 NHKの朝連ドラ「ふたりっ子」では、職人気質のお父ちゃんが豆腐職人でした。お母ちゃんの作った豆腐はお父ちゃんの豆腐にはかなわなかったようです。やはりプロの道は険しそうですね。ところで全然話題が異なりますが、「ふたりっ子」にでていた、オーロラ輝子こと河合美智子さんとサイン会で握手をしました。かわいい方ですよね。


豆腐(市販サイズ1丁分強)の基本的な材料

大豆2カップ (360cc) にがり※2大さじ1
※参考情報
  ・にがりの手作りのレシピはこちら

用意しておきたい器具

豆乳を絞る袋 ボール 温度計
豆腐を形成するときに濾過するガーゼ
お玉 豆腐を形成する型    

Let’s start!

作り方  
【準備】

 豆腐を作る前日の夜に大豆を洗い、大豆の体積に対して2倍強の水につけておきます。

 豆乳を絞る袋(袋になっていなくても絞れればよい)をボールにセットして、天然ニガリを1カップの水に溶かしておきます。
【大豆をつぶす】

 ミキサーでつぶすことができる量ずつ、1の大豆と水をミキサーに分けて入れ、大豆を細かくつぶします。ミキサーが空転して均一につぶせないようであれば、水を加えます。できたものを生呉(なまご)といいます。

【大豆を煮る】

 つぶした大豆を大きな鍋に入れ、3の生呉と同量程度の水を加えて、かき混ぜながら加熱します。火がとおると一気にあふれてくるので、一度火を止め、おちついてから弱火で10分間加熱後、火からおろします。

【豆乳を絞る】

 ゆで汁を2で用意した袋に流し入れて、絞ります※1。写真右側の液体分が豆乳、左側の固形分がおからです。

【にがりで固める】

 豆乳をかき混ぜながら弱火にかけ、75〜80度になったら火からおろし、2で用意したニガリをゆっくりと全体に振りかけます。ニガリが豆乳と均一に混ざるように、ゆっくりと豆乳を移動させます。全体的に沈殿物ができて透き通った上澄みができるようであれば、ニガリを加えるのを中止し、15分待ちます。

【脱水する】

 水分を逃がすことができるように穴が開いた型に濾過用のガーゼをぬらしてセットして隙間ができないようにぴっちりと貼り付けます。ここに7の沈殿物を入れます。

 200gくらいの重石を載せ、余計な水分を絞り出します。(15分位)
【できあがり】

 水をはった容器に1時間くらい浮かべ、余分なニガリを取り除けば豆腐のできあがりです。

ここでの「こつ」

※1 【一気にあふれてくる
 大豆に含まれるサポニンという成分のためにこの泡立ちが起こります。サポニンは、「植物界で分布する配糖体で、糖以外の物質が多環式化合物である化合物の総称(さとの雪さんより引用)」であり、ある種のサポニンには中性脂肪を減らす効用があるかと、便秘に効くとかいわれているものがあります。
 業者さんの場合、この泡立ちを防ぐために消泡材を使いますが、手作りで消泡材は使いたくありませんよね。それで調べてみましたら、食用油を数滴垂らすと泡立ちが抑えられるとの紹介がありました。これは使えるかも…。 (。・_・。) ノ

※2 【絞ります】
 熱いのでやけどに注意します。冷めても、再加熱すればすむことなので、ある程度冷めてから絞っても良いでしょう。

※3 【にがり】
 東京/大阪近辺の方なら「東急ハンズ」とかにあります。私はいつも渋谷の東急ハンズで買っています。10g×15個入りで300円くらいです。あと、自分のところで豆腐を作っている豆腐屋
さんを電話帳で調べて、にがりを分けてもらうという手もあるらしいです。にがりは海水から塩作りをした副産物としてとりだすこともできます。この場合、塩化マグネシウム(MgCl2)が5、硫酸マグネシウム(MgSO4)が3、硫酸カルシウム(CaSO4)が2の重量比で採取できます。このうち、硫酸カルシウムは、凝固作用が緩やかで投入量をはずしてもできあがる豆腐は失敗が少ないためにがりとして使いやすく、塩化マグネシウムは凝固作用が急激、ぼそぼそで救いようのない豆腐になるため、経験を要します。豆腐業者はこれらを混合して利用するようです。

※4 【75〜80度になったら
 適温よりも高くなると、豆腐としてはすぐに固まるのですが、粒子が粗くなり固い豆腐になってしまいます。反面、適温よりも低いと、豆腐の粒子はなめらかになるものの、豆腐が固まらない恐れがあります。

参考文献
 ・さとの雪さんのおとうふに関するQ&A集
 ・北海道立理科教育センターさんのタンパク質の凝固

修正履歴
 ・2004.2.20 にがりの凝固適温を75℃〜80℃に訂正



グーンと伸びろのびろ「油揚げ」

 これまでに何度も失敗を繰り返し、そのたびにあきらめてきた油揚げです。思ったように膨らまない。たとえ膨らんでもきつね色になって仕上がる直前に縮んでしまう。そんな失敗作を作るたびにせんべいのような油揚げを食べてきたわけですが、やっとできました!!

 失敗したときに共通しているパターンは、豆腐の中央部がなかなか膨らまないこと。中央部を膨らまそうとして、加熱を続けたり、高温にしたりするのですが、豆腐が固くなるばかりで、なにも改善しませんでした。これは豆腐に含まれている水分のせいだ! という仮定を立て、最大9kgまでの重石もしたのですが、力ずくで水分をとった油揚げもやはり失敗、、、。

 こんな試行錯誤を繰り返して、最大部の厚さで2cmの油揚げまで作ることができました。やっとのことでゲットした油揚げの作り方の仕組みを理解して、油揚げ作りにチャレーンジ…。 p(^^)q 


油揚げの基本的な材料

固いめの木綿豆腐 1丁 (絹豆腐ではうまく伸びません)
※参考情報
  ・豆腐を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

分厚いタオル サランラップ わりばし ピアノ線など細い針金 すのこなど水切り用器具
天ぷら用温度計(200度まで計測できるもの)

Let’s start!

作り方  
【豆腐カッターの用意】

 わりばしに豆腐の高さまで、定規代わりのマークを5mm間隔でいれます。

【豆腐のカッティング】

 わりばしを割り、ピアノ線などの細い針金を巻きます。豆腐の厚みが10mm〜15mmくらいに、なるように針金の位置を調整し、ピンとはった状態で割り箸を立て、素早くスライドさせて、豆腐を切ります。針金の位置を随時調整するか、切れた豆腐を取り除いて、豆腐を繰り返しスライスします。

【豆腐を分ける】

 切れた豆腐は、薄いため、手ではがすことが難しいものです。そこで、手のひらにのせて、ちょっと斜めにしばらく持っていると、豆腐が滑って写真のように分かれてきます

【水分をきる】

 はがした豆腐を、寿司用の簀の子などに挟み、上限で500gまでの重石をかけて2時間ほど脱水します。
 次に、たっぷりと水を吸うことのできる分厚いタオルでサンドイッチ状にはさみ、1時間以上かけてゆっくりと水分を吸収させます。水分を除けば除くほど、油揚げの成功率は高まります。

【揚げる】

 油揚げは低温の油で伸ばし、高温の油で縮みを防ぎます。
 まず、1度目は天ぷら油を130度〜140度の低温で6分ほど熱しますと、豆腐が周囲部分から膨らみ、徐々に中心に向かって膨らみが広がっていきます。正確な温度を把握するために、赤外線で温度を計測する精密機器も使ってみました。 o(^o^)o

【揚げあがり】

 全体が膨らんだら、次に油の温度を160度まで上昇させます。
 もしいつまで経っても中央部が膨らまないようであれば、項番4.の水分の吸い取りが足りなかったと考えられます。この場合はいくら加熱しても、豆腐の中に気泡が生まれず、カッチンコッチンのままです。つまり失敗作です。

【揚げた直後の状態】

 揚げた直後は、堅くなっていることが多いものです。

【ラップに包んで加熱】

 ラップに包んで電子レンジで加熱します。加熱時間はラップが膨らみ中から水蒸気が吹き出すまでです。
 こうすることで、水分が均一に回るので、固かった周囲もふんわりとやわらかくなり、ソフトな食感に変わります。

【ラップで包んで加熱後の状態】

 やわらかくなったのがわかりますでしょうか。

10 【ちょっと比較】

 高温で二度揚げする必要性を目で見てみましょう。
 130度で熱したときに、伸びきってからもそのまま続けると右の例のように縮んでしまいます。伸びきってから160度の高温にすると左のように伸びたまま固めることができます。

11

 切り口です。表面だけでなく、内部まで「スカスカ」になっています。
 ただしこの方法で成功する豆腐と、この方法でも膨らみにくい豆腐があります。これは、豆腐自体の作り方によります。

12 【できあがり】

 さぁて、できあがりです。どう料理して食べよっかなぁ〜 ( ^_^)/□☆□\(^_^ )  と思っていたら、家内が小松菜と煮物にしてくれました。うまい!!大満足です。

ここでの「こつ」

※1 【油揚げの作り方の仕組み
 薄くスライスした豆腐は、通常110度〜130度の低温の油で揚げてから、160度〜180度の高温の油で揚げるという2度揚げを行います。(豆腐業者によっては、さらに100度で余熱してから、前述の2度揚げを行うので、全部で3度揚げをしている場合もあるようです。)
 そこで次のような仮定を立てました。はじめに行う低温の油で揚げる工程では、薄い膜(豆腐の衣)を形成させ、内部に残っている水分を水蒸気化させることで豆腐の内部に水蒸気を蓄えて空間を作っており、次の高温の工程では、一旦ふくらんだものが再び縮むことのないように固めている、、、という仮定です。このように考えると油揚げが膨らむしくみも理解できます。この仮定により、つぎのようなことが見えてきます。

 油揚げ作りで、失敗につながる事象とは、…
第一に、  豆腐から水分が十分に抜けていない場合です。豆腐に水分が残っていると、せっかくの油の熱が気化熱に奪われ、豆腐があたたまらず、豆腐の内部から水蒸気が発生しにくくなります。つまり豆腐がふくらみにくくなるのです。(かといって、重すぎる重石は、豆腐の組織をつぶしてしまうので、ホドホドにネ!)
第二に、  豆腐が膨らまない時間が長く続くと、豆腐の外側の衣が固くなりはじめ、固くなった衣は、水蒸気を蓄えて風船状に膨らむことができなくなってしまいます。これは豆腐の衣の成分であるタンパク質がスポンジ状に熱変性してしまうことにより、スポンジ状の隙間から水蒸気が逃げてしまうことに起因します。
第三に、  タンパク質が熱変性するために、さらに収縮という問題も発生します。失敗した油揚げは、もとの豆腐よりも一回り小さくなってしまうことが少なくありません。これは豆腐のタンパク質が、肉を焼いたときのように、焼き縮みしていると考えられます。
 
 これらについて、作り方のポイントとしてまとめると次のようになります。
1. 油揚げは、十分に水分を吸い取ることが大切。またこの水分の吸い取りの過程で、豆腐を強く圧縮してしまうと、豆腐の組織がつぶれてしまい、再び膨らむことができなくなってしまいます。
2. 豆腐の内部の水分を一気に水蒸気に変化させ、その水蒸気によって豆腐を膨らませることが大切。そのためには2つの条件がそろう必要があります。

・まず、豆腐そのものが、伸びやすい方法で作られた豆腐(後述)であること。
・次に、豆腐のタンパク質がスポンジ状に熱変性していないこと。
・最後に、水蒸気をすぐに発生させることです。130度前後の低温の油に浸すことにより、豆腐内部からの水蒸気の発生を促すのです。次に油の温度を
160度に高めることで、豆腐のタンパク質の焼き縮みがでないように衣を固めてしまうわけです。

3. 見慣れた茶色の油揚げにするには、古い油を使います。新しい油だと茶色に着色する前に、豆腐が煎餅のように固くなってしまいます。

※2 【固いめの木綿豆腐】【豆腐自体の作り方
 固い木綿豆腐であれば、どんなものでもいいかというと、そういうものでもないようです。油揚げに適した木綿豆腐は、豆乳は薄めにつくり、固く仕上げるのです。
 通常豆腐は1kgの大豆から5リットルの豆乳を作り、にがりで固めますが、油揚げ用の豆腐は1kgの大豆から10〜15リットルの薄い濃度の豆乳を作るそうです。この油揚げ用の豆腐だと、食感の固い豆腐になるようです。

※3 【素早くスライドさせて、豆腐を切ります
 慣性の法則を利用して、豆腐がじっとしている間に、サッと針金を動かし、カットします。とってもきれいに切れますし、なんといっても厚みが均一に切れるのがうれしいです。

※4 【ゆっくりと水分を吸収させます
 
重石を使う場合は、500g程度を上限にします
 タオルは、頻繁にくるみ直します。これにより、水分を吸い取った部分を乾燥した部分に巻き代えるようにします。
油揚げを作る上で最も重要な工程ですので、決してここで手を抜かないようにします。
 
重石で強く圧縮すれば水はたくさんとることができますが、限度を超えて重くしても膨らみが増えるわけではありません。最初1kgの重石をして、徐々に9kgまで増やすことで豆腐をつぶさずに脱水そのものは成功したように見えましたが、決して膨らみませんでした。豆腐の組織までつぶしてしまったようでした。

※5 【低温時間が長かったもの(右)は明らかに縮んでいます
 油揚げ作りには、※1に説明したように、いくつかのポイントがあります。このポイントがつかめなかったために、このレシピを作り上げるまでに20回ほどせんべいのような油揚げを作ってしまいました。  (^_^;)

参考
 ・ゲストの高野さんのアイデアで、「ラップに包み、電子レンジで暖める」方法を盛り込みました。これでよりソフトな食感に仕上げることができるようになりました。 高野さん、ありがとうございます。


大豆のタンパク質をにぎりしめた「湯葉」

 大豆から作られている調味料や食品の種類の多さには驚くばかりです。ぱっと思いつくだけでも醤油、味噌、納豆、豆腐、高野豆腐、油揚げ、厚揚げ、湯葉、きな粉などが思い当たります。まるで七色の仮面のヒーローに変身するレインボーマン!! (古くさぁーッ 笑)

 きな粉の作り方はこれから研究することにして、まずはよく見かける湯葉をご紹介ィッ!!! \^o^/


湯葉の基本的な材料

大豆1カップ (200cc)

用意しておきたい器具

豆乳を絞る袋 ミキサー
木のしゃもじ 濾過するガーゼ 焼き網
ボール 温度計 お玉

Let’s start!

作り方  
【準備】

 湯葉を作る前日の夜に大豆を洗い、大豆の体積に対して2倍強の水につけておきます。

【大豆をつぶす】

 ミキサーでつぶすことができる量ずつ、1の大豆と水をミキサーに分けて入れ、大豆を十分に細かくつぶします ※1。ミキサーが空転して均一につぶせないようであれば、水を加えます。できたものを生呉(なまご)といいます。

【大豆を煮る】

 つぶした大豆を大きな鍋に入れ、生呉と同量程度の水を加えて、かき混ぜながら弱火にかけて加熱します。火がとおると灰汁(アク)が出てくるので、大まかに取り除き、沸騰から10分後に火からおろします。写真のように木のしゃもじの先端を平坦に切ったものを1つ用意しておくと重宝しますよ。

【豆乳を絞る】

 ゆで汁をお玉でさらし袋に流し入れて絞ります ※2。一度に絞ろうとせずに、絞りカスが手のひらにおさまる程度に小分けして絞った方が簡単に絞れます。

【鍋の下に焼き網をおく】

 ステンレス鍋などはあまり熱伝導性が良くないので、生呉が鍋の底にこびりつきやすいものです。そこで鍋の下に網を一枚置いてから鍋を置きます。こうすると鍋の底に均一に熱が行き渡り、比較的鍋の底に付くこびりつきを低減させることができます。もしくは湯煎を使ってもいいでしょう。

【湯葉を作る】

 80度前後になるまで中火でかき混ぜながら加熱し、80度〜100度の範囲で湯葉を作ります。だいたい1枚の湯葉 ※3ができるまでに10分くらいかかりますので、気長に待ちます ※4。

【できあがり】

 生湯葉としてそのまま、醤油とわさびをつけていただくとうまいです。

ここでの「こつ」

※1大豆を十分に細かくつぶします
 大豆は細かくつぶせているほど歩留まりが高く、効率良く湯葉や豆腐にすることができます。

※2 【絞ります
 熱いのでやけどに注意します。冷めても、再加熱すればすむことなので、ある程度冷めてから絞っても良いでしょう。

※3 湯葉
 大豆にはグリシニンというタンパク質が含まれています。このグリシニンを加熱だけで固めたものが湯葉で、にがり(塩化マグネシウムや硫酸マグネシウムなど)を使って固めたものが豆腐です。グリシニンを固めさせて湯葉を作るには、湯煎を使うなどして、水面を動かさないようにする必要があります。つまり水面が波立つほどの加熱は避けなければなりません。温度としては80度前後あれば湯葉はできるようです。また1枚の湯葉ができるまで約10分程度かかりますので、短時間のうちに何枚か作りたければ、表面積の大きな鍋を2つ3つ用意した方が良さそうですね。

※4 【気長に待ちます
 豆乳の温度が下がると、湯葉ができるまでの時間がかかるようです。しかし、むやみに豆乳の温度を上げると泡だってしまい、きれいな湯葉にしあがりません。なにごとも「適度」という言葉があてはまるようです。ちなみに、短気な方は、表面の広い鍋を複数用意して、順番にゆばをとるようにすると、待ち時間が少なくてすみます。 (^_^;)


ネバネバがおいしさの秘訣「納豆」

 納豆のネバネバにはうま味の成分であるアミノ酸がいっぱいです。納豆の原料である大豆にはコレステロールを分解する能力が高いレシチンという不飽和脂肪酸を多く含み、納豆になるとナットウキナーゼという酵素ができて、血液をさらさらにする効果があります。まだまだ良いことずくめの納豆ですが、くわしい納豆の効用※1は本文で紹介することにして、納豆増殖計画を実行してみよう。


市販の納豆約4〜5パック相当(230g)の基本的な材料

大豆 100g 納豆 5,6粒 ※2
熱湯 20cc 空気を含みやすいようにできるだけ大きな保温水筒

Let’s start!

作り方  
【大豆を水に浸す】

 大豆をきれいに洗い、大豆の3倍の量の水(たっぷりあれば良い)に浸して一晩おいておきます。

【大豆をゆでる】

 はがれた大豆の皮が蒸気口を塞いでしまわないように、圧力鍋の1/3以下の量になるように小分けし、落とし蓋をします。水は大豆に対してひたひたよりもちょっと多めにして、加熱します。大豆の皮が浮いてきたら、取り除きます。
 沸騰すると、灰汁がでてきますので、取り除き、その後圧力鍋の蓋をして煮ます。
 煮る時間は、沸騰後15分/蒸らし20分です。圧力鍋が無いときは、ふつうの鍋で4〜5時間程度煮ます。

発酵器の準備※3】

 ゆでている最中にこの3と次の4をやっておき、準備を完了します。
 広口瓶の水筒の内部を、
加温を兼ねて熱湯で洗っておきます
 次に45度の湯500ccを用意してポリ袋にいれてぴっちりとふたをしてから水筒にセットします。
 納豆を入れるポリ袋がこの湯の袋に直接触れないようにするため、湯の入ったポリ袋の上に小さなタオルを置いておきます。

【納豆菌の準備】

 大豆がゆであがる直前に、市販の納豆を5〜6粒取り出して20ccほどの少量の湯で納豆を洗い、納豆菌をとりだします。
 納豆菌はしぶとい※4ので湯をかけても死滅しませんが、納豆菌以外の雑菌は湯で滅菌することができます。

【大豆に納豆菌を植え付ける】

 煮上がった大豆の水分をザルなどで切り、大豆が熱いうちに、4で作った納豆菌のついた湯をふりかけ、まんべんなく混ぜ合わせます。ここで 「大豆が熱いうちに」 納豆菌を振りかけるのは、納豆菌は熱くても死なないばかりか、むしろヒートショックといって熱くなると発芽する性質があるためです。
 納豆菌を振りかけ終えたら、
余計な水分はザルで切っておきます。余分な水分があるとうまく発酵しません。

【発酵器への仕込み】

 納豆菌のついた大豆をポリ袋に入れ、なるべく多くの空気を含ませた状態のま※5、保温用の水筒にセットします。
 水筒からはみだした余分なポリ袋は空気が流入するときにじゃまになるので切り取っておきます。
ポリ袋は空気が入りやすいように口があいたままの状態になるようにします。

 熱を反射するようにアルミホイルでふたをして、箸で空気穴をあけます。
【発酵】

 アルミホイルの上から、断熱の為に2重3重に折り畳んだタオルで覆っておきます。この状態で24時間程度(40時間を越えるとアンモニア臭が強くなってきます)発酵させます。24時間〜30時間後に試食してみて納豆特有のネバネバができていたら、発酵を停止させるために、水筒から取り出して冷蔵庫に入れて1日くらい後発酵を行います
 ネバネバがゆるく水っぽい感じがしたら、もうしばらく発酵を継続させてみましょう。

【食べ方、まで口だすななんて言われそうだけど… ヽ(^。^)丿 】

 納豆の食べ方にもいろいろあるようですが、納豆のネバネバを思いっきり引き出して食べる方法をご紹介します。
 1.納豆はまず、納豆だけでグリグリ混ぜ合わせて(2分〜3分)、ネバネバを十分に引き出すと共に、納豆に空気を十分に含ませます。
 2.それから醤油をちょこっとずつ加えて混ぜていき、
 3.最後にからしを混ぜ込めばできあがりです。
 ネバネバを最大限に引き出してかつ、空気をたくさん含んだ納豆を一度食べてみて下さい。納豆に対する思いが変わるかも…。


ここでの「こつ」

※1 【納豆の効用
 納豆のネバネバは細胞の保水性を保ち、老化の進行の抑制する働きがあるムチンという成分が含まれています。他にも視力の低下を防ぐビタミンB1、貧血を予防するビタミンB6、骨の生成に必要なビタミンK2などを含む健康食品です。
 ビタミンK2は、加熱によっても壊れないので、30秒〜1分程度の天ぷらにしたりしてもいいそうです。
 ただし血液サラサラ効果のあるナットウキナーゼという酵素は、タンパク質で出来ているため、加熱に弱く、80度の温度でも効果が消滅しますので、注意が必要です。

※2 【納豆 5,6粒
 冷凍納豆でも作れます。発酵食品に使う菌類には 乳酸菌、納豆菌、こうじ菌、酵母菌などがあります。このなかでも乳酸菌はかなりしぶとい菌で、冷凍しても単に冬眠するだけで、解凍すればそのまま復活させることができます。
ですので、冷凍納豆も普通の納豆と同じように利用することができます。

※3 【灰汁がでてきますので、取り除き
 前日から水でふやかした大豆は、その水のまま火にかけます。このとき圧力はかけないのがポイントです。沸騰すると、大豆からたくさんの泡がたってきます。圧力がかかっていると、この泡のせいでふきこぼれがおきるのです。この泡(灰汁)を3分〜5分ほど、ていねいにとっていると、新たな灰汁はでてこなくなります。そうなってから圧力鍋に蓋をして、圧力をかけるようにすると、大豆のゆで汁が吹きこぼれることを、かなり減少させることができます。


※4 【
発酵器の準備
 今回使用した発酵器の構造を右に示しておきます。発酵器には1.2リットルの保温水筒を使っています。ただし、納豆の発酵には新鮮な空気が必要なため、水筒の中栓に工夫を凝らしました。ふたは、熱反射を目的としたアルミホイルのふたと、断熱を目的として2重3重に折り畳んだタオルのふたの二重構造です。またアルミホイルには新鮮な空気が入るように箸で空気穴を空けておきました。この発酵器は、発酵初期には湯の熱で発酵が進み、発酵後期には納豆菌の繁殖によって発生する熱によって発酵が進むというしくみです。

※5 【納豆菌はしぶとい
 通常、雑菌を殺菌するには熱湯が使われることが多いのですが、納豆菌は100℃の熱湯の中でも容易には死滅しません。
 2003年9月24日に放送されたNHKのためしてガッテンでは、100℃5分間の加熱実験をして、死滅しないことを報告していました。これは、納豆菌が「胞子」の形で生き延びるためです。
 また、40℃の高温高湿度の条件を与えてやると、30分に1回の割合で細胞分裂していくため、1個の納豆菌でも24時間後には、2の48乗回の分裂で軽く100兆個以上に増えるのです。

空気を含ませた状態のまま
 納豆は好気性細菌に分類され、酸素が多い環境を好みます。納豆を作るときには、温度40度前後、湿度はできるだけ高めにして、空気にふれるようにしてやるほうがいいのです。その点稲わらなどは保温性・保湿性ともに良く、通気性もあることから、納豆菌が繁殖するためには、最適な条件なわけです。

※7 【冷蔵庫に入れて1日くらい後発酵を行います
 納豆のできたてはアンモニア臭が強いものです。このため、冷蔵庫に入れて納豆菌の活動を抑止させ、アンモニア臭が放散するのを待って食べることにします。できれば2日くらいは待つ方がいいでしょう。

※8 【はじめはうまくできたのに、最近失敗が続くという方へ】
 チェック項目を並べてみます。

項番 チェック項目 チェック欄 説明
@ 発酵温度は下がっていませんか。 納豆は多少の高温には耐えますが、低温では発酵しません。特に30度を切るようだとまず発酵は期待できません。温度が低くなるようなら、お湯の温度を55度〜60度くらいにしてみてください。
A 少量仕込みをやろうとしていませんか。 作り置きによる腐敗を心配するあまり、少量仕込みをやろうとしていませんか。少量仕込みは温度が下がりやすいので注意が必要です。
B 余計な水分を含ませたままではありませんか。 余計な水分を含んだまま発酵させていませんか。余計な水分は発酵を阻害します。水切りは念入りに行ってください。特に納豆の表面だけに菌糸がはり、内部まで菌糸が入っていないような場合は、水切りの不足が考えられます。納豆の表面の水分を不足させ、納豆の菌糸が水を求めて、納豆の内部まで菌糸を生やすようにさせる必要があります。
C 酸素が不足していませんか。 納豆は大量の酸素を必要としますので、呼吸できるようにしてやらないと途中で酸素不足に陥り、発酵速度が減退します。酸素を取り入れる工夫をしてください。
D 途中で過度に混ぜ合わせていませんか。 納豆の発酵中に混ぜているようですが、こういった菌類はコロニー(一種の集団)を形成して発酵を爆発的にすすめていきます。このコロニーを守るためにも途中で混ぜるのは控えた方がよろしいかと思います。
E ヒートショックは与えていますか。 納豆菌はこのヒートショックで納豆菌そのものは死滅しますが、胞子を目覚めさせ、この胞子を発芽させることで納豆にしていくものです。
F 発酵は十分に進んでいますか。 納豆が十分に発酵すると、アンモニア臭がしてきます。実際に食べるときにはこのアンモニア臭をとばしてから翌日以降に食べるくらいのものが糸のひき具合も良かったりします。発酵が不十分だと、一見きっちりと発酵していたように見えても、実際に食べるときに納豆というよりも、大豆だったりします。発酵時間は発酵器が維持できる発酵温度に大きく左右されますので、適宜調整が必要です。

※9 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。


焙煎でひろがる香り「きな粉」

 きな粉ってこんなにも味わい深いもんだったんだ、ということをあらためて知ることができる「きな粉作り」です。きな粉がうまいとかまずいなんて考えたこともありませんでしたが、香りもあるし、甘みもあります。この甘みは大豆オリゴ糖という成分の味わいのようですが、大豆オリゴ糖は単に甘みを与えるだけでなく、腸内細菌のビフィズス菌のえさとなって、体調を整える働きがあるようです。

 お湯に浸した焼き餅を、砂糖をまぶしたきな粉でくるんで食べるというのは日本の冬の風物詩みたいなもんですね。こんなきな粉ですが、牛乳に入れて飲んでも結構イケました。プロテイン飲料を飲んでいるよりも味わいは良いようです。ぜひ一度おためしあれ。


きな粉100gの基本的な材料

大豆 カップ1 (200cc)

用意しておきたい器具

さらしの布 圧底のフライパン 木ベラ(しゃもじ)
ザル ミキサー すり鉢
すりこぎ ふるい  

Let’s start!

作り方  
【選別】

 傷ついたものや変色したりしている大豆を取り除きます。

【磨く】

 さらしに水を含ませ、固く絞ってから大豆を包み、ギュッギュッと絞りながら大豆の表面を磨きます。

【焙煎】

 できるだけ厚底のフライパンを使い、中火で12分程度炒ります ※1。炒っている間は木ベラをこまめに動かし、大豆が焦げ付かないようにします。パチパチという音と共に香ばしい香りが立ちこめてきます。

【粗熱をとる】

 ザルに広げて、あら熱をとります。

【ミキサーで粗挽き】

 はじめは断続的に動かし、ある程度細かくなったら15秒の連続運転 ※2を3〜4回行います。この段階で食べるとまだざらざら感が残っています。特にミキサーの底部には、ほとんど豆のままのようなものも残っていたりするので、全てを別容器にひっくり返すなどしながらミキシングを繰り返した方がいいでしょう。

【すりつぶす】

 すりこぎを使ってさらに細かくします。

【ふるう】

 すりつぶし残したカスを取り除くためにふるいにかけます。このふるいがけ作業でいっきょにソフトな口当たりになります。

【できあがり】

 香ばしい香りがする、ほんのりと甘いきな粉になりました。このきな粉を味わうために、コップ1杯の牛乳をあたため、砂糖スプーン1と、きな粉大さじ2を入れてきな粉ドリンクとして飲んでみました。うまい!きな粉はすぐに沈殿するので、かき回しながら飲むといいようです。

ここでの「こつ」

※1 【中火で12分程度炒ります
 加熱をするだけなら、電子レンジで3〜5分程度加熱すれば良いようです。こちらの方が手っ取り早くて簡単ですが、香ばしさをだしたいなら炒る方が良いでしょう。電子レンジにかける時間は出力によって調整してくださいね。炒り終わりは、「節分の豆と同じ状態になること」 を判断基準にします。

※2 【15秒の連続運転
 ミキサーが回り初めてしばらくすると、ミキサーの壁面にきな粉がこびりついて、粉砕装置が空回りをはじめます。このままでは粉砕することができないので、粉砕装置が回っている間に、ミキサーの側面外側をたたいてこびりついているきな粉を粉砕装置に落とすようにします。こうすると空回りを防ぐことができ、均一に挽くことができます。でもガンガン叩いたので、ミキサーが壊れるかと思った… (^_^;)

参考文献)
 金精軒製菓株式会社さん http://www.kinseiken.co.jp/ の きな粉のページ
 寺崎産業株式会社さん の きなこドリンクのページ 


暑い季節に冷たいのどごし「白玉粉」

 ツルッとした食感がたまらない白玉です。…が、ここでは白玉もご紹介しますが白玉は結果であって、白玉の材料である白玉粉を作ります。

 白玉粉は、水稲もち米を水に浸して一晩おき、摩擦熱が生じないように水挽きにします。昔はこの水に浸すという工程を一冬の間続けていたことから寒晒粉(かんざらしこ)とも呼ばれており、白玉粉の保存性は格段に高まったようです。これは水溶性のタンパク質とビタミンが水に溶けだし、でんぷんの純度が高まるためのようで、結果的に虫がつきにくくなりました。こんな白玉粉ですので、昔は保存食として重宝されていました。


白玉粉130gの基本的な材料

水稲もち米 カップ1 (200cc) 水100cc

用意しておきたい器具

ザル ミキサー さらしの布 フォーク

Let’s start!

作り方  
【水洗い後、一晩冷蔵】

 精白したもち米を、米と同じ要領で水洗いします。水がきれいになったらたっぷりの水に漬けて、冷蔵庫で一晩置きます。

【水切り】

 もち米をざるにあけて、水を切ります。

【水挽き】

 もち米をミキサーに入れて、ひたひたになる程度(カップ1あたり 100cc程度)の水を加えます。ミキサーのモーターの焼き付けを防ぐため、「30秒ミキシングして、15秒休む」 くらいの作業を2回繰り返します。トータルで1分もミキシングすれば十分細かくできます。

【加水】

 さらし布に移します。瓶にこびりついたものも分量外の水をちょこっと加えて洗い流せば残らず使えます。

【プレス】

 さらし布に水挽きしたもち米を流し入れ、水分を絞ります。さらし布はすぐに目詰まりしてしまうので、揉んでは絞り、揉んでは絞るという作業を繰り返すと良いようです。

【粉砕】

 十分に絞ったらさらし布を広げ、固まったもち米をフォークで細かく粉砕します。

【乾燥】

 自然乾燥させれば白玉粉のできあがりですが、なかなか完全に乾燥させるのは難しいようで、私はこの4日後にカビだらけになった白玉粉にであうことになりました。ですから保存することは考えずすぐに白玉にして食べることをお勧めします。なお工場では熱風乾燥させるので保存性があるようです。

【できあがり】

 白玉にして、できあがりです。

ここでの「こつ」

※1 米と同じ要領で水洗い
 
たっぷりの水でさっと洗って、その水を切ってから、米つぶどうしを手の甲ですりあわせるように研いでから、新しい水で洗い流します。もう一度米つぶどうしを手の甲ですりあわせるように研いでから、3度ほど新しい水を入れ替えます。

※2 【白玉にして
 白玉粉を耳たぶのやわらかさまで水を加え、練り上げたものを細かくちぎって手のひらで丸め、熱湯でゆでます。浮いてきてから1〜2分たてばできあがりです。ゆであずきとアイスクリームを添えればGOODなクリーム白玉ぜんざいでした。

参考文献)
 株式会社淡路製粉さん http://www.awajiseifun.co.jp/ (昔のページに白玉粉製造工程というのがありました) 


米から作るだんごの粉「上新粉」

 粉にするときに熱に弱いもち米は、水のなかで、水挽きというかたちできめの細かい粉にしましたが、お米の粉の上新粉はローラーで製粉されたり、胴搗き(どうつき)製粉されたりして仕上げられます。製粉業界では、このうち、ローラー製粉した粉を「上新粉」、胴搗き製粉した粉を「上用粉」といって、製粉の方法で製品の呼び方を使い分けています。

 上新粉は、柏餅やみたらしだんご、草餅などに使用されており、真っ白でコシが強く、食べたときには、ねばり強さよりも歯ごたえが感じられるのが特徴です。今回はできあがった上新粉を使って、みたらしだんごも作ってみましょう。


上新粉155gの基本的な材料

お米(うるち米) カップ1 (200cc)
※参考情報
  ・米を栽培する方法はこちら

用意しておきたい器具

ボール ザル ミキサー ふるい
タオル すり鉢 すり粉木  

みたらしだんご4串分の基本的な材料

できあがった上新粉 全量(155g) だんご用の水 130cc たれ用の水 60cc
片栗粉 小さじ 1 砂糖 小さじ 1 醤油 小さじ 2

用意しておきたい器具

さらしの布 すり鉢 すり粉木 竹串 4本

Let’s start!

作り方  
【水洗いする】

 精白したお米を、水洗いします。米が水を吸ってしまわないように、てきぱきと行いましょう。もし無洗米を用意できたのであれば、この手順1から3までを省略して、手順4から行うことができます。

【水切り】

 水がきれいになったらザルにあけて水分をとり、残った水分もタオルでふき取ります。きれいな上新粉を作るには、ここで一度凍結して解凍し、再凍結したものを解凍しておくといいようです。

【乾燥】

 米をザルに入れて2時間ほど乾燥させます。扇風機などで風を当てると乾燥も早いようです。

【粉砕する】

 ミキサーに入れて、粉砕します。ミキサーの回し始めは、数秒間だけスイッチを入れては消し、入れては消しを何度も繰り返すことで、ミキサーの中で米が攪拌されるようにして、均一に粉砕します。ある程度粉砕できたら、15秒くらいの連続運転にして3〜4回ほど回します。

【ふるい分ける】

 ミキサーでは、粉砕できずに粗いままの粉がどうしても残ってしまいます。そこでふるいを使って粗い粒子を選別してミキサーに戻し、またふるいにかけるという作業を4〜5回程度繰り返します。

【粗い粒子を挽く】

 ミキサーで最後まで粉砕できなかった粗い粒子をすり粉木を使って、すり鉢ですりつぶします。ここでもある程度すりつぶしたらふるいにかけて、残った粗い粒子だけを戻して、すりつぶし続けます。

【全体を挽く】

 粗い粒子が、粉全体に比較して、少なくなってきたら(←人によって感じ方は異なるでしょうが…)、全量をすり鉢に入れて、最後の仕上げとして、5分ほどすりあげれば、上新粉としてのできあがりです。

【みたらしだんごの作り方】

 できあがった上新粉を使って、みたらしだんごを作ってみましょう。できあがった上新粉全量(155g)に、沸騰させた水130ccを加え、スプーンなどでこね合わせます。

【蒸かす】

 こね合わせた生地を適当に分割して、15分ほど蒸かします。

10 【たれを作る】

 水50ccに片栗粉を加え、鍋をゆすりながらスプーンでかき混ぜて、弱火で加熱します。水が透明になったら砂糖と醤油を加えてなじませて、火からおろします。

11 【だんごの生地をこねる】

 すり粉木を水で濡らしておき、水をはったコップに浸けておきます。だんごの生地を蒸かし終えたら、すり鉢にいれて、餅つきの要領ですり粉木でつきます。水をはったどんぶりを横に用意しておき、すり粉木の先がネバついてきたら、水に浸けてくっつかないようにします。10分もつけば餅状になるはずです。

12 【できあがり】

 つきあがったら、おおざっぱに4等分(4串分)して、さらにそれぞれを4つに分けて団子状に丸めます。串にさすときには、串に水を浸けてからさすとなめらかに刺すことができます。オーブンなどで表面に焦げ目をつけてから、たれをぬれば、みたらしだんごのできあがりです。

ここでの「こつ」

※1 米と同じ要領で水洗い
 
たっぷりの水でさっと洗って、その水を切ってから、米つぶどうしを手の甲ですりあわせるように研いでから、新しい水で洗い流します。もう一度米つぶどうしを手の甲ですりあわせるように研いでから、3度ほど新しい水を入れ替えます。

※2 【きれいな上新粉を作る
 ゲストのふくだやさんから、きれいな上新粉をつくる方法を紹介いただきました。
 1.米を研いで水切りをした後に冷凍凍結します。
 2.キッチンペーパーの上で解凍し、その後再凍結し、キッチンペーパーで解凍してから、粉砕します。

※3 【上新粉としてのできあがり
 きちんと細かくできていれば、粉と粉をこすり合わせたときに、ギシッギシッ、という音がします。

参考文献)
 株式会社淡路製粉さん http://www.awajiseifun.co.jp/ の上新粉製造工程


じゃがいもの七変化「かたくり粉」

 じゃがいもでんぷんの取り出し方は、昭和30年代には、小学校4年生の理科の指導要領に掲載されていました。でも現在では、小学校の指導要領からは消えているようです。こういった生きた体験って大切だと思うのですが、残念ですねぇ…。

 せめて、うちのちびどもには、見せておこうっと (^_^;)


かたくり粉40gの基本的な材料

 じゃがいも200g×2つ 

用意しておきたい器具

 さらしの布   おろし金 

ワラビ餅の基本的な材料

 餅の材料 かたくり粉 40g
砂糖 大さじ1 水 170cc  
 きな粉の材料  きな粉 30g 砂糖 大さじ2 塩 少々
※参考情報
 ・きな粉を手作りするレシピはこちら
 ・塩を手作りするレシピはこちら
 ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【皮をむく】

 じゃがいもはきれいに洗い、皮をむいておきます。芽がでて青くなっている部分があれば、取り除きます。

【すりおろす】

 じゃがいものをすり下ろします。すり下ろしたじゃがいもはだんだんと褐色に変わっていきますが、気にする必要はありません。次の水洗いの過程で洗われて、真っ白になります。

【でんぷん質を水に洗い出す】

 すりおろしたじゃがいもに含まれるでんぷん質を取り出すために、さらし布にフワッと包み、水のなかでユラユラと揺らしながら、10分ほどもみほぐし、でんぷん質を水に洗い出します。

【でんぷんを沈殿させる】

 ボールの中の水は、褐色になっているはずです。10分〜15分ほど静置すると、かたくり粉になる馬鈴薯でんぷんは、水の底に沈んでいきます。でんぷんがボールの底に沈んだら、上澄みの褐色の水を捨てます。

【何度か水を入れ替える】

 新しい水を入れてかき混ぜ、10分〜15分ほど待ってから、上澄み液を捨てます。これをもう一度繰り返し、全部で3回水を捨てます。真っ白に洗われたでんぷんが見えてくるはずです。

【脱水】

 3回目の上澄みを捨てたら、そのまま1時間ほど静置し、うっすらと表面にでてきた上澄み液を捨てます。

【乾燥させる】

 底に固まっているでんぷんを、表面積が大きくなるように、スプーンなどで薄くこそぎ取ってみましょう。こそぎ取ることで、さっきまで液状だったものが、急に粉っぽさを呈するようになります。

【格子状に切り刻む】

 空気に触れる表面積を増やすために、格子状に切り刻み、さらに乾燥を早めます。このまま半日ほど乾燥させます。冬の寒い時期でも、特に日射に当てなくとも乾燥できるようです。

【仕上げ】

 粉の固まりを押しつぶして、かたくり粉の細かい粒子にしていきましょう。上から押さえつけると、ギシギシという音がして、いかにも『かたくり粉』の感触が伝わってきます。

10 【できあがり】

 じゃがいもから取りだしたでんぷんの粉(かたくり粉)です。本来かたくり粉は、カタクリの根から取りだしたでんぷんですが、今ちまたで、『かたくり粉』という名称で市販されているもののほとんどは、このようなじゃがいもでんぷんです

11 【わらび餅を作っちゃいましょう】

 平らな容器(バット)にきな粉の材料(きな粉、砂糖、塩)を混ぜ合わせて入れておきます。鍋に、餅の材料(今回作ったかたくり粉、砂糖、水)を入れ、弱火で加熱します。かたくり粉が糊状(糊化といいます)になって、透明になってきたら、きな粉の上に入れます。 

12 【できあがり】

 スプーンなどで切り分けるようにしながら、丸め、適当な大きさに小分けにしていきます。小皿にとりわけてできあがりです。プルンとしていておいしいよ。

ここでの「こつ」

※1 【芽がでて青くなっている部分
 じゃがいもが光を浴びて、表皮が青くなっていたり、芽がでていれば、取り除きます。これら青い部分には、「ソラニン」という、えぐ味のある毒性物質が生成されているためで、腹痛や胃腸障害、虚脱、めまい、眠気、下痢などの諸症状がでるそうです。ただし、こういった諸症状がでるには、大量のソラニンを食べなければならず、強い苦みも伴うことから、必要以上に神経質になる必要はないようです。
 なお日本では、1973年以来、発芽防止のために放射線を照射することが許可されているため、普通のスーパーで市販されているじゃがいもは、芽がでることは少ないようですが、発ガン性の危険性も指摘されています。

※2 【褐色に変わっていきます
 じゃがいもは空気に触れると、褐変します。これはじゃがいもに含まれるチロシンという物質が酸化してメラニンという茶色の物質に変化するためです。

※3 【かたくり粉(でんぷん)
 厳密にはかたくり粉というのは、ユリに似た『カタクリ』の根からとったものを指しますが、いまではスーパーでかたくり粉といえば、じゃがいもでんぷんから取りだしたものが多いようです。

※4 【糊化といいます
 ご飯を炊いているのも、米を『糊化』させているのです。糊化は、別の言い方ではアルファ化ともいい、温められたでんぷんが、水分子を抱え込み、粘りをもった状態をいいます。このようになると、消化もされやすくなるのです。ところが、このように糊化したでんぷんも放置しておくと、もとの状態に戻ってしまいます。この元の状態に戻ることを『老化(ベータ化)』と呼びます。
 老化を防止するには、次の3とおりの方法があります。
  1.水分を10%以下の状態にする(例:インスタントラーメン)
  2.水中に入れる(例:水餅)
  3.砂糖を大量に加える(例:ようかん)
 わらび餅の作り方のなかには、大量の砂糖が、かたくり粉に加えられていることがありますが、あれは、3.のような効果を狙ったもののようです。

参考文献)

 1.「こつ」の科学 杉田浩一著 柴田書店 ISBN4-388-25096-1 C0077 \1,200E
 2.中村学園大学図書館さん の食品加工学1994年(平成6年)第八回の試験問題


桃太郎の「きびだんご」

 おっこしにつけたぁ〜きびだんごぉ〜、ひっとつぅ〜わったしにくっださいなぁ!! 子供の頃に誰しもが歌ってきた、お馴染みのきびだんごです。きび粉を挽くところから作っちゃいましょう。

 きび粉にするには、きびを水で洗った後、6時間以上吸水させて、十分に柔らかくしておくと、なめらかな粉に挽けるようです。きびのつぶつぶ感を楽しみたい方は、この方法を逆手にとって、きびを水洗いしたらすぐにミキサーにかけるときびのつぶつぶ感 (ざらざら感かも!?)を味わうことができます。


きびだんご 4人分の基本的な材料

 きび 200g 砂糖 25g
 食べ方その1 (きな粉編) きな粉および、きな粉にまぶす同量の砂糖
 食べ方その2 (ぜんざい編) ぜんざい
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・きな粉を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

ミキサー さらし布

Let’s start!

作り方  
【水洗い&水さらし】

 きびを米のようによく研いで洗ってから、十分な量の水に浸けて一晩水にさらしておきます。

【水挽き】

 翌日、水を何度か入れ替えて洗った後、きびをミキサーに入れ、ひたひたよりもちょっと多めの水を注ぎ、1分間ミキシングします。モータが焼き付かないように、30秒ミキシングしたら15秒休み、残りの30秒を一気に回します。

 水挽きしたきびをさらし布にいれます。ミキサーに残ったものは少量の水を入れてさっとまぜて、同様にさらし布にいれます。
【脱水】

 さらしの水分をもみながら絞ります。ガッチンゴッチンになるまで絞る必要はありませんが、さらし布を開けたときに、きびが流れ出さないくらいは脱水しておきます。そうでないと団子にまるめることができません。

 きび粉に砂糖を加え練り上げます。もしボロボロとくずれるようであれば、手をぬらし、その水滴を振り付ける程度の水を何回か加えます。もし一度に10ccも加えると、急激に流動性がでて、液体状になってしまい、丸められなくなるので注意が必要です。ちなみに砂糖なしでも十分においしいきび団子ができます。お好みに応じてどうぞ…。
 きびの生地を10円玉くらいの太さの棒状に伸ばし、包丁で切り出していきます。1つ1つが10円玉くらいの直径で、5mm〜7mmくらいの厚みになるように扁平に整形します。
 湯を沸かし、丸めただんごをゆでます。浮き上がってきてからさらに3分ほどゆでれば、ゆであがりですので、すくい上げます。冷水にさらした後、余分な水を切ります

 きな粉と同量の砂糖を混ぜ合わせて振りかけ、きびだんごにしました。できれば、できあがってから数分以内で食べるようにしましょう。きび粉以外の混ぜものなしでも、こんなにむっちりとできるもんなんだ!! と感激すること、ひとしおです。 (*^▽^*)/

 ぜんざいにきびだんごを入れて、きびだんごぜんざいも作りました。こっちも素朴な味わいでなかなかおいしいです。

ここでの「こつ」

※1 【きびが流れ出さないくらいは脱水
 
ちなみに200gのきびを水挽きして、脱水したあとは290gになりましたが、試しに10ccの水を加えてみたところ、流動性がでて、だんごに丸めることができなくなってしまいました。

※2 【扁平に整形
 大きくなると、中まで火がとおるまでの間に、外側が溶けだしてしまいます。まん丸にまるめてもいいですが、扁平にした方が熱のとおりが良く、さらに中央部を凹ませると均一にできあがるようでした。


すり鉢でペッタンコの「餅つき」

 子供が通っている幼稚園では、年末になると「お父さんの会」が幼稚園と協力して、餅つき大会が行われます。3回目の参加となった今年、餅つきに参加できない小学生の長男のためにも、家でやってみようと思い立ち、ひととおりの工程を把握してミニチュア版餅つきをやってみました。

 材料はもちろんもち米ですが、杵や臼などはマンションの狭い収納の都合上、持っておりません。そこで、杵や臼に代わる物としてすり鉢とすり粉木に目をつけ、いざ出陣!! できばえは上々で、チューインガムで地に落ちたチビ達からの評価を挽回することができたようです。


餅つき 4人分の基本的な材料

 もち米 3合 (540cc) きな粉や砂糖、上新粉 お好み次第
※参考情報
  ・きな粉を手作りするレシピはこちら
   ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・上新粉を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

すり鉢(肉厚がある大きめのものがお勧めです)
※小さいものは肉厚のないものがあり、割れる場合があるため注意が必要です
すり粉木や麺棒

Let’s start!

作り方  
【水洗い&水さらし】

 もち米を米のようによく研いで洗ってから、十分な量の水に浸けて一晩水にさらしておきます。

【蒸かす】

 蒸かし器に水を入れて沸騰させ、さらし布などを敷いた上に、水切りしたもち米をいれます。もち米は中央部を若干、凹ますようにしてすると火のとおりが良いようです。

 20分〜25分、中火で蒸かします。
【すり鉢とすり粉木を暖めておく】

 臼の代わりになる大きめのすり鉢に湯をはっておき、杵の代わりになるすり粉木や麺棒を湯に浸して、十分に水分を吸わせておきます。こうすると餅つきをするときに餅がひっつきにくくなるようです。

【芯がなくなったか試食】

 一度米をつまんで味見をします。芯がなくなっていればできあがりです。本格的に杵と臼を使う場合は水分が多すぎるとべちゃつくので、芯の有無で蒸かし上がりを判断するようですが、今回のように少量のもち米の場合は乾燥する割合が大きいので、ちょっとやわらかめの方が良いかもしれません。

【押しつぶし】

 すり鉢の湯を捨て、ここから餅つき大会のはじまりです。蒸かし終えたもち米をすり鉢にあけて、まず始めはもち米を押しつぶすように、すり粉木でグイグイと押さえつけていきます。この工程が結構たいへんなんです。すり粉木に餅がひっついてくるようであれば、すり粉木を湯に浸したり、水につけたしゃもじで餅を反転させながら、もち米のつぶつぶ感がだいたい無くなるまで10分ほど続けます。

【餅つき】

 一般に餅つきと呼ばれている工程です。すり粉木をもち米の中央部目がけて叩きつけていきます。でもあんまり威勢良くやる必要はありません。手を挟んだりすることのないように慎重にやりましょう。10回ほど叩いたら、餅をひっくり返したり、たたみ込んだりしていきます。
 ※すり鉢が割れることがあるため、すりこ木や麺棒で直接すり鉢を叩きつけないようにしましょう。すり鉢が割れても補償できません。。。(^_^;)

【取り分け】

 つき上がった餅は、きな粉で食べるなら湯に浸けておきます。湯に漬けた餅を切り分けるときには、指で作った輪っかを絞るようにして餅を分けていきます。焼き餅にしたり、保存するようなら手順11へとびます。

【きな粉に和える】

 分けた餅は、食べる直前に湯から取り出し、砂糖を混ぜたきな粉に和えて食べます。

10

【できあがり】

 おいしいきな粉餅のできあがりです。子供はなんでこんなにきな粉が好きなんですかねぇ…。

11

【餅取り粉に和える】

 保存用にしたり、焼き餅にする場合は、上新粉をバットに薄く拡げ、その上に餅を入れて粉を付け、餅同士がくっつかないようにします。余分な上新粉は叩いて、落としておきましょう。

12

【焼き餅のできあがり】

 上新粉で取り分けた餅をストーブの上でさっそく焼いてみました。プクーッと膨れる感じがたまりませんねぇ…。 \^o^/

ここでの「こつ」

※1 【この工程が結構たいへん
 杵と臼でやる場合は、3人ほどの大人で、臼の周りを回るようにしながらコネ突いていきます。次の工程の杵でたたくほどの派手さはありませんが、コネ突きながら回っていくこの工程の方が体力はいるかもしれません。

※2 【すり粉木をもち米の中央部目がけて叩きつけ
 もち米の端をねらおうとすると、目標を外れてしまってすり鉢にぶつけてしまうことがあります。すり鉢も割れないわけではありませんから、下手をすると大事なすり鉢が割れてしまうかもしれないため、できるだけもち米の中央部を目がけて叩きつけます。叩けない周囲の部分は、順次中央部に折り込んだときに突くようにすればいいわけですからね。すり鉢が割れないように大事に、かつ、慎重に餅つきをしましょう。

※3 【輪っかを絞るようにして餅を分け
 餅は引っ張ったり、引き裂きながら分けるのではありません。引っ張って分けるたりすると、分けた餅が不格好に伸びてしまいます。

おまけ
 2007年12月26日(水曜日) 11:05-11:54のテレビ番組「NHK こんにちはいっと6けん」に餅つきで出ました。


酸っぱい「梅干し」を食べませんか

 普段あまり食べないのに、病気になるとおかゆといっしょに梅干しを食べることがよくありました。弱った胃にも梅干しはやさしいのでしょうか? 梅干しは体をアルカリ性に保つ効果があるようで、疲労回復にも役立つようですので、ぜひご家庭の味としておひとつどうぞ。

 私は、毎年梅が店頭に並びはじめると、いつの時点で、どこのお店で買おうかと、ドギマギ(そんな奴はめずらしいのか、これが普通なのか…)してしまいますが、みなさんはいかがでしょうか。そこで一般的な出荷時期を調べてみたところ、産地によるずれがあるものの、例年次のようになっているようです。

  梅干用 梅酒用
販売時期 6月中旬〜7月上旬に販売 5月中旬〜5月下旬に販売
代表品種 南高梅 鶯宿、青軸、白加賀など
適当な熟度(色づき) 全体が黄色くなり、部分的に赤みがさしたもの
(香りも高いです)
青みがかっており、黄色くなる前
あく抜き 黄色く熟した梅を使う為、通常不要
(青い梅を使う場合には、アク抜き必要)
アク抜き必要

 出荷の初期からピークまでは、梅を10kg程度の箱売りにして、単価を下げて販売している八百屋さんもありますが、出荷のピークを過ぎると、箱売りがなくなり、1kgの小売りだけとなってしまいます。
 そうなってからでは、まとまった量の大量購入時には、結局、割高になってしまうため、泣きをみることも… (;_;)
 そんなことにならないように、上記期間中であっても、テキトーな時期を見計らってバシッと買っちゃいましょう ヽ(^。^)丿


梅干し※1を作る基本的な材料

 梅(黄色く熟した実) 2Kg 塩※2 400g 赤じそ 2束
※参考情報
   ・塩を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

 漬け物容器 

Let’s start!

作り方  
【下準備】
 梅干しの梅には、真っ青な梅よりも幾分熟し始めた梅を用意し、
梅のへたは竹串でほじって取り除き※3ます。
【アク抜き】

 梅干しを痛めないように水洗いします。
 次に、青い梅を使う場合は、アクを取るために十分な量の水に一晩漬けます。(写真のように全体が黄色くなった梅では、アクも少なく、また水に浸けることで、茶色っぽく変色する場合があるため、アク抜きを省略できます。)

【水分ふき取り】
 水をきってから、清潔なタオルで水分をふき取ります。
【下漬け】
 一握りの塩を別に分けておきます。漬け物容器にひとつまみの塩を振りかけます。このあと梅に塩をもみ込みながらひと並びだけ入れては、塩をまんべんなく振りかけることを繰り返します。塩は上になるにつれて多く振りかけるように配分します。
 全ての梅と塩を入れ終えたら、はじめに分けておいた一握りの塩を上に振りかけ、落としぶたをして、梅の重さの2倍の重石※4を載せます。表面はラップなどで覆っておきます。
 また、水
白梅酢というが上がってきたら、 梅が浮き上がらない程度まで、重石を軽く ※5します。このまま赤じそのでまわる季節(7月上旬頃)まで冷暗所で待ちます。
【赤じそのアクとり】
 赤じそが出回ってきたら赤じそを購入し、葉だけをしごいて取ります。水洗いしてから、水分を水切り器やタオルなどで取ります。
 しその葉の重量を量り、その20%の塩を用意します。しそが300gなら塩は60gです。すり鉢かボールにしその葉を入れ、塩の半分を振りかけて強くもみ込み、絞ってでてきたアクを捨てます。このアク取りを2度行います。
【赤じその漬け込み】
 梅から出た白梅酢を別容器に取り分けます。この白梅酢の半量を分けてとり、赤じそを漬け込み強くもみ込みと赤く発色します。この汁が、梅干しを漬け込む赤い汁
(赤梅酢)となります。
【本漬け】
 絞った赤じその葉を梅の蓋になるように載せます。この上から赤じそを漬け込んで赤くなった汁をひたひたになるまで注ぎます。足りないようなら白梅酢も加えます。落としぶたをして梅と同量の重石を載せます。
10 【天日干し】
 梅雨があけた7月20日ころの晴れた日を選んで、梅と赤じそを汁から取り出して、昼に天日に干し、一度
赤梅酢に戻します(1日目)※6。翌日昼に天日に干し、続けて夜干しします(2日目)。3日目は梅があたたかいうちに取り入れます。
11 【できあがり】
 できあがった梅は、
赤梅酢には浸けず ※7に瓶詰めします。赤じそは、赤梅酢を吸わせてから十分にしぼり、梅の上に蓋状にしてのせて保存します。(※赤梅酢に浸けて保存する地方もあるようです)。食べ頃 ※8は、半年〜1年ですが、すぐに食べることもできます。

ここでの「こつ」

※1 【梅干し】
 生の梅には微量ですが青酸カリと同じ成分が含まれています。このため生の梅は食べることができませんが、塩漬けして干していくことで無害になるそうです。ハイ。

※2 【塩】
 塩は精製塩よりもミネラル分の多い塩を使った方がまるい味になります。

※3 【梅のへたは竹串でほじって取り除き】
 梅のへたをとることでアクを少なくし、塩漬けするときの漬かりを良くします。

※4 【青い梅
 おいしい梅干しは、全体が黄色くなっており、部分的に赤くなっている梅です。このような梅は香りも高くなっています。もし買った梅が青い梅だったような場合には、追熟をします。追熟の方法は、ポリ袋に詰められた梅を、蒸れを防ぐためざるなどにとりだし(箱詰めの場合は、箱のふたを開けるだけでO.K.)、1〜3日ほど置いておきます。

※5 【重石】
 梅の重石を途中で軽くすると梅酢を吸ってしまいます。このため再度重石を重くした場合、梅酢を吸った梅がつぶれることがあります。

※6 【重石を軽く
 重石が重いままだと、梅から水分が出過ぎてしまい、干した後に固くなってしまうようです。重石は、梅酢が上がってきたら梅が浮いてこない程度まで軽くし、過度に水分をださないようにしましょう。また、前述のとおり、一度軽くした重石を、再び重くすると、水分を吸った梅がつぶれてしまうことがありますので、注意してください。

※7 【赤梅酢に戻します(1日目)
 初日に梅を干してから赤梅酢に戻すとそれまでオレンジ色にしか着色していなかった梅が真っ赤に染まります。2日目に赤梅酢に戻さないのは塩分濃度が高まるのを防ぐためで、夜干しすることで夜露を吸った梅はやわらかくなります。3日目は保存性を高めるため、夜露を吸わないうちに取り入れ、保存ビンに入れます。

  朝(午前) 昼(午後) 備考
初日 干す 干す 梅酢に戻す 梅酢に戻すと真っ赤に染まる
2日目 干す 干す 夜露にあてる 夜露にあてるとやわらかくなる
3日目 干す 干す
or できあがり
できあがり 最終日は、梅が固くならないうちに取り入れてできあがり


※8 【
赤梅酢には浸けず
 ここで残った赤梅酢は、紅生姜をつくるなどして利用することができます。
紅生姜の作り方はこちらをどうぞ。

※9 【食べ頃
 梅干しは、干し上がった後、しばらくおくと味が慣れる(塩辛味が強かったものにうまみが増す)ということがありますが、すぐに食べることができます。梅干しを毎年続けて漬けている私の実家の場合、1〜2年経ってから食べるようにしています。どうも半年〜3年目のものがもっともおいしい食べ頃のようです。 ただし、上記のような基本レシピとは、別の作り方で、梅干しを作られたような場合は、この限りではありません。

※10 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

参考文献
 ・鹿児島中央青果ホームページさんのうめ
 ・JAみなべいなみ さんの「梅干を作る前に必ずお読みください」という小冊子


焼きそばには欠かせない薬味「紅生姜」

 梅干しをつくったときの赤梅酢を使って紅生姜をつくってみましょう。紅生姜は、やきそばに添えてもうまいですが、お好み焼き、たこ焼きなどにいれても味を引き締めることができます。


紅生姜※1を作る基本的な材料

 新生姜 塩 新生姜の4% 新生姜が100gなら塩は4g
 赤梅酢 ※2 新生姜がひたひたに漬かる程度
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・赤梅酢を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

 ざる   保存用のビン 

Let’s start!

作り方  
【水洗い】

 生姜を水で洗い、皮をむきます。入り組んだ部分に土をかんでいることがあるので、かたまり毎に切り分けます。

【塩漬けする】

 皮を剥いてから生姜の重量を計り、生姜の4%の塩をまぶして一晩置いておきます。生姜が100gなら塩は4gになるというわけですね。

【天日干し】

 生姜をザルに広げて、天日に1日干します。(塩水は捨てます)

【下漬け】

 天日に干した生姜をビン詰めして、ひたひたの赤梅酢に漬けて1週間置いておきます。

【天日干し】

 生姜を取り出し、ザルに広げて半日天日に干します。(ここで使った梅酢は捨てます)

【本漬け】

 天日に干した生姜をビン詰めして、新しい赤梅酢に漬けます。表面には梅作りでできた紫蘇をかぶせて直接生姜が空気に触れないようにふた状にしてから、ビンのふたをします。

【できあがり】

 赤く染まればできあがりです。本漬けに入る前でも十分に赤く染まっているはずですので、本漬け前に食べても大丈夫です。(本漬けは保存性を高めるために行っています)

ここでの「こつ」

※1 【紅生姜】
 紅生姜の簡単な作り方として、単に赤梅酢に漬けるレシピもありますが、このレシピのように2度漬けして、天日に干したりするとカビが生えにくくなり、保存性が高まります。

※2 【赤梅酢
 梅干しをつくるときに、梅からでた汁に赤紫蘇を漬けて絞った汁を赤梅酢といいます。
赤梅酢の作り方はこちらをどうぞ。

参考文献)

新生姜を使った簡単レシピ http://www.wakayamanet.or.jp/ginger/recipe/recipe.htm


ごはんにも日本酒にも「いかの塩辛」

 新鮮ないかを1パイまるごと買ったらワタを使って塩辛はいかが? 今回は本格派キムチを作るための材料として、イカの塩辛の作り方を更新しました。もう、すっごい楽しみ o(^o^)o


いかの塩辛を作る基本的な材料

 いか(冷凍で十分、、というか、冷凍がお勧め) 1パイ(1匹) 塩 いかの重さの5%
※参考情報
   ・塩を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

 小瓶 

Let’s start!

作り方  
【下準備】

 いかを水洗いして、仰向けに置き、足の付け根の上部に人差し指と親指を入れると、つながっている部分がありますので、ていねいにはがします。無理をすると、ワタの袋が裂けてしまいますので、慎重に…。

 つながっている部分を指の届く範囲まで、はがし終えたら、足を胴体からゆっくりと引き抜きます。
 ワタ袋をよく見ると、ひも状の細長い墨袋がついていますので、これもはずして捨てます。
【薄皮の処理】

 ぬめりを取るために、分量外の塩をいかに振りかけます。いかの胴と三角形の部分(えんぺら)の間に指をつっこみます。

 足の方向へえんぺらを引っ張っていくと、薄皮が胴からはがれて浮いてきます。浮いた部分を手がかりに全ての薄皮をはがします。このとき胴体の下(足がついていた側)から1cmほどを輪っか状に切り落とすと、薄皮をきれいに剥がせるようです。
【吸盤を取る】

 いかの足は、堅い吸盤部分を指でしごき落とし、水で洗い流します。

【ワタと塩の混合】

 ワタに傷をつけないようにしながら、ワタとつながっている足と内蔵を切り落とします。ぴっかぴかのワタだけになります。

 胴は縦切りにして開き、いかの内側に付着している余分なもつと、透明のプラスチックのような筋(縦10〜15cm、幅5mmくらい)を取り除きます。
 いかの水気をキッチンペーパーなどを使って、きっちりと拭きとります。水分が残っていると、ワタの「ノリ」が悪くなり、水っぽくなってしまいます。

 いかを幅3mm、長さ2cm〜3cm程度に切ります。

10 【漬け込み】

 空の状態でボールの重量を量っておき、ワタの中身をボールにしごきだして、いかを加えます。

11  ここでワタといかの総重量を計算し、重量比5%の塩を混ぜ合わせます。
12 【熟成】

 小瓶に入れて冷蔵庫で保存し、1日1回かき混ぜると、3日目〜5日目から食べ頃になります。

ここでの「こつ」

※1 【新鮮ないか】
 色が濃いいかは新鮮ないかです。時間が経つにつれ、色がぼけて白っぽくなってきます。冷凍モノは、漁獲後、速やかに冷凍していることが多いため、新鮮なことが多いようです。そこで下記の※2にもあるとおり、冷凍いかを使うことをお勧めしています。

※2 【いか(冷凍で十分、、というか、冷凍がお勧め)
 生で食べる「いかの塩辛」を作る場合、いかの身には下記でも説明している寄生虫がついていることがあるため、この寄生虫の被害を避けるため、極力冷凍ものを使うことをお勧めしています。
 ↑ただし、日本で生食用のイカを購入する場合を除きます。日本で購入する場合、生食用のイカはそれなりに対処しているようです。

※3 【ひも状の細長い墨袋
 イカ墨を塩辛に入れると「いかの黒作り」になります。イカ墨には癖がありますが、塩辛にして熟成させることで幾分かマイルドな味わいになるそうです。墨はよくすりつぶすことと、熟成期間が若干長くすることが注意点のようですが、チャレンジしたことはありません。  (^_^;)   パスタにあえて作るイカ墨スパゲッティは、この「いかの黒作り」だそうです。

※4 【ぴっかぴかのワタ】 
 レシピによっては、このワタを分量外の塩(大さじ1)をふりかけてペーパータオルなどにくるみ、冷蔵庫で2時間ほど塩漬けにする方法があります。ワタから余分な水分を排出させ、この塩分をふき取ってから使うことで、ワタに粘っこさをだすことができるのです。お好みに応じてどうぞ。

※5 【胴は縦切りにして開き】

 胴を開いたら、表面を良くみましょう。小さな寄生虫がついていることがあります。もしかしらたそれはアニサキスで、塩漬けや酢漬けにした程度ではピンピンしている強者です。いかの身についているアニサキスは目できちんと確認すれば取り除くことは可能ですが、ワタにいるものまではなかなか取り除くことはできません。

 ただしアニサキスは、摂氏マイナス20度で1晩以上冷凍すれば死滅すると言われています。そこで、いかは冷凍しても極端に味が悪くなるわけではないことから、安心して食べられる塩辛をつくるために冷凍することをお勧めします。家庭用冷凍冷蔵庫でも、十分にマイナス20度になりますので、ご安心ください。家庭用冷凍冷蔵庫の温度推移図を右に示しておきます。

 私は鯖ずしでご対面して、胃カメラ+点滴+3日間の入院でした。こんなことをレシピに書いて脅すのは私くらいでしょうね。中毒自慢なら他にもあります。生ガキでまる1日間寝込むというのもありました。 (^_^;)

※6 【透明のプラスチックのような筋
 エビやズワイガニ、タラバガニの殻と同じで、いかの体を支える役目をしている「キチン」というモノです。

※7 【ワタの中身をボールにしごきだして
 ワタに余分な皮っぽいものが混ざってしまうので、裏ごす場合もありますが、手抜きして裏ごししなくても、あまり遜色はないできばえになるようです。

※8 【ozawaさんと百合虎さんよりちょっと一言】
 皮を剥いで、水洗いし、水気を切った後に、すぐに漬け込むと、イカの水分がワタの方に出てしまい、 水分が多く、少し生臭い塩辛になることがあります。そんなときは、身を一夜干しにて(ぴちっとシート を使って冷蔵庫で一晩おく方がより良い)から漬け込むといいそうです。というのも、旨みが出て、ワタがイカによく絡むからだそうです。また、「ナンプラー」なんかを加えるというのも試してみる価値あり!! ということです。 2003/7/13

※9 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

更新履歴
 ・2004.1.29 ページ全体の内容を全面更新しました


ただ干すだけでうまい!「スルメ」

 今度キャンプに行ったら、いかの素干しを作ろうね! そんな声が家族からでるくらいバッチリおいしくできました。 さっとあぶって食卓に並べられたいかは、瞬く間にちびたちのお腹に消えていったようです。

 昼間にいかを干していたときに、プンプンと立ちこめたにおいで、プンプンと文句をいっていた家内にも好評でした! やったぜっ! \^o^/  いかのくさいにおいも実は、たまらなく 「うまい素!」 なんですね。


いかの素干し(スルメ)を作る基本的な材料

 いか(スルメいかや剣先いか) 1パイ(1匹)

 


Let’s start!

作り方  
【開く】

 いかを水で洗い、えんぺら(三角形の部分)を下にして、まな板に置き、包丁で切り開きます。内臓には傷つけないように切りましょう。数匹のいかがある場合には、この内臓を使っていかの塩辛にするといいでしょう。

【内臓の抜き取り】

 いかを開くと茶色の内臓が見えます。内臓はえんぺら(三角形の部分)からはがし、足の周辺では内臓が薄い膜で支えられるようにして包まれているので、内臓だけを抜き取るようにします。足の周辺で無理に引き裂くと、足といかの胴体が離れてしまいます。

【塩水で洗う】

 3%食塩水(海水相当)を作り、きれいに洗います。3%食塩水は、200ccの水に対して6gの塩を溶かせば作れます。仕上げに完成後の湿潤をさけるために真水でさっと表面の塩分だけを洗い流します。

【天日干し】

 天気の良い日に干します。半日干したら、裏返してさらに半日干します。くっついている部分は湿気ており、雑菌も繁殖しやすいので、ときどきはがしておくと良いようです。

 干し方を工夫してみました。網の上に置く方法も簡単です。台座になるような木切れがあれば、網をちょっと浮かすだけで風通しも良くなります。
 一日干した状態で食べれば「一夜干し」です。プンプンといかの臭いが立ちこめています。夜間は家に取り入れて、日中の3日間干し続ければ、立派な「スルメ」です。
 スルメもいいですが、ぜひ一夜干しからやってみることをおすすめします。
【軽くあぶる】

 火をとおしすぎてカチコチにならないように、強火の遠火でさっとあぶって食べます。醤油マヨネーズなんか最高ですよ。

ここでの「こつ」

※1 【新鮮ないか】

 色が濃いいかは新鮮ないかです。時間が経つにつれ、色がぼけて白っぽくなってきます。



醸造技術の花形「米麹」

 甘酒やべったら漬け作り、みりんなど、果ては日本酒醸造には欠かすことのできない働きをしているのが『麹カビ菌』です。麹カビ菌は、米や大豆などに植え付けられ、繁殖したものが、米こうじや醤油醸造用の豆こうじとして利用されます。

 麹カビ菌は、増殖するためには酸素が必要な好気性菌で、繁殖適温は25度〜30度で、50度前後で死滅します。甘酒つくりでは60度前後で米を糖化させますが、それは麹カビ菌の酵素の働きを利用したもので、その温度帯では麹カビ菌そのものは生きていくことができません。

 麹カビ菌の繁殖に悪影響を及ぼす、乳酸菌や納豆菌の適温は、いずれも麹カビ菌の適温よりも高く、乳酸菌で40度〜50度、納豆菌で40度〜70度です。このため麹カビ菌を増殖させたい場合は、むやみに温度を高くすると他の雑菌の繁殖を招くことになるため、発酵初期には25度〜30度の範囲を保つことが重要になります。


米麹(できあがり分量約1.15kg)の基本的な材料

 種麹(麹カビ菌) 10g   米 1kg 
※参考情報
  ・米を栽培する方法はこちら

麹室を作るための材料と、用意しておきたい器具

項番 準備するもの   目的
1. おいしい水が入っていた段ボール2つ 温度を一定に保てる 『麹室』 として利用
2. 銀マットの覆い 熱を逃がさないための断熱材として利用
3. 温度計 仕込み時の米の温度計測や麹室内部の温度測定用
4. ホットカーペット 温度維持用の主熱源として使用
5. アースノーマット(本体のみ) サーモスタットと電熱器を内蔵した補助熱源として利用
6. タッパーウェア さらし布で包んだ米こうじを入れるための容器として利用
7. さらし布 米こうじ包み用
8. 焼き網 段ボールに開けた穴から麹が落ちないように土台代わりに使います
たまたま、5cmくらいの足つきのものがあったのですが、空間を確保できて便利でした

Let’s start!

作り方  
【麹室用の箱を作る材料】

 麹を発酵させるための『麹室』として、上記に記したような材料を用意します

【麹室の作り方】

 1.2つの段ボール箱を重ね合わせ、箱と箱の接合部に空気が出入りするような穴(写真の三角形×4つ)を開けます。
 2.箱に100円ショップで売っている銀マットを、内側がアルミ箔になるように貼り付けます。
 3.補助熱源としてアースノーマット(写真緑色の製品)を収納します。
 4.温度計測用のセンサー部が入る穴をあけておきます。

 麹室の拡大写真はこちらにあります。

【洗米と蒸し上げ】

 仕込み前日の深夜に米を研ぎます。仕込み当日の早朝、項番5の引き込み作業を始めたい時間の2時間前くらいには、米をザルに上げてしっかりと水切りし、蒸し米にする作業を始めます。
 蒸しあがった米は、清潔に拭いた食卓などの上に広げ、しゃもじでスライスしながら米粒の表面の水分とあら熱をとばします。

【米粒をもみほぐす】

 あら熱がとれたら、食卓の上の米粒を手のひらで転がすようにしながら、米粒がばらばらになるように、もみほぐします。この目的は次の3つです。
  1.米粒をほぐすことで、麹カビ菌をまんべんなくつけられるようにします。
  2.米粒表面の水分をとばし、水分が米粒の表面に残らないようにします。
  3.米粒の温度を36度まで下げます。
ベトベトしていた米粒がだんだんとパサパサした感じになります。

【引き込みと床もみ】 (作業開始 初日朝9時

  麹カビ菌を種つけするときの温度としては、36度〜34度を目安とします。これはごはんを握ったときに、ごはんから熱を感じない程度の温度になります。ほんわかと暖かいときには、まだ40度以上ありますので、麹カビ菌がダメージを受ける恐れがありますし、高温好きな納豆菌が繁殖する危険性が高まります。
 36度〜34度まで冷めたら、麹カビ菌を茶こしでふるい落として、手のひらに挟み、すり込むにして、よく混ぜ込みます( 『床もみ』 といいます)。

【もみ上げ】

 麹カビ菌を混ぜ込んだ米を、ひとまとめに山状に積み上げて、蒸し上げに使ったさらし布で包み込みます。これを段ボールで作った『麹室』にいれ、毛布などをかぶせて、加温します。加温中は、麹室内部の温度が30度〜31度になるように、ホットカーペットやアースノーマットの電源を入れて温度調節します。とは言っても、この段ボールで作った麹室は、サイズが小さいので、品温の上昇とともに、麹室自体の温度が徐々に上昇するのは避けられません。  (^_^;)
 麹菌の繁殖には酸素が不可欠ですが、始めの床返しまでは、麹カビ菌は発芽を待つ状態ですので酸素の供給よりも、温度を一定に保つことを優先させます。

【床返し/切り返し】 (作業開始10〜12時間後 初日夜9時)

 米粒の表面が乾き、米粒どうしがくっついた状態になり、固いかたまりになりはじめます。そこで米の内外の温度差による麹の繁殖むらを無くすために切り返し (上下を置き換えることですが、実際には米つぶを一粒ずつばらばらにほぐすことによって、熱くなりすぎた内側の熱を放熱させると共に、内側にこもっている水蒸気を放散させる作業になります。) を行い、再びさらし布で包み込んで麹室に入れます。まだ菌糸は目につきませんね。
 (注意書きにある、『品温』は、プロが作る場合の米こうじの内部の品温です。温度管理の目安にしましょう。)

 麹室に空気が出入りできるような穴を開けます。今回は、おいしい水の箱に付いていた 『取っ手』 部分を上下の箱で1カ所ずつ、計2カ所だけ開けることにしました。 (勝手に閉じてしまわないように、横方向に、ガムテープで引っ張ってあります。)
 空気窓を開けたら、上から毛布などをかぶせ加温しておきます。次の工程以降でも作業が終わる度に毛布をかぶせ加温します。

【盛り】      (作業開始18〜22時間後 2日目朝7時)

 切り返しを行い、再びさらし布で包み込んで加温し、麹室に入れます。この頃から菌糸の増殖が急激になりはじめ、出麹(でこうじ)のときに最大になります。蒸米の外観は、菌糸が繁殖しはじめているため、白っぽくなっています。
 ※専門家はこの工程で30Kg前後ずつ小分けして、箱に『盛る』ので盛りといいます。

10 【手入れ 仲仕事】 (作業開始32時間後 2日目夕方5時)

 仲仕事をする前は、米こうじが写真のように固まりになってきて、菌糸が目につくようになります。また、米こうじの固まりを手に持つと、暖かなぬくもりを感じ取ることができます。 品温:34〜36度

11  仲仕事では、切り返しを行ない、固まりをほぐしながら水蒸気を飛ばします。内部だけが偏って温度上昇することのないように、窪みを作ったり、畦(あぜ)を作ったり(写真)します。これ以降、さらし布では包み込むことはしません。(カビの仲間である麹菌が好む湿度を保つため、麹室には入れます。)
12

【手入れ 仕舞仕事(しまいしごと)】 (作業開始40時間後 3日目深夜1時)

 切り返しを行って水蒸気を飛ばし、品温が上昇するのを防ぐために、全体的に表面積を拡げ、平らにならします。
 ※本来であれば、最高品温が42度以内におさまるように頻繁に温度管理を行い、温度上昇を抑えますが、品温を計る温度計までは持ち合わせていなかったので、そのまま寝てしまいました。 (^_^;)  品温:37〜39度

13 【出麹(でこうじ)】 (作業開始48時間 3日目朝9時)

 麹に栗のような香りがでてきたら、麹室から出します(出麹といいます)。

14  ざるに麹を拡げてほぐし、15度〜16度の乾燥したところで20時間ほどおいて冷やすとともに、乾燥させます。(枯らしといいます)
 これで自家製米こうじのできあがりです。乳酸菌や納豆菌などの雑菌を混入せずにできたでしょうか…。  ( ^_^)/□☆□\(^_^ )

ここでの「こつ」

※1 【種麹(麹カビ菌)
 プロの場合通常、1Kgの精米に対して種麹は1gとなります。家庭での自家培養では失敗がないように種麹を多めにしてあります。これまでにも
  1.15gの種麹で0.8kgの米 (種麹18.8g/米1kg)
  2.30gの種麹で3.5Kgの米 (種麹 8.5g/米1kg)
  3.30gの種麹で4.0Kgの米 (種麹 7.5g/米1kg)
  4.20
の種麹で5.0kgの米 (種麹 4.0g/米1kg)
 と、様々な割合いで種麹を利用しましたが、いずれも遜色のない出来映えでした。醸造業者の 種麹1g/米1kg  に比べると4倍以上の濃度の種麹を使っているのですから、当然といえば当然でしょうけど…。
 この種麹は、麹屋さんで購入することができます。麹屋さんは、NTTのタウンページで、『こうじ』の欄に記載されています。千葉市の場合だと、10数件が記載されていました。一度みてみてください。思わぬところにあるものです。ただ
必ずしも麹屋さんだからといって、種麹は分けてもらえるわけではないようですので、あらかじめ電話で確認するようにしてください。 通販で購入できるところと、今回種麹を分けていただいた櫻井こうじ店さんを、例として下記に紹介します。2004.1.14更新

店名 株式会社 ビオック 櫻井こうじ店
所在地 愛知県豊橋市牟呂町字内田111−1 千葉県千葉市花見川区検見川町 2−80
電話番号 (0532) 31−0311 (043) 273−8067
URL http://www.bioc.co.jp/home.html http://www.sakura-jp.info/
米こうじ用種麹 840円/20gあたり 100円/10gあたり

 海外通販しているサイトについて、ouistiti さんに紹介していただきました。カード支払もできるということです。
  1) http://www.kagi.com/vision/sake/default.html
  2) http://www.northernbrewer.com/wine-yeast.html

※2 【段ボール
 おすすめの段ボールは、おいしい水が入っていた箱ですが、他にも缶ビールの箱や、カップ麺の箱など、ケース買いした場合の段ボールなら使えそうです。ただし、発酵の後期には水蒸気が多く出るため、段ボール内部が結露し、強度が若干低下するようです。このため比較的丈夫だという点で、「おいしい水」が入っていた段ボールがおすすめです。

 また、このレシピでは、1kgを仕込んでいますので、上段の1つの箱があれば事足りるのですが、上段と下段の2つの箱で組んでおくと、4kg程度までの仕込みに耐えることができます。4kgの麹を作ることができれば、できあがり重量16kg程度の味噌にすることができますので、家庭では十分な容量になるはずです。

※3 【温度計
  3641温湿度ロガー(温湿度センサ付)

 今回の米こうじ作りで使用した温湿度計測器を紹介しておきます。麹室の内部温度の計測には、温度表示部の本体と、温度計測部のセンサが離れている製品が使いやすいようです。発酵食品を作るときには、継続的に温湿度計測ができるものがひとつあると便利です。
 その点、この製品は、センサ部分がコードで延長できるので、センサ部分を麹室内部に差し込んでおくことで、麹室を開けなくても内部の温度が計測できます。ちょっと値段はかさみますが、検討してみる価値はあると思います。


\28,800
3912コミュニケーションベース(写真右はUSBに対応していない3911です)

 上記の装置で計測したデータをパソコンに転送して分析したいというような欲求に駆られた場合は、あとで『コミュニケーションベース』をそろえられてはいかがでしょうか。これがあれば、のべ16,000個の計測データをグラフ化(今回のグラフはこちら)したり、最大値/最小値/平均値などを容易に分析するための解析ソフトもついてきます。ただし、こちらはなくても麹室の温度管理はできます。それぞれの価格は決して安くはありませんが、そろえるといろいろと用途が拡がりそうです。

これらの製品に関して詳細は、神栄株式会社さんのページをご覧ください。


上記 + \21,800
※4 【アースノーマット
 アースノーマットの電熱効果を確認するために発泡スチロールの箱に入れて能力テストをしたところ、次のようになりました。どうも40.0前後でサーモスタットが働くようです。

  ・通電開始時     --> 17.7度 
  ・通電開始30分後  --> 33.3度 
  ・通電開始1時間後  --> 36.8度 
  ・通電開始2時間後  --> 38.6度 
  ・通電開始4時間後  --> 39.3度 
  ・通電開始8時間後  --> 40.0度 

 ※測定個所 … 麹箱の上部蓋の内側に取り付けた温度測定器で計測
 ※室内温度17.7度

※5 【米を研ぎ
 米の研ぎ方です。
 1.
ボールに入れた米に水を注いでさっと洗った後、米ぬかの臭みを吸わないように速やかに捨てます。
 2.手のひらを使って、米つぶどうしを摺り合わせるように、やさしくグイッグイッと押さえつけます。
 3.新しい水を注いで、白く濁った水を速やかに捨てます。
 4.もし2.の作業だけでは不十分な場合は、再度2.と3.を繰り返します。
 5.水を2〜3度入れ替え、白く濁らなくなったら、米研ぎは完了です。
 6.研ぎ終えた米は水に浸けておき、蒸し米にする作業開始1時間程度前に水を捨て、余分な水分を切っておきます。

※6 【作業開始 初日9時
 作業開始の起点時間についてですが、洗米及び蒸し米は、作業開始の起点ではありません。洗米は仕込み前日の深夜23時頃に始め、蒸米は当日の朝7時頃に始めました。以降通算している作業時間の起点は、引き込みを始めた時間です。

※7 【蒸し米
 2段になっているせいろで蒸す場合の蒸し時間は、下段では標準的には強火で30分です。上段にあったものは、下段に置き換えてから20分となります。
 しかし、一度に蒸すもち米の量が多いと、さらに時間がかかります。そのため、時間で判断するよりも、蒸し上がりの米の状態で判断することをお勧めします。蒸しあがったもち米は「芯」がなくなり、むにゅっとした食感になるので、試食してみて蒸し上がりを判断します。せいろを使わない場合、1段で大量に蒸そうとする傾向があります。この場合、蒸すだけで1時間前後もかかりますので、試食で判断することは大切です。
 また、時間が長くなると、表面はさらっとしていても、お湯に近い内部のもち米には、たくさんの水分を含むことになりますが、蒸かした米にたくさんの水分が含まれていると、麹菌の菌糸が表面ばかりに繁殖してしまい、『良い米こうじ』にはならないそうです。良い麹は、米粒のところどころに菌糸が生え、その菌糸が中心部に向かって食い込んでいる麹をいうそうです。そのためにも種麹を混ぜ込むときには、温度を冷ますと同時に、余計な水蒸気を飛ばします。

※8 【水分が米粒の表面に残らない
 前述の蒸し米のところでも説明しましたが、麹カビ菌は水分のあるところへ菌糸を伸ばしながら繁殖していきます。米粒の表面に水分が多いと米粒の表面にだけ麹カビ菌が繁殖することになり、良い米こうじになりません。そこで、米粒の表面の水分をとばし、米粒の内部にだけ水分を含む状態にすることで、麹カビ菌が米粒の内部にまで、菌糸を伸ばすような環境を整えてやるわけです。このような米粒の状態を『外硬内軟』といいます。

※9 【36度〜34度を目安
 麹カビ菌がダメージを受けてしまうので40度以下まで冷めたことを、しっかり確認しましょう。万一、温度が下がりすぎたとしても、主熱源(つまりホットカーペット)で加温すれば良いことなのですから…。2004年には、内部にドライヤーをセットし、項番3で紹介している温度計とにらめっこしながら、コンセントを抜き差しすることで、強引に温度を上昇させてしまいました。 (*^▽^*)/ 

※10 【蒸し上げに使ったさらし布で包み込み
 蒸し上げに使ったさらし布には、たくさんの米粒がくっついているはずです。これをここで一生懸命に取っても、またくっついてしまうだけなので、ここではそのまま、米粒がくっついた面が内側になるようにして包み込んでおき、床返し(切り返し)や盛りの工程で、剥がして全体に混ぜ込みます

※11 【30〜31度になる
 温度が下がるようであれば、アースノーマットのスイッチを入れ、30度よりも下がらないように(高温になると麹カビ菌がダメージを受けるので上は45度まで)、温度管理をします。

※12 【温度調節
 今回の仕込みでは、ホットカーペットは最小に設定して、アースノーマットは2つのうちの1つだけを通電させて、30度を維持できる熱量を与えました。ただ発酵熱がプラスアルファとして生じるため、もみ上げから、出麹までの温度推移(麹室内部)は若干右肩上がりとなります。(プロもだよ) 今回の温度推移をグラフ化したものを右に示します。

※13 【枯らし
 プロは室温15〜16度の乾燥室に20時間程度置いて乾燥させます。

※14 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

参考文献
 1.http://www.mitene.or.jp/~uejima/index.html 日本酒のできるまで http://www.mitene.or.jp/~uejima/sakenokoutei.html
 2.喜多屋 http://www.kitaya.co.jp/

追記 2004.12.12 蒸し米の作り方を詳述するようにしました。


北陸の珍味「かぶら寿司」

 地方にはおいしい食べ物がたくさんあります。滋賀県の鮒寿司や金沢のかぶら寿司は、日本酒にぴったりの肴だと思います。鮒寿司は仕込んでからかなりの期間が必要ですが、かぶら寿司は比較的短期間でできる肴です。これさえあればごきげんに熱燗を傾けることができますよ。晩酌のお供にどうぞ。


蕪寿司の基本的な材料

300gくらいの小蕪 10個 塩 小さじ4.5
刺身用のブリまたは、鯖や紅鮭 100g 人参 1/2本
甘酒原液(みそくらいの硬さのもの) 400g  
※参考情報
  ・米麹を手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・甘酒を手作りするレシピはこちら
  ・米を栽培する方法はこちら

Let’s start!

作り方  
【かぶらの準備】

蕪の上と下を平らになるように切り落とし、上下の2つに切り分けます。切り分けた上下の蕪は、端を切り離さないように注意しながら、ブリを挟むための切れ目を入れておきます。

【かぶらの下漬け】

切れ目を入れた蕪に小さじ3の塩を容器の底、蕪、蕪の上部にまんべんなくふりかけ、2〜3日間、下漬けします。

【甘酒の準備】

甘酒の原液※1に残りの塩小さじ1.5を混ぜます。

【塩ブリ/塩鯖/塩鮭】

ブリ(または鯖や鮭でも同じ)にたっぷりの塩を振りかけ、数時間後さっと水洗いして塩ブリ(塩鯖の作り方と同じ)にし、皮は剥いでおきます。(写真では彩りの良い紅鮭を使っています)

【人参の塩もみ】

彩りが良くなるように混ぜ込む人参を千切りにして分量外の塩小さじ1/2をふり、間をおいてから水分を絞ります。

【かぶらにブリを挟む】

塩ブリを3mm厚に切ります※2。下漬けした蕪の水気を軽く絞り、切れ目に塩ブリを挟みます。

【漬け込む】

蕪を漬け込んでいた液は捨てておき、容器の底に甘酒を敷き、人参をばらまき、塩ブリを挟んだ蕪を一面に並べます。2段以上にする時には、同じ手順で材料を並べます。こんぶを千切りにして加えてもいいですね。

【本漬けする】

軽く重石を載せて本漬けします※3。冷蔵庫など低温になるところでじっくりと発酵させましょう。

【取り出す】

冬季では、3日目以降から食べられます。麹を付けたまま取り出し、食べます。3週間くらいまでは食べられますが、1週間前後のおいしいうちに食べきりましょう。

10 【盛る】

切り口が見えるように切り分ければ、できあがりです。

ここでの「こつ」

※1 【甘酒の原液
 かぶらから水分がでるので、甘酒の原液はみそくらいの硬さのものを使います。味噌屋で販売しているときもありますが、もし見つからなかったら自分でつくる必要があります。炊き立てご飯200gと熱湯100ccを加えてあら熱をとり、60度まで冷めたら、よくほぐした米麹100gを加えて混ぜ、雑菌が入らないように蓋をして30分程ふやかして作ります。

※2 【塩ブリを3mm厚に切ります
 生のブリを3mm厚に切るのは結構難しいです。半解凍くらいにしておくと切りやすく、きれいに切れます。まぁ、どうせブチブチに切れてしまっても蕪に挟んで漬け込むとバレルことはありません。 ヽ(^。^)丿

※3 【軽く重石を載せて、発酵させる
 できあがりをできるだけ塩辛くしたくない場合には、甘酒の原液を発酵の途中で追加して塩分を希釈すればよいようです。

※4 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。


京都に行ったらこれ「かぶの千枚漬け」

 秋から冬になって、寒さが身にしみてくるようになると、かぶを薄切りにして千枚漬けにするコマーシャルをよく見たものです。(関西だけのローカル放送?) その手際の良さを見ているので、かぶの千枚漬けは、「買うもの」 という漠然とした観念がありましたが、いざ作ってみると白菜漬けと同じで、簡単です。

 炊き立てごはんといっしょにかき込んでもうまいですし、ちょっと落ち着いた夜などは、日本酒を人肌にお燗して、箸休めに食べても良いです。あ〜、日本に生まれて良かったぁという瞬間です ← 相変わらず安上がりな奴 (*^-^)ノ


かぶの千枚漬けの基本的な材料

かぶ 500g 塩 大さじ1 水 180cc 昆布 6g
酢 大さじ2 みりん 大さじ2 砂糖 小さじ2 赤とうがらし 1本
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・みりんを手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【かぶの皮むき】

 葉を切り落とし、かぶの皮をむきます。

【かぶを薄切り】

 2〜3mmの薄い輪切りにします

【塩水で下漬け】

 漬け物容器に輪切りにしたかぶをずらしながら並べ、水に溶かした塩を加えます。この状態で軽く重石をして、翌日までおきます。

【翌日、調味液の準備】

 酢、みりん、砂糖を混ぜ合わせ、砂糖を溶かしておきます。

【余計な水分をとる】

 下漬けしたかぶの水分をざるで切っておきます。

【赤とうがらしと昆布】

 赤とうがらしは、切り開いて種を取り、2mmくらいの輪切りにしておき、昆布も1〜2cm幅に切っておきます。

【漬け込む】

 水分を切った(特に絞りません)かぶを容器に並べ、赤とうがらしと昆布を散らし、酢とみりん、砂糖を合わせた調味液をまわしかけるという手順を繰り返します。

【本漬けする】

 これを1〜2日漬け込み、味をしみ込ませます。

【できあがり】

 そのまま食べたり、ちょこっと醤油に漬けていただきましょう。酸味があって、ほんのりと甘いのが、たまりませんねぇ。ご飯がすすみます。

ここでの「こつ」

※1葉を切り落とし
 切り落とした葉は、塩漬けにしてさっと洗い、ザク切りにして菜っぱご飯にしてもおいしいです。

※2 【薄い輪切りにします
 切るときにばらつきがでると、できあがりは若干見栄えが落ちますが、それはそれで調味液のしみこみ方や、歯ごたえがいろいろと楽しめて、好評でした。ヽ(^。^)丿

※3 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。


身体の芯から暖まる「甘酒」

 新年に初詣へ行ったり、3月の雛祭りでは、甘酒が振る舞われることがあります。寒ーぃときに、たき火を囲みながら、ポッと暖まる甘みのある甘酒をいただくと、身体の中から活力が湧いてきますね。

 この甘酒の甘みは砂糖を加えた甘みではありません。米やもち米のでんぷんを、米こうじに含まれるアミラーゼという酵素で糖化して作った還元糖(麦芽糖やブドウ糖 など)の甘みです。お酒づくりではこの甘みをえさにして、酵母菌がはたらき、アルコール発酵させることでどぶろくや日本酒が作られているそうです。


甘酒の基本的な材料

もち米 1カップ (200cc) 炊飯用の水 2カップ (400cc) 米こうじ 200g
※参考情報
  ・米こうじを手作りするレシピはこちら
  ・米を栽培する方法はこちら


こねコネこね練り製品「かまぼこ」

 スーパーへ行く度に魚売場で鯛を見かけるとかまぼこを作りたいと思ってました。しかしすりつぶしてしまうことを考えると鯛は高価に思えてなかなか手がでません。ところが会社からの帰宅時にジャスコへ寄ってみると時間が遅かったおかげで半額セールでした。ようし今日はかまぼこを作るゾッ!!


かまぼこ2本分の材料

鯛 約250g
4cm幅の片身のカット3切れ
塩 5g 小麦粉 15g 水 50cc
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・小麦粉を調合するをレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【魚の下ごしらえ】

 鯛、ひらめなどの白身の魚を用意して、骨やうろこ、内臓、血合いなどをきれいに取り除きます。今回そろえた材料は写真のとおりですが、おかしらにはかまぼこに使える身がついていませんでした。

 三枚におろした部分で身が残っているようなら、スプーンでこそげて取るときれいにとれます。
 水でさらしやすいようにおおまかに細切れにします。このときに骨や血合い、うろこなど目についたものがあれば取り除きます。
【水でさらす】

 氷水にさらしてさっとかき混ぜ、魚のくさみと余分な油、水溶性のタンパク質、魚臭みを取り除きます。魚肉が沈めばボールをそっと傾けて、水を捨てます。

【水を絞る】

 湿らせた さらし で水分を十分にしぼります。ここですり身の重量を計ります。この水分を絞ったすり身の重量に対して、塩は2%、小麦粉は4〜6%、水を10〜20%として分量を決めます。

【すり身にする】

 水分を絞った身をフードプロセッサーや包丁で、細かくきざみます。包丁だと10分くらい続けると、身に粘りがでてくるのがわかります。裏返したときにスジや血合いなどが眼につけば取り除きます。

 身の温度が10度以上にならないように、氷水をはったボールにすり鉢を入れて、すり鉢ですり身にします。10分ほど続けるとだんごのようになってきますので、小麦粉と水に溶かした塩を加え、さらに5〜10分間すり続けます。塩水を加えると急激に弾力が増すはずです。力がいりますががんばりましょう。

すわらせる

 すり身ができたら、かまぼこの板やクッキングシートに形を整えてのせて1時間ほど休ませます。この工程によってかまぼこに弾力とつやがつきます。ただし、長くやりすぎても歯ごたえはなくなります。この間の適温は室温〜40度までです。

【蒸す】

 蒸気がでてからかまぼこを蒸し器に入れます。温度が80度を下回らないようにして20分〜30分間蒸します。

10

【急冷】

 蒸し終われば腐敗を防ぐために急冷すれば、できあがりです。小麦粉の分量を増やしたり、水の代わりに卵の白身を加えると弾力が増すようです。いろいろ試してみてください。

 

※1 【塩水を加えると急激に弾力が増す
 塩を加えると、魚肉の筋繊維に含まれるタンパク質からアクトミオシンという物質が抽出され、これを加熱すると水を取り込んでゲル化するため、高粘度のすり身になります。なお、鮮度が低下していると、アクトミオシンが抽出されにくくなるため、弾力が不足することから、弾力を補うためにでんぷんや卵白が使用されます。

参考文献)

 ・中村学園大学図書館さん の食品加工学1987年(昭和62年)第一回の試験問題


ふんわりモチモチ「はんぺん」

 はんぺんの名前の由来として2つの説明がありました。1つめは、駿河の国の半平さんが魚のすり身で作ったからはんぺいになったという説。2つめは、お椀の蓋を使って、半月形にかたどり、平らにならしたから半平になったという説です。他にも諸説あるようですが、こういったルーツをたどるのもおもしろいですね。

 はんぺんは、おでんの汁をたっぷりと吸い込めばとってもおいしいのに、煮込み始めは上に浮いてばかりで、なかなか汁を吸おうとしないくせ者です。でも汁を吸い込んだあとのそのうまみと、ソフトな口当たりは最高です。


はんぺん2枚分の材料

 タラの切り身130gから100gのすり身がとれます 大和芋 大さじ2 卵白 1/2個分 
 砂糖 4g  みりん 小さじ1  塩 2g   
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・みりんを手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【魚のすり身を作る】

 冷凍のタラなど、白身魚をミンチ状に切り刻みます。はんぺんは、かまぼこと違って、ふんわりと仕上げたいので、弾力のでない身ほど良いので、新鮮で高価な刺身用の魚などを用意する必要はありません。冷凍のタラで十分です。

 縦方向に刻んだら、次は包丁を直角に入れ替えて横方向から刻むといった方法で、10分以上繰り返し刻み続けます。フードプロセッサーがあれば楽なんだけどなぁ…。
 ミンチ状にした魚のすり身は、なめらかになるように、30分程度、すり鉢を使ってしっかりとすりつぶします。 フードプロセッサーがあっても、すり鉢でしっかりとすりつぶす方がなめらかになるようです。
【白身を加える】

 卵の白身を加えて、さらにすりつぶします。

【みりんと砂糖を加える】

 みりんと砂糖を加え、さらにすりつぶします。白いはんぺんを作りたければ、上白糖の利用がお勧めです。

【大和芋をすりつぶす】

 大和芋をすりつぶします。芋は水分の多い長芋よりも、うまみがあって、ねっとり感のある大和芋がおすすめです。

 大和芋を加えると、すりつぶすときに空気を含むようになります。ここでたくさんの空気を含むように丹念にすりつぶしておくと、ふんわりとしたはんぺんになります。手をぬくと 「つくね」 になってしまいますよ。

 最後に塩を加え、しっかりと混ぜ合わせます。かまぼこと違って、弾力をだす必要はないので、『座らせる』 工程を踏まず、すぐにゆでる準備にとりかかります。

 クッキングペーパーとホッチキスですり身を入れる容器を作り、すり身を塗りつけます。1cmくらいが火のとおりも良く、適当でしょう。 

10

【ゆでる】

 沸騰したお湯にクッキングペーパーの土台ごと入れ、約10分間茹でます。

11

【できあがり】

 できあがりです。見栄えが悪かったので、ちょっと整形してあります (^_^;)  まぎれもなく 「つくね」 ではなく、はんぺんです。

ここでの「こつ」

※1 【冷凍のタラで十分
 はんぺんは、弾力よりもふんわりとやわらかいことが必要となります。そこで古来よりはんぺんの材料には鮫が使われていたようです。ところが鮫の価格が上昇するとともに、冷凍のタラのすり身が下落したため、タラのすり身が使われるようになりました。

参考文献

 紀文さん http://www.kibun.co.jp/はんぺんのできるまで 
 練り物共和国さん http://www.daimaru-s.co.jp/front.html のはんぺん城 http://www.daimaru-s.co.jp/hanjo1.html


寒い季節にはおでんだね「さつま揚げ」

 関東ではさつま揚げ、関西ではてんぷら、九州ではつけ揚げと呼ばれて親しまれている、魚肉の練り物です。原材料には、タラ、エソ、イシモチ、ハモ、サバ、イワシなどを使い、すり身にして、豆腐と多量の砂糖を加えたものを油で揚げて作ります。エビやイカを入れてうまみを出したり、キクラゲを入れてコリコリ食感を楽しむこともできます。


さつま揚げ 小5枚分の材料 

 タラなどの魚 200g(すり身にしたときの正味分量)  塩 4g
 砂糖 8g 片栗粉 8g    片栗粉を溶く水 小さじ2 
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・片栗粉を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【魚を選ぶ】

 さつま揚げと一口にいっても、材料としては、タラ、エソ、イシモチ(グチ)、ハモ、サワラ、トビウオ、ホッケ、サバ、イワシ、アジなど様々な魚の身を使ったものがあります。まぁ、初めての場合は、臭みの少ない白身魚を使った方がいいかも…。(写真はタラ)

【魚のすり身を作る】

 魚の身をミンチ状に切り刻みます。縦方向に刻んだら、次は包丁を直角に入れ替えて横方向から刻むといった方法で、刻みます。フードプロセッサーがあれば、ちょちょいのチョイ。

 ミンチ状にした魚のすり身に弾力を出すため、すり鉢でしっかりとすりつぶします。(塩や砂糖を入れてからのすりつぶし時間を入れ、全部で30分程度) なお、すり身の温度を低温に保つために、調理の途中に、1〜2個の氷を入れながら、すりつぶすようにします。フードプロセッサーを使った場合も、同じです。
 ミンチにした後に計量し、塩や砂糖、片栗粉などの分量を比例計算します。
【砂糖と塩を加える】

 砂糖と塩を加え、さらにすりつぶします。塩を加えることで、急激に抵抗が大きくなり、すりつぶすのが大変になりますが、根気よく混ぜ合わせます。

 片栗粉を大さじ2の水で溶き、水溶き片栗粉にしてからすり身に加えます。
【うまみ材料を加える】

 水にさらしたごぼうのささがきや、ゆでてみじん切りにしたにんじん、もどして粗刻みにした干し椎茸、4cmくらいに切ったニラ、こまかくした桜エビやキクラゲ、紅生姜などお好みのものを入れ、混ぜ合わせます。
 今回は、少ないながらも全体を半分 に分け、2種類をつくることに…。

【整形】

 まな板の上で、すり身を出来上がりをイメージして形作ります。適当な大きさになるように、切れ目もいれておきます。
 油に入れるときには、包丁を使ってまな板からこそぎ取り、包丁に載せたまま油の上にもっていき、箸を使って剥がせばきれいな形になります。

【油で揚げる】

 約100℃〜140℃の低温の油で、4分〜5分で揚げます。

【できあがり】

 おでんのタネになるさつま揚げですが、あつあつをショウガ醤油で食べてもうまいです。

ここでの「こつ」

※1 【臭みの少ない白身魚
 冷凍のタラには弾力がありませんが、今回使った生のタラは、モチモチしており、調理していてもおいしさの期待が高まりました。やっぱり冷凍よりも、生ですねぇ。 w(゚o゚)w OH! 
 ところでスーパーでは、タラは、甘塩で売っていることもが多いものです。生身なのか、甘塩なのかよく見て購入しましょう。

  ↑ 実際に甘塩タラで失敗した奴  (>_<)ヽ

※2 【すり鉢でしっかりとすりつぶします
 同じ材料でつみれも作れます。つみれでは、すり鉢で丹念にすりつぶす必要もなく、カンタン!! 調味料を加えてテキトーに混ぜ、魚の存在感を残したまま、ゆでればオッケー。つみれなら、スーパーで売っているような添加物なしで、すぐに作れます。 V(^0^)V

※3 【1〜2個の氷を入れながら
 氷はそのままでも構いませんが、家庭用冷蔵庫の製氷皿にできる氷1個分を2〜3個に砕いたくらいの大きさの方が、適度に溶けて、すり身を冷やしてくれるようです。すり身は15℃くらいに保つと、いいすり身になるということでした。

※4 【分量を比例計算
 タラが300gなら、塩は300g÷200g×4g6g、砂糖は300g÷200g×8g12g のような感じですね。

※5 【お好みのものを入れ
 野菜を入れるときには、つなぎ程度の分量のすり身があればいいので、すり身の分量に対して野菜の分量を大胆にしてみました。

※6 【約100℃〜140℃の低温の油
 野菜が入るときには、野菜が焦げないように低温の100℃、野菜が入らないときでも140℃を目安にしますので、普通の天ぷらの160℃〜190℃に比べるとかなり低めです。
 また、あたらしい油だと、こんがりときれいなきつね色に仕上がりません。古い油と新しいあぶらを半々くらいにするといいようです。

※7 【4分〜5分で
 きつね色に色づかないからと言って、温度を上げたり、揚げる時間を長くしてしまうと、せっかくのムチムチ感を損なってしまいます。きつね色に色づかないのは、新しい油を使っているとか、別の要因があるかもしれません。揚げる時間はきちんと守りましょう。

※8 【おでんのタネ
 さつま揚げなどの練り物をおでんに入れるときは、長い時間煮込めば煮込むほど、だしの汁を吸っておいしくなると思ってましたが、男の食彩には、5〜6分が限度と書いてありました。なんでもさつま揚げの味が、汁の方に溶けて出ていってしまうからだとか…。 (+_+)

参考文献

 1.FOOD'S FOOD 食材図典2 小学館 ISBN4-09-526083-1 \5,600+税
 2.わが家の特製・こだわりの味 青春出版社 自家製食品研究会 上村泰子監修 ISBN4-413-06319-8 \1,300+税
 3.NHK 男の食彩2002年1月号 P82 \690 (税込)
 4.おいしい保存食と郷土食 手作りの食品全集 昭和59年発行 婦人生活社 \1,950


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アツアツをぜひ食べてちょーだい「がんもどき」

 たかが豆腐で作るだけのシロモンじゃないか、とあなどる事なかれ。がんもどきのうまさは、手作りしないと味わえないうまさです。

 がんもどきを漢字で書くと「雁擬」となり、雁の肉に似ているということで命名されているということからも、がんもどきのうまさは、推し量ることができます。(ホントか!? 雁の肉の味なぞ知らないゾ )   (^^ゞ


がんもどき(飛竜頭) 6個分の材料 

 木綿豆腐 1丁(400g)  玉ねぎ 50g(1/4個)
 人参 60g(約5cm) 大和芋 50g  きのこ(椎茸、舞茸など) 30g(椎茸1枚) 
 他にもお好みで、きくらげ、 ごぼう、ネギ、昆布、ひじき、銀杏など
 卵 小1個 小麦粉 大さじ2  塩 小さじ1/3
※参考情報
  ・豆腐を手作りするレシピはこちら
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【水切り】

 豆腐に重石を載せ、水切りしておきます。

【すりつぶす】

 マッシャーを使って、おおざっぱに豆腐をつぶします。

 項番1で水切りの時間がとれなかった場合は、さらし布に包み、豆腐が形くずれしない程度に水気を絞っておきます。
【野菜をきざむ】

 人参としいたけは細切り、玉ねぎはみじん切り、大和芋はすっておきます。また他にもきくらげは千切り、ごぼうはささがき、ぎんなんは粒のままなど。

 豆腐に野菜と、小麦粉や溶き卵、塩を加えます。
【練る】

 よく練ります。

【整形】

 ゴルフボール大の大きさのものを、丸くしてからやや平らに整えます。

【油で揚げる】

 160℃の油で揚げます。

【できあがり】

 3分〜4分で色づけばできあがりです。まずはアツアツを味見してみてください。市販されているがんもどきでは味わえないうまさです。

ここでの「こつ」

※1 【豆腐に重石を載せ、水切り

 重石を使った水切りの方法では、水切りに時間がかかりますが、野菜などの調理に入るまえにやっておくと、適度に水分を切ることができます。重石が軽かった場合などで、水分の切れがあまいと思ったときには、豆腐をくずしてから、項番3の工程でも水切りをすることができます。
 ただし項番3の方法では、豆腐のうまみもいっしょにながれでてしまう(写真の白い液)ので、できることなら、この重石による水切りできっちりと水切りするようにしましょう。重石の重さとしては水を満たしたコップ2つ分くらいが適当のようです。

※2 【豆腐が形くずれしない程度に水気を絞って

 水分がありすぎては形になりにくいのですが、カスカスになるほど水分を切ってしまってもうまみがなくなりますので、ほどほどにしましょう。

※2 【丸くしてからやや平らに整えます

 表面がなめらできれいな形のものよりも、表面がささくれ立っているくらいのほうが、表面のさくさく感と、内側のジューシー感が味わえますので、見てくれの割りには人気があったりします。
 このときに、ゆでたうずら卵などをいれたら、うずら卵入りがんもどき  V(^0^)V

参考文献

 1.わが家の特製・こだわりの味 青春出版社 自家製食品研究会 上村泰子監修 ISBN4-413-06319-8 \1,300+税
 2.NHK 男の食彩1999年6月号 P57 \690 (税込)


がんもどきの頁へ  最初の頁へ戻る  こんにゃくの頁へ

ロールケーキの要領で「伊達巻き」

 仙台藩の伊達政宗の好物だったことから伊達巻きと呼ばれるのだそうです。ほかにも普通のたまご巻きよりも味も見栄えも豪華なために、目立つことから、目立つ→立て→伊達となり、伊達巻きと呼ぶようになったという説や、女性の和服の伊達巻きに似ていることから伊達巻きと呼ぶようになったという説もあります。関西では竹の巻きすで「の」の字に巻くことからか、「の巻き」とも呼ばれています。

 小学館の食材図典2では、伊達巻きは、「魚肉すり身1:卵黄1:砂糖1を基準に混ぜ合わる」とありましたが、卵白を入れているレシピが多いことから、卵は無駄がでないように卵白も加えることにしました。また、砂糖は控えめにしているので、甘めが好きな方はちょっと増やすといいかも。


伊達巻き2本分の材料

たまご 5個 白身魚またはむきえび(はんぺんも可能) 100g
砂糖 大さじ3 みりん 大さじ3 しょうゆ 大さじ1/2
※参考情報
  ・はんぺんを手作りするレシピはこちら
  ・みりんを手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・しょうゆを手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【下準備】

 白身魚を使う場合は、身以外の皮を剥ぎ、骨を抜いておきます。写真ではむきえびを使っています。骨の処理もなんにもいりませんから…。 (^_^;)

【すりつぶす】

 たまご2個と白身魚(or むきえび or はんぺん)、砂糖、みりん、しょうゆをミキサーに入れ30秒間ミキシングします。残りのたまごを全て入れてから、さらに30秒間ミキシングします。

【型入れ】

 四角い容器にクッキングシートを敷き、だいたい7mmの厚さになるように流し込みます。今回使った容器のサイズは、20cm×26cmくらいでした。

【焼く】

 200度に熱したオーブンで25分間焼きます。表面がこんがりと焦げるくらいがいいですね。

【巻きすでまく】

 生地の焼き色がついた面を下にして巻きすの上に置き、生地がまだ温かいうちに巻きすで巻きます。強引に巻こうとすると、アララ割れてしまいました

【巻き終えた状態】

 巻きすの両端は輪ゴムで止め、巻き終わり部分が下になるように置きます。

【できあがり】

 冷蔵庫で30分〜40分冷やし、切り分ければできあがりです。

ここでの「こつ」

※1 【アララ割れてしまいました
 ロールケーキの作り方を参考にすると、巻きはじめの部分になる箇所に、切れ目を1〜2cm間隔で数本、巻きすと平行になるようにいれておくと良いようです。巻きはじめは1〜2cmを巻いたら強くおさえて落ち着かせてから、残りの部分は一気に巻いてしまいます。


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健康食の代表選手「こんにゃく」

 小学校の時に兄が「科学と学習」を購読していました。確かその「学習」の方のおまけだったと記憶しているのですが、こんにゃくいもの粉がついており、兄が母とこんにゃく作りをしていたのを覚えています。チビだった私は、なにやら二人がごにょごにょとしたものをさわっていたら、こんにゃくらしきものになってきたという記憶です。

 そのこんにゃくを作るためのセットを売っているところが職場の近くにあることを知り、こんにゃくの製粉を入手しました。おじゃましたのは「日本こんにゃく協会さま」で、常務という方とお話しして、ホームページ化することの了承までもらってきました。 海外在住の方なんか、日本食を食べたくなったときに手作りされてはいかがでしょうか?日本こんにゃく協会ではこんにゃくの製粉を郵送してくれるそうです。


こんにゃく3枚分の基本的な材料

こんにゃく製粉 25g こんにゃく製粉こね用 水 800cc
消石灰 1.3g 消石灰用 水 100cc

Let’s start!

作り方(右の写真は今回使用した日本こんにゃく協会※1の手作りセット)
【凝固剤の準備】

消石灰をぬるま湯または水に溶かしておきます。

【こんにゃく粉を練る】

水もしくは30度までのぬるま湯を丈夫なポリ袋に入れ、ここにこんにゃくの製粉を加えてからもみ込みます。このまま時々もみながら30分間放置します。放置することにより、べっちゃりとしたのり状になります。

【凝固剤の添加】

のり状になったものに、水に溶いておいた消石灰※2を加えます。消石灰を加えたら空気が入らないようにピチッとふたをして、しっかりと数分間、もみ込みます。このもみ込みで手を抜くとうまくできません。しっかりとやりましょう。また、ポリ袋のふたをすることで空気が泡となってこんにゃくに入り込まないようにしています。(コンニャクドットコムより)

【整形】

容器に絞り出し、そのまま30分以上放置し、凝固※3させます。

【切り出し】

型枠の周りにお湯もしくは水を回しかけながらこんにゃくを容器から取り出し、適当な大きさに切り分けます。

【茹でる】

80度程度のたっぷりの湯に浸けて、30分以上茹でて中まで火をとおしアクを抜きます。

【できあがり】

できあがりです。保存する場合はゆで汁に浸しておきます。

ここでの「こつ」

※1 【日本こんにゃく協会】
 郵便番号101-0041
 東京都千代田区神田須田町1-5-12 村山ビル5F 財団法人 日本こんにゃく協会
 TEL (03)3258-0288 FAX(03)3258-0225
 こんにゃくの粉 50gを 300円 (送料別)で販売しています。郵送もしてくれます。

※2 【消石灰】
 水酸化カルシウムのことで、凝固剤として利用します。手でこねるときには消石灰で手を荒らさないように手袋をしたり、ポリ袋にこんにゃくを入れてこねるといいようです。とにかく消石灰が均等に混ざるように丹念にこねるようにしないと良いこんにゃくはできません。局部的に固まらないように手早く行いましょう。

※3 【凝固】
 こんにゃくいもに含まれる主成分はこんにゃくマンナンと呼ばれ、アルカリ性の水酸化カルシウムなどの凝固剤によってゲル状に固まります。この凝固剤のためこんにゃくは弱アルカリ性かつ、カルシウムを含む食品になっています。また、こんにゃくマンナンは食物繊維であるため、摂取するとおなかを掃除することができます。

※4 【保存方法】
 茹で汁に浸け、冷蔵庫で保管します。数日のうちに食べきりましょう。

参考文献)
 ・
共栄蒟蒻のwebサイト、コンニャクドットコム http://www.konnyaku.com/
 ・ 高梁農業改良普及センターさんのこんにゃくのページ


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ソフトな口当たりでうまい!「高野豆腐」

 高野豆腐は、凍り豆腐とも呼ばれるていることから推察できるとおり、豆腐を凍結させて作ります。豆腐にかぎらず物を凍結させると水蒸気圧が低下し、食品に含まれている水分がどんどんと外へでていき乾燥状態になります。普段みなれている市販品の高野豆腐はすっかり乾燥しきった状態のものに、さらに保存性が高まるようにアルカリ処理がしてあります。アンモニア臭がするのはそのためです。また、アルカリ処理することで水に戻したときにやわらかくできます。

 さて、そんな高野豆腐ですが、これを豆腐から作ってみると以外に簡単です。市販品の高野豆腐は食べてくれない2番目のチビちゃんも手作りの高野豆腐はおいしいと言って食べてくれました。レシピ化するほどの手順でもありませんが、簡単でうまいとあれば、言うことなしということなのでお伝えしまぁーす。 p(^^)q


材料

絹ごし豆腐を好きなだけ…なんちゅう、テキトーな (^^ゞ
※参考情報
  ・豆腐を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

書くほどのもんではありませんが…冷凍庫 ヽ(^。^)丿

Let’s start!

作り方  
【下準備】

 豆腐を10分ほど容器に入れて、自然に流れ出る水分だけを捨て、豆腐を食べやすい大きさに切り分けます。高野豆腐にしてからも切れるので、テキトーで構いません。

【冷凍】

 冷凍庫に入れて凍らせます。このとき金属パレットだと急速冷凍ができますが、特に容器は問いません。このときは冷凍庫に余裕がなかったので、サランラップに包んで、冷凍しました。

【高野豆腐のできあがり】

 完全に凍ったら、高野豆腐のできあがりです。解凍してから含まれている水分をゆるく絞って味付け調理します。解凍は自然解凍でも電子レンジでチンでも構いません。もっと急ぐときは凍った状態のまま調理することもできます。

【調理】

 だし汁カップ1、砂糖大さじ2、塩少々、みりん小さじ1と1/2、しょう油小さじ1と1/2で味付けして煮込んでみました。ソフトな口当たりでとってもおいしかったです。

 

ここでの「こつ」

 なーんにもないと思います。簡単です。それでいて喜んで子供が食べてくれます。


厳冬期に作る幻の食材「凍みこんにゃく」

 凍みこんにゃくは、高野豆腐同様、凍結による食材の変化を楽しむものです。凍結によりスポンジのようになった凍みこんにゃくは、だしがしみ込み、なんとも言えない食感となります。幻の食材とも呼ばれ、凍みこんにゃくを賞味できることはめったにありません。

 そんな凍みこんにゃくも、冷凍庫を使えば比較的簡単にそれらしきモノを作ることができます。伝統的な作り方にはもちろんおよばないものの、文化としての食材を「幻」で終わらせるのではなく、しっかりと後世に伝えていきたいです。


材料

こんにゃくを好きなだけ…おい、高野豆腐のまんまか (^^ゞ
※参考情報
  ・こんにゃくを手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

そりゃぁやっぱり、冷凍庫 ヽ(^。^)丿

Let’s start!

作り方  
【こんにゃくの用意】

 愛着がもてるこんにゃくを用意します。安物を買うと、変わり果てた姿になるので、途中で放棄したくなったりします。 (^_^;)

【カット】

 こんにゃくを1/2〜1/3の厚みになるようにスライスします。

【冷凍】

 ラップに包み、冷凍します。

【解凍】

 十分に冷凍した後、流水で解凍します。
 解凍後、再び冷凍します。

【乾燥】

 冷凍と解凍を数回繰り返し、乾燥させます。

【できあがり】

 凍みこんにゃくのできあがりです。普通のこんにゃくと食感が違うばかりでなく、煮物にしたときに汁をいっぱい吸い込みますので、うまみもたっぷりです。
 えっ、そんな使い道もあるの!?

【調理のときのもどし方】

 まずもどす必要がありますね。
  1.水に15分浸し、固く絞ります。
  2.熱湯で15分ゆで、固く絞ります。
 あとは、ちょっと歯ごたえがあって、汁をたくさん吸い込むという特徴をもったこんにゃくとして、ふつうに使えます。

ここでの「こつ」

※1 【冷凍と解凍を数回繰り返し、乾燥
 茨城県久慈郡水府村天下野(けがの)で行われていた、
伝統的な凍みこんにゃくの作り方では、零下になる厳冬期に戸外で何度も水をかけることで氷結させ、昼間の日射と風にさらすという手順を約20日も繰り返すとのことです。ぜひ、下記参考文献の農家が作られている本物の逸品を賞味してみましょう。

※2 【凍みこんにゃくのできあがり
 料理方法としては、普通のこんにゃく同様煮物、おこわ、白和えなどの他、天ぷらにフライ、かき揚げなど結構イロイロ使えます。調理の前には、カラカラにひからびた凍みこんにゃくを水で戻してから、ゆでて使います。

凍みこんにゃくのもどし方
1. 凍みこんにゃくを水に15分くらい、浸します。
2. 水を固く絞ります
3. 沸騰しているお湯で15分くらいゆでます。
4. 余分な水分を絞ればあとは各種料理に使えます。

※3 【えっ、そんな使い道もあるの!?
 はい、洗顔用のスポンジとして使えます。で、洗顔用として使った後は、調理して食べきりましょう、、、  ヽ(^。^)丿
なんてね。  (^_^;)

 ゲストの霧咲さんから、次のようなコメントがありました。
 「何気なく凍みこんにゃくのレシピと使い道を見て思い出したのですが昔は凍みこんにゃくは生まれたばかりの赤ちゃんを洗うのに使っていたと本で読んだことがあります。」 ほう、やわらかい赤ちゃんの肌には、刺激物のないこんにゃくはもってこい! ということですね。。うんうん。 m(__)m  2006.3.8

参考文献
 ・幻の食材、凍みこんにゃくさんの特産品


タンパク質が豊富「焼き麩」

 小麦粉のなかにはグルテンというタンパク質が含まれていることはご存じの方も多いはず。そのグルテンを精製してとりだし、麩をつくってみました。作り方は生地からグルテンを精製するところと、生地を焼くところ以外は、うどんにそっくりです。グルテンを精製するときに感じる手のひらの感触にびっくりしながら、タンパク質が豊富な自家製焼き麩を作ってみましょう。


焼き麩30gの基本的な材料

強力粉80g 塩 6g 水 30cc
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【こねる】

 強力粉45gと水に溶かした塩をスプーンで切るようにして混ぜ、固まりになってきたらグルテンがしっかりとつながるように手のひらで力強くこねます。うどんを作るときのように、ポリ袋に包んで、足で踏むのも簡単ですね。

【寝させる】

 乾燥を防ぐためにポリ袋に包んで2〜3時間寝させ、グルテンのつながりをさらに強くします。
 薄力粉で代用するような場合は、6時間くらい寝させると確実なようです。

【グルテンの精製】

 たっぷりの水の中で生地をもむと白いでんぷんが水に溶けだし、手のひらには肌色をしたチューインガムのようなグルテンだけが残ります。

【麩の生地をつくる】

 グルテンを細かくちぎったものに残りの強力粉35gを混ぜ、適宜分量外の水少々を加えて、艶のあるやわらかい団子になるようにこね上げていきます。
 手打ちうどんの生地と違い、やわやわだと感じるくらいの生地に仕上げる方が、口当たりのよい焼麩に仕上がります。

【生地をこねる】

 手のひらを使ってグルテンと強力粉が均一になるように力強くこねます。

【伸ばしやすくする】

 こねあげたら生地をぬれタオルにくるむか水に浸けて5分ほど寝させ、伸ばしやすくします。

【整形】

 生地が2cm強の太さになるように整形し、生地の下に2〜3mmほど溜まるくらい霧吹きで水をかけてから、180度のオーブンで20分間蒸し焼きにします。

【切り分け】

 焼いている最中にオーブンを開けたりして、温度が下がってしまうと縮んでしまうので、焦げ目がしっかりとつくまでがまんして焼き上げます。
 焼き上がったら輪切りにします。

【完成】

 焼き麩のできあがりです。

ここでの「コツ」

※1 【強力粉
 小麦粉(強力粉)は、製粉してから時間が経っていないものでかつ、保存状態の良いものを使います。古い粉や高温の場所に置いていた粉は、グルテンが形成されず、水に溶けてしまいます。
 手打ちうどんを作るときに、製粉後時間が経ったもの(賞味期限ぎりぎりとか)を使ったことがありますが、ゆでている最中にブチブチに切れてしまい、うどんの表面もでんぷんが溶けだして、ざらざらになっていました。

※2 【水の中で生地をもむ
 もみ始めは、やさしくゆっくりと押さえるだけにして、ちょっとずつ押し広げるようにします。ある程度もんでいると、グルテンが形成された部分が、血管の筋のようになって現れてきます。こうなったら、もうグチャグチャにもんで、生地の中に含まれているでんぷん成分を洗い流すことができます。
 でも、そんなにがんばっても、どうせ次の工程で強力粉と再び混ぜ合わせることになるので、テキトーにしてもオッケーです。  (^_^;)

※3 【焼き上がったら輪切り
  オーブンの個体差によって、焼きあがりは大きく変わります。もし切っているときに、断面が湿っているようであれば、焼きが不足しているので、焼きを延長するか、設定温度を高くすることをお勧めします。オーブンだけでなく、グリル鍋でも作れました。要領は前述のとおりですが、イメージとしては、焼き餃子に近い作り方になります。


パリッと焼けたら最高!「せんべい」

 お菓子売場に行くと、たくさん並んでいるせんべいですが、作り方となるとなかなかレシピがみつかりません。はじめて焼いたせんべいは、歯がせんべいをかみ砕くのが早いか、せんべいが歯を折るのが先か、といった、カッチンコッチンの失敗作でした。
 それで、試行錯誤を繰り返すと共に、煎餅屋さんにもメールを出しながら七転八倒してたどり着いた煎餅の作り方がこれです。ポイントはなんと言っても、火炉(ほいろ)と呼ばれる、予備加熱の工程です。(ここの作り方はかなり手が込んだ作り方になっています。簡単な方法としては、えびせんべいのような方法がありますので、通常はそちらの方法で作ることをお勧めします。)しょうゆ味がたまらない煎餅の味を堪能してください。

 煎餅にはしょうゆ味だけでなく、ごま、みそ、ざらめといろいろなバリエーションがあります。だんごもおいしいしですが、煎餅もGOODです。今日は上新粉を買いに走って日本のおやつ「せんべい」をつくってみましょう。


せんべい15枚分の基本的な材料

上新粉 130g 熱湯 100cc
※参考情報
  ・上新粉を手作りするレシピはこちら
  ・米を栽培する方法はこちら

しょうゆダレの材料

しょうゆ 25cc 砂糖 4g
かたくり粉 少々 本だし 少々

Let’s start!

作り方  
【こねる】

 ボウルに入れた上新粉にくぼみを作って熱湯をそそぎ込み、スプーンを使って上新粉を切るようにしながら混ぜ合わせます。混ぜ終えたら、スプーンの裏ですりつぶすようにしてこねます。やけど※1しないくらいの温度になったらこぶしを使ってこねます。

【蒸す】

 こねあげたらピンポン玉くらいの大きさ小分けにします。蒸しあがりやすいようにするため、生地を手のひらに置き指を立ててにぎりつぶします(真ん中に指を入れていびつな形にします)。これで30分蒸します。

【つく】 

 生地が蒸しあがったら、杵突きのようにすりこぎで生地を十分につきます。広がったらたたみ込みます。(写真では、生地がくっつかないように、すりばちとすりこぎをサランラップで包んでいます。)

【水にさらす】

 耳たぶくらいのなめらかさになったら、2つに分け、水にさらして、40度くらいまで冷まします。

【練る】

 水から上げたら、べちゃついた水分がなくなるまでさらに練ります。

【だんごからせんべい】

 1個の大きさが20gくらいになるようにだんごを作り、薄くのばします。
丸いだんごをそのまま手のひらでのばそうとするといびつになりやすいので、鍋の底などを使ってグイッと押してから、手のひらを使って徐々に直径7cm〜8cmくらいまでのばすと良いようです。 

【乾燥】

 天日で3日〜5日乾燥させます。(ヒビだらけになってしまう一歩手前です)

【温める】

 焼く前に焦げ目がつかないくらいの遠火(50℃〜60℃)で生地を1時間以上、あたためます※2。図のようなストーブがあれば、ザルを置いた上くらいが適度な遠火になるようです。この間にしょうゆダレを作っておきましょう。しょうゆに本だし少々と砂糖を入れ煮溶かし、最後にカタクリ粉を少量のしょう油で溶いて混ぜ込みます。

【できあがり】

 生地を絶えずひっくり返しながら弱火で焼き、うすく焼き色がついてきたら※3しょうゆダレを塗れば、お手製せんべいのできあがりです。

ここでの「こつ」

※1 【やけど
 とにかく熱湯や蒸したてなど、あついものばかりです。やけどしないようにできるだけ器具を使うようにしましょう。

※2 【一時間以上、あたためます
 この工程を火炉(ほいろ)といい、煎餅のぱりぱりさくさく食感のもととなっている、「気泡をつくる重要な工程」になるようです。私は、はじめこの工程を手抜きしたために、歯が折れるような煎餅をつくってしまいました。
煎餅が焦げない温度で、1時間以上あたため続けることで、煎餅の生地に含まれているわずかな水分がとれて、煎餅の生地と生地を強固につなぐ役割のものがなくなることで、煎餅のさくさく食感を与えているのです。この火炉は、50度〜60度の範囲の温度を1時間以上維持する必要がある工程で、ここで手抜きをするとてきめんに現れます。くれぐれもしっかりとやってください。
 水分が多く残っていると、小さくて堅いせんべいに仕上がり、水分が少ないとやわらかいせんべいになります。2001.3.11、2004.5.26訂正

※3 【うすく焼き色がついてきたら
 焼きすぎには注意しましょう。普段みなれているあの色は、しょう油を塗ったあとのできあがりのいろです。

【参考文献】
 ・だんご 下田商事株式会社 上新粉裏面 (おだんご、草もち、柏もちの)おいしい作り方
 ・しょうゆダレ NHK男の食彩10月号 味の手作り工房 草加せんべい
 ・創業明治34年 草加煎餅 志免屋 さんの 製造工程
 ・草加煎餅の美味しさと歴史 http://www.asahi-net.or.jp/~BV3M-YSMR/sohka.html


えびでうっすらピンク「えびせんべい」

 えびせんべいを作りたいと前から思っていたら、最近買い求めた食材図典に簡単な工程が紹介されていました。またそれに前後して、ビーパルにも特集が掲載され、気分が盛り上がったところで実行の運びとなりました。 (*^▽^*)/  かつおで出汁をとったり、電子レンジにかけることでパリパリ食感をだしたりと、改善も盛り込みましたので、簡単においしいえびせんべいができました。


えびせんべい5枚分の基本的な材料

かたくり粉 50g 水 40cc
生の桜えび 50g(干桜えびだと、10g) 鰹節 花削り 2g
塩 2g  
※参考情報
  ・かたくり粉を手作りするレシピはこちら
  ・鰹節を手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

用意する道具

大きめのフライパン 小さめのフライパン
お好み焼き用のへら 茶こし 

Let’s start!

作り方  
【だしをとる】

 水に鰹節の花削りを入れてあたため、沸騰直前に火からおろして、出汁を茶こしでこし取っておきます。

【桜えびをみじん切り】

 桜えびの3分の1量を分けてとり、ミンチ状にします。桜えびくらいの大きさだと、殻はむかずにそのままミンチ状にしても大丈夫です。

 ミンチ状にした桜えびに、塩とカタクリ粉を加え、1で作っただしを8割程度加えてこね、固さの様子をみます。流れ出ないようであれば、だしをちょこっとずつ加えていきます。これを5等分に分けて、油を薄くぬった大きなフライパンに流し込み、その上に5等分に分けた桜えびをパラパラとばらまきます。
【押しつぶす】

 小さなフライパンの底をきれいに洗って油をぬり、加熱してから3の上に置き、生地を押しつぶします。ふたを使って上から押さえつけると、簡単でした。

 ギューッと押さえつけて20秒ほどしたら、押さえつけていたフライパンを持ち上げます。引き延ばされたえびせんべいがみえますので、へらで剥がします。裏返して、もう一度フライパンで押さえつけたあとは、何度かひっくり返しながら、自分の好みの加減まで焼き上げます。
【できあがり】

 ひとつの目安としてえびせんべいの表面が白くなってきたら焼き上がりです。このままでも「しっとり系のえびせんべい」 としておいしいのですが、えびせんべい1枚あたり電子レンジに30秒〜1分30秒ほどかけてから、あら熱を取ると、パリパリに仕上がります(800Wの場合)。

ここでの「こつ」

※1 【固さの様子をみます
 ボウルを傾けたときに
、わずかに流れ、フライパンに流し込めるくらいが適度な固さです。カタクリ粉は、水分を加えていくと急激に流動性がでるのでゆっくりとだしを加えていきます。
 水分が少ないと、電子レンジにかけたときに、焼き上がりが固いせんべいになってしまうようです。サクサクにしたいときには、本文の説明のとおり、電子レンジを使いますが、焦げる直前まで水分をとばすと、より一層おいしくなるようです。

※2 【ギューッと押さえつけて20秒
 押さえつけているときに、フライパンとフライパンに挟まれた生地は蒸し焼き状態になり、瞬時にたくさんの気泡ができます。この気泡が焼き上がり時にサクサク感をもたらすようです。このため、押さえつける時間が短いと、焼き上がりが固くなりがちですので、焼き上がりがカチコチになって困る場合は、押さえつける時間を調整します。


駄菓子を作りましょう「おこし」

 東京の雷おこし、大阪の粟おこし!! 小さい頃、おこしは身近にあるおやつでした。おこしはちょっと甘くて、ばりばりとかみ砕きながら食べるおやつですが、わたしにはその甘みと固さがいまいち好きになれず、湿ってしまうまで保管 (^_^;) していたものです。

 そんな私が作るおこしは、甘み控えめで、手に持つとバラバラとくずれてしまうおこしになりました。甘みが好きな方は、お好みに応じて砂糖の分量を増やしてしっかりした「おこし」を作って下さい。また、この分量のままでも牛乳をかけるとシリアル食品のように食べられますよ。


おこし4人分(といっていいのだろうか)の基本的な材料

残りご飯 茶碗一杯(150g程度) 砂糖 40g
水  10cc ピーナッツ お好み次第(ちょっとでいい) 
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・米を栽培する方法はこちら

用意する道具

天ぷら鍋  日干し用ザル クッキングシート

Let’s start!

作り方  
【ご飯を広げる】

 炊いたご飯(残りご飯で十分)を日光にあたりやすいようにクッキングシートに広げます。

【日干し】

 天気の良い日に日射にあて、乾燥させます。半透明になってパリパリになるまで干し上げます。真夏でまる1日程度、冬場でも2日もほせば十分でしょう。

【ほぐす】

 大きいかたまりがあると、おこしの型にはまりにくいので、干し上がったご飯を両手でもむようにほぐして、大きくても1cm四方くらいの大きさにしておきます。

【型作り】

 おこしを固める型に、クッキングシートを装着しておきます。

【揚げ】

 天ぷら油を180度に熱し、干し上がったご飯を揚げます。色づいてしまうと見慣れた「おこし」ではなくなってしまいます。色が白いうちに、浮いてきたらすくい取ります。ご飯が十分に乾燥していると5秒ほどで膨らみすぐに浮かんで来るので、15秒ほどで揚がります。ここでちょっと味見 (^_^;)

【砂糖を溶かす】

 砂糖に水を加えて加熱します。通常泡が立ちはじめ、写真のように全体が煮立ってきたら火を弱めます。もしピーナッツを加えるならここで入れておきます。

【砂糖をからめる】

 揚げたご飯を加えて砂糖をからめます。手早く進めないとご飯に砂糖がコーティングされた状態で固まってしまいます。まぁこれはこれでうまいんですけど…。

【固める】

 クッキングシートで作った容器の型におもいっきり山盛りに盛って、上からグィーッと押さえつぶして固めます。

【できあがり】

 おこしのできあがりです。郷愁にひたりながら、ぱりぱり食べましょう。砂糖が固まるまでに型に入れられなかった分も、ばらばらのまま食べても十分においしく食べられます。

ここでの「こつ」

※1 【砂糖 40g
 
砂糖が少な目ですので、できあがりは、ボロボロとくずれるかもしれません。しっかりと固いものを作りたければ、砂糖の量を2倍〜3倍に増やし、砂糖とご飯を和えたら、すぐに型にはめて固めます。

※2 【砂糖に水を加えて加熱
 
砂糖は加熱中の温度によって下表のように状態が変化します。

項番 温度 状態 用途
1. 60〜70度 泡が立ちはじめ、100前後で全体が煮立つ。 105度で煮詰めるとシロップ
2. 110〜120度 細かい泡がでます。 この温度で煮詰めて急冷するとフォンダン(白っぽくなります)
3. 150〜160度 全体が黄金色になります。 急冷するとべっこう飴
4. 180〜195度 焦げのにおいと、濃い茶色に着色 茶色に着色後、湯を少量加えるとプリンに使うカラメルソース

 


みそだれが香ばしい素朴な「五平餅」

 駄菓子屋さんでも売っていた五平餅です。駄菓子屋さんといえば、薄暗い小さなお店で、こまごまとした空間に謎の食べ物が所せましと置いてあり、店の奥にはおばちゃんが座っていたものです。店の奥にはひらべったいガラスのショーケースがあったりしましたが、何が入っていたのか覚えていません。またおばちゃんの近くには、赤いふたの透明なプラスチックケースが3つほど並んでおり、串刺しの醤油だれのげそや、せんべいが入っていました。でも当時の私の財力ではチロルチョコレートを買うくらいが関の山でした。

 懐かしの良き日々ってやつですね。そんな思いにふけりながら、すりつぶしたご飯をじっくりと焼き、みそだれをぬった五平餅を味わってみましょう。


五平餅 わりばし4串分の基本的な材料

 だんご生地  うるち米 1合(150g) 小麦粉 大さじ1 塩 少々
 つけだれ ごま 30g 塩味のついていないナッツ類 20g
砂糖 20g 味噌 20g みりん 大さじ1
醤油 大さじ1    
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・味噌を手作りするレシピはこちら
  ・みりんを手作りするレシピはこちら
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・米を栽培する方法はこちら

用意しておきたい器具

乾いた割りばし 4本 すりばち
すりこぎ はけ

Let’s start!

作り方  
ご飯をすりつぶす※1】

米を普通に炊き、小麦粉と塩少々を加えて、粘りがでる程度に6〜7分つきくらいにすりつぶします。すりつぶしすぎるとべちゃべちゃになってしまいます。

【生地を作ります】

サランラップにご飯の4分の1量をとり、割りばしを真ん中に押し込みご飯で包み込むようにします。割りばしに巻く場合はごはんが温かいうちに割りばしを包み込み、あら熱をとります※2。もしだんごのようにするなら、だんごにしておき冷えてから串刺しします。

【ナッツをすりつぶす】

ごはんを冷やしている間に、すり鉢でナッツをすりつぶし、なめらかにしておきます。

【ごまを半ずりにする】

ナッツにごまを加え、ごまのつぶが目立たなくなるくらいの半ずりにします。

【つけだれを仕上げる】

醤油、みそ、砂糖、みりんを加えて良くすりあわせます。

【生地をあたためる】

焼き網は十分に熱しておき、表面にさっと油を塗ってから、生地となるごはんを全体がきつね色になるように、弱火でゆっくりとあぶります。

【焼き上げる】

はけで生地の片面に盛りつけるようにたれをぬり、こうばしい香りがたつ程度に焼き目をつけます。

【できあがり】

皿に盛ればできあがりです。

ここでの「こつ」

※1 【ご飯をすりつぶす
 ご飯をすりつぶしたり、割りばしに巻き付けるときには、サランラップをつかうと手がべちゃつかずにすみます。

※2 【あら熱をとります
 温かいうちに生地を動かすと、ばらけてしまいます。十分にあら熱をとり、しっかりしてから焼くようにします。


ミネラル、ビタミンも含む意外な健康食品「ところてん」

 海産物センターに乾燥したてんぐさが売っていました。このてんぐさから寒天を作ることができます。てんぐさは茶色の海草で、太陽にあてて天日干しにすると、紫外線で色素が脱色されて3日ほどで透明になります。これを湯で煮てゲル化させたものを、一度冷蔵庫で凍らせてから解凍させると、水分が抜けてゲル成分が残ります。このゲル成分は市販されているかんてんと同じ成分で、市販品はさらに乾燥させてあります。

 かんてんは、カリウム、ヨードなどのミネラル成分を含みます。かんてんの材料であるてんぐさが海草だけに、野菜と同じようにビタミンも含んでおり、健康維持に効果がある※2ようです。


ゼリーの型(大)2個分の基本的な材料

乾燥した天草 50g 熱湯 2リットル 酢 大さじ3

Let’s start!

作り方  
【てんぐさ】

 てんぐさは天日で干しているので、紫外線で脱色されてうす茶色をしています。

【水洗い】

 ほこりやてんぐさについている貝などを水洗いして除きます。

【煮る】

 沸騰した湯にてんぐさを入れて、後は沸騰しないように弱火で約30分くらい煮ます

 酢を入れて、更に30分煮ます
【濾過】

 3があついうちにまず、ザルでてんぐさを取り除きます。

【濾して固める】

 さらに、さらし布で濾して不純物を除き、あら熱をとれば、ところてんのできあがりです。磯の香り(臭い?)をとって「かんてん」にしたい場合はこちらをどうぞ。

  【フルーツかんてん】

 新鮮なフルーツを入れて、固めれば、こどもに人気のフルーツゼリー、いえ、フルーツかんてんです。ちょっと海の香りが漂うかんてんですね。(かんてん400cc、フルーツ缶詰1缶全て(フルーツ300g、シロップ100cc)、砂糖100g、いちご8個)

ここでの「こつ」

※1 【「かんてん」にしたい場合はこちら】
 一度冷蔵庫で凍らせてから解凍させると、水分が抜けてゲル成分が残ります。これを乾燥させればかんてんのできあがりです。使う前に一度洗えば、磯の香りはずいぶんと消えてよりかんてんらしくなるはずです。あとはお湯で煮溶かして使うのは市販品のかんてんと同じで、冷蔵庫に入れて固めます。  
謝辞) 鷹村さんに教わりました。ありがとうございます。

※2 【健康維持に効果がある】
 NHKのためしてガッテン(2005年2月16日放送)によると寒天は 「糖やコレステロールの吸収が阻害され、血糖値の上昇が緩やかになったり、余分なコレステロールを体外に排出してくれる」という作用をもつようです。
 他にも保湿効果があるため、ご飯3合を炊飯するときに寒天を4g入れるだけで、新米のような冷めてもおいしいご飯になったり、うまさのカプセル効果により、トマトジュース500ccに寒天を8g入れたトマト寒天を作れば、噛んだときにトマトのうまみとジューシーさを味わえるということです。

※3 【心太】
 これ、なんて読むかわかりますか?ところてん、と読むんです。

参考文献)HAMANET 房州ちくら漁業協同組合 http://www.hamanet.jafic.or.jp/shohin/c_tengusa.html
 〒
295-0025 千葉県安房郡千倉町1052-6
  TEL 0470-40-1111
  FAX 0470-43-1470
  E-mail chikura8@awa.or.jp


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たっぷり食べたい「いくらの醤油漬け」

 北海道に行ったら、いくら丼を食べましょう。ウニ丼も食べたいな…。というぐあいに北海道にはおいしいメニューがいっぱいです。でも近くのスーパーにもおいしそうな食材はたくさんあります。こりゃいっちょ生筋子を買って、北海道の友達にいくらの醤油漬けの作り方を聞かなきゃ…。と、早帰りの水曜日にスーパーに寄って生筋子を買ってきました。


4人分の基本的な材料

生筋子 500g しょう油 50cc 日本酒 50cc
みりんもしくはだし汁 お好みに応じて最大25cc
※参考情報
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・みりんを手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【準備】

 お湯を温度計で計りながら40度〜50度弱(手をつっこむと「あちち」くらい)まで温め、生筋子※1を湯に入れます。いくらは70度まで煮えることはありませんので、やけどしない範囲の温度でやりましょう。

【もみほぐす】

 生筋子を湯の中でもみほぐします。くれぐれもやけどには注意してくださいね。

【残ったかす】

 新しい「焼き網」があれば、その上にいくらをおいて、しごくと、いくらはすぐに分離できます。焼き網がなくても生筋子を湯の中でもんでいくと、最後に写真のような「かす」と「いくら」に分けられます。(かすは捨てます。)

【かすを流す】

 湯を捨て、きれいな水を何度か入れ替え、浮いてきたかすを洗い流します。

【醤油漬け】

 かすはいくらから剥がれると際限なく取れてくるので、ある程度流せたらザルで水を十分に切ります。しょう油と日本酒、お好みに応じてみりんやだし汁を加え、一晩漬けたらできあがりです。

 ごはんに乗っけて、いくら丼を堪能しましょう!! お椀の周囲から錦糸卵、切りのり、大葉の刻んだものという順でご飯にのせ、その上にイクラをおき、中央に大根 おろしをひとつまみのせます。仕上げに切りのりを振りかければ豪勢なイクラ丼のできあがりです。

ここでのこつ

※1 【生筋子
 ここで使うのは”筋子”ではありません。”生筋子”、生、ナマ、なまでーす、 というコメントをもらいました。ありがとうございます > 柿ピーさん

※2 【イクラの話題】
 次の5点は北海道に在住しておられるrikaさんから教えてもらったコメントです。 ありがとうございます。 > rikaさん

1. イクラをばらすとき、温水を使うなら、塩水を温めたものを
   できあがったイクラの食感が、「固すぎる」と思われる方は、生筋子を扱う際、最初から最後まで、3%内外の塩分濃度にさらした方がよろしいようです。 温水(淡水)でばらした方が「歯ごたえが出てよろしい」と感じる方なら 、あえて塩水を使う必要はありません。
   
2. イクラの味付けには、しょうゆ、酒、に加えてぜひ、だし汁を!
   イクラの重さに対し、酒15%、しょうゆ7%、だし汁7%、を目安に、ひ と晩漬け込むと市販の味つけイクラよりも塩味に丸みのある、おいしいイクラができあがります。
   
3. イクラ保存には冷凍を
   バラした状態のイクラを冷凍し、後に味付けしても、味付けした後に冷凍しても、どちらも風味を損ないません。ただし、バラす前の生筋子を冷凍するのは×です。冷凍する際は、ジッパー式ポリ袋(冷凍用)などを使い、空気の混入を極力排除すると、比較的長い期間の冷凍に耐えるようです。
 2000年は、サケ産地の北海道といえども、生筋子の値段が例年より2〜3割高で推移しています。こんな年は、本来であれば、生筋子が安かった年にバラして冷凍しておいたイ クラを味付けして使うのが主婦の知恵というものなのでしょう。今さら、遅いのですが。
   
4. イクラのバラし方にはいろいろある
   温水を使う際には、温度は40〜70度の範囲であれば、イクラ粒が煮えることはありません。(実験済み)冷たい水を使うやり方は、3%程度の塩水に生筋子を入れてもむやり方と 、3%程度の塩水をボウルに張り、上に魚焼きの網を載せて、魚焼きの網の上に生筋子をのせ、両手で円を描くように生筋子を押してやると、バラけたイクラだけがボウルに落ちます。これを塩水で2、3度洗って味付けをすると、非常に柔らかくおいしいイクラができあがります。
   
5. イクラご飯のお供
   錦糸卵、切りのり、は当然ですが、漬け込みすぎて味が濃いかなと感じたときは、大葉の刻んだのをご飯にのせ、その上にイクラを好きなだけ、さらに中央に大根おろしをひとつまみのせて、その上から切りのりをかけると、材料が安い割りに豪勢なイク ラ丼になります。イクラを漬け込む際には、ショウガを刻んで加える地方もあるようです。 これだと、臭みがとれるといいますが、北海道で手に入る生筋子は、もともと臭みがほとんどありませんからrikaさんはやったことがないそうです。

※3 【しょう油と日本酒
 お子さま向けの味付けにするために…
 3つめはこのホームページ常連のこだわりやさんからのアドバイスです。 ありがとうございます。 > こだわりやさん
 漬け液はかなりのアルコール度数があるので、お子さんにはお酒の味になじめないことがあるようです。 こんなときには漬け液を鍋に入れてゆっくりと加熱しアルコールを飛ばして冷やしてから漬け込みます。 (急いでアルコールを飛ばすと、お酒に含まれるうまみが崩れます)。こうすると味も柔らかく仕上がり ます。ただし長期保存には向かなくなりますので数日で食べきるか冷凍保存をしてください。他に、お子 さま向けには味醂を醤油の半量ほど混ぜたり、スダチやユズ等の柑橘類の輪切りを一緒に漬け込むという 方法もあります。 


ぽりぽり「醤油漬けニンニク」

 酒のあてにぽりぽりニンニクの醤油漬けです。調理の味付けにつかってもいいんでねぇの? あっ、焼き肉するときにレタスに巻いた肉といっしょに食べるとうまいよ、これ!

 とまぁ、このまま食べてもおいしいですし、ニンニクを漬けた醤油やオイルを調理に使うだけでもいい香りがします。いろんな楽しみ方ができるわけですね。あと、あんまり一度に沢山食べるとニンニクげっぷがでるので注意しましょう。(く、臭い!!) 食べ過ぎは身体にも良くないとの話も聞きますし…。だけど、翌日まではあんまり臭さが残んないんだよねーぇ。不思議だけど…。


にんにくの醤油漬けの基本的な材料

にんにく300g 醤油 漬け容器にひたひた
※参考情報
  ・醤油を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【ニンニクの皮をむく】

 にんにくの根元を包丁で切り落とし、皮をむきます。

 ひたすら、ひたすら…。
【湯通し】

 湯を沸騰させ、皮をむいたにんにくをざっと入れます。

【水切り】

 にんにくを入れたあとは、手早くざるにあけてよく水をきります。にんにくは湯通しするだけで、煮込みません。

【水分のふき取り】

 水をきって、清潔なタオルでにんにくの水分をふき取ります。

【漬け込み】

 漬け込み容器に入れ、ひたひたになるまで醤油を注ぎます。

【熟成】

 1ヶ月くらいでしょう油漬けニンニクのできあがりです。


おまけ にんにくのオイル漬けの基本的な材料

にんにく300g 塩 小さじ1/2
オリーブオイル/サラダ油 漬け容器にひたひた

Let’s start!

作り方  
【水分のふき取り】

 にんにくの皮をむき、湯通しして、ざるにあけるまで(手順1〜4)は、醤油漬けと同じです。このあとにんにくの水分を清潔なタオルでふき取ります。

【漬け込み】

 漬け込み容器に容器の1/4程度の油と塩を入れ、混ぜ合わせます。

10 【熟成】

 水分をふき取ったにんにくをいれます。数日後〜1ヶ月くらいまでが食べ頃です。

ここでの「こつ」

※1 【うーん】
 うーん、ないですーぅ。ひたすらニンニクの皮を剥いて、漬け込むだけ…。おっと、ゲストからの質問がありました。  
初夏には新にんにくがでまわるようです。この新にんにくを用意されているかたは、 にんにくの皮を剥いた後に、一度乾かす方が、腐敗を防ぐことができるようです。

※2 【にんにくが青緑色になる】
 にんにくの醤油漬けを作ったときに、にんにくが青緑色になったというご質問を受けたことがあり、調べてみました。

 醤油漬けそのものの回答ではありませんが、酢漬けの場合だと、次のような公的機関( 兵庫県 消費生活室)の見解があります。

質問 回答
にんにくの皮をむいて酢に漬けたところ数時間で青緑になった。食べても安全か。 県立農林水産技術総合センター農林加工部に問い合わせ、安全であると確認を取り答えた。にんにく成分アルキルサルファイドと酸により反応し、青緑となる。

 同様の回答が新宿区健康部衛生課にも記述されています。

相談内容 調査結果
にんにくの酢づけ」を作ろうとビンににんにくと酢を入れて置いた。翌日、白いはずのにんにくが下の方から緑色に変色し、1週間後には酢まで緑色になってしまった。なぜにんにくが緑色に変色していたのか教えて欲しい。 にんにくが酢につけられて酸性になると、にんにくのにおい成分であり、辛味成分でもあるアルキルサルファイド化合物がゆっくり分解していき、にんにく自身に含まれている鉄分と反応して緑色になることがあります。

 いろいろと見てみると、新にんにくを使った場合には青緑色になることが多く、ひねになると青緑色に変色することは少なくなるようです。 2007.3.5追記

※3 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。


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天日でうまみが増大「あじのみりん干し」

 干物シリーズの第一弾は、海の海産物コーナーの代表選手「あじの干物」です。海の海産物コーナーに行くと必ず見かけますし、民宿などに泊まると、あじの干物、生卵、のりといったところが定番で出てきますね。ではそんな朝食の一品を作ってみましょう。


あじのみりん干し 4匹分の基本的な材料
あじの干物は、違いだけを下に書いています)

あじ 4匹 みりん 70cc 醤油 50cc
砂糖 大さじ1.5 白ゴマ 少々  
※参考情報
  ・みりんを手作りするレシピはこちら
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【あじの開き】

 あじの腹に包丁をさし込み、尾に向かって切り込みを入れます。

 えらから包丁を入れてえらの根元を切り、えらを切り取ります。またあごの下あたりに包丁を入れ、ばりばりと頭を切り開きます。お好みによって頭は切り離しても構いません。
 中骨にそって包丁を入れて開きにします。包丁は身に対して滑るように動かし、骨に沿わせる感じで、何度かに分けて切っていくと無駄な身を骨に残さずにきれいに切ることができます。
【塩水で洗う】

 あじのうま味が逃げていかないように、3%食塩水(海水相当)を作り、きれいに洗います。3%食塩水は、200ccの水に対して分量外の6gの塩を溶かせば作れます。まぁ、水でさっと洗ってもいいです。

【漬け込み液に漬ける】

 みりん、醤油、砂糖を合わせ、あじをこの漬け込み液に漬け込みます。

 クッキングペーパをかぶせておくと表面の乾燥を防ぐことができます。この状態で1〜2時間漬けておきます。
【天日干しにする】

 余分な漬け込み液をペーパータオルなどでふき取り、白ゴマをふりかけます。半日〜1日天日に干せばできあがりです。はじめは皮を下にして干し、次に皮を上にして干します。みりん干しは焦げやすいので、焼くときには強火にしすぎないように注意しましょう。

ここでのこつ

※1 【腹に包丁をさし込み
 腹に包丁を入れるのを腹開き、背中に包丁を入れるのを背開きといいますが、あじは腹開きが多いようです。また細長いさんまなどは背開きにした方が見栄えがいいようです。 個人の感覚によるものが大きいところですが…  (^_^;)

※2 【あじの干物
 あじの干物の場合は、上記項番5.と6.の代わりに、次を行います。

作り方  
【あじの干物】

 水400ccに対して塩30g〜40gを溶かした塩水を作り、20分ほど漬け込みます。

 


酒粕のうまみを凝縮「粕漬け」

 みりんを醸造して、できた酒粕をゴミ箱にポイしようとしたときに、横から「もったいない!」の一声。家内曰く。「粕漬け作ってよ」 ほうほう、そういう手があったか。みりん醸造にばかり気をとられていて、新鮮で味わい深い酒粕を捨ててしまうところでした。 (^_^;)


粕漬け 4切れ分の基本的な材料

※1 や銀むつ、たら、さわらなど 4切れ 塩 魚の2%  
酒粕(平たい板状のもの) 300g みりん 50cc 酒 50cc
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・みりんを手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【下漬け】

 魚の分量の2%(魚100gに対して2g)の塩を振りかけ、ラップで覆い冷蔵庫に入れて、2〜3時間置いておきます。

【水分をふき取る】

 キッチンペーパーで余分な水分をふき取ります。 

【酒粕をゆるめる】

 酒粕に酒を入れてしばらくふやかし、やわらかくなったらもみ込み、みりんを加えます。なかなか混ざり合わないようなら、すり鉢ですり粉木を使ってすりつぶします。できあがりは味噌よりもなめらかになるようにします。

 酒粕をまぶします。写真はいっしょに混ぜ込んでいますが、まず酒粕の半量を薄く敷いてガーゼに挟んだ魚を置き、上から残りの酒粕をのせる方法の方が、仕上がったときに酒粕が魚に付着しなくていいですね。 じゃその写真撮れって (^_^;)
【本漬け】

 この状態で3〜4日間、冷蔵庫にいれておきます。

 酒粕をおおざっぱに取り除き ※2、さっと水洗いします。粕が付着しているのが気にならないようであれば水洗いもしない方がうまい ※3 です。ガーゼでくるんで酒粕に漬けていたときには、水洗いしません。
【できあがり】

 魚焼き器で焼いて、できあがりです。ほろほろにできあがれば、抜群のうまさです。

ここでのこつ

※1 【
 鮭のカマを粕漬けにすると、Very Goodという話題がありました。一度作ってみたいです。

※2 酒粕をおおざっぱに取り除き
 漬け終わった酒粕は、2〜3回なら続けて使用できます。

※3 【水洗いもしない方がうまい
 水で洗うのがお手軽ですが、うま味を逃がしたくなければ、洗わないか、日本酒で洗うという手があります。粕漬け専門店でも、水で洗うか洗わないかは、いろいろあるようで、一概に決まったやり方というものはありません。ただ酒粕が身についていると焦げやすいので注意が必要です。

※4 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。


高貴な香りが拡がる「わさび漬け」

 わさびの学名は「Wasabia Japonica(ワサビア ジャポニカ)」といい、ツンとくる辛み成分は大根に含まれる辛み成分と同じからし油です。このカラシ油には殺菌性があることを1882年にコッホらが発見し、黄色ブドウ球菌や腸炎ビブリオ、病原性大腸菌O157などに対する抗菌性があることもわかっているとのことです。

 まぁそんな難しい話はさておき、寿司やそば、お茶漬けにはわさびは欠かせません。鮫皮おろしですり下ろしたわさびを使ったにぎり寿司やそばはとってもうまいです。辛みだけでなく、わさびの香りが楽しめるのです。そんなわさびを今回は漬け物で食べてみることにしました。


わさび漬けの基本的な材料

わさび(葉、茎、根) 100g 板状の酒粕 100g 塩 小さじ1/3
砂糖 大さじ1 みりん 30cc 酒 30cc
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・みりんを手作りするレシピはこちら

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作り方  
【わさびの準備】

 わさびを水洗いし、泥などの汚れを落としておきます。また葉の付け根を洗う場合には、葉の根元をつまみ、下方向に折って洗います。わさびはこの葉の根元が一番おいしい部分ですので、切り落として捨てるなぞ、もってのほか!! です…。

【あくぬき】

 葉や茎、根を3〜5ミリ角くらいに、手早くみじん切りにします。みじん切りするときに皮は特にむきませんが、気になるようでしたら黒っぽくなっている部分をそぎ落とすようにします。

 みじん切りにしたわさびに3%くらいの量の塩をふりかけて揉み、サランラップに包んでから、さらに密閉容器にいれて一晩置きます。また、酒粕はポリ袋などに包んで常温にだしておき、やわらかくしておきます。
【翌日 酒粕の準備】

 板状の酒粕をできるだけ細切れにします。ここで手を抜くと酒やみりんとあわせるときになめらかにするのに苦労します。

【酒粕の調味】

 酒とみりん、砂糖、塩をあわせます。

 酒粕がなめらかになるまで練ります。なめらかにするために、フォークなどですりつぶすように混ぜ合わせます。ちょっと力がいる作業ですね。すり鉢にいれてすり粉木でつぶした方がいいかも…。
 わさびをさらし布などに包んで、あくを含んだ水分をギュッと絞り出します。
【わさびを酒粕と混ぜ合わす】

 わさびと酒粕を混ぜ合わせ、密閉容器にいれて1昼夜寝かせます。

【できあがり】

 わさび漬けのできあがりです。少量の醤油をかけて、あつあつご飯でいただくと、もう最高ッス!! 保存は、チルドなどの低温で冷蔵し、数日で食べきるようにします。

ここでのこつ

※1 【手早く
 わさびの辛みは東京ガスさんのサイトによると「わさび独特の辛みの正体は硫黄を含んだカラシ油で、からしや大根の辛みと同じ仲間です。この成分はそのままでは辛くないのですが、切ったりすりおろしたりして細胞が壊れた時に化学反応を起こして、初めて辛くなります。」とあります。このカラシ油は揮発性ですので、もたもたしていると飛んで逃げてしまいます。下ごしらえは手早くしましょう。

※2 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

参考文献

東京ガス:食の情報/食の生活110番Q&A/わさび漬けの作り方
 
http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/recipe/257.html


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コクがばっちり「豚みそ漬け」

 みそ漬け、粕漬けはこどもにも人気のある食材です。魚も肉もいつもとはひと味違う風味を放ち、食感まで変わったように思えます。会話がはずんで、食事が楽しくなるおかげでしょうか。 ヾ(@^▽^@


豚のみそ漬け4枚分の基本的な材料

豚肩ロースやロース肉 100g×4枚 味噌 400g 砂糖 80g
みりん 大さじ3 日本酒 大さじ1 生姜 大さじ1/2
※参考情報
  ・味噌を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・みりんを手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【みそ床の調味】

 生姜をすり下ろし、砂糖、みりん、日本酒とともにみそに加えます。

【容器への味噌敷き込み】

 容器にみその半量を入れ、平らにならします。みそはやわらかくなっているので、容器の周囲をトントンとたたくと均一に拡げることができます。

【肉を味噌でサンドイッチ】

 並べた豚肉を湿らせたさらし布ではさみ、これを拡げたみその上におきます。次にさらし布の上に、残りのみそを置きます。

【味噌をならす】

 みその表面を平らにならします。

【漬け込み】

 みその表面はサランラップで覆い、冷蔵庫で一日寝させます。

【漬け上がり】

 漬け上がった豚肉は、透明感を帯び、いかにもうまそう! (*^▽^*)/

【できあがり】

 フライパンでじっくり焼きました。みそがしみ込んでいるので、焦げやすいので注意が必要です。

ここでのこつ

※1 冷蔵庫で一日寝させます
 長く寝させるほど味がしみ込むような気がしますが、実際には、うま味を含んだ豚肉の水分が抜け、カスカスの肉になってしまいます。一日後くらいが適度な味になります。

※2 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。


からすみ風味でまろやかな「卵のみそ漬け」

 いや、まったく驚きのみそ漬けを一種。卵黄のみそ漬けです。うまい味噌を使えば、味噌の風味を吸い込んだまったりとした卵が味わえます。日本酒のお供にどうぞ。


卵黄2個分の基本的な材料

生卵 2個 日本酒 大さじ2分の1
味噌 50g 砂糖  大さじ2分の1
※参考情報
  ・味噌を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【みそ床の準備】

味噌、砂糖、日本酒をよく混ぜ合わせておきます。

味噌を漬け込み用の容器に入れ、水で洗って硬く絞ったガーゼを上にかぶせます。
卵の殻をきれいに洗い、卵の殻を押しつけて 「へこみ」 を作っておきます。
【卵黄を漬け込む】

卵を割って、卵黄だけを取り出し、へこませた穴に卵黄を置きます。ラップなどでふたをして冷蔵庫で保存します。

【天地返し】

2日ほどすると、卵黄が固まってきます。スプーンですくい、上下をひっくり返します。

【できあがり】

さらに3〜4日ほどで卵黄のみそ漬けのできあがりです。薄切りにして酒の肴としていただきましょう。冷蔵庫なら密閉容器に入れて10日ほど保存することができます。

ここでのこつ

※1 【日本酒
 味噌がからいときなどは、味醂におきかえたりして、好みで調整します。

※2 【漬け込み用の容器
 容器は底が狭く、上に広がっている容器の方がみそ床の味噌が少なくてすみます。

※3 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。


フルーツたっぷり「やまもも酒」

 県や市町村の花になっている「やまもも」は、梅雨のころに実をつけます。実は甘酸っぱく、こどもも喜んで食べました。桑の実ジャムに続いてこの「やまもも」酒を仕込んでみました。3ヶ月後においしいお酒が楽しめることを想像しながら…。


やまもも酒(1升)の基本的な材料

やまもも 1Kg 焼酎またはブランデー 1.8リットル 砂糖 0〜250g
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

やまもも酒を保存するための瓶

Let’s start!

作り方  
私がすんでいる神奈川県にも、やまももは道路沿いや公園、そして山の植樹として、あちらこちらに植えられています
枝を引っ張って実を取っていると、はるか上から落下してきた実が衣服に当たり、真っ赤になってしまいます。そこで右図のように傘を上に向けて広げると、衣服が汚れないだけでなく、無駄無く拾うことができ、実も傷つけずにすみます
持ち帰った「やまもも」はきれいに水で洗い、きれいなタオルの上に広げて、水分を拭き取りながら、痛んだものを取り除きます
ひととおり選別を終えた「やまもも」たちです
お酒に好みに応じて砂糖を加え、3ヶ月ほど寝かせば「やまもも酒」のできあがりです。うーん楽しみ

 

ここでの「こつ」

※1 【やまもも
 やまももは、関東(神奈川、千葉)では6月の梅雨入りのころ(だっけ??)に、実をつけているのを見かけます。街路樹として結構メジャーみたいで、その時期に実をつけている木を気にかけながら見渡してみると、あちこちに、たわわに実をつけたやまももを目にすることができます。  桑の実は山で見かけることが多かったのですが、やまももは街で街路樹や公園の植樹としてみかけることの方が多いようです。

※2 【傘を上に向けて広げる】
 桑の実も同じですが、やまももを収穫するのは大変でした。特にはるか上から落ちてきたやまももが服に当たると真っ赤になってしまいます。そこで傘を広げてとったのですが、なかなか楽チンでした。傘は手のひらに比べて半径も大きく、傘の下に入れば服も汚れることなく、それでいて手のひらでは拾いきれずに地面に落ちてしまうものまで、しっかりと拾うことができました。一度おためしあれ。


とってもさわやか「梅ジュース」

 さわやかな味わいで大人にも子供にも大人気の梅ジュースです。炭酸で割ってサワーにしてもいいでしょう。同じ容量でくだもののジュースはいろんなレパートリーが広がります。やまももジュースはちょっとくせがありますが、これまた梅ジュースとはちがって味わい深い飲み物になります。


梅ジュース※1を作る基本的な材料

 梅(黄色く熟した実) 1Kg 砂糖 1Kg
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【下準備】
 梅ジュースの梅には、真っ青な梅よりも
幾分熟し始めた梅 ※2を用意し、梅のへたは竹串でほじって取り除き ※3ます。梅を痛めないように水洗いします。
 砂糖漬けしたときの梅汁の出を良くするために、写真のように
皮を剥く方法 ※4をお勧めします。皮を剥くときには、皮を剥く部分と剥かない部分が交互になるようにらせん状に剥きます。竹串で穴をあける方法もありますが、どちらかというと梅汁を効率よく取れるのは皮を剥く方法のようです。
【砂糖漬け】
 梅と砂糖が交互になるように瓶詰めします。
 砂糖が多いように感じますが、梅の皮を剥く方法だと2日後には写真のような状態になります。竹串で穴をあける方法では1週間ほどかかります。砂糖が底に沈殿してきたら、ビンごとゆすって砂糖が溶けるようにします。
【果実の取り出し】
 10日〜2週間ほどでおいしい梅ジュースができあがります。このころ梅から水分が出て、十分にしぼんでいるので、再び梅の実が水分を吸ってしまわないうちに実を取り出します。
シロップは冷蔵保存 ※5するか、80度程度まで加熱して保存します。
 取り出した実はタネを取り除き、加熱殺菌してジャムにしておきましょう。
 写真左手前が梅ジュース、右側が淡いピンク色がきれいなやまももジュースです。やまももジュースはやまももを洗って砂糖漬けにするだけです。皮を剥いたりしなくても構わない分、作るのは簡単でした。かき氷のシロップとして使ったり、冷水、炭酸水で割ったり、またお好みによって、焼酎やレモンを加える ※6などいろいろな楽しみ方があります。

ここでの「こつ」

※1 【梅ジュース】
 
疲れを回復するための代表的な栄養素として、ビタミンB1、アリシン、クエン酸の3つがあります。まずビタミンB1は、糖質を分解するために必要なビタミンで豚肉やうなぎ、ぬか漬けに多く含まれています。このビタミンB1が不足すると疲れのもとになる乳酸を糖質の分解の過程で生成してしまいます。アリシンはビタミンB1の吸収を助ける働きがあり、ニンンク、ネギ、ニラなどに多く含まれます。最後にクエン酸は、ノーベル賞を受賞したイギリスのクレブス博士が、食物から取り込んだ栄養素をクエン酸サイクルとして円滑に循環させる働きがあると説明しており、梅やかんきつ類、酢に多く含まれています。

※2 【幾分熟し始めた梅
 熟しすぎている梅では、皮を剥くのがたいへんになりますから、そこそこ熟しているものを選ぶと作業が楽になります。

※3 【梅のへたは竹串でほじって取り除き】
 梅のへたをとることでアクを少なくし、砂糖漬けするときの漬かりを良くします。

※4 【皮を剥く方法】
 梅の実は竹串で穴をあけるよりも、剥く方法をお勧めします。梅の水分がみるみるうちに出てきて、たっぷりのジュースを作ることができます。

※5 【シロップは冷蔵保存
 
梅ジュースの保存は、冷蔵庫に入れて酵母菌の働きを低下させる方法と、加熱して酵母菌の働きを止める方法があります。どちらにしても再度発酵する可能性があるため、完全密封することは避け、炭酸ガスが発生した場合に備えて、ガス抜きができる容器に保存します。
 もし酵母菌による発酵がはじまると泡がでてきます。 泡の成分は二酸化炭素で、同時にアルコールが生成されています。 ワインを作るのと同じ働きが梅ジュースの中で起こっているわけです。 酵母菌自体は味噌や醤油で利用しているような有用な菌であり、通常このようになった梅ジュースでも飲むことができます。(ちょっとでも変だなと思うようなフシがあったら、飲用するのはやめてください。)
 また、カビが生えていないかどうかはチェックしてください。 カビが生えていると残念ですが捨てることになります。 見分け方としては、目で見る以外に、カビが生えていると嫌な臭いがしますが、酵母菌ではアルコールのさわやかな香りがするはずです。

※6 【お好みによって、焼酎やレモンを加える
 レモンを加えるとおいしいという書き込みをもらい試してみましたが、とってもイケました。焼酎もGOODです。私のお気に入りは、本格焼酎「白岳しろ」 アルコール度数25度 720ml入り です。

※7 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

 本格焼酎「白岳しろ」 のお問合先:
 合資会社高橋酒造本店 http://www.hakutake.co.jp/ 熊本県球磨郡多良木町大字奥野813


ヨーグルト菌で発酵「カルピス風乳酸菌飲料」

 子供の頃のジュースと言えば、カルピスっ!! と言えるくらいなじみの深い飲料です。カルピスは商品名ですので、本来は乳酸菌飲料というべきでしょうか? まぁ、インラインスケートのことをローラーブレードと呼ぶようなもんですね。

 カルピスを飲むと、のどの奥にざらざらしたものがついてしまう、それがカルピスの欠点でしたが、最近のカルピスにはこのざらざら感がなくなっています。このざらざら感の正体が牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)であることを、今回はじめて知りました。うーん、料理もまだまだ奥が深いぞ。


カルピスを作る基本的な材料

 スキムミルク 60g   水 500cc 
 ブルガリアヨーグルト スプーン1杯   砂糖 500g 
 イースト 小さじ4分の1   レモン 1/2個
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【スキムミルクを溶かす】

 80度の湯にスキムミルクを入れて、40度まで冷まします。

【ヨーグルト菌を添加】

 保温水筒はあらかじめ十分な熱湯を入れて殺菌しておきます。ヨーグルト菌を茶こしで濾しながら添加 ※1して、保温水筒にいれて発酵させます。保温水筒の蓋はここではぴっちりと閉めることができます。

【カードの粉砕】

 12時間発酵させると、牛乳中に含まれるタンパク質(カゼイン) ※2が乳酸菌の凝固作用で粘性を帯びてきます。乳酸菌で発酵させてできたエキスは酸乳 ※3と呼ばれ、粘性で固まったものをカード ※4と呼びます。このカードを細かく砕くために、殺菌した茶こしで濾します。

【砂糖を添加】

 砂糖100gを加え、小さじ4分の1のイーストを加えて混ぜ、大きめの保温水筒でさらに二次発酵させます。じっくりと発酵させたいので、温度は30度くらいまで下がっている方が良いようです。

【発酵器】

 イーストは酸素があるときには酸素呼吸をして増殖しますが、酸素が不足するとアルコール発酵に切り替わり炭酸ガスが発生するため、保温水筒のふたはきっちりと閉めてはいけません。必ず中の炭酸ガスが逃げられるようにフワッと閉めておきます。また、保温水筒からあふれ出てくることがよくあるので、保温水筒には受け皿を敷いておきます

【加熱殺菌】

 12時間後、鍋に移し替えて残りの砂糖全量(400g)を加え、湯煎にして80度で10〜20分間加熱殺菌 ※5します。加熱すると酵母菌の働きで生成されていた炭酸ガスがブクブクとでてきて、液体の色も白色から半透明の乳液に変わります。

【容器への充填】

 加熱殺菌を終えたら、氷水を張った鍋に鍋ごと入れて急激に冷まし、十分に冷めたらペットボトルなどの容器に詰め、レモンを絞り入れます。

【飲用】

 5倍に希釈すれば酸味のある乳酸飲料 ※6として飲むことができます ※7。カルピス(株)さんのオリジナルとはひと味違ったもの ※8になっていますが、結構イケます。

ここでの「こつ」

※1 【ヨーグルト菌を茶こしで濾しながら添加
 
ヨーグルト菌をできるだけ均一にスキムミルクに溶かすために茶こしで濾します。茶こしの下半分をスキムミルクに浸けながら溶かすようにするときれいに溶け、できあがりのヨーグルトを均質にすることができます。またヨーグルトに含まれる乳酸菌は、条件的嫌気性細菌であり、酸素があってもなくても大丈夫な細菌です。乳酸菌が乳酸発酵をはじめると、pH2.0くらいの強酸性となるので、他の雑菌を滅菌することができます。このように酸性にすることと、滅菌できることが乳酸菌の特徴です。また酵母菌のようにアルコール発酵するわけではないので、炭酸ガスの生成もなく、ポットの蓋は閉じることができます。

※2 【タンパク質(カゼイン)
 乳酸菌の発酵作用では、牛乳のタンパク質(カゼイン)は、分解されアミノ酸を生成します。このアミノ酸が3つ結合した状態の「ラクトトリペプチド」は、血圧を下げる効果があるそうです(カルピス株式会社)。

※3 【酸乳
 カルピス株式会社が販売している「カルピス」では、カルピス菌(乳酸菌と酵母の共生体)の乳酸発酵によりカルピス酸乳が生成されているということです。このカルピス酸乳には、
 1.寿命延命
 2.
抗腫瘍・免疫賦活
 3.血圧降下
 4.疲労回復・ストレス低減
 5.学習・記憶能力の向上
などの効果があると説明されていました。

※4 【粘性で固まったものをカード
 スキムミルクで作ったヨーグルトは、プリプリとしていて、寒天で固めたようなヨーグルトになります。自家製ヨーグルトを固いめにしたいときはスキムミルクを加えるといいんですね。

※5 【加熱殺菌
 乳酸菌を加熱殺菌するのは、保存時にも発酵が進行しすぎて、変質してしまうことを防ぐためです。乳酸菌は加熱殺菌せずに飲用しても、そのほとんどが胃酸の影響で死滅してしまうため、加熱殺菌をしてもしなくても腸まで届くことはないわけです。といっても、乳酸菌が生成したラクトトリペプチドなどの有効成分や乳酸菌の菌体は残っているため、効用はあるそうです。

※6 【酸味のある乳酸飲料
 乳酸飲料の酸味は、牛乳(スキムミルク)の糖類を分解するときに生成される「乳酸」の味わいです。ある文献には、香料としてバニラエッセンスを加えると記述されていましたので、1滴加えたものも作りましたが、子供には非常に不評でした。 (>_<)ヽ

※7 【飲むことができます
 
カルピスを昔から飲んでいた方には、口の中に固形物が残る感触を思い出されることでしょう。これは牛乳の中のタンパク質(カゼイン)が沈殿したものであり、牛乳を原料としていることの証拠でもあります。

※8 【ひと味違ったもの
 カルピス株式会社さんのカルピスでは、各種の乳酸菌や酵母菌が調合された「カルピス菌」というものが使われており、独特の風味をもっています。ここは企業秘密というところですね。 (^_^;)

※9 【砂糖
 ゲストのはるかさんより、加える砂糖についてコメントをもらいました。
 砂糖にはいろんな種類のものがありますが、パウダーシュガーを使うと溶けやすくて甘さがまろやかなになるそうです。そういえば和菓子の勉強をしたときに、砂糖には甘みを感じるものや、とけやすいもの、舌触りなどいろんな種類の砂糖があって、用途に応じて使い分けが必要だってことでした。 (ありがとう>はるかさん)

※10 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

参考文献)

 インターネット医療と健康よろず相談室さん の(腎臓内科編 第5話)カルピスを飲むと血圧が下がる 


健康を維持するL.カゼイ シロタ株の「ヤクルト風乳酸菌飲料」

 京都の祇園祭りで放下鉾がたつ界隈にじぃちゃんの家がありました。当時呉服屋をしていたのですが、そこへ行くと必ずばぁちゃんはヤクルトを飲ましてくれました。甘い味がする飲み物は、なかなか我が家では飲む機会がなかったもんですから、このときに飲んだヤクルトのなんとおいしかったことか。今でもヤクルトを飲むと、そのときのうれしさを思い出します。

 最近は同じ系統の味がしてコストパフォーマンスの高いローリーエースを飲むことが多かったわけですが、ヤクルトを作ってみては?というお話もあり、また昔の想い出が多いということもあることからヤクルトを原材料にして作ってみることにしました。 ということで久々にヤクルトを買い、味と成分を確かめ、ヤクルトさんのホームページを見て工程のヒントを得て乳酸菌飲料として作ってみました。


ヤクルト風乳酸菌飲料を作る基本的な材料

 スキムミルク 60g  砂糖 20g
 ヤクルト 1本(65cc) 水 りんご果汁との合計で500cc
 りんご 中ぐらいのもの半分(なければ砂糖を10g追加)
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【保温水筒の熱湯消毒】

 保温水筒には、あらかじめ十分な量の熱湯を入れておき、消毒しておきます。

【りんごをすり下ろす】

 りんごをすり下ろして、さらしの布などで絞り、リンゴ果汁にします。りんごがない場合は砂糖を10g追加します。

【スキムミルクと砂糖を混合する】

 スキムミルクに砂糖を加えて、十分に混ぜ合わせます。こうしておくとスキムミルクに水を加えたときに砂糖が溶け、スキムミルクがかたまりになってしまうのを防ぐ効果があります。

【沸騰させる】

 リンゴ果汁を計量カップに入れ、水を加えて合計500ccにします。これをスキムミルクと砂糖を混ぜ合わせたものに注ぎ溶かします。中火で加熱し、沸騰させます。沸騰後、弱火にして殺菌のため5〜10分間沸点を維持します

【急冷します】

 沸騰後、水を張ったボールなどに入れて45度まで急冷します。ふたをしておくと雑菌を含んだ水しぶきなどが入る心配も少ないですね。また、ボールの下には布巾などを敷いて、斜めにすると鍋が水に浸かりやすくなります。ただひっくり返りやすくなるので注意してください。 p(^^)q

【ヤクルト菌を加える】

 L.カゼイ シロタ株を含むヤクルトを加えます。加熱殺菌して販売されているカルピスと違って、ヤクルトはヨーグルトのように菌が生きているので、お店で買ってきたヤクルトを、まるまる一本加えるだけでオッケーです。半分でも発酵できるので、半量だけ入れて、残りはそのまま飲んでもいいでしょう。 (^_^;)

【発酵】

 部屋の暖かなところで10時間発酵させます。保温水筒の蓋はぴっちりと閉めても大丈夫です。発酵完了後、冷蔵するための容器に詰め替え、冷蔵庫で冷やします。

【引用】

 コップに入れればそのまま飲むことができます。ヤクルト風乳酸菌飲料としての味がします。おいしい!

ここでの「こつ」

※1 【りんごがない場合は砂糖
 りんごの代わりに砂糖を使った場合ですと
  ・「リンゴの風味がなくなる」  というのもありますが、それはどちらかというと2次的な効果でして、
  ・「主にはヤクルト特有の肌色の発色がでにくく」 
なります。このヤクルト特有の肌色について、ヤクルトさんのホームページに次のような記述がありました。

「原料の脱脂粉乳と糖類を加熱殺菌した際、脱脂粉乳のアミノ酸と糖が反応してできる自然の色(褐変現象)なのです。化学的には、メイラード反応(アミノカルボニル反応)といわれるもので、ホットケーキやクッキーのキツネ色もこの反応によるものです。」

 つまりヤクルト特有の肌色は、微生物由来の変色ではなく、糖とアミノ酸との結合による変色なわけです。この糖とアミノ酸との反応では味わいへの変化はありません。またメイラード反応は、高温でかつアルカリ性といった条件がそろうと早く反応が進み、結果としてメラノイジン という褐色の物質ができるのですが、一般に砂糖と呼ばれている、ショ糖と果糖が結合した糖では、メイラード反応は起こりません。メイラード反応は、ブドウ糖や果糖など、砂糖が還元された糖によって起こるのです。りんごにはこれらブドウ糖や果糖が含まれており、メイラード反応を起こすことができます。
 またりんごには酸味がありますが、食品としてのphはアルカリ性です。もしかしたらメイラード反応を助けているかも… (^_^;)

 注:ヤクルトにはリンゴ果汁が含まれているという記述はありません。その代わりにブドウ糖果糖液糖という成分が記述されていました。

※2 【沸点を維持します
 うまくいけばこの工程でヤクルト特有の色に発色するメイラード反応が起こるはずなんですが…

※3 【ぴっちりと閉めても大丈夫
 
ヤクルトに含まれるL.カゼイ シロタ株は、条件的嫌気性細菌であり、酸素があってもなくても大丈夫な細菌です。この菌は酵母菌のようにアルコール発酵するわけではないので、炭酸ガスの生成もなく、ポットの蓋はぴっちりと閉めることができます。

※4 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

参考文献)

 株式会社ヤクルトさんhttp://www.yakult.co.jp/ のYakult Q&A
 佐々木直亮のホ−ムペ−ジ さん のりんごの栄養価


ちょっと変わった桜の葉の「番茶」

 お茶を作る、そんな特別のできごともやっぱり手作りできちゃいます。茶の葉を蒸気で蒸して、揉んで乾燥させる。それだけです。揉むといっても紅茶のように酵素をださせるのが目的ではないので、「力ずく」の作業もありません。茶となる葉の香りを楽しみながら、作ることができます。

 ところで緑茶も紅茶も同じ茶の葉から作ることが可能って知ってました? 紅茶の作り方はこちらにあります。


番茶を作る基本的な材料

 茶の葉 (今回は茶葉として桜の葉を使用) 

Let’s start!

作り方  
【摘採(てきさい) plucking 茶摘み】

 茶の葉が新緑の頃に葉を摘みます。今回は桜の葉を使って桜の香りがする番茶を作ってみることにしました。お茶の作り方としては、桜の葉でも茶の葉でも同じです。

【蒸す】

 葉が重なり合わない程度に少しずつ蒸し器に入れ、2分ほど蒸し窯で蒸します。均一に蒸すために、蒸している最中に、上下を返すのもひとつの方法です。蒸すことによって葉を変色させる酵素の働きを停止 ※1させ、生くさい臭いを取るのです。

【萎凋(いちょう) withering しおらせる】

 ざるに広げてあら熱を取り、扇風機にあててしおらせます。

 葉を束ねて1cm間隔くらいで刻み、汁がでるくらいの力でもみ込みます。
【炒る】

 フライパンにクッキングペーパーを広げ、弱火の遠火で葉を炒ります。今回は紅茶もいっしょに作ったのですが、紅茶では電子レンジを使用 ※2しました。どっちかというと電子レンジの方が焦がす心配も少なく、お手軽に作ることができるようでした。

【乾燥】

 葉が温まったらざるに広げ、ザバッザバッと空気を混ぜ込んで湿気をとばします。5と6を何度も繰り返して、パリパリになるまで乾燥させます。

【できあがり】

 沸騰したお湯を80度ほどに冷まして注ぎ、20〜30秒ほどほとびらせば、番茶のできあがりです。

ここでの「こつ」

※1 【酵素の働きを停止
 
本当の(桜の葉ではない本来の「お茶」という意味)茶葉にはポリフェノールオキシターゼという酵素とポリフェノールが含まれています。蒸気で蒸すとこの茶葉に含まれているポリフェノールオキシターゼというと酵素が熱変成により破壊されます。このため紅茶で起こっているような発酵が起こらず、味や香りが紅茶とは全く別物のようにできあがるわけです。もちろん葉も赤茶色に変色しません。

 蒸し時間が短い場合や、蒸しているときに葉っぱが重なっているなどして、十分に蒸せられなかった場合は、青臭みが残る場合があります。蒸すときには、葉が重なり合わないように、また、葉が全体に広がって、水蒸気の循環が妨げられないようにすると共に、葉が均一に蒸せられるように、蒸しているときに上下を返すことをお勧めします。

※2 【紅茶では電子レンジを使用
 
 1〜2分程度に分けて電子レンジで加熱することによって、酵素を破壊して発酵を停止させるとともに、乾燥させて保存性を高めます。


昔なつかしい人もいるかも…「ニッキ水」

 アップルパイや、京都名物の「おたべ」や「おふく」はおいしいのですが、これらにはシナモン(肉桂/ニッケ/ニッキ)が使われています。はちみつをぬったパンにシナモンを振りかけて焼いたシナモントーストもうまいですね。でもシナモンを苦手とする方は、たくさんおられるのではないでしょうか。かく言う私もつい最近まで、シナモンは口にすることができませんでした。でもシナモンって、慣れるとそんなに毛嫌いするほどのもんではなさそうです。何度か食べていると、このさわやかな味わいもいいもんだな、と思い始めたのです。

 とはいいながら、このシナモンを使った飲み物の「ニッキ水」を克服するのは、並大抵のことではありません。ニッキ水の特徴は、まず最初に目に飛び込む毒々しい色。そして口を近づけたときに鼻につきささるシナモンの強烈な匂い。追い打ちをかけるように口からは甘ったるい砂糖の味わいが広がり、飲み終わる頃にはのどに刺激が走る。と、こんなもんでしょうか。とてもこんなニッキ水を日常的に飲んでおられる方がいるとは思えませんが、きっとおられるんでしょうね… ヾ(@^▽^@


ニッキ水を作る基本的な材料

 スティック状のシナモン 1本(7cmくらい) 
 砂糖 20g レモン 1/4 水 300cc
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【煮る】

 鍋にシナモン、砂糖、水を入れます。

 10分〜15分ほど煮込みます。 
【レモンを絞る】

 レモンを絞り、カスをろ過してこし取ります。

 絞ったレモンのうち、小さじ1/2を入れ、鍋を火からおろします。
【瓶詰め】

 ニッキ水の空き瓶に詰めてみました。ちょっとは雰囲気がでましたが、毒々しさが足らなくて、ニッキ水の主張はあまり感じられませんでした。味わいとしては、シナモンの自然な香りがして、抵抗もほとんどなく飲めます。

【市販品】

 市販されている赤、黄、緑のニッキ水です。味を手作りのものと比較してみると、市販品は強烈なシナモンの匂いとともに、ぴりりとした刺激があり、甘ったるい味が口中に拡がりました。「タデ食う虫も好きずき」といいますから、やっぱりこの味のファンの方がおられるんでしょうね。だからこそ商品として生き残っているわけですよね。うーん、信じがたい… (^_^;)

ここでの「こつ」

※1 基本的な材料
 このニッキ水の材料に生姜とクローブが加われば、ジンジャーエールと同じになります。分量が異なるので、味わいはかなり違うものになっていますが…。ヨーロッパのジンジャーエールに対して日本のニッキ水っていうところかな。 ヽ(^。^)丿

※2 【シナモン、砂糖
 市販のニッキ水のような濃い味を好む方は、砂糖を1.5倍〜2倍に増やし、シナモンスティックだけでなく、シナモンのパウダータイプも入れた方がいいかもしれません。分量は自分で調整してもらいたい、、(^_^;)  です。


これの次 はないでしょう「ガム」

 「ガムを作るよ。」と子供にいうと、あれやこれやと手伝ってくれました。「どんなのができるのかなぁー。」と想像力を膨らませながら、さんざん期待させた挙げ句にできたガム!! けれども下の子は、ひとくち口に入れてすぐにべーっと吐き出しました。上の子も、もうしわけなさそうにしばらく噛んでいたけれど、やっぱり「おいしくない」と言ってだしてしまいました。うーん、そんなもんかな。 (^_^;)

 ガムの代わりになっているのは、小麦粉のグルテンです。グルテンは小麦粉に含まれるタンパク質であり、このタンパク質が網目状につながることでガムのような弾力性をもちます。ガムベースが不足した戦争中には、この小麦粉ガムがガムの代用になっていたということです。


ガムを作る基本的な材料

 強力粉 50g 水 20cc 塩 4g  砂糖 小さじ1 
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【こねる】

 塩を水に溶かして塩水を作り、強力粉に加えます。

 塩水が均一に強力粉につくようにスプーンで切りながら混ぜ合わせます。
 拳を使って押しつぶしては、たたみ込み、押しつぶしてはたたみ込むという作業を15分間繰り返します。しっかりとやっていくと、強力粉のグルテンが粘りをだしてきて、手応えがでてくるのがわかります。
【ねかす】

 表面がなめらかになればポリ袋に入れて、1時間ほど寝させます。この間にグルテンの編み目構造化が、着々と進行するわけです。

【水の中でもむ】

 寝させた後、さらにちょっともみます。ボールにたっぷりの水を用意し、水の中でもんで強力粉のでんぷん質(かたくり粉とおなじ成分)を洗い流します。

 10分程度水の中でもんでいると、手のひらにはグルテンだけが残ります。ぎゅっと握って、グルテンに含まれている水分をできるだけ絞り出しておきます。
【味付け】

 グルテンに砂糖を加えて味付けをします。もちろん、味付けなしでもO.K.です。砂糖は混ぜ込むというよりも、もんでいるうちに中に味をしみ込ませるような感じになります。

【切り分け】

 適当に3つから4つくらいに切り分けます。

【できあがり】

 見栄えがよいとは言えませんが(もちろん味も…)、小麦粉のグルテンで作ったガムのできあがりです。

ここでの「こつ」

※1 強力粉のグルテンが粘りをだしてきて
 しっかりとこねておかないと、グルテンのつながりが不十分となり、水洗いしたときに手のひらには何も残らないという失敗を招くことになります。この失敗を防ぐために、布に包んで水洗いする方法もありますが、こね上がってさえいれば、強力粉のグルテンが編み目構造につながるため、水洗いしてもグルテンが流れ出ることが無くなりますので、特に布に包む必要はありません。

※2 【グルテン
 この作り方とほとんど同じ手順で、グルテンからは麩を作ることができます。麩の作り方はこちらを参照してください。

※3 【小麦粉のグルテンで作ったガム
 市販されているガムと比較すると、この小麦粉ガムは甘みや香料が少なくて、決しておいしいものではありませんが、
  ・市販されているガムは、噛み終わりに近づくと急激にまずくなるが、そのような味の変化はない
  ・歯にくっつくことはないのに、そのくせ歯ごたえも、弾力もある
  ・グニュグニュしているなめらかな食感は他の食材にはない
 などの特徴があります。

【参考文献】
 明治図書 自然・生活・科学体験アイデア集 手づくり料理を楽しもう


見た目よりも意外においしい!?「かりんとう」

 「かりんとうはあんまり食べなくてもいいや」
 これが我が家で 「かりんとうを作るよ」 と言ったときの家族の反応。 その気になっている当人に対し、まったくもって、冷や水あびせまくりである。これを聞いて、「くそーっ、ぜーったい、おいしいって言わせてやる。」 とムキになるこちらも恥ずかしい限りではあるが…。 (^_^;

 結果はつぎのとおり

  父 :「できたよーっ!」  子供:「ちっちゃいのはないの?」  父 :「なんで?」  子供:「おいしくないと困るから」 むむーっ、こいつできる  父 :「まずかったら食べてあげるから」  子供:恐る恐る一番小さそうなやつを選び、「…」 父 :「で、どうなんよ」  子供:「超ーっ、まずいというわけでもないけれど、すごく、おいしいというわけでもない。」 といいつつ、とっさにこちらの心情を察してか、「でも、おいしいの上くらいかな」 と一言を付け加えてくれました。どうも黒砂糖が苦手のようでした。


かりんとうを作る基本的な材料

かりんとうの生地 小麦粉(薄力粉) 100g ベーキングパウダー 小さじ1
白砂糖 10g 塩 少々 卵 1個  
かりんとうのみつ 黒砂糖 40g 白砂糖 20g 水 25g 醤油 ほんの少々
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・醤油を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【かりんとうの生地作り】

 ボールで、小麦粉、ベーキングパウダー、白砂糖、塩を混ぜ合わせ、ふるいにかけます。

【卵を加える】

 1に卵を加え、混ぜ合わせ、耳たぶくらいのやわらかさに仕上げます。うどんのようには、こねません。

 生地をまとめたら、台に分量外の小麦粉で打ち粉をして、5mm程度までうすく伸ばし、包丁で幅1cm、長さ4cmくらいの長さの短冊状に切ります。
 ねじったりしても楽しいかも…。
【180℃で1度目の揚げ】

 生地を180℃の高温の油で揚げて、一気に膨らませ、次に160℃の油でじっくりと火をとおして、中までカラッと仕上げます。
 でも面倒なので、180℃にした油にごっそり放り込み、低温になったままあげ続けてもそれなりにできます。なんちゅう、手抜き (^_^;

【180℃で2度目の揚げ】

 油の温度を180℃まで上げ、生地を2度揚げ状態にして、こんがりきつね色に色づけば取り出し、油を十分にきっておきます。

【かりんとうのみつ作り】

 みつの材料を中華鍋など大きめのフライパンに入れ、煮立たせます。

【みつにからめる】

 十分に熱したみつに5で揚げた生地を入れ、まんべんなくからめます。

 からめ終わった後、若干冷めた頃に全体を一度混ぜておくと、かりんとう同士がくっついてしまうことを避けることができるようです。
 冷えてから混ぜ続けていると、みつの艶が消え、白っぽくなります。お好みに応じて加減しましょう。 (^_^;
【できあがり】

 冷めればできあがりです。父はおいしいと感じましたが、子供は 「おなかが空いているからおいしい」 だとか。 (>_<)ヽ

ここでの「こつ」

※1 水 25g
 通常、当サイトのレシピでは、液体はccで表記しています。しかし、厳密な計量が必要なため、ここではg表記としています。

※2 【生地を180℃の高温の油で揚げて
 工業的には、
   1.180℃の高温で膨らませ、 
   2.160℃〜170℃の低温で中まで火をとおし、 
   3.再び180℃の高温で揚げる、  という3度揚げを行います。

※3 【ベーキングパウダー
 ベーキングパウダーの取り置きがないときに重曹で代用することがありませんか? 実はベーキングパウダーは重曹に比べ、次のような違いがあります。こういったことを知っておくと、失敗が少なくなりますね。 ←スコーンで大失敗した奴 (^_^;

 ・同量を使ったときのふくれる量がベーキングパウダーの方が2倍
 ・重曹を多量に使ったときに現れるような、臭みと苦みがベーキングパウダーにはほとんどない
 ・ベーキングパウダーは、焼いたときなどに黄色く着色しにくい

 このような違いは、ベーキングパウダーに含まれているのが重曹だけでなく、「助剤」としての複数の酸性剤が含まれていることに起因します。この助剤の働きによって、重曹の欠点を改良したものがベーキングパウダーというわけです。

品目 反応式
重曹(炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウム) 2NaHCO3+熱 → Na2CO3 + H2O + CO2
ベーキングパウダー NaHCO3+HX(複数の助剤)を混ぜ合わせ → NaX(中性塩) + H2O +CO2
助剤としては、酒石酸、クエン酸、第1リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、グルコノデルタラクトン、フマル酸など
重曹は加熱により反応しますが、ベーキングパウダーは混ぜ合わせることで反応が始まります。つまり、ベーキングパウダーを使うときには、混ぜ合わせたのち、間をおかずに調理に取りかかる必要があることがわかります。

参考文献
 東京ガス 食の生活110番 さんの「重曹」と「ベーキングパウダー」の違い
 オカシイ?お菓子?おかしい♪さんの 油菓子編


絹の光沢「あめ」

 ガムに比べて、倍の倍の倍のおいしさ(我が家比)だそうです。 (^_^;)  京都の祇園祭りで見ていたようなあめ細工を作ってみたい気にさせる、あめ作りです。熱々でないと固まってしまうのかと思いきや、かなり低温になっても伸ばせることができました。それなのに完全に冷えると、ガッチンゴッチンのあめになるので、なんか魔法をかけたみたいです。 『ルーモス、光よ』ってさけんだら、杖のさきに光が灯ったりして… (^^ゞ  (ハリー・ポッターに洗脳されてマス)

 材料には水飴を使うのですが、水飴って単なる砂糖水ではないのです。水飴もたくさん買ったことだし、近々きな粉あめも作ることにしよっと。


飴を作る基本的な材料

砂糖 70g 水飴 30g 水 50cc
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・水飴を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【準備】

 アルミホイル2枚を拡げ、油を薄く塗っておきます。1枚は固まり具合を確認するために項番4で使用するだけなので、小さくても構いません。 

【材料を煮溶かす】

 砂糖、水飴、水を鍋に入れ、強火にかけて煮溶かします。
  ※ 今回は三温糖を使っているので、全般的に黄金色になっています。

【煮詰める】

 はじめのうちは透明で細かい泡がたくさんでます。

 煮詰まってくると次第に泡に粘り気がでてきて、1つ1つの泡が大きくなってきます。またこのころからほんのわずかですが、透明だった砂糖がうっすらと茶色に色づいてきます。これを目安にして一度火を止め、スプーンで少量をすくって、アルミホイルに垂らして冷まし、固まり具合を確認します。固まらないようであれば、もう少し火にかけます。
【あら熱とり】

 氷水の入れたボールに鍋ごと10秒くらい浸け、やけどしない程度まであら熱をとります。冷やしすぎると作業ができなくなってしまいます。

あめを引く

 あら熱をとったものをアルミホイルに移します。アルミホイルにおいてから熱いうちに剥がすようにすると、くっつかずに済むようです。これをひっぱり伸ばしてあめを『引き』ます。

 あめをぎゅっと引き延ばしては手首をひねりながら折りたみ、またぎゅっと引き延ばしてはひねって折りたたみます。透明だったあめが、空気を含んで絹糸のように光沢のある繊維に変わっていきます。
【切り分ける】

 絹糸のように輝いたあめをはさみで切り分けます。

【できあがり】

 できあがりです。きな粉あめの作り方はこちらをどうぞ。

ここでの「こつ」

※1 【水飴って単なる砂糖水ではない
 水飴は、単に砂糖水を煮て水分を飛ばしたものではありません。砂糖水を煮詰めたものに強い衝撃を与えると結晶化してしまうことがあるのですが、
水飴を加えるとそのような結晶化を防ぐことができます。これは砂糖水と水飴の組成の違いにあります。
 糖分子の最も小さな構成単位を単糖類と呼び、
果糖(フルクトース)、ブドウ糖(グルコース)、ガラクトースなどがあります。この単糖類が結合したものに、砂糖や水飴があるのですが、砂糖(ショ糖)は果糖とブドウ糖がつながってできた糖で、水飴(麦芽糖)は、ブドウ糖が2つつながってできた糖という違いがあります。この違いが衝撃を加えたときに結晶化しやすいかそうでないかの差につながります。またこれらの糖には甘さにも違いがあります。例えば砂糖(ショ糖)の甘さを1とすると、水飴(麦芽糖)は約0.6の甘さしかなく、ブドウ糖は0.55の甘さになります。(下表参照)

甘味料 甘味度 ショ糖100gと同じ甘さにするための相対重量(g)
 ショ糖(砂糖) 約 100g
 麦芽糖(水あめ)   約 0.6   約 170g
 乳糖  約 0.27  約 370g
 ブドウ糖  約 0.55  約 180g
 果糖  約 1.15  約  87g

 ちなみにでんぷんはブドウ糖分子がくさりのように連鎖状につながってできたものであり、アミラーゼ(ジアスターゼともいう)と呼ばれる酵素で、麦芽糖に分解することができます。このアミラーゼという酵素は、大根や麦芽、胃薬に含まれています。大根を使って、でんぷんを糖化させて水飴を作る方法はこちらです。

※2 【三温糖
 三温糖が身体に良い砂糖だと思われている方もいますが、
製法上の分類では、この三温糖は『分蜜糖』と呼ばれ、上白糖と同じになります。三温糖は上白糖よりもわずかながらミネラル分を多く含み、外見上はうす茶色をしているので黒砂糖の仲間のように見えますが、この色は上白糖を精製してとりだし、残り成分を煮詰める過程でカラメル化した色です。一方黒砂糖は、製法上の分類から『含蜜糖』と呼ばれ、精製せずに煮詰めたものであり、ミネラル成分を多く含むことから茶色をしているわけですから、三温糖の茶色とは根本的に異なります。

※3 【透明だった砂糖がうっすらと茶色
 
砂糖は加熱中の温度によって下表のように状態が変化します。今回のあめ作りでは、項番3.になるまえの約130度です。糖が焦げる温度まで近づくと、徐々に茶色に色づきはじめ、下表のようになります。

項番 温度 状態 用途
1. 60〜70度 泡が立ちはじめ、100前後で全体が煮立つ。 105度で煮詰めるとシロップ
2. 110〜120度 細かい泡がでます。 この温度で煮詰めて急冷するとフォンダン(白っぽくなります)
3. 150〜160度 全体が黄金色になります。 急冷するとべっこう飴
4. 180〜195度 焦げのにおいと、濃い茶色に着色 茶色に着色後、湯を少量加えるとプリンに使うカラメルソース

※4 【あめを引く
 べっこう飴に仕上げる場合には、このあめ作りよりも若干温度が高くなるまで加熱し、拡げたアルミホイルにつまようじや割りばしをおいておき、その先にあめを垂らすように落とします。またあめに色を着けたい場合には、この作業を行う前に食紅などを加えて練り込みます。耳掻きの先っちょにつくくらいのほんの少量を練り込むと良いそうです。

※5 【ひっぱり伸ばしてあめを『引き』
 もし熱いようであればみずあめを食べるときにやったように、割りばしを使ってくるくると回しながら練ってもいいですね。でもお子さんにやらせるような工程でもないことですし、熱いかどうか見極めながら自分の手でこねるほうがあめに変わっていく感触が楽しめます。 (^_^;)

※6 【きな粉あめ
 きな粉あめの作り方も、男の食彩で紹介されていました。
  1.黒砂糖20g、砂糖120g、水あめ60g、水100cc、きな粉100gを用意します
  2.きな粉以外の材料を煮詰めたあと、きな粉の上にひっくり返し、くっついたきな粉を練り込みます
  3.練り終えたあめをはさみで切り分け、表面にもう一度きな粉をまぶしてできあがり 

参考文献
 ・砂糖のひみつ 小竹竹香子 佐々木和子共著 さ・え・ら書房 ISBN4-378-03857-9
 ・NHK男の食彩 2000年9月1日発行 「味の手づくり工房」あめ
 ・マーガレット洋菓子店のホームページ http://www.marguerite.info/ の砂糖のページ


ジャガイモと大根から「水あめ」

 麦芽飴をつくりたくて、麦芽を探していましたら、大根を使ってもあめを作ることができるらしいとのゲストの書き込みがあり、やってみることにしました。麦芽にも、大根にも消化酵素のアミラーゼが含まれており、理論上は大丈夫なはず… (*^^)/

 できあがった「大根あめ」はというと、…。大根のニオイがします。 ヽ(^。^)丿 まぁ、大根を使っているのですから、当然といえば当然のはずなんですが、鼻にプンプンと大根特有のニオイが突き刺さってくるのです。それでも、当初の目標である水あめには、きちんとなっているので、よしとしましょう。 \(^_^ ) ( ^_^)/


水あめ(40cc)を作る基本的な材料

じゃがいも 大きめの中サイズ(約200gのもの) 2つ 大根 200g 水 300cc

Let’s make!

作り方  
【ジャガイモをすり下ろす】

 ジャガイモはきれいに洗い、皮をむいておきます。芽がでて青くなっている部分があれば、取り除いて、おろし器をつかってジャガイモをすり下ろします。すり下ろす目が幾つかあるおろし器では、細かい目の方を使って、細かく下ろします。

【でんぷんを取り出す】

 すり下ろしたジャガイモをさらし布に包み、ボールに張った水の中でさらし布をもんだり、振ったりすることで、でんぷんを洗い出します。

【でんぷんを沈殿させる】

 でんぷんを洗い出した水を10分ほど静かに置いておき、上澄みの水を捨てます。ボールの底には、真っ白のでんぷんが沈殿しているのが見えるはずです。この水交換を2度か3度繰り返します。

【片栗粉を集める】

 水を捨てた後に残った白いでんぷんは、一般に片栗粉と呼ばれることが多い、じゃがいもでんぷんです。

【糊化(α化)させる】

 じゃがいもでんぷんに水を加え、中火にかけて加熱します。しばらくすると、不透明だった水が透明に変わり、のりのように糊化し始めますので、そのまま3分ほどしゃもじで混ぜながら加熱します。

【大根をすり下ろす】

 おろし器をつかって大根をすり下ろします。細かくすり下ろす必要はないので、粗い目の方を使っても大丈夫です。下ろした大根は、さらし布でこして、カスと汁に分けます。

【湯煎にかける】

 大根の汁には、でんぷんを溶かして糖液にする酵素「アミラーゼ」が含まれています。アミラーゼは、熱に弱いので、65度の湯煎にかけて温めます。

【大根の汁をでんぷんに加える】

 糊化したでんぷんの温度が、65度になったら、大根の汁を加えます。大根の汁とでんぷんが十分に混ざるように、攪拌します。

【保温する】

 酵素「アミラーゼ」がでんぷんを糖液に変える作用は、高温なほど効率がいいので、高温を維持できるように保温ポットに入れて、8時間ほど保温します。

10 【煮詰める】

 8時間後に、でんぷんの汁を煮詰めます。煮詰め始めると、アクがでてくるので、目の細かいざるなどですくい取ります。

11  元のでんぷんの体積くらいまで煮詰めていくと、粘性がでてきて、泡のでかたが変わってきます。焦げないように弱火にして、さらに煮詰めます。
12 【できあがり】

 ほんのりと大根の香りがする水あめのできあがりです。ちょっと煮詰めすぎて、茶色に色づいてしまいました。

ここでの「こつ」

※1 【芽がでて青くなっている部分
 じゃがいもが光を浴びて、表皮が青くなっていたり、芽がでていれば、取り除きます。これら青い部分には、「ソラニン」という、えぐ味のある毒性物質が生成されているためで、腹痛や胃腸障害、虚脱、めまい、眠気、下痢などの諸症状がでるそうです。ただし、こういった諸症状がでるには、大量のソラニンを食べなければならず、強い苦みも伴うことから、必要以上に神経質になる必要はないようです。
 なお日本では、1973年以来、発芽防止のために放射線を照射することが許可されているため、普通のスーパーで市販されているじゃがいもは、芽がでることは少ないようですが、発ガン性の危険性も指摘されています。

※2 【水あめって単なる砂糖水ではない
 水あめは、単に砂糖水を煮て水分を飛ばしたものではありません。砂糖水を煮詰めたものに強い衝撃を与えると結晶化してしまうことがあるのですが、
水あめを加えるとそのような結晶化を防ぐことができます。これは砂糖水と水あめの組成の違いにあります。
 糖分子の最も小さな構成単位を単糖類と呼び、
果糖(フルクトース)、ブドウ糖(グルコース)、ガラクトースなどがあります。この単糖類が結合したものに、砂糖や水あめがあるのですが、砂糖(ショ糖)は果糖とブドウ糖がつながってできた糖で、水あめ(麦芽糖)は、ブドウ糖が2つつながってできた糖という違いがあります。この違いが衝撃を加えたときに結晶化しやすいかそうでないかの差につながります。またこれらの糖には甘さにも違いがあります。例えば砂糖(ショ糖)の甘さを1とすると、水あめ(麦芽糖)は約0.6の甘さしかなく、ブドウ糖は0.55の甘さになります。(下表参照)

甘味料 甘味度 ショ糖100gと同じ甘さにするための相対重量(g)
 ショ糖(砂糖) 約 100g
 麦芽糖(水あめ)   約 0.6   約 170g
 乳糖  約 0.27  約 370g
 ブドウ糖  約 0.55  約 180g
 果糖  約 1.15  約  87g

 ちなみにでんぷんはブドウ糖分子がくさりのように連鎖状につながってできたものであり、アミラーゼ(ジアスターゼともいう)と呼ばれる酵素で、麦芽糖に分解することができます。今回使った大根や麦芽には、このアミラーゼが含まれており、でんぷんを麦芽糖に変えることができます。

※3 【高温なほど効率がいい
 65度以上になると、アミラーゼが熱変成してしまうので、最高温度は65度になります。アミラーゼが熱変成する温度以下では、温度が高いほど、化学反応する速度が速くなります。

※4 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

参考文献
 ・砂糖のひみつ 小竹竹香子 佐々木和子共著 さ・え・ら書房 ISBN4-378-03857-9
 ・NHK男の食彩 2000年9月1日発行 「味の手づくり工房」水あめ
 ・マーガレット洋菓子店のホームページ http://www.marguerite.info/ の砂糖のページ
 ・中村学園大学図書館さん の食品加工学1994年(平成6年)第八回の試験問題


爆裂種!?「ポップコーン」

 ポップコーンには、爆裂種のとうもろこしが使われます。普段ゆでたり、焼いたりして食べているのは、スイートコーンという種ですので、ちょっと違うわけです。爆裂種のとうもろこしは、その粒全体が硬質のでんぷんで覆われており、胚の部分の両側にわずかに軟らかく、水分を含む部分があります。加熱すると、この水分が水蒸気になって膨張しようとするのですが、硬く覆われたでんぷん質部にはばまれるために、徐々に膨らむことができず、限界まで達した時点で、急激にはじけて、水蒸気爆発を起こし、ポップコーン状に膨らむわけです。

 えっ、じゃ本当にスイートコーンでは、ポップコーンのように膨らまないのかって?? そうですよね。そういう疑問にもお答えしましょう。スイートコーンを乾燥させ、ポップコーンにできないか、実験もやってみました。どうぞごらんあれ。 (^^ゞ 


ポップコーンを作る基本的な材料

 爆裂種のとうもろこし 50g  サラダ油 大さじ2 
 砂糖 50g 水 小さじ1
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【爆裂種のとうもろこし】

 ポップコーン用に使われる、爆裂種のとうもろこしです。粒の形状としては、とがっているものもあれば、丸いものもあったり、色も多様なようです。

【比較用スイートコーン】

 「本当にスイートコーンでは、ポップコーンを作ることはできないのか?」
 という疑問に答えるために、スーパーで売っている、スイートコーンを買ってきて、外の皮をはぎ、天日乾燥させたものを用意しました。スイートコーンでは、乾燥することで粒がほとんど原形をとどめないほどしわくちゃになり、皮だけになってしまったようにみえます。

 スイートコーンに油を加え、加熱してみました。結果は、いつまで経っても、はじける音が聞こえず、蓋のすき間から、煙がもれてきたので、加熱を中断しました。
 蓋をとると、しわくちゃだったとうもろこしは、普段みなれている粒のように膨らんではいましたが、一切はじけておらず、無惨にも黒こげになっていました。 (;_;)
【爆裂種での本番】

 気を取り直して、爆裂種のとうもろこしで、本番です。とうもろこしとサラダ油を入れ、均一になるように混ぜ合わせてから、蓋をして、弱火にかけます。

【カラメルシロップ】

 とうもろこしは、はじけるまで数分ありますから、この間にカラメルシロップを作ります。別鍋に砂糖と水をいれ、軽く混ぜてから、弱火にかけます。

 砂糖が溶けて、わずかに黄金色になったら火を止め、蓋をしておきます。冷えてしまうと、固まってしまうので、加熱していたガスコンロの上に、置いたままにしておくのがお勧めです。
【爆裂】

 カラメルシロップができあがる頃には、とうもろこしの鍋からは、ポンポンとはじける音が聞こえてきているはずです。そのはじける音の間隔が長くなってきたら、火をとめ、一気に大きめのボールに移し替えます。

【カラメルシロップをからめる】

 ボールにあけたポップコーンにカラメルシロップを注ぎ、速やかにザックザックと混ぜ合わせます。モタモタしていると、局所的にあめ状になってしまいます。

【できあがり】

 カラメルシロップ付きのポップコーンのできあがりです。カラメルシロップの代わりに、塩を適量振りかけるのもお手軽でいいですね。

ここでの「こつ」

※1 【カラメルシロップ
 東京ディズニーランドで食べるキャラメル味のポップコーンが作りたくて、カラメルシロップをからめてみましたが、塩味やバター味もいいようです。バター味にするには、サラダ油の代わりにバターを使うだけですので、いずれにしても簡単です。

※2 【はじける音の間隔が長くなってきた
 はじける音が、完全になくなるまで待たなくても、かなりの割合のとうもろこしは、はじけているように見えるはずです。はじけると30倍に膨らみますから、半数がはじけていなかったとしても、30対1の割合で、はじけたものが多いように見えるからです。まぁ、そう簡単に焦げ付くわけではありませんが、中には、なかなかはじけない粒もあり、うまくできたポップコーンをおいしく味わうためにも、ある一定の割合は見捨てても損にはならないでしょう…。

※3 【大きめのボールに移し替え
 ポップコーンを作った鍋に直接カラメルシロップを注ぎ込むと、高温になった鍋にカラメルシロップが付いた途端に、一瞬のうちにカラメルシロップが焦げ付きます。ここはボールに移し替えることが、身のためのようです。
 また、
火を止めてからも、しばらくは爆裂が続きますので、目に当てたり、やけどしたりしないように注意しましょう。

参考文献
 拓殖大学 北海道短期大学さん
http://ns.takushoku-hc.ac.jp/ のとうもろこしの頁


遠足のおやつに「ラムネ菓子」

 遠足のおやつには必ずラムネ菓子が入っていました。でもラムネ菓子の作り方ってなかなか見つかりません。薬局でしか購入できないクエン酸が入っているからでしょうか? クエン酸は、からだに悪いものではないし…。というよりも身体に欠かせないものなんですよね。ノーベル賞を受賞したイギリスのクレブス博士が、食物から取り込んだ栄養素をクエン酸サイクルとして円滑に循環させる働きがあると説明しているのがそれで、梅やかんきつ類、酢に多く含まれている酸味の元なんです。

 また、ラムネとラムネ菓子を混同している方も多いようです。ラムネは炭酸の入った甘みのある飲料で、ビー玉が入っていることで有名ですが、ラムネ菓子には、かたくり粉が入っており、水に溶かしてしまうと濁ってしまうため、ラムネのようにはなりません。(炭酸の元になる重曹が入っているかどうかは、ラムネ菓子メーカーによって異なります) 


ラムネ菓子20粒分を作る基本的な材料

 かたくり粉(or コーンスターチ) 小さじ1/4  水 小さじ2/3 ブドウ糖 大さじ3
 クエン酸 小さじ1/8 多めにすると酸っぱいよ (^_^;)
※参考情報
  ・かたくり粉を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【ブドウ糖】

 このブドウ糖は固まりになっていました。氷よりも硬かった…。

【粉砕】

 もしミキサーが氷を砕けるチタンカッターであれば、粉砕することができます。でも、刃こぼれしても責任もてませーん。はっきり言って、ミキサーが壊れてしまいそうでした。家内にはナイショ (^_^;)

【ふるう】

 粉砕したブドウ糖をふるいにかけておきます。

【糊の準備】

 耐熱容器にかたくり粉(またはコーンスターチ)と酸味を出すためのクエン酸を加えて混ぜ込み、、水を加えて、透明になるまで(10〜15秒ほど)電子レンジにかけます。

【こねる】

 レンジにかけたかたくりの半量(半量です。半量!)と粉砕したブドウ糖を混ぜ合わせます。もし湿っぽくならなかったら、残りの半量(元の1/4)を加え、混ぜ合わせます。(湿っぽくなるまで残りの半量を加えていきます)

 固まりになっている部分の水分を均質化させるために、ナイフで細かく切り分け、粉状にします。
 ひとまとめに団子状に丸め、棒状に伸ばします。(水分が少な目でボロボロとしている感じがわかりますでしょうか。)これをギュッと固めると、あら不思議、結構固まってしまうんですねぇ。
【カッティング】

 包丁で切り分けます。サクッと切れるはずです。

【できあがり】

 1日乾燥させればできあがりです。

ここでの「こつ」

※1 【炭酸
 重曹(炭酸水素ナトリウム)が入っていると、食べたときにシュワーッと炭酸ガスが発生し、口の中にさわやかな清涼感がひろがります。ですが最近のラムネ菓子の成分をみるとこの重曹が添加されているものが減ってきているようです。単に重曹の添加をやめてしまうと炭酸ガスの清涼感がなくなってしまうのですが、これを補っているのがブドウ糖ということです。
 もし砂糖の代わりにブドウ糖を入手できるようであれば、ブドウ糖を使ってみて下さい。ブドウ糖は溶けるときに熱を奪うので、すっきり感が得られます。
ブドウ糖は薬局で150gのものが298円で売ってました。ちと高い… (^_^;) 

※2 【クエン酸
 
クエン酸は、薬局で、25gのものが280円程度、500gのものが980円程度で売っています。500gの方がかなり割安ですが、実際に使用する分量を考えると25gの小瓶を買った方がいいでしょう。1回あたり耳掻きで計れる分量程度しか使いませんから…。 (^_^;)

※3 【湿っぽくならなかったら
 ここでかたくり粉を溶いたもの(水分としての役割)を加えすぎると、その数倍のブドウ糖が必要になります。ちょっとずつ加えるのがお勧めです。できあがりの目安としては、ちょこっと握ったときに型くずれしなければオッケーです。しっとり湿らせすぎると、次の工程で丸めたときに水分がにじみ出てきてしまいます。

※4 【サクッと切れるはず
 ボロボロッとくずれるようならほんの数滴の水を加え、水っぽい場合はブドウ糖を加えます。ほんのちょっとの水でもブドウ糖はたくさんとけ込むので、水を加えるときには注意しましょう。

※5 【1日乾燥させれば
 オーブンで焼いて乾燥させようとしたところ、歯がたたないラムネ菓子になってしまいました。乾燥を適度にするためには、自然の力にまかせた方がいいようです。 (*^▽^*)/


もう失敗しません「カルメ焼き」

 何度も失敗を重ねたカルメ焼きです。高梨賢英氏の著書『砂糖と塩の実験』 にわかりやすくポイントがまとめてあり、参考にしてつくってみました。それでも、やっぱり失敗。原因は、どうしてもお玉を使ってカルメ焼きを作りたかったので、高梨氏が提案している紙コップを使う方法を採用しなかったことかもしれません。

 そこで、再度試行錯誤の繰り返し…。成功したときと、失敗したときの違いは、重曹卵を混ぜ終わるタイミングにあるようでした。


カルメ焼きを作る基本的な材料

 重曹卵の材料 (カルメ焼き5〜6個分)  卵の白身 2g 重曹 6g 砂糖 1g
 カルメ焼き本体の材料  グラニュー糖もしくは上白糖 40g 水 15cc  
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

 大きめのお玉 200度まで計測できる温度計 乾いた布巾 濡れ布巾 

Let’s start!

作り方  
【重曹卵の準備】

 卵1個分の卵白は、約17gになります。今回は卵白を2gしか使わないので、卵1個に含まれる卵白の約8分の1の量未満(約小さじ1/2)になります。※もっと少なくてもいいかも…
 この卵白に重曹を混ぜ、1〜2分間、ぐりぐりと混ぜ合わせます。

 ふわっとしたシャーベット状になったら、砂糖を加えます。
 卵白を多く入れすぎている場合には、シャーベット状になるまで、重曹を加えておきます。またここで加える砂糖はカルメ焼きが固まるときに結晶化させるための、結晶核となります。この卵白と重曹と砂糖を混ぜ合わせたものを以下では重曹卵と呼びます。
【加熱】

 砂糖40gに水15ccを加え、中火にかけます。中火にかける時には、ガスコンロの火の円周部がお玉の中心部を通るようにすると、焦げ付きが抑えられるようです。加熱中は、温度にばらつきがでないように、しっかりと混ぜ合わせます。

【重曹卵投入のタイミング】

 100度を超えた砂糖水の温度は、110度まではゆっくりと上昇しますが、110度を超えると上昇速度が早くなります。115度を超えたら火は弱火にして、125度〜130度になったら、火からおろし、乾いた布巾の上に置きます。

【重曹卵の混ぜ方】

 このまま砂糖水からでる泡がなくなり、浮いている泡も小さくなるまで20秒〜30秒ほど待ちます。浮いている泡が小さくなったら、大豆ほどの大きさの重曹卵を割りばしの先に付けて加え、一気にその割りばしでぐいぐいと、思いっきり混ぜ合わせます

【カルメ焼きが膨らむ様子】

 20秒〜30秒ほど混ぜていると、重曹からでてきた二酸化炭素で急激にモコモコと膨らみかけますが、割りばしで混ぜているトレース(軌跡)がでて、お玉の底が見えるまで休まずに混ぜ合わせます。お玉の底が見えてきたら、割りばしをそっと抜き、そのまま観察することにしましょう。10秒ほどで、グググッと盛り上がりはじめ、あちこちに亀裂ができてきます。まるで溶岩が内部から溶けだしてきそうです。

【冷却】

 盛り上がり初めて10秒ほどしたらほぼ最終型に近い良い形に盛り上がっているはずですので、冷たい水をたっぷりとしみ込ませた濡れ布巾の上に、お玉を置き換え、急冷することで固めます。

【お玉からの取り外し】

 カルメ焼きの中まで十分に冷えるまで数分間待った後、再度弱火にかけ、カルメ焼きをお玉からツルッとすべり出させます。あまり強い火にかけると、お玉の中でカルメ焼きが焦げてしまいます。 (^_^;)

【できあがり】

 カルメ焼きをお皿に取りだして、できあがりです。

10 【割ってみました】

 中を割ってみると、気泡がたくさんつまっていました。お玉からだすときの加熱で、ちょっと底が焦げちゃってますが… (^_^;)  体積は約200ccになっていましたので、膨張率は15倍〜20倍というところでしょうか。うまく作るともっと膨らみそうです。失敗のしかたも参考になると思います。

ここでの「こつ」

※1 【グラニュー糖もしくは上白糖
 砂糖の中でもグラニュー糖もしくは、上白糖がお勧めです。上白糖だとうす茶色のカルメ焼きとなり、グラニュー糖だと真っ白なカルメ焼きができあがります。
なお、カルメ焼きのレシピで使っていることが多いザラメ糖だと、上白糖のように色の変化で温度を推測しにくく、そういった点では上白糖が優れているようです。

※2 重曹を混ぜ
 重曹を使うと、どうしてカルメ焼きは膨らむのでしょう。答えは次の化学式のとおり、二酸化炭素を発生するからなのです。

品目 反応式
重曹(炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウム) 2NaHCO3+熱 → Na2CO3 + H2O + CO2
(参考)ベーキングパウダー NaHCO3+HX(複数の助剤)を混ぜ合わせ → NaX(中性塩) + H2O +CO2
助剤としては、酒石酸、クエン酸、第1リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、グルコノデルタラクトン、フマル酸など
重曹は加熱により反応しますが、ベーキングパウダーは混ぜ合わせることで反応が始まります。つまり、ベーキングパウダーを使うときには、混ぜ合わせたのち、間をおかずに調理に取りかかる必要があることがわかります。

※3砂糖はカルメ焼きが固まるときに結晶化させるための、結晶核
 カルメ焼きをつくるまでに時間がある場合には、この砂糖が溶けてしまい、結晶核としての役割を果たさなくなるときがあります。このため、カルメ焼きを焼く直前に砂糖は加えるようにします。もし、時間をおいた後に再度重曹卵を使いたい場合には、砂糖を加えておくと良いでしょう。加える砂糖の分量は多くても問題はでませんので、ひとつまみくらいを入れておきます。

※4 【中火にかけます
 
加熱することで糖を重合させるのですが、弱火だと重合に至るまでに水分が蒸発してしまうため、十分に重合できず、また強火だと重合時間が十分に取れず、どっちにしろ失敗作になってしまいます。

※5 【125度〜130度になったら、火からおろし
 
砂糖は加熱中の温度によって下表のように状態が変化します。今回のカルメ焼きでは、項番3.になるまえの約130度です。糖が焦げる温度まで近づくと、上白糖の場合は徐々に茶色に色づきはじめ、下表のようになります。

項番 温度 状態 用途
1. 60〜70度 泡が立ちはじめ、100前後で全体が煮立つ。 105度で煮詰めるとシロップ
2. 110〜120度 細かい泡がでます。 この温度で煮詰めて急冷するとフォンダン(白っぽくなります)
3. 150〜160度 全体が黄金色になります。 急冷するとべっこうあめ
4. 180〜195度 焦げのにおいと、濃い茶色に着色 茶色に着色後、湯を少量加えるとプリンに使うカラメルソース

※6 【失敗のしかた
 カルメ焼きを作るときに失敗しやすいポイントをいくつか上げておきます。失敗しないように、この反対のことができるように心がけましょう。
 1.×:重曹と卵白をしっかりと混ぜていません。
 2.×:125度〜130度まで砂糖の温度が上昇したかどうかは、フィーリングです。
 3.×:重曹卵を入れるタイミングの泡の出方には頓着しません。
 4.×:重曹卵を混ぜてから、思いっきり混ぜてはいません。
 5.×:おたまの底が見えるまでは、重曹卵を混ぜ続けてはいません。

 これらにはそれぞれ理由があります。

1.×:重曹と卵白をしっかりと混ぜていません。
 卵白は砂糖の粘度を高めるために入れています。粘度を高めることで、重曹から発生した二酸化炭素の発散を防いでいるので、しっかりと混ぜ合わせないと、うまく膨らみません。

2.×:125度〜130度まで砂糖の温度が上昇したかどうかは、フィーリングです。
 カルメ焼きは、加熱した砂糖が、さっと固まる性質(フォンダン)と、べっこう飴の粘り気という性質の2つの性質をもっている状態で作るお菓子です。この両方の性質を備えるためには、正確な温度管理ができていないと、うまく膨らみません。
 砂糖水は、140度くらいから茶色に変色しはじめ、150度ではべっこう飴の色に変色しますので、どうしても目で確かめながら作りたいということであれば、『変色』を手がかりにして、すぐに火からおろすようにします。

3.×:重曹卵を入れるタイミングの泡の出方には頓着しません。
 重曹卵を入れるときのタイミングは、砂糖水からでる泡がなくなりかつ、浮いている泡が小さくなりはじめたときです。このころの温度は約100度です。このタイミングで重曹卵を入れると、かき混ぜ終えたときに、砂糖水は粘度が出始める温度になり、重曹から発生する二酸化炭素の発散を防ぎますが、温度が高すぎては、二酸化炭素を細かい泡として抱えきれず、うまく膨らみません。

4.×:重曹卵を混ぜてから、思いっきり混ぜてはいません。
 重曹卵が均一に混ざっていないと、二酸化炭素の出方がいびつになり、うまく膨らみません。

5.×:おたまの底が見えるまでは、重曹を混ぜ続けてはいません。
 重曹卵からでる二酸化炭素の量は、はじめは急激です。この急激にでた二酸化炭素は、量も多いので一瞬は膨らむのですが、局部的に偏って空洞を作る傾向があり、冷えたときにカルメ焼きがしぼんで、陥没する要因になりがちです。このため、急激にでる最初の二酸化炭素は、意図的に逃がしてやり、そのあとにでてくる二酸化炭素を取り込むようにします。

参考文献
 ・砂糖と塩の実験 高梨賢英著 さ・え・ら書房
 ・社団法人日本化学会 http://www.chemistry.or.jp/ さんの
  ふんわりカルメ焼き http://www.chemistry.or.jp/edu/magic-dvd/chemical_03_01.htm
 ・砂糖のひみつ 小竹竹香子 佐々木和子共著 さ・え・ら書房 ISBN4-378-03857-9l


ふわふわムッチリ「かるかん」

 米の粉で作る和菓子のかるかんです。ふわっとしていて、それでいながら、ちょっとモチモチっとした食感もたまりません。砂糖を加えた白身で強いメレンゲを作り、かるかんを作ってみました。


かるかんを作る基本的な材料

 かるかん粉(もしくは上用粉、これもなかったら上新粉) 100g 砂糖 70g
 長芋(もしくは里芋) 皮を剥いたあとの正味重量で…  100g 水 50cc  卵の白身 1個分
 中に入れるあんこ(今回は80g)や、上にトッピングする甘納豆など お好みに合わせて適宜
※参考情報
  ・上新粉を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

 ミキサー   蒸かし器 

Let’s start!

作り方  
【白身の泡立て】

 白身はまず、砂糖を入れずに粗めに泡立てます。

 半量の砂糖を加え、ツンと角が立つまで泡立てます。砂糖を加えるのは、白身のタンパク質から水分を奪い、強いメレンゲにするためで、最初から砂糖を加えないのは、泡立ちが容易なうちに白身に空気をふくませるためです。詳しくはこちらを参照してください。
【芋の皮剥き】

 長芋(里芋)の皮をむき、ミキサーしやすいように2cm角くらいのサイコロ状に切っておきます。

【ミキシング】

 ミキサーにサイコロ状に切った芋と、残りの砂糖、水をいれます。

 十分にミキシング(約1分程度)し、なめらかで、気泡をたくさん含む状態にします。
 メレンゲと芋をあわせます。
【粉とあわす】

 さらに粉をいれて、混ぜ合わせます。粉のかたまりが残ることのないように、十分に混ぜ合わせておきましょう。

【容器に入れる】

 容器の1/2程度の量まで混ぜ合わせたタネを入れ、あんこをいれてから、さらにタネを流し入れてサンドイッチ状にします。 あんこを入れる代わりに、甘納豆をトッピングしてもいいでしょう。

【蒸す】

 蒸し器に入れ、強火で15分〜20分間蒸します。

10 【蒸しあがり】

 うーん、うまそう。 \^o^/  このあと蒸し器から取りだして、あら熱をとります。

11 【できあがり】

 かるかんのできあがりです。

ここでの「こつ」

※1 【かるかんを作る基本的な材料
 かるかんには卵の白身が入るか、白身の代わりにベーキングパウダーが入るレシピがほとんどでしたが、中にはこのどちらも入っていないレシピもありました。最初は、和菓子ということで白身やベーキングパウダーを使わずに作りたいと思い、チャレンジしたのですが、いまいち膨らまず、だんごのように、モチモチするばかりで、フワッとした食感がでず、家族にはいまいちの評価でした。そこで結局、白身を入れることにして、フワッとした食感のかるかんをつくることにしました。

参考文献
 ・HIRO HIRO'S料理のページ
 ・御菓子処 鍵清


黄金色に輝く「干しいも」

 干しいもに適した季節は、冬の寒い季節です。なんでも冷たい風に当てる必要があるからだとか…。作ってから日光にあてるまでに何日も放置するとカビるかもしれないので、干しいもを作るのは天気のよい日を選びます。


干しいもを作る基本的な材料

さつまいも 好きなだけ

Let’s start!

作り方  
【皮を剥く】

 芋の両端を切り落とし、皮を剥きます。皮を剥いた芋は変色しないように、すぐに流水を当て、水に漬けながら次の工程に移ります。

【スライス】

 芋を1〜2cm厚さにスライスします。スライスした芋はまた、すぐに流水に漬けておきましょう。
 ※業者さんの手順はこちらをどうぞ。

【灰汁取り】

 灰汁をとるために、3時間〜一晩ほど水に漬けておきます。

【蒸かす】

 沸騰後10分間、強火で蒸かします。

【干す】

 一日に何度か、表と裏をひっくり返し、芋全体が均一に乾くように2〜3日干します。なんでも4月〜10月の間は、風が冷たくないので、おいしい芋にならないとか…。 なんででしょうかね (^_^;)

【焼いてみました】

 ストーブの遠火であぶってみました。黄土色の芋は、みるみるうちに黄金色に変わり、ホクホクの芋ができました。生で食べるより、やわらかくって食べやすかったです。
 写真の奥にあるのが生、手前にあるのがあぶったものです。色の違いがくっきりとでています。

ここでの「こつ」

※1 両端を切り落とし、皮を剥き
 カビた部分や、味の落ちた部分は茶色く変色しています。そのまま干しいもにしてもおいしくないので、変色している部分は切り落としておきます。

※2 【業者さんの手順
 業者さんの干しいもは、次のような手順となるようです。これもやってみましたが、蒸かした後に熱いうちに皮を剥くことになるので、やけどの心配があるのと(軍手をはめて作業しましたが、湿気ているので熱かった…)、蒸かす時間が長いので、今回のような手順の方法を紹介しました。
  1.両端を切りおとす
  2.芋をまるのまま、1時間ふかし、火を止めた後20分むらす
  3.熱いうちに皮を剥く
  4.スライスして干す

※3 【2〜3日干します
 業者さんのページには、干す工程だけでも次のような手順になっていました。うちの子供にはとても待てない時間でした。 (^_^;)
  1.初日は陰干し
  2.2日目〜3日目(4日目)は、日干し
  3.木箱に入れ、数日おく
  4.2日陰干し
  5.木箱に2週間入れ、白い粉をふかす


牡丹の春はぼた餅で萩の秋はおはぎ「おはぎ(ぼた餅)」

 おはぎとぼた餅は同じものを指します。タイトルにもあるとおり、萩の季節(秋)のお彼岸に食べるものが「おはぎ」で、牡丹の季節(春)のお彼岸に食べるものがぼた餅なんだそうです。いずれにしても小豆の赤色でもって邪気を払うことができるという信仰があり、お彼岸に食べる風習が定着したのです。

 お彼岸といえば、京都中京で呉服屋をやっていた母の実家でも、たくさんの人があつまっておはぎを作ったことがありました。もう、30数年も前のことです。みんなでワイワイとあれやこれやと分担し、できあがったときのおはぎのおいしかったこと。そんなことを思い出しながらのおはぎ作りです。
 そうそう、家内の実家でモノスゴイものに遭遇したこともあります。あんこドンブリ!! おはぎを作るときは、みなさん忙しいようで、まとわりつく子どもの口を封じるために、蒸かした餅米をどんぶりにいれ、その上にあんこを散らばめたシロモノです。おはぎじゃないか、、と言えばそれまでですが、なんの前置きもなしに、いきなりどんぶりで、どでぇ〜んと出されるとビックリもんです。


おはぎ(ぼた餅)8個分を作る基本的な材料

小豆あん(粒あん) 小豆 150g 圧力鍋で煮るときの水 250cc 砂糖 180g 塩 少々
おはぎの餅米用  餅米 150g 餅米炊飯用の水 220cc    
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・米を栽培する方法はこちら

用意しておきたい器具

圧力鍋 ラップ しゃもじ

小豆あん(粒あん)の作り方

作り方  
【前日の夜の準備】

 前日の夜にあずきを水に浸しておきます。おはぎを作る場合は、項番12の餅米も水に浸しておきましょう。

【小豆を煮る その1】

 小豆がひたひたに浸る程度の水を入れ、中火〜弱火で煮ます。

【渋切り その1】

 あくを抜くため、沸騰後すべてをザルにあけて、湯を捨てます。

【小豆を煮る その2】

 小豆が1〜2cmくらい浸る程度に水を入れ、中火〜弱火で煮ます。

【渋切り その2】

 沸騰後、再び湯を捨てます。

【圧力鍋を使う】

 圧力鍋に、小豆と250ccの水を入れます。

【圧力をかけて、小豆を煮る】

 圧力をかけて沸騰後弱火にして、7〜8分間煮ます。

【減圧】

 圧力鍋の底を水で冷やします。圧力が抜けたら、蓋を取ります。

【調味】

 砂糖を加えます。

10 【こふき】

 加熱して、余分な水分を飛ばし、粉ふきいも状態(みそくらいの硬さ)にします。仕上げに塩少々を加えて混ぜます。

11 【あんことしてのできあがり】

 小豆あんとしては、これでできあがりです。

 


おはぎの作り方

作り方  
12 【前日の夜の準備】

 前日の夜に餅米を研いで、水に浸しておきます。

13 【炊く】

 餅米は、通常の水の量(約220ccの水)で炊飯します。炊きあがったら、すりこぎを使って、半つきにするので、すりこ木は、炊きあがるまでの間、お湯で洗っておいたり、お湯に浸けておき、水となじませておきます。

14 【餅米を半つき】

 炊きあがった餅米を、すりこ木で半つき(半分くらいをつぶすこと)にします。

15 【丸める】

 餅米が温かいうちに、8等分し、水をつけた手で丸めておきます。

16 【ラップに小豆を広げる】

 小豆を8等分し、そのうちの1つを、広げたラップ上で円形にのばします。

17 【小豆で包む】

 小豆の上に餅米の丸めたモノをおき、ラップで包むようにして、だんごにします。白い部分が残っても、そこを下にして置けばいいので、気にしないでも大丈夫です。(気にするのは作っている当の本人かも…)

18  さつまいもの茶巾絞りの要領で丸めると、写真のようになります。小豆が手にくっつきませんので、無駄がでませんし、まとわりつくと言うこともないので、簡単ですね。
19 【できあがり】

 おはぎとして、完成です。

ここでの「こつ」

※1 圧力鍋の底を水で冷やします
 冷やしすぎてと蓋がとれなくなったようなときは、おもりをはずすと適圧になるので、蓋をはずすことができます。※圧力がかかっているときにおもりをはずすと、蒸気が噴き出すことがあるので、注意してください。

※2 【余分な水分を飛ばし
 水分を飛ばしている過程で、小豆の皮がはがれてしまうと、少々べたつき気味のあんになってしまいます。粉ふき状態にするためには、水分が炊きたてごはんくらいの水分量になるまで、小豆が傷まないようにやみくもに混ぜず、かつ、焦げ付かないように混ぜるという相反することを両立しなければならないようです。

参考文献

 ・職人!喜一郎のインターネット和菓子教室さんの和菓子のレシピ、粒餡とおはぎ
 ・越前屋オンラインさんのおはぎ
 ・直坊SITEさんの春分の日


東海の名物「ういろう」

 思い返せば、ういろうをはじめて買ったのは、藤沢の小田急百貨店の地下食品売り場でした。ようかんのように見えても、食感はようかんとはちょっと違った独特のもの。すぐにういろうの味のとりこになって、なんども続けざまに買ったものです。

 それからすでに十年が過ぎました。しかしながらまわりを見渡せど、ういろうはどこにも見あたりません。食べたいと思っても、買うお店がないのです。うーん、これは作るっきゃない!? 
 ところが、自作の一度目は蒸している最中に眠気に誘われて寝入ってしまい、気が付けば鍋を空焼きしており、蒸し器ならぬ、空焼き鍋の中でういろうがブスブスと沸騰していました。あちゃーっ  (^_^;


抹茶ういろうを作る基本的な材料

 上新粉(米粉) 150g 片栗粉 35g 砂糖 150g 抹茶 大さじ1/2〜大さじ1 牛乳もしくは水 500cc
 今回はオプションとして、小豆あん100g
※参考情報
  ・上新粉を手作りするレシピはこちら
  ・片栗粉を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・小豆あんを手作りするレシピはこちら
  ・米を栽培する方法はこちら

Let’s start!

作り方  
【材料を混ぜる】

 上新粉、片栗粉、砂糖、抹茶を混ぜ合わせます。砂糖を均一に混ぜ合わせておくと、水回りが良くなり、ダマになることを避けることができます。

【水を加える】

 水を最初は少し入れては混ぜ、少し入れては混ぜることで粉がダマになるのを防ぎます。

 全体の分量の水のうち、半量を残し、砂糖を十分に混ぜ込んでいくと、木目が細かい、なめらかな仕上がりになります。
【漉す】

 水を全て加え終えたら、ザルや漉し器で漉します。

 ザルに残ったダマをすりつぶします。
 また先に残しておいた半量の水を使って、容器やザルに残った生地を洗い流し、漉し終えた生地に加えます。
【加熱する】

 中火にかけ、加熱します。

 鍋の底に局所的な固まりができはじめると、急激に全体がのり状になるので、局所的な固まりが7割ほどになった時点で火からおろし、あとは余熱を使って均一になるようにこね合わせます。
【容器にいれる】

 蒸し器用の容器にいれます。クッキングシートを挟んでおくと、とりだすときに取り出しやすいでしょう。
 今回は小豆あんをサンドイッチ状に挟んでみました。

 表面に凸凹ができていれば、スプーンを水で湿らせ、スプーンの背ですべらせるようになでると、なめらかな表面に仕上げることができます。
10 【蒸す】

 蒸し器で60分ほど蒸します。
 当レシピの量よりも倍増する場合などは時間を適宜延長します。

11 【蒸し上がり】

 蒸し上がれば、クッキングシートの端を持ち上げて取り出します。
 こ、これはまさに「ういろう」だ!

12 【できあがり】

 糸を使ってスライスすれば、抹茶ういろうのできあがりです。
 子供はけんかしながら競って食べてました。 そんなにうまかったか!? ヽ(^。^)丿

ここでの「こつ」

※1 【中火にかけ、加熱
 上新粉や片栗粉はすぐに沈殿します。生地を均一に保つためには、蒸す前にのり状(糊化)になるまで加熱しておくことが大切です。

※2 抹茶ういろうのできあがり
 おすすめは牛乳抹茶小豆ういろうかな。。って、全部入っているだけだろっ! (^_^;
 ・ 牛乳ういろうにする場合:水を牛乳に置き換え(抹茶はお好みに応じて入れたり止めたり)
 ・ 小豆ういろうにする場合:小豆あんを100g追加(抹茶はお好みに応じて入れたり止めたり)

【参考文献】
 東海の味 さんの 家庭で挑戦!ういろう


韓国料理ではサンチュと共に欠かせません「ペチュ(白菜)キムチ」

  韓国では、11月ころになると、新聞に桜前線ならぬ、「キムチ前線」が南下してくるというニュースが流れるそうです。キムチ作りに適した気候になる時期を指し、キムチ作りがはじまるのです。特にこの季節に仕込むキムチ作りのことをキムジャンといい、家族や地域の人たちが協力しながら、大量のキムチを仕込みます。大量に仕込むわけですから、お金もかかります。日本では寒冷地手当という名称で、灯油代が支給される会社があるようですが、韓国ではこのキムジャンのために、キムジャンボーナスが支給されたり、キムチ休暇まであるそうです。

 ただし都市化の波は、韓国のこのキムチ文化にも大きな影響を与えています。キムチを保管する「かめ」がマンションでは設置できないことから、キムジャンも次第に廃れつつありということなのです。といってもこんなにおいしいキムチですから、おいそれと捨て去ることもできません。そこで登場したのが、キムチ専用の冷蔵庫!! 韓国の主婦が欲しがる家電品として、第1位に輝くヒット商品になっているそうです。2001年には、所有率がすでに24%とのこと  w(゚o゚)w OH!


はくさい半分で作るキムチの材料  まずは主役の白菜

白菜 中ぶりのものを半分(1kg) 塩 50g 約4%の塩水(1000ccの水に、塩を42g溶かす)

ヤンニョム(キムチの素)に使う 大根とにんじんの下準備

大根 正味100g にんじん 正味50g 塩 小さじ1/2 砂糖 小さじ1/4 水 大さじ1/2

大根とにんじんに加える材料

だし 200cc
(150ccをのり用、50ccをバット洗用)
白玉粉(もち米粉) 大さじ1 粉とうがらし 25g おろしにんにく 25g
おろし生姜 5g いかの塩辛 大さじ2 魚醤 大さじ1 砂糖 大さじ1
青ネギ 半カップ 白ネギ 半カップ ニラ 1/4カップ 玉ねぎ 1/4個

おもてなし向けの「贅沢版ポッサムキムチ」をめざした追加材料
魚介類は 「生食用」 or 「解凍したもの」を使いましょう

生エビ 正味40g 生の剣先イカ 正味40g 生ホタテ 正味40g 生たこ 正味25g
りんご 1/2個 梨 1/2個 桃 1/2個  
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・白玉粉を手作りするレシピはこちら
  ・いかの塩辛を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【白菜の下漬け】  仕込みの一例 金曜日22時

 白菜の汚れた外葉を除き、根元から1/3くらいまで包丁を入れます。あとは手で縦に引き離すようにして、2つ割りにします。←内側にある葉をばらけさせないというテクニックです。引き離すことで、重なり合っていた葉の部分も、スルスルとでてくるのです。

 白菜の葉の隙間に付着している砂埃を流水でざっと洗い落とし、水気を切ります。次にさっと塩水(1000ccの水に、塩を42g溶かす)に浸します。
 もし深さが足りないようであれば、玉じゃくなどで回しかけるといいでしょう。
 塩水の水気をざっと切り、根元の白い部分だけに塩をふります。このとき外側の緑の濃い葉には塩を多めに配分し、内側の白っぽい葉には塩を少な目にふりかけます。
 白菜がぴったりとおさまる容器に、白菜の切り口が上を向くようにして入れ、白菜を浸した塩水をそっと加えます。ちょっと重ための皿2枚分くらいを重石として、一昼夜漬け込みます。
土曜日22時

 漬け上がった白菜は、塩分をていねいに水で洗い流してから、根元の白い部分を上にして、切り口を下に向けた状態で5時間以上置き、余分な水分をしたたらせます。

【キムチヤンニョムの用意】 

 100ccのだしを沸騰させ、中火にし、50ccのだしで溶いた白玉粉(大さじ1)を加えます。再沸騰後、こげつかないように注意しながら、20秒程度煮立たせます。これを「のり」と呼びます

 のりが熱いうちに唐辛子の半量(12g)を加えて混ぜ合わせ、冷ましておきます。
 大根とにんじんの皮をむき、縦に細長い千切り(4mm×4mm×50mm)にしたものに塩(大さじ1/2)と砂糖(小さじ1/4)、水(大さじ1)をまぶし、しんなりしてきたら、水分を手のひらで絞ります。
 絞った大根とにんじんに、残りの半量の唐辛子(13g)をあえます。肌の弱い方はゴム手袋をつけることをお勧めします。
10  7.で作って冷ましておいた「のり」を加えます。
11 【基本の調味】

 おろしにんにく(25g)、おろし生姜(5g)、いかの塩辛(大さじ2)、魚醤(大さじ1)、砂糖(大さじ1)をフードプロセッサーでペースト状にして、混ぜ合わせます。

12 【基本の野菜】

 青ネギ(半カップ)、白ネギ(半カップ)、ニラ(1/4カップ)をいずれも2〜3cmに切り、薄くスライスした玉ねぎ(1/4個)と共に加えます。

13 【お好みの魚介類や果物の追加】

 生エビや生イカ、生ホタテ、生たこなどの魚介類と、りんごや梨、桃などのお好みの果物を、食感が残るくらいの大きさに切って、加えます。
 基本のキムチでは入らないモノですから、なくっても一向に構いません。

14  しっかり混ぜ合わせます。
 味見をして、大丈夫であれば、熟成がすすんだときのために、塩を大さじ1/2加えます。
15 【本漬け】  日曜日6時

 半量の白菜分として、ヤンニョムの1/2量を取り分けます。
 白菜は切り口を上向きに置き、一番下の葉だけは斜めにずらして(写真では、左上から右下方向に下ろしています)置いておきます。このずらした葉は、ヤンニョムをひととおり詰めたあとに、全体をまとめるために使います。

16  一番下側の葉から順番に、白い根元だけにヤンニョムを挟み込んでいきます。
17  全ての葉と葉の間にヤンニョムを詰め終えたら、切り口が内側になるように2つ折りにします。
18  最初に斜めにずらしておいた葉を使って、全体を包みながらまとめます。軽く押さえて、中に含んでいる空気を追い出します。
 残りの白菜とキムチヤンニョムも同様に繰り返します。
19  隙間がでないようにしながら、容器に漬け込み、バットなどに付着したヤンニョムを無駄にしないために、だし50ccを注いで洗い落とし、表面に流し込んでおきます。
20  表面の空気を追い出しながらラップなどで覆って、空気に触れないようにしてから、白菜が浮かない程度の重石を載せます。これを冬場は涼しい部屋、夏場は冷蔵庫で保管します。
 発酵がはじまって、小さな泡がプクッと表面にでてくれば(20℃前後の室内で3日くらい)、酸味が進行しないように冷蔵庫(−2℃〜5℃が適温←チルド室がお勧め)に入れます。
21 【できあがり】 3日後の水曜日

 すぐに食べることもできますし、3〜4日待てば発酵食品として食べ頃になります。2〜3週間くらいすると酸味がでてきますが、鍋などに使うという手もあります。
 白菜半量(1kg)で、1.5kgくらいのできあがり分量となるので、せっかくですから、いろんな発酵段階を食べてみませんか。 o(^o^)o
 またこんなにリッチな材料を使っているのですから、漬け汁も余さず鍋などに使うと無駄になりませんね。

ここでの「こつ」

※1 【キムチ作り
 日本で流通しているキムチは、発酵食品としてのキムチというよりも、調味料で味付けした「調味漬け」のものが大部分を占めるようです。当初、食品売場でキムチを見かけると、原材料欄を確認したものですが、アミノ酸を添加していないものが全くと言っていいほど見つかりませんでした。試しに買ってみても、食べた後に嫌みな味わいが口の中全体に拡がり、決してうまいとは思えません。
 そんな中、キムチの定義があると耳にしました。それは次のようなものです。

 「キムチとは、塩漬けされた主原料(白菜など)に、薬味類(唐辛子など)を混合、低温で生成を通し発酵した食品である。」(大韓民国農林部)

 そうそう、これこれ。やっぱり発酵食品じゃないと、キムチとはいえませんよね。

※2 【ヤンニョム(キムチの素)
 ここで使った材料以外にも、次のようなものを入れることもできます。分量はお好みに応じて加減して下さい。

分類 ヤンニョムに使える材料
1.野菜 みつば セロリ みょうが わけぎ
紫蘇 椎茸 炒り白ゴマ
わかめ (うまみというよりも健康食品志向)
2.魚介類 アワビ 生食用カキ(さっと水洗後、魚醤で捨て洗いし、水気をきる)
アンチョビ タラ
3.魚介類を発酵させた醤(じゃん) しょっつる(秋田) ニョクマム(ベトナム) いしる(能登) ナムプラー(タイ)
いわしの塩辛 あみの塩辛 オイスターソース
4.果物 皮つき完熟柿 生栗(皮をむいて、スライス) なつめ(7〜8mmの千切り)
パイナップル 松の実 各種 果物の缶詰
5.その他 ごま油 はちみつ 昆布茶

※3 【だし 200cc
 だしは、いりこ、昆布、鰹節など、お好みのだしでいいです。NHKでは、牛骨スープなんかもお勧めしていました。

※4 【粉とうがらし 25g
 とうがらしは、極力韓国産の甘口とうがらしを用意します。日本産のものよりも、マイルドな辛さで甘みがあります。挽き方まで選択できる場合は、中挽きを選びます。

※5 ポッサムキムチ
 NHKを見ていたら、贅沢三昧のスペシャルキムチを作っていました。それはまさしく生活クラブ生協のお店でも並んでいるボサムキムチ。そうか、「ボサム」とは、「海や山の恵みを包んだモノ」という意味だったのか。てっきり、作った方のお名前かと思ってました。 (^_^;)
 さて、NHKのレシピそのままというのも、NHKさんに申し訳がないので、ここはキムチについていっちょ研究して、神髄を極めたい、、、などとも思いましたが、韓国文化ともいえるキムチに挑むのも途方もない話なので、今回はやっぱりNHKさんのレシピを基本にして、日本人向けの少量仕込みにアレンジしてみました。NHKさんのレシピにこだわりたい方は下記参考文献欄に記載のNHKの本を購入されてはいかが?

※6 【魚介類は 「生食用」 or 「解凍したもの」を使いましょう
 
アニサキス等の寄生虫の被害を避けるため、生食用途で市販されているものをのぞき、魚介類は一度冷凍したものを解凍させてから使うことをお勧めします。アニサキスは、塩漬けや酢漬けにした程度ではピンピンしている強者です。ちなみに、生食用として市販されているものは、寄生虫等への対策済みのものが多いようです。

※7 【水気を切ります
 韓国産の白菜は、水分が少なく、甘みがあるのですが、日本の白菜は韓国産に比べて、水分が多いようです。もし時間があるならば、切った状態の白菜を3時間ほど風にあてて乾かすことをお勧めします。乾かしたときは、項番3で白菜の白い根元の部分に加える塩の量を白菜の4%(白菜が800gになったのなら、塩は32g)にします。(←ホントは濃度4%なので若干違いますが…。)

※8 【これを「のり」と呼びます
 のりまで本格的に懲りたいという方は、甘酒の要領で作ります。 o(^o^)o ガンバッテ

※9 【残りの半量の唐辛子(13g)をあえます
 辛みを抑えたい方は、唐辛子の代わりにパプリカを幾分か加えると発色をよくできるということです。

※10 ゴム手袋をつける
 キムチ作りに使う唐辛子の取り扱いには注意しましょう。肌の弱い方はゴム手袋を装着することをお勧めします。また、唐辛子に触った手で、不用意に目をこすったりすることのないようにします。軽く手を洗ったくらいでは、唐辛子の成分は残っていることが多いため、目が開けられなくなることもあります。
 ごま油を手のひらに塗りたくるという方法も、唐辛子対策になるようですので、ゴムのにおいを気にされる方はこちらもお試し下さい。

※11 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

【参考文献】
 ・NHK趣味悠々 キムチへの旅 作って・食べて・知る 著者朝倉敏夫 蔡淑美 本体1,000円+税 ISBN 4-14-188373-5
 ・作ってみたい韓国料理の本 チョ・カムラン 定価1,200円(税込) ISBN4-7662-0421-2
 ・秘伝 発酵食づくり 林弘子 晶文社 本体1,700円+税 ISBN4-7949-6401-3
 ・食材図典2 小学館 本体5,000円+税 ISBN4-09-526083-1
 ・キムチ専門マートさんのキムチの魔法


調味液が決め手「辛子明太子」

 たらこや辛子明太子をつくりたい!! そう思ってから何度かスーパーの魚コーナーをのぞき込みましたが、そこにあるものはみんな調味済みの「たらこ」ばかりでした。辛子明太子を作るのに、調味済みのたらこを使ったのではおもしろくない。ましてや、たらこを作るのに、保存料など合成添加物がバンバン入れられているたらこを使っていたんでは何の意味もない。

 そういう意味では企画倒れになりかけていた辛子明太子ですが、夏も終わり、秋の気配が近づくころ、生のたらこが出回るようになりました。文献を調べると、たらこの原料であるスケソウダラの漁期は11月〜3月であり、旬としては12月末〜1月とのこと。やったぁ、時期さえくれば、生たらこもゲットできる!! こりゃぁ辛子明太子に挑戦するしかない p(^^)q


辛子明太子を作る基本的な材料

下漬け用材料および調味液 生たらこ ※1 120g
 ※味付け済みの「
たらこ」ではありません。また生食用のたらこでもありません。味付けをしていない「生たらこ」を使います。どうしても生食用のたらこしか手に入らない場合は、項番5の本漬けから調理します。
 ※小さいものよりも、大きく立派なものの方が1つ1つの卵が大きくおいしいようです。
日本酒 170cc ※2 塩 30g
本漬け用調味液 日本酒 190cc ※3 昆布 5cm
かつお節 6g ゆず 大さじ1/2(なくっても可)
醤油 大さじ1/2 砂糖 大さじ1
新鮮な唐辛子粉 20g  
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・かつお節を手作りするレシピはこちら
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

 ざる   下漬け本漬け用のポリ袋 

Let’s start!

作り方  
【酒で洗う】

 生たらこに分量外の塩をぱらぱらと振りかけて冷蔵庫などで1時間ほどおき、でてきた水分をキッチンペーパーなどでふきとります。下漬け用日本酒に生たらこを入れて、酒で洗っておきます※4。アルコールで消毒しているわけですね。

【下漬け用調味液の準備】

 生たらこを洗った日本酒を、目の細かいザルで濾してカスを取り除いてから、塩を加えて火にかけて沸騰させます。このまま弱火で5分間加熱してアルコール分を飛ばします。これが下漬け用調味液になります

 加熱を終えたら火からおろし、ボールなどに氷水を張って、鍋ごと浸して十分に冷やします。
【下漬け】

 生たらこをきっちりと封ができるポリ袋に入れて、下漬け用調味液を入れ、しっかりと封をして,、10時間前後(7時間〜12時間ほど)下漬け(塩漬け) ※5します。

【整形】

 たらこは、たらのお腹とつながっていた「卵管」の部分がかならず破れています。たらこをスプーンですくって、この破れていた部分を下にして、ザルに並べます。
 ザル全体をラップで覆ってから、冷蔵庫で10時間ほど「整形」します。

【唐辛子の準備】

 唐辛子、砂糖、醤油を計り入れ、ゆずを絞っておきます。

【本漬け用調味液の準備】

 本漬け用の調味液を作ります。まず本漬け用の日本酒を火にかけて沸騰させ、弱火で5分間加熱してアルコール分を飛ばします。

【出汁をとる】

 加熱を終えたら火からおろし、ボールなどに氷水を張って、鍋ごと浸して十分に冷やしてから、昆布を入れて30分間置いておきます。30分後火にかけて沸騰してから、かつお節を加え1分間弱火で加熱して、火からおろします。

【本漬け用調味液】

 かつお節などが入らないように目の細かいザルで濾しながら、熱いうちに唐辛子に加えます。これを容器ごとボールなどに張った氷水に浸して十分に冷やしておきます。これが本漬け用調味液になります

10 【本漬け】

 生たらこをきっちりと封ができるポリ袋に入れて、本漬け用調味液を入れ、しっかりと封をします。これを冷蔵庫の氷温(0度〜5度)に入れて、1週間本漬け ※6します。途中、何度か上下を返すと良いでしょう。

11 【できあがり】

 本漬けからあがったら、半日〜1日間、ザルなどに入れて冷蔵庫の中で液切りをします。脱水シートがあれば、シートに載せておくのもひとつの手です。食べきれない分は、一腹ずつラップしてくるみ、冷凍すれば2〜3ヶ月保存できます。着色料が入っていないので、ちょっと鮮やかな色にはなっていません ※7が、辛子明太子のできあがりです。

ここでの「こつ」

※1 【生たらこ
 味付け済みの「
たらこ」ではありません 味付けをしていない「生たらこ」を使います。たらこを使ったのでは、すでにいろいろな酸化防止剤、保存料、発色剤、着色料など各種の添加物が含まれており、味付けもしてあるので思ったようなできあがりは期待できません。またたらこは、表面が緑色や紫色に変色していることがありますが、これはスケソウダラが捕れたときに、内臓が破裂して胆汁が卵巣に付着したものであり、痛んでいるわけではないそうです。

 あと生たらこは、一度凍結しておくようがいいよ、、というコメントを明太子業界の方からいただきました。
 魚介類のうち、刺身で食するものの場合、多かれ少なかれ、寄生虫という問題を避けてとおることはできません。スーパーなどで市販されているものは、それなりの処理がされていることが多いようですが、それも絶対かというと、はっきりとは申し上げられません。特に漁港で仕入れたものなどは、正真正銘の「生」であるため、寄生虫も生きている恐れがあります。

 ただし寄生虫は、凍結することで死滅させることができます。アニサキスは、摂氏マイナス20度で1晩以上冷凍すれば死滅すると言われています。家庭用冷凍冷蔵庫でも、十分にマイナス20度になりますので、ご安心ください。家庭用冷凍冷蔵庫の温度推移図を右に示しておきます。

 私は鯖ずしでご対面して、胃カメラ+点滴+3日間の入院でした。こんなことをレシピに書いて脅すのは私くらいでしょうね。中毒自慢なら他にもあります。生ガキでまる1日間寝込むというのもありました。 (^_^;)

※2 【日本酒 170cc
 
下漬け用調味液としては、アルコール分としての日本酒の蒸発量が50ccとして、できあがり分量が、
  生たらこ : 加熱後の日本酒 : 塩 = 120g : (170cc−50cc) : 30g = 4 : 4 : 1
  ↑ 比重の差を考慮しろっ、などというツッコミはしないでくださいネ (^.^)

※3 【日本酒 190cc
 本漬け用調味液としては、アルコール分としての日本酒の蒸発量が50cc、かつお節が吸水してしまう分量が20ccとして、
  生たらこ : 加熱後の日本酒 = 120g : (190cc−50cc−20cc) = 1 : 1

※4 【酒で洗っておきます
 水ではうま味が流れ出してしまうので、日本酒で汚れを洗い流すと共に、殺菌を行います。

※5 【下漬け(塩漬け)
 塩漬けすることで、卵の水分を排出し、また卵膜のタンパク質が変成して、プチプチとした食感がでてきます。

※6 【冷蔵庫で10時間ほど「整形」
 生たらこの破れた方を下にして、冷蔵庫で整形すると、卵が締まり、調味液の吸い込みが良くなるそうです。この方法は、明太子業界の方から教わりました。Hさまありがとうございます。

 「おいしさにかかわることで言うなら、塩漬け後一度ザルなどにあげて形を整えてから卵管(たら子ののおなかのところの皮が破れたところ)を必ず下にして冷蔵庫に保管します。これは、明太子のなかでも国内産の高級品を作るためのたらこ作りでは必須です。

 ちなみにこの塩漬け液から上げて、整形して冷蔵庫に保管するまで、鮮度のよい卵ほど見る見るうちに塩が食品を締めていくのがわかります。

 さて、冷蔵庫で一晩ザルに上げて保管し、塩と卵をなじませてから、余分な塩水を十分落としてください。この段階ではたらこが「ゴムでできているのだろうか?」 というほどに弾力性と硬さを持ちます。そうなって初めて、辛子の調味液に漬けたときに卵の隅々にまで液を吸い込みおいしさを演出するのです。

 調味液自体はお好みがあると思いますので、お好みに合わせて作られるとおもしろいと思います。」

※7 【1週間本漬け
 本漬け後、3日目くらいから食べることができます。でもじっくりと1週間熟成させてみませんか?

※8 【鮮やかな色にはなっていません
 生たらこは、黄土色に近い色をしたものや、きれいなピンク色をしたものなど、個体によってピンキリでさまざまな色のものがあります。通常製造業者が無着色として仕上げる辛子明太子やたらこの場合は、見栄えが悪くならないように、色つやの整ったものだけを厳選して、辛子明太子やたらこの材料として利用するそうです。
 手作りの場合は、買ってきた生たらこから色つやの良いものだけを厳選などしていると、歩留まりが悪くなりすぎるので、そのまま利用することになりますね。まぁ派手な赤色になっていないのが、手作りの証ということで、許してつかぁさい。

※9 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

2003.2.25 一部加筆修正あり
2003.10.23 修正 生たらこの冷凍をお勧め
2003.10.27 修正 下漬時間および、整形

参考文献)

 博多の味・辛子明太子のやまや さん http://www.yamaya.com/
 山口油屋福太郎(ふくふく島) さん http://www.fukutaro.co.jp/


香りがいっぱい、辛味調味料「ごまラー油」

 ごま油の香りが好きで、野菜炒めのときに仕上げにちょっと加えてかおりを楽しんでいます。NHKのためしてガッテンでも、ごま油をキッチンの手の取りやすいところへおいて、もっと活用すると良いようなことがレポートされていましたっけ? だったら、ラー油もやっぱりごまラー油にして、中華の味付けとかサラダなど、もっと日常の料理のレパートリーに取り入れていきたいものです。


ごまラー油100cc分の材料

ごま油  150cc 白ネギの青い部分 30g にんにく 2かけ
しょうが 15g 鷹の爪  5個 七味唐辛子 20g

Let’s start!

作り方  
【唐辛子の準備】

 耐熱性の注ぎやすい容器に七味唐辛子、みじん切りにしたにんにくをいれておきます。

【ごま油に香味付け】

 半量のごま油 ※2にネギとショウガを薄切りにして加え、ゆっくりと加熱します。ネギが茶色に色づけばネギとショウガを取り出して捨てます。

【唐辛子への油の注ぎ込み】

 180度まで熱したごま油 ※3を一気に七味唐辛子に注ぎ込みます。ごま油を注ぎ込んだ唐辛子は大きく泡立ちます。

【瓶詰め】

 鷹の爪は、種を取り除いてから保存用容器にあらかじめ入れておきます。その上から七味唐辛子で香り付けしたごま油を注ぎ込みます。沈殿している七味唐辛子もビンの底1cmくらいまで混ぜておくと風味がでます。

【香り付け用ごま油の追加】

 加熱したときに拡散してしまったごま油の香りを補うために、残りの分量のごま油を加えます。

 餃子やラーメンなど中華にぴったりのごまラー油です。

ここでの「こつ」

※1 【ごま油
 ベースに使う油は、サラダ油やごま油などお好み次第です。私はごま油の、あの風味が餃子にぴったりなので好きですが、香りがツンとくるようならサラダ油がいいでしょう。また使い古しの油も十分使えます。もし使い古しの油を使用する場合には、複雑な味わいが既についていますので、ねぎやショウガを炒める必要はありません。

※2 【半量のごま油
 ごま油の香りは、加熱することですぐに逃げてしまいます。調理でごま油を使う場合は、仕上げにさっと利用することで、風味が損なわれないようにしていますので、ここでも同じように風味を大切にするために、半量をあとで加えます。

※3 【180度まで熱したごま油
 香味調味料の七味唐辛子の成分は、加熱によって焦げてしまいがちです。そこでごま油は熱したものを香味調味料に注ぎ込むだけにします。


うまい醤(じゃん)「オイスターソース」

 真っ白で水みずしい新鮮な牡蠣を前にして、ヒジョーに大きな難問にぶつかりました。それは、なにを隠そう、うまそうな牡蠣に一切手をつけず、調理してしまうことでした。うまそうな牡蠣、しかも値段も高かった。とても家内にバラすわけにはいかない。ふふっ、これぞ、男の料理!!  (^_^;)

 牡蠣には加熱用と書いてあるものを購入します。というのも、新鮮な牡蠣って実は生食用ではなく、加熱用なのです。生食用の牡蠣は、食中毒を避けるために2〜3日かけて紫外線殺菌処理を施した塩水にさらしてあり、その処理にかける時間だけ、「活き」 「風味」に欠けるのです。加熱用の方が「活きがいい」という、なんとも理解しがたい気持ちを抑え、加熱用の牡蠣を手にとり、いざレジへ!!


オイスターソース250ccの基本的な材料

新鮮なかき 200g 生ホタテ 2個 醤油 200cc みりん 大さじ2 好みにより魚醤 小さじ1/2
水あめ(砂糖も可) 大さじ1 塩 小さじ1/4 昆布 10cm 水 300cc  
※参考情報
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・みりんを手作りするレシピはこちら
  ・水あめを手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【新鮮な牡蠣】

 「おおーっ、うまそうな牡蠣だ!これは生で食いたい!!」 という衝動をおさえつつ、調理に入ります。
 項番16の昆布醤油を最初に作っておくといいでしょう。

【水洗い】

 ボールにたっぷりの水をはり、その中でユッサユッサと手早く振り洗いします

【すり下ろす】

 フードプロセッサーなどで牡蠣の身を丸ごとすり身にします。

 すり身にすると、真っ白な牡蠣は、茶色の液体に変わります。
 水100ccを、空になったフードプロセッサーに加え、回転させて洗浄し、この液も牡蠣のすり身に加えます。
 これを水100ccでさらにもう一度繰り返します。
【かきエキスの抽出】

 鍋にたっぷりの湯を張り、その上に牡蠣のすり身をいれたボールを浮かべて湯煎(湯煎の湯は沸騰させても大丈夫)にして、牡蠣の旨みを抽出します。

 30分〜1時間ほど湯煎にして、旨みの出ただしを、目の細かいザルで濾過します。
 牡蠣のうまみを十分に抽出した牡蠣油(以降、「かきエキス」と呼びます)です。
 オイスターソースとして、このまま醤油に加えては水っぽくなってしまうので、これを湯煎で濃縮していきます(約3〜4時間)。
 ざるに残った牡蠣のカスにも、まだまだ牡蠣の旨みが残っていますので、ここに水50ccを加え、攪拌して目の細かいザルで漉して、二番絞りを作ります。
 これを水50ccで、もう一度繰り返します。
10  一番絞りのかきエキスは乳白色でしたが、二番絞り、三番絞りでは、やや茶色がかったかきエキスとなります。この二番絞り、三番絞りも最初の一番絞りのかきエキスに加えます。
 ここで残った牡蠣のすり身の処理はこちらをどうぞ。
11 【ホタテエキスの抽出】

 生ホタテを網焼きにして、ホタテのエキスをしみ出させます。

12  ホタテからでてきたエキスを、かきエキスに加えます。
 ホタテくんの役割はこれで終わりですので、あとは分量外の酒 大さじ1/2を加えて加熱し、醤油をちょろっと注いで焦がした後、キッチンで食べちゃいます。うんまーぃ。
 \^o^/
13 【かきエキスの濃縮】

 湯煎のまま加熱を続けると、かきエキスの表面に湯葉のような膜がはってきます。この膜を随時、別容器に取り分け、集めます。

14  別容器に取り分けた固形状濃縮かきエキスです。牡蠣の旨みを十二分に含み、膜状の固まりになっています。
15  湯煎を約3〜4時間続けながら、湯葉のようなかきエキスを取り出していった最後の状態です。底にちょろっとだけ、液状の濃縮かきエキスが残っています。
 かきエキスにカスのような固形物が浮いているようであれば、カスを目の細かいザルで漉し取り、かきエキスだけを再びこの容器に戻しておきます。
16 【昆布醤油】

 分量の醤油を計量し、ここに昆布を加えておきます。

17  醤油を75度の湯煎にかけ、醤油を70度にあたためます
18  醤油が70度にあたたまったら、水あめ(砂糖も可)、みりん、塩、魚醤を加えます。
19 【醤油とかきエキスの混合】

 湯煎した容器に残っている液状の濃縮かきエキスに、醤油を加えます。(昆布は除いておきます)

20  別容器に取り分けた固形状濃縮かきエキスを、醤油に加え溶かします。
21  醤油に溶け切れていない固形状濃縮かきエキスをざるでこし、なめらかにします。
22  十分に加熱殺菌した保存容器に詰めます。
23 【できあがり】

 オイスターソースの完成です。かきの旨みたっぷりで、そこいらのオイスターソースに引けを取りません。
 そらぁ、あんなにうまそうな生牡蠣だったんですから…。

ここでの「こつ」

※1 【食中毒を避けるために2〜3日かけて紫外線殺菌処理を施した塩水にさらしてあり
 牡蠣による食中毒は、牡蠣が海水に含まれている菌を取り込んでいるために起こります。加熱して食べる場合は、この菌は加熱調理中に殺菌することができますが、生食する場合にはあらかじめ殺菌しておく必要があるのです。
 生食用の殺菌方法としては、紫外線処理で海水を殺菌し、その中に2〜3日入れておく方法が採られます。この期間中牡蠣はエサをもらえないため、絶食状態となり、牡蠣のうまみが減少していくのです。当然、その分風味が落ちますので、加熱調理する場合には、加熱用の牡蠣を購入したほうがおいしく食べられるわけです。

※2 【鍋にたっぷりの湯を張り
 湯煎の湯がなくなって、すり身やかきエキスをいれたボールが鍋の底に接触しはじめると、鍋の底から大きな泡がたつことがあります。この泡のしぶきが牡蠣エキスに入ってしまったり、鍋を空焼きしないよう、適宜、鍋の湯を追加するようにします。

※3 【牡蠣のすり身の処理はこちら
 ここまでやった牡蠣のすり身にも、まだ旨みは残っています。このため、この牡蠣のすり身を別鍋に入れ、100ccの水を加えて直火で加熱し、十分にエキスを抽出した時点で、だしを漉しとり、かきエキスに加えることをお勧めします。ただし、ちょっとでも焦げ付いた場合は、捨てるしかないです。少量でも焦げたかきエキスを加えると、オイスターソース全体に焦げたにおいがついてしまいます。

※4 【別容器に取り分け
 膜が張ると煮詰めるのに時間がかかると考えたわけですが、面倒なら湯煎の容器にそのままに残しておいてもいいかも… o(^o^)o  膜が張るたびに、別容器に集めるのはたいへんでした、、、。

※5 【醤油を70度にあたためます
 醤油が75度を超えると、醤油に含まれるアミノ酸成分が熱で変性するため、味に影響がでてしまいます。醤油の温度管理は大切です。

※6 【魚醤を加えます
 魚醤は好みもありますので、魚醤のにおいが鼻につく方は、入れなくても構いません。

参考文献
 ・いしのまき旬鮮市場さんの石巻の無添加かきエキス
 ・いい品こだわる通販ショップさんの牡蠣エキス・説明その2
 ・全国鰹節類青年連絡協議会さんの返しの仕込み(7つのこだわり)


ホットな辛み味噌「豆板醤」

 そら豆の香りが生きている豆板醤です。とにかく辛い豆板醤と作るには、赤とうがらしの選別からはじめましょう。今日本にでまわっている赤とうがらしには、辛いものから風味のあるものまで、けっこういろいろあるものです。ここはいっちょ、風味よりも、辛み重視で豆板醤を仕込んでみましょう。


豆板醤180gの基本的な材料

ソラマメ 13さや (豆つぶは27個…130g) 種麹 10g
赤とうがらし 15g 塩 20g
お好みの味噌 大さじ1 湯冷まし 適宜
※参考情報
  ・種麹を増やして、米こうじにする手作りレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・味噌を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【ソラマメの準備】

 今回は少量の豆板醤を仕込むので、スーパーで売っているそら豆(13さや)の1袋を用意します。

 ソラマメの皮をむくと、ベルベットに包まれたようなそら豆がだいたい2つ〜3つ入っています。
 13さやの中に27個のそら豆がありました。計ってみたら、130gになりました。うん、うまそうです。
【ソラマメを蒸します】

 そら豆を20分ほど、蒸します。蒸しあがってくると、そら豆のなんともいえない、いい香りがしてきます。

【ソラマメをすりつぶす】

 蒸しあがったものも130gで、皮をむくと100gになりました。皮をむいた後、じゃがいもをつぶす『マッシャー』を使って、そら豆をすりつぶします。

【塩と種麹、唐辛子を混ぜ合わす】

 塩と種麹、粉末唐辛子を混ぜ合わせます。緑色だったそら豆が、赤唐辛子の色で赤っぽく変わります。辛さの予感…。 (^_^;)

【味噌を加える】

 特段、酵母を意識的に加えなくても、空気中に漂っている酵母菌で味噌はできあがります。ただ、良質な酵母菌を確実に培養するには、やはり、お好みの味噌を加えるのが手っ取り早いので、味噌を加えます。

【ソラマメと混ぜ合わす】

 20度〜30度まで冷ました湯冷ましを加えて、みその固さ(そりゃそうだ)になるまで練り込みます。

【土用の牛をこえるまで熟成】

 仕込む量が少量なので、適度な重石が見つからなかったので、ビー玉をポリ袋に幾つか詰め込み、重石にしました。仕込んでから1ヶ月目に、味噌を底からかき混ぜます(返し)。これによって味噌に適度な酸素を供給し、酵母菌の働きを活性化させるのです。

10 【できあがり】

 土用の牛をこえるまで熟成させれば、とぉっても辛い豆板醤ができました。焼き肉に付けて食べましたが、とってもいい感じです。やればできるもんですねぇ V(^0^)V

ここでの「こつ」

※1 【湯冷ましを加えて
 ここで40度以上の湯を入れてしまうと、種麹が死滅してしまいますので、加える湯の温度には注意してください。ちなみに種麹が死滅しても、60度まででしたら、糖化酵素(アミラーゼ)は活性化しているはずなので、時間さえ経てば、なんとかなるはずですが…。

※2 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。


シーフードにばっちり「XO醤(エックスオージャン)」

 このジャンを考案し最高級をあらわす「XO」の呼称をつけたのは、ペニンシュラホテルのレストラン「嘉麟楼」のシェフだそうです。名前もかっこいいし、味も中華料理にはぴったり(そりゃそうだ)。 金華ハムにエシャロットなどというあまり聞きなれない食材も必要かと思いきや、代用品もあるらしい。

 金華ハムは、中国浙江省産の金華豚から作るハムということだけど、私のような庶民にはロースハムで代用できますし、エシャロットも甘味のうすい玉ねぎににんにくの香りがついたような味わいということで、玉ねぎで代用することにしました。ついでに大豆油は、高いのでサラダ油で代用…。 (^^ゞ 

 「XO醤」を名乗るのが、だんだんはばかってきますが、男は度胸(笑い)!! (*^▽^*)/


XO醤200ccの基本的な材料

「XO醤」をうたっている
レシピに共通的な材料
干し貝柱 50g 干し海老 15g 金華ハム(入手できないのでロースハム) 50g
唐辛子 3本 海老の卵(乾物) 10g エシャロット(なければ玉ねぎ) 50g
塩 小さじ2 にんにく 25g 大豆油(なければサラダ油) 30cc
好みに応じて

(-。-)y-゚゚゚

ラー油 20cc 味噌 大さじ2 魚醤(なければ醤油) 小さじ1
生姜 少々 砂糖 大さじ1 オイスターソース 大さじ1
ブランデー 大さじ1 塩鮭 適量  

※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・ラー油を手作りするレシピはこちら
  ・味噌を手作りするレシピはこちら
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

 


Let’s start!

作り方  
  【干し貝柱はお高い】

 中華料理には欠かせない食材の「干し貝柱」です。50gで1,280円もしました。ひょぇー高い。

【干し貝柱、干し海老は水で戻す】

 中華の干し海老は、ちょっと大きめのものですね。干し貝柱は100ccの水、この干し海老は30ccの水で戻しておきます。

【みじん切り】

 ハム、エシャロット、にんにく、干し海老、唐辛子はみじん切りにしておきます。

 市販のXO醤は、どろーりとしていたので、みじん切りにした食材のうち、エシャロットを除いた全てをミキサーにかけます。
【油とおし】

 干し貝柱は、ほぐしてから160度にあたためた分量外の油でさっと油通し、余分な油はこしとります。

【炒める】

 ミキサーにかけずに取り分けておいたエシャロットをまず大豆油でじっくりと炒め、甘みを引き出します。
 エシャロットが茶色に色づいてきたら、みじん切りにした残りの食材と干し貝柱や干し海老の戻し汁も加え、水気をとばします。

【干し貝柱を加える】

 油とおしした干し貝柱と、海老の卵を加えます。海老の卵も乾物を使うと書いてありましたが、入手できなかったので甘海老の卵を使いました。

【味を補う】

 塩を加えてから試食してみると、干し貝柱がいい味をだしていて「うまい」と思ったのですが、市販されているXO醤には複雑なうまみがありました。そこで、ごまラー油、みそ、魚醤、オイスターソース、(好みで生姜、ブランデー、砂糖、塩鮭なども)を加え、色づきがよくなるまで、じっくりと炒めます。
 今度は味も深みがでて、色もばっちり。 (^.^)

【瓶詰め】

 瓶詰めしてできあがりです。冷蔵庫に保存し、2〜3日おいてから食べるとうまいようです。また1ヶ月以内に食べきるようにしましょう。

 

ここでの「こつ」

※1 【金華ハム
 中国浙江省産の金華豚から作るハム。 金華ハムは世界3大ハムの1つといわれています。日本でもこの豚は輸入されていますが、年間生産量で200頭と貴重な肉です。

参考文献 
 フレンチレストランラセールさんのhttp://village.infoweb.ne.jp/~lasserre/menu/kinnkaton.html

※2 【エシャロット
 タマネギの変種として生まれたエシャロットは、小タマネギそっくりの 形をしています。ニンニクと玉ねぎの香りを合わせもってはいますが、ニンニクほ ど臭いが強烈ではなく、タマネギほど甘くはありません。日本ではほとんどを輸入に頼っています。

※3 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

参考文献
 リンクの元をたどれないため連絡先不明です
 http://home.impress.co.jp/column/bestfood/webtv/90319/shal2.htm


卵つなぎの無かん水「ラーメンの切麺」

 ラーメンの発祥地、中国北方にある鹹湖(かんこ)の水で作った麺は弾力性があり、滑らかだったという。これは鹹湖の水がアルカリ性を帯びていたためであり、中国の南部地方で同じような麺を作るためにはアルカリ性のかん水を添加する必要があった。生協などをやっているとよく聞く「たまご麺」、「たまごつなぎ」は、たまごを加えることでかん水の働きが持つ弾力性と滑らかさを代用させているらしい。ホントかな!?、ということで無かん水によるたまご麺を作ってみました。

 でき映えを家族の感想をもとに判断してもらうことにすると、「おいしいよ(子供)」 「おいしい だけど…ラーメンじゃないみたい(家内)」 ということでした。どうも、麺が太かったことと、麺の太さがまちまちだったという点が大きな減点になったようです。また、製麺時に手もみをしなかったので麺に縮れがなかったことも減点の一要因になったと思われます。しかしたまごを加えたおかげなのかどうか、細い麺も切れることなくゆであげることができましたし、まぁ大目にみてよ、というところでしょうか!? ただ、今回よりも麺を細く作りながら、均一の太さに切ることは結構難しそうです。


5人前の切麺(チェンミェン)※1 の基本的な材料

強力粉 300g 薄力粉 100g
塩 8g たまご 2個
水※(たまご 2個込みで) 160cc  
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

※水はたまごが2個で100ccくらいになるので、実質60ccくらいになるでしょうか
※炭酸カリウムの飽和水溶液を加える場合は15cc入れ、その分水は減らします


Let’s start!

作り方  
   たまごと水を混ぜ合わせ塩※2を溶かしたものを、強力粉と薄力粉を混合させた粉(以下、小麦粉※3と呼びます)に入れます。この小麦粉はうどんよりもグルテンが多い混合比率になっています。
【小麦粉をこねる】

 小麦粉はスプーンで切るようにまぜます。小麦粉と水が均一にまざると、ぼそぼその状態になります。

 ぼそぼその状態になったら、拳に体重をのせて押さえつけながら、小麦粉を塊にしていきます。こねる必要はありませんが、細かい小麦粉のかすを包み込みながら押さえていくと無駄がでません。
 ある程度小麦粉が塊になったら、ポリ袋に包み込み、新聞紙の上から足で踏みます。
 何回か踏んで塊が平べったく広がったら、たたみ込んでまた踏むというようにして、全体がしっとりとするまで(10分から15分の間)繰り返します。
熟成させる※4

 布団の中で寝させます。季節によって夏は30分以上、冬は2時間以上を目安にしてください。
 伸ばし作業に入る前に、できるだけ大きな鍋にたっぷりの湯を沸かし始めておきます。

【伸ばす】

 ちょっと踏んでから、棒状にのばしたものをひらべったく広げてから、伸ばし棒を使って、さらに伸ばします。力づくで延ばすと目にみえない部分でグルテンのつながりがちぎれてしまいます。ほどほどにネ。
 ある程度広がったら、伸ばし棒に巻き付けながら
厚さ1〜2mm弱を目安に伸ばします。通常見慣れている麺はゆでて太くなったものです。しっかり伸ばさないと、ラーメンにならずに、うどんになってしまいます。

【たたんで切る】

 伸ばし終わったら切ったときに麺の切り口がくっついてしまわないように、強力粉を表面にふりかけながら、折り目をずらしながら階段状に屏風折りして、2mmくらいのピッチで切ります。
 切った麺は分量外の薄力粉の上でバラバラにほぐし、麺の切り口どうしがくっつかないようにしておきます。このあと
ちぢみを出したいときにはよく揉みます。

【ゆでる】

 湯が沸騰したら、まな板に残ったカスの小麦粉を湯に入れておきます。こうすれば、ゆでている最中に麺が溶けて痛みません。その後ぱらぱらと、麺を湯に入れます。再び沸騰し、麺が浮いてくるまで混ぜないようにしてください。ゆで時間は麺の太さにもよりますが、2〜3分が目安なので途中で1本を引き上げて粉っぽさがないか確認してザルで水を切ります。

【できあがり】

 ラーメンのスープ※5は市販のものを使い、刻んだネギと手製のベーコンを添えてみました。

 

ここでの「こつ」

※1 【切麺(チェンミェン)】
 うどんのように
屏風状に折り畳んで切る麺を切麺(チェンミェン)と呼びます。中国ではこの切麺が主力のようです。日本の「ラーメン」の名前の起源となった拉麺(ラァミェン)は、麺を振り回すなどして伸ばして作るものを指します。切麺と拉麺との相違点は製法だけでなく粉の成分も異なります。拉麺の粉は伸びやすいように強力粉の分量を控えめにするか、薄力粉だけで作り、水も若干多くします。共通していることは、細い麺でもゆでている最中にブツブツと切れてしまわないように、かん水を添加することであり、かん水を加えることで伸びを増すとともに弾力性と滑らかさを併せ持つことができます。かん水が入手できなければ、薬局で市販している炭酸カリウムや重曹を水にとかした飽和溶液を用いることができますし、このレシピのように卵麺にする方法もあります。

※2 【塩】
 塩分はグルテンの形成に深く関わっています。塩を加えることでグルテンの形成を抑えることができます。塩を加えないと小麦粉の中に含まれるグルテンの成分だけが過度に結合してしまい、グルテンの拘束から自由になったでんぷん質が分離します。分離したでんぷん質は湯に溶けだすため麺の表面がぐちょぐちょになってしまいます。

※3 【小麦粉】
 粉は、強力粉3に対して薄力粉1の割合(300g:100g)で混ぜます。保存状態の良くない粉や、古い粉を使うとゆでるときに麺が切れてしまいます。できるだけ新しい粉を使うようにした方がよいでしょう。余った粉は、すぐに使わないようであれば冷凍しておくことをお勧めします。 在外邦人の方向けに、小麦粉の種類についてこちらで詳しく説明しています。

※4 【熟成させる】
 麺を打ってからすぐに延ばそうとすると小麦粉のかたまり君と格闘することになります。まず、伸びません。次に分量の水では足りません。かといってここで水の分量を増やすと、屏風折りして切っている最中に、切った断面どうしがくっつき合い、ゆでるときにかたまりになってしまいます。どっちにしてもラーメンの麺じゃなくてだんごになってしまいます。

※5 【ラーメンのスープ】
 原材料は豚骨2本、鳥のガラ(脚)6本、これにショウガや長ネギを加えて、5時間煮込んで作ります。またこのラーメンスープの作り方は
こちらです。

【参考文献】 にっぽんラーメン物語 駸々堂出版 小菅桂子著


豚骨をじっくり煮込んで作る「ラーメンスープ」

 ラーメンのスープなんて興味ない、と言っていた私ですが、ラーメンの麺を打ってみるとスープを手作りしないと気がすまなくなりました。近くのスーパーには豚骨も鳥ガラも売っているのを確認したし、これはスープを作らない筋合いはない!!

 またしても家族の批評ですが、今回は「おいしい !!」となかなかの評価でした。塩味だけで味見をしたときにはちょっと味に深みがなかったように思われたので、反則かもしれないけれど、味の素、魚醤(ナンプラー)、牡蠣醤油などのうま味調味料をいろんなパターンで加えたのが良かったのかも…。 (-_^:) 


5人前(2リットル分)の白湯スープの基本的な材料※1

豚骨 2本 (もしあれば豚足 2本) 鳥のガラ 1羽相当
長ネギ 1本 ショウガ 1かけ 水 3.5リットル

Let’s start!

作り方  
【材料】

豚骨、鳥のガラを用意します。ほかに豚足もあると、油脂成分が豚足から溶け出すゼラチン質でスープと乳化し、コクのある深い味わいになります。

【アク取り】

豚骨、鳥のガラ(脚など)を熱湯に入れて、2〜3分強火で煮立て、このはじめの湯は思い切って捨てます※2

【水洗い】

臭みをとるために骨をていねいに水洗い後、タワシを使って血合いなど骨に付着している余分なものをこすり落とします。

【骨をかち割る】

豚骨は金槌でかち割ります※3。ステンレス製台所の上ではかち割れなかったので、ベランダのコンクリートの上にまな板を置き、金槌で割りました。また割れたときに骨の成分がちょっと飛び散るので、新聞やポリ袋などにくるんでおくと良いようです。

【煮詰める】

豚足と下ごしらえをした豚骨、鳥のガラそして、ショウガや長ネギなどのたたいた薬味を水に入れ、中火で2リットルになるまで3時間ほど煮詰め続けます。くず野菜があれば他にもどんどん加えれば深い味わいになります。

【味付け】

アクはスープのうま味でもあるのでおおまかにとっておきます。几帳面にとり続ける必要はありません。

【味付け】

煮詰め終わってからキッチンペーパでスープをこし取ります。

【スープのできあがり】

白く濁った、白湯スープのできあがりです。

【ラーメンのできあがり】

カップ2のスープに対して、塩小さじ3/4とバターを加えれば塩ラーメン、醤油大さじ2を加えれば醤油ラーメン、豆板醤などで味付けした味噌大さじ2を加えれば味噌ラーメン用のスープのできあがりです。うま味調味料として、味の素やタイの醤油の魚醤(ナンプラー)、牡蠣醤油などを加えれば、さらに味に深みがでます。

10 【二番だしでちゃんこ鍋】

二番だしを使って、ちゃんこ鍋を作りました。ラーメンスープのときのだしの取り方が不十分だったのか、二番だしでも濃厚な味のだしがとれました。鍋も最高でした。予は満足じゃ…。

 

ここでの「こつ」

※1 【白湯スープ基本的な材料】
 豚足はゼラチン質を取り出すために加えています。ゼラチン質がスープにとけ込むとゼラチンの乳化作用により油が水と分離しなくなり、コクのあるスープができます。豚骨はうま味の成分であるイノシン酸、グルタミン酸を取り出すことを目的とし、鳥のガラはグルタミン酸を取り出すことを目的としています。

※2 【はじめの湯は思い切って捨てます】
 はじめの湯はアクが多く、また、臭みがあることからここでは思い切って捨てます。この湯を捨てても豚骨からはうまみ成分であるイノシン酸やグルタミン酸を十分に取りだすことができます。

※3【金槌でかち割ります】
 骨は豚の体重を支えられるくらいですから、容易には割れませんでした。かなり思い切った力で金槌を振りかざしてたたかないと「ビシッ」とはひびがはいりません。かといって、思いきってたたくと、割れたときに骨の髄などが飛び散り、ベランダで作業していたため網戸まで汚してしまいました。(これは家内にはナイショ)

【参考文献】 ラーメン・ギョウザ・シュウマイ グラフ社


直火で焼いてこそ「叉焼(チャーシュー)」

 ラーメンに入っている肉の多くは煮豚であり、厳密には焼いて作る叉焼(チャーシュー)ではありません。そこで当サイトでは、前々からチャーシューを作ることを前提に、あくまでも「煮豚」は煮豚として表記してきました。やっぱりチャーシューは、焼いて作らないとネ。

 ところで今回参考にさせてもらった文献ですが、主に赤坂離宮 総料理長の譚 彦彬(たん ひこあき)さんのものでした。「脂は落として旨みは残す」というモノです。 o(^o^)o とっても期待できます。 ライトアップされた叉焼が放つ、光り輝く照りは、肉の王様とでも言いたくなるような、精悍な風格と威厳を備えています。 ←たった一切れの肉にここまで言えるモノか?   ヽ(^。^)丿


叉焼(チャーシュー)の基本的な材料

豚肩ロースの塊 500g
味噌 小さじ2 おろしにんにく 小さじ1/2 おろし生姜 少々 塩 小さじ2
オイスターソース 小さじ2 すりゴマor練りゴマ 小さじ2 ごま油 小さじ1 醤油 70cc
砂糖 100g 五香粉 小さじ1/2 こしょう 少々 はちみつ 小さじ1
※参考情報
  ・味噌を手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【材料を計量】

 豚肩ロースの塊以外の全ての調味料を用意します。

 大きめのボールに調味料をいれ、十分に混ぜ合わせます。
【豚肉をカット】

 豚肩ロースを厚みが2cmくらいになるようにカットします。欲張って厚くすると、焼いたときに十分に熱が伝わらず、生焼け状態になってしまいます。

【タレに漬け込む】

 豚肩ロースをタレに40分間漬け込みタレがしみ込むように手でもみます。もむ間は、常温で大丈夫です。10分間隔くらいで、もみ直すようにしましょう。

 ポリ袋に豚肩ロースとタレを入れると、もみ込むときに手が汚れず、清潔でした。ポリ袋は破れたときのために二重にしておくことをお勧めします。
【タレを落とす】

 グリルに入れる前に、余分なタレを垂らしておきます。

【ガスコンロのグリルで焼く】

 ガスコンロのグリルで焼きます。電気オーブンのグリルでは、高温になるまでに時間を要すため、ガスコンロのグリルがお勧めです。

 肉汁を閉じこめるため、まず強火で表を5分、中火にして5分、裏返して強火で5分、中火にして5分焼きます
 焼いている間は、むやみにグリルを開閉するのは避けましょう。開閉すると、グリルの内部温度が下がり、肉汁を閉じこめておくことができなくなってしまいがちです。
【焦げをとる】

 苦みのある焦げを、キッチンばさみなどを使い、全て取り除きます。

10 【はちみつをぬる】

 焦げを切除した部分の照りをだすため、はけではちみつを塗り、表裏を2分ずつ焼きます。

11  中華街の店先でみるような、うまそうな叉焼(チャーシュー)ができました。
12 【盛りつけ】

 切り分けて盛りつければできあがりです。レタスにくるんで、トーストといっしょに食べてもGood!! ヽ(^。^)丿

ここでの「こつ」

※1 【すりゴマor練りゴマ
 芝麻醤(チーマージャン/ジーマージャン)が用意できれば、そちらがお勧めです。その場合、ごま油は入れなくても構いません。

※2 【欲張って厚くする
 
「生焼けだったとしても、電子レンジでチンすればいいや」 などということはありません。電子レンジでチンすると、肉汁がドット流れ出てしまうだけでなく、肉も縮んでしまい、固い叉焼になってしまうのです。  (>_<)ヽ
 肉が変形していて、2cmの厚みを超える部分ができるような場合は、その膨らんでいる部分をスライスして、2cmを超える部分がないようにすることを強くお勧めします

※3 【タレに40分間漬け込み
 タレに漬け込むと、味がしみ込むものの、肉が固くなってしまうという欠点もあります。そういうわけですから、漬け込み時間は長ければ長いほど良いというものではありません。適切な時間を守りましょう。

※4 【肉汁を閉じこめるため、まず強火
 火力が弱いと、肉の焼き上がりが固くなってしまいます。強火でガンといきましょう。もしガスコンロのグリルが使えないというような場合は、オーブンを最高温度で余熱しておき、焼くようにします。

※5 【ガスコンロのグリルで焼きます
 ガスコンロのグリルの力をあなどってはいけません。電気オーブンが250℃オーバーになるまで、かなりの時間を要するのに対し、ガスコンロのグリルは、わずか数十秒で250℃オーバーに達します。この急激な温度上昇が、豚肉の肉汁を内部に閉じこめる働きをするのです。

※6 【中火にして5分焼きます
 豚肉の中までは、なかなか火がとおりにくいモノです。かといって、生焼けだった場合に、電子レンジでチンすることだけは避けたいものです。そこで、中火にして5分間おくことで、じっくりと内部まで熱が伝わるようにします。

参考文献

 ・NHK男の食彩2001年10月1日発行 編集 日本放送協会・日本放送出版協会 味の手作り工房67 叉焼
 ・村田 吉弘と譚 彦彬が語る炎と料理さんの譚彦彬の技とレシピ『叉焼(チャーシュー)』 
 ・ラーメン自作マニア集まれ!さんのラーメンの作り方情報満載


簡単なのに豪勢なうまみ「煮豚」

 ラーメン大好き! チャーシュー大好き! そんな方にはぜひ作ってもらいたい煮豚です。 …そうでない方にもぜひ (^_^;)  暖めたものは口の中でトローッととろけるように感じられるはずです。食べ方として、ラーメンの具にすることはもちろんですが、厚めに切って前菜のように食べてもとってもグーッです。煮豚を煮たスープもラーメンのスープに使ったり有効利用してくださいネ。

 今日は2個も作ってしまった。さて、どこの誰にあげようか…。


煮豚の基本的な材料

豚肩ロースの塊(500g〜800g) 白ネギの青い部分 生姜 半かけら
しょうゆ 150cc みりん 80cc 日本酒 80cc
※参考情報
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・みりんをを手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【材料】

 豚の肩ロースのかたまりを用意し、ひもでしばっておきます。写真はスーパーで既にネットに入れて売られていたものです。 ラクチン  (^.^)

【香味野菜の下ゆで】

 十分な量の水を用意し、普段は食べることのない白ネギの青くて固い部分と、生姜などの香味野菜をいれて沸騰させておきます。

【ゆでる】

 ひもでしばった豚肉と、豚肉の臭い消しのために分量外のしょうゆ大さじ1を入れ、沸点を保ったまま1時間ゆでます。

【漬け汁の用意】

 しょうゆ、みりん、日本酒を合わせて弱火にかけ、アルコール分を煮きっておきます。

【漬け置き】

 煮終えた豚肉を湯から取り出し、用意しておいた漬け汁に1時間ほど漬け込みます。煮汁が少ないようであれば、紙製の落としぶたをかぶせて、漬け汁を回しかけるようにして、均一に味がしみ込むようにしましょう。

【できあがり】

 切り分けてできあがりです。ラーメンのチャーシューとして食べたり、細切れのネギをのせて漬け汁をドレッシング代わりにかけて食べちゃいましょう。暖めてから食べるようにすると、おいしさが2倍にも3倍にもグッと高まります。

ここでの「こつ」

※1 【香味野菜をいれて沸騰
 
これらの野菜が用意できなくっても、それなりにおいしくできますのでご安心を…。また、このゆで汁には塩味は付けません。塩を入れてしまうと、豚肉をゆでるときに肉が硬くなってしまいます。塩にはタンパク質を凝固させる働きがあるのです。かまぼこを作るときに塩をくわえてから摺りつぶそうとすると急激に弾力がでてくるのと同じ働きです。

※2 【分量外のしょうゆ大さじ1
 しょうゆには、肉の臭みをとる効果があるので、煮るときにしょうゆをたらしておくのです。しょうゆの成分が臭みを包み込んでしまうそうです。


てかてかチキンの「鶏肉チャーシュー」

 鶏肉を使った簡単・おいしい・便利なチャーシューの作り方です。チャーシューのように使えるのでそう名づけたのですが、照り焼きチキンと言うべきかもしれません。呼び方はどうあれ、ラーメンのチャーシュー代わりに使うこともできますし、また、サンドイッチや冷やし中華のハム代わりに使ってもGoodなおりこうさんメニューです。

 鶏もも肉についている「ぶ厚い油脂」は溶けだすので摂取せずに済みますし、程良く残った脂分でコクのある味を楽しむことができます。また、煮込む時に使う酢は、煮込んでいるときこそ酢の臭みがありますが、できあがるとこれが臭くなくなっていて、逆にさっぱりとした味を出してくれるのです。一度お試し下さい。


基本的な材料

鶏もも肉 一枚 (250g)  砂糖  40g  醤油 40cc  酢 40cc
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・醤油を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
 買ってきた鶏もも肉です。脂は特に取らなくても構いません。また、鶏の丸焼きをするときのように串で突ついておく必要もありません。
 鶏もも肉がぴったりと入るくらいの口径の鍋に、砂糖・醤油・酢をいれ(水は一切不要)、鶏肉の皮がついた方を下にして入れます。沸騰後、弱火にして10分間、煮込みます。
 鶏もも肉の皮を上にして、弱火のままさらに10分間煮込みます。
 再度、鶏もも肉の皮がついた方を下にして、中火にかえ、ふきこぼれないように気をつけながら水分を飛ばします。
 水分がなくなるとアワに粘りがでてきて、油っぽいアワになるので、そうなったらできあがりです。
 切り分けて、チャーシュー代わりに冷麺に入れてみました。

ここでの「コツ」

※1 【油っぽいアワになる
 水分がなくなりかけると、相対的に油分が多くなるので、油っぽい泡になります。こうなると、天ぷら状態の中に、醤油に漬けたものが入っていることになりますから、焦げ付きやすくなります。気をつけましょう。
 ただし、焦げ付くのを恐れて、たれがサラサラで水分が残っている状態のまま、加熱を終えてしまうと、たれに粘りがなく、肉の表面を流れてしまいます。やっぱりたれは、ドロッとしている方がうまいようですので、水分は十分に飛ばすようにしましょう。


ライスペーパーとして有名です「生春巻きの皮」

 ベトナムの食材、ライスペーパー(生春巻きの皮)です。小麦はそのままでは食べにくいということもあって、粉に挽き、加工するようになりましたが、その点お米というのは、粒のままでもおいしいことから粉食が発展しなかったようです(小学館 食材図典より)。とはいっても、お米もいろいろな食材に加工されており、代表的なものをあげるだけでも、だんごせんべい、ビーフン(中国)、そしてライスペーパー(ベトナム)があります。

 ところで今回作ってみた生春巻きの皮なんですが、20枚とかで1パックになって売っているんですよね。みなさん、一度にそんなに食べるものなんでしょうか? ※基本分量をどれくらいにしたらいいのか、よくわからんかった (^_^;) あと、簡単に作れるはずだったけど、薄く均一に生地を伸ばせず、火の加減も難しくて、10回以上作り直しをするはめになった。うーん、ライスペーパーって奥が深い (>_<)ヽ


春巻き10枚分(直径20cm程度)の基本的な材料

生春巻きの皮の材料 上新粉(または上用粉、米粉) 150g 片栗粉(または薄力粉) 50g
サラダ油※1 大さじ2 水 300cc
生春巻きの材料 にら、紫蘇、きゅうり、レタス、長ネギ
えび、鶏肉、豚肉
※参考情報
  ・上新粉を手作りするレシピはこちら
  ・片栗粉を手作りするレシピはこちら
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・米を栽培する方法はこちら

Let’s start!

作り方  
【混合】

 材料を全て合わせ、お箸で十分に混ぜ合わせます。だまが無くなって、なめらかになるようにしっかりと混ぜ合わせましょう。

【熟成】

 生地を15分から1時間ほど寝かせて、熟成させます。とろみはあんまり変わりませんねぇ…。固さ加減としては、「生クリームよりも水に近い感じ」のほうがきれいに広がり、きちんと円形になります。

生地を焼く※2】

 フライパンを手で触れるくらいの低温に温めてごく薄く油をひき、お玉半分〜1杯ほどの材料を流し入れ蒸し焼きのような状態※3 にします。ここでいびつな形になっても味には影響しませんので、くじけずにがんばります。もしすぐに生地に火がとおるようなら、フライパンの温度が高すぎる※4 ので温度を下げるといいでしょう。

 火は弱火で加熱します。焼けてくると、まず生地が半透明になり、次に全体的にフライパンからフワッと離れてきます。生春巻きの皮は、食べるときに加熱しないので、生焼けの部分が残ってしまわないように、パリッとなるまで焼いておいたほうが焼き上がり※5としてはいいようです。焼き上がれば、上にお皿をふせて置き、フライパンごとひっくり返すか、お好み焼き用のヘラなどで別皿に移します。
【天日乾燥】

 すぐに食べるならこれで完成ですが、保存するなら苦労して糊化(アルファ化)させたでんぷんが老化(ベータ化)してしまわないように、天日に干して乾燥させます。これでできあがり。 (*^▽^*)/  で、終わったんじゃ使い方に困るので、ちょっと一品用意してみました。

【野菜の下調理】

 にらは、熱湯にごま油少々と塩少々を入れた中でゆで、ざるにあげてから4cmくらいの長さにきります。長ネギやきゅうりも4cmくらいの千切りにします。

【肉の下調理】

 えびはゆでておき縦に半分に切り、鶏肉(胸肉、ささみなど)はゆでて4cmくらいにさいておきます。もし豚肉を入れるなら4cmくらいに細切りにして塩胡椒で炒めておきます。

【巻いて食べる】

 春巻きの皮に水を含ませ※6、水分を吸ってプリッとした状態になったら、えびの赤色を外向きにして見えるようにしながら野菜と肉を盛り、両端を折り畳んでからクリクリと固めに巻いて、チリソースやコチジャンなどのたれで食べましょう。普通のドレッシングでもいけると思いますよ。

ここでの「こつ」

※1 【サラダ油
 本来の作り方ではライスペーパーは、生地を布に薄く流し込み、蒸してつくるんだそうです。ここでは蒸さずに簡略化してフライパンで「焼くわけで」蒸したようなできあがりにするためにサラダ油を加えています。きれいに剥がれたかなぁ…。

※2 【生地を焼く
 旭化成さんのページにおもしろい作り方がありました。
  1.クッキングペーパー(キッチンペーパーではありません。念のため…)に大さじ2ほどの生地を置き、
  2.スプーンの裏側で直径18cmくらいにのばしたものをいくつか作り、
  3.電子レンジで1分30秒〜2分(500W)加熱する
  4.クッキングペーパーをつけたままこれらを重ね合わせる
というものです。焦げる心配はないし、いいかもしれません。

※3 【蒸し焼きのような状態
 蒸し焼きがいいからといって、ふたをしてしまうと、生地に噴火口のような穴があいてしまいます。

※4 【フライパンの温度が高すぎる
 
フライパンは触れるくらいまで冷ました方が作りやすいようですので、油をひいてからフライパンを裏返して鍋底を流水で洗うなどして、一度冷やすといいでしょう。ちなみに温度が高いときに生地をフライパンにのせると、生地が一瞬にして泡立ち、その泡が破裂して後にできた穴で、穴ぼこだらけの春巻きの皮になってしまいますし、温度が低すぎると、火がとおるまで時間がかかりすぎて、フライパンにのせた生地から上新粉と水が分離しはじめ、水があらぬ方向へ流れ出してしまいます。 (>_<)ヽ

※5 【焼き上がり
 中央部分に比べて、周囲部分は火が弱く、できあがりまで時間がかかるので、ガスレンジの上で、鉄板を動かして均一に火がとおるようにします。

※6 【春巻きの皮に水を含ませ
 市販の春巻きの皮は、水にさっとくぐらせ、1分ほどおけばプリッとした状態になりますが、このレシピで作ったものは分厚いためか、5分ほど水につけないとプリッとした状態にはなりませんでした。 (^_^;) 

参考文献

 (株)耀盛號(ようせいごう)
 神奈川県横浜市中区山下町160番地
 の商品名称 ライスペーパー(生春巻きの皮)の裏面に記載されていた生春巻きの作り方

 旭化成のホームプロダクツ レシピライブラリー http://www.asahi-kasei.co.jp/saran/recipe/0044.html


酵母を自家培養して焼き上げる「天然酵母パン」

 単身赴任?している職場の同僚が、百円ショップで2枚のフライパンを買い、1枚を蓋になるように重ね合わせて使い、こねて仕込んだパンを焼き上げているという話を聞きました。パンはオーブンという名のつくもので焼くものとばかり思ってましたが、安物のフライパンで焼きあげたそのパンは、しっかりと普通のパンに仕上がっていました。 びっくり仰天。 w(゚o゚)w   そのパンの作り方を聞きましたが、作り方自体はいたってノーマルでした。要は彼の発想の転換というか、なんちゅうか、物事にとらわれない考え方に感服した次第です。

 今回はそんなフライパンぱん!?ではなく、自家製の天然酵母パンの作り方です。市販のイーストを使ったパンとはひと味もふた味も違う、香りと愛着を生むパンです。 ← なんでも手がけるとすぐに愛着がわいてしまう幸せな性格… (^_^;)


自家培養の天然酵母を取り出すための基本的な材料

 酵母エキス抽出用 3通りの方法があります。季節や用意できる材料に合わせてどうぞ
方法1 晩夏から秋にお勧め ぶどう 1房(200g相当)
砂糖 ぶどうの重さの1割(20g)
方法2 年中有効だが失敗の恐れ有り オイルコーティングしていないレーズン 30g
水 90cc
方法3 初夏にお勧め
 というか、自分で仕込んで殺菌未処理の
 梅ジュースさえあればいつでも有効
発酵しはじめた梅ジュースの原液など 30cc 50g
水 50cc
 酵母一次培養用  全粒粉または強力粉 100g(←エキス80ccあたり)
 酵母二次培養用 全粒粉または強力粉 200g と 水 125cc
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・梅ジュースを手作りするレシピはこちら
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
 
一例) 山型食パン(イギリス食パン)を焼くときにパン種に追加する材料
  ※ 下記は、上記の材料に追加する分量です。
  ※ 強力粉の全量が500gになり、水を加えて全量約850gとなります
  ※ パン型には650g程度を入れて焼き上げます
    (残りはパン種か、別のパンとして焼き上げます)
 強力粉 200g   水 125cc 塩 8g バター 20g 
 砂糖 10g  スキムミルク 10g
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・バターを手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

ボール ラップ ふた付きのビン

Let’s start!

作り方  
方法
1の

【方法1 の酵母エキス抽出】

 ぶどうについている天然酵母を洗い流してしまわないように、ぶどうを手早くさっと水洗いし、水気を振り落とします。ぶどうを皮ごとつぶしてジュースにしてしまいます。ちなみにぶどうの皮に白く粉状についているものが酵母菌です。農薬ではありませんので、洗い流さないようにしましょう。

方法
1の

 きれいに洗ったコップに、つぶしたぶどうジュースと砂糖をいれて混ぜ合わせます。
方法
1の

 ふたをして常温の部屋で発酵させます。毎日容器を振り、蓋をわずかに開けてガス抜きをします。発酵が始まっていなければ攪拌しても泡立たず、蓋をあけても何の音もしません。発酵が始まると容器を振ったときに泡がたち、ガス抜きをするとプシュッという音がして、アルコールの香りがします。アルコールの香りがしてから夏場で翌日、冬場で2〜3日が経てば発酵の完了です。
方法
2の

【方法2 の酵母エキス抽出

 レーズンを量り入れ、水を加えて28〜32度前後になるところに置きます。40度以上になるところでは酵母菌の働きは低下し、50度前後で死滅してしまうようです。6月下旬の我が家では、冷蔵庫や食器棚の上部が一番暖かでしたので、冷蔵庫の上部に置くことにしました。

方法
2の

   酵母エキス抽出3日目〜1週間

 レーズンが水を吸って、膨らんできます。毎日容器を振り、蓋をわずかに開けてガス抜きをします。発酵が始まっていなければ攪拌しても泡立たず、蓋をあけても何の音もしません。発酵が始まると容器を振ったときに泡がたち、ガス抜きをするとプシュッという音がして、アルコールの香りがします。3日目以降は1日に2度の割合でビンの上下をひっくり返して、水面からでている部分も液に浸るようにします。アルコールの香りがして2〜3日たち、レーズンが水面に浮いてきたら発酵の完了です。

全て
共通

【方法1、2、3 酵母エキスろか】

 レーズンと溶液を清潔なガーゼなどでろ過して、汁を絞り取ります。絞った汁が酵母菌のエキスです。このエキスは、冷蔵庫に入れれば2〜3週間保存することができます。右の写真は発酵しかけていた梅ジュースで作った酵母菌のエキスです。こちらは水を加えて2〜5日発酵させるだけですので絞る手間もなくて、楽ですね。

酵母一次培養

 発酵エキス80cc、全粒粉(もしくは強力粉)100gをボウルにいれ、こね合わせます。発酵エキスからさわやかなアルコールの香りが立ちこめるはずです。ムムッ、これはおいしい予感!! 手でこねるとまんべんなく混ぜることができますが、べちゃべちゃと手にくっついてしまいます。丈夫なスプーンを使うとよいようです。 ←力を入れすぎて、スプーンを曲げないように (^_^;)

【酵母一次培養での発酵】

 乾燥しないようにラップをして8時間(夏場で酵母が活性化しているとき)〜2日(冬場)発酵させます。2倍くらいに膨らめば一次培養のできあがりです。時間的な都合で次の工程にすすめないときには、冷蔵庫に入れて保存します。

【酵母二次培養】

 一次培養したタネに全粒粉(もしくは強力粉)200gと水125ccを加え、こね合わせます。「これは甘酒の香りかな、」 などとワクワクしながら、流し台の天板などしっかりしたテーブルでぐいぐいとこね合わせます。こね終わると手にくっつかなくなります。

【酵母二次培養での発酵】

 乾燥しないようにラップをして6時間(夏場で酵母が活性化しているとき)〜2日(冬場)発酵させます。2倍くらいに膨らめば二次培養のできあがりです。時間的な都合で次の工程にすすめないときには、冷蔵庫に入れて保存します。冷蔵庫でも1週間以上保存する場合には、全粒粉を追加して酵母を活性化させてやります。

【パン 計量】

 ここまで培養して作った酵母菌のパン種に、強力粉200g、水125cc、塩8g、バター20g、スキムミルク10g、砂糖10g を加えてこねます。

【パン 第一次発酵】

 乾燥しないようにラップをして1時間発酵させます。

10 【パン 成形】

 生地を成形して、バターをぬった型にいれます。もし培養して作った酵母菌のパン種を残しておきたいということであれば、分けて冷蔵庫で保存できる最終段階になります。(今回の分量では650g程度をパン型に入れ、200g程度は種として残すか、もしくは別のパンに焼き上げる分量になっています)

11 【パン 第二次発酵】

 さらに1時間発酵させます。2〜3倍に膨らめば発酵完了です。もし膨らみが足らないようなら時間は調整してください。通常イーストで作っていた場合に比べて、ちょっと膨らみすぎと思われるくらいがいいようです。イーストだと焼いている最中にも膨らみますが、天然酵母は発酵に時間がかかるので、焼いている最中の膨らみはあまり期待できません。

12 【パン 焼く】

 発酵時にオーブンを使っていた場合は、余熱なしで180度、40分で焼き上げます。発酵時にオーブンを使っていない場合には、オーブンをあらかじめ180度に余熱しておき、30分で焼き上げます。オーブンにもいろいろなクセがあるので、残り5分になっても焼き色がつかないときは温度を190度に上げます。

13 【パン 焼き上がり】

 できあがりです。欧米の食事に欠かせないワインとパンですが、これらはいずれもぶどう酵母で発酵させたものなんですね。こうなるとチーズは!?と質問が飛んできそうですが、ちょっとチーズは異質でして、子牛から取り出すレンネットという酵素で固めています。

ここでのコツ

※1 【自家培養の天然酵母
 イーストも元をたどれば天然酵母です。酵母を英訳したものがイーストであるのはもちろんですが、一般に日本ではイーストと呼ばれているものと、天然酵母とは区別されています。イーストは糖を栄養分として培養し、その製造工程の中でリン酸や窒素が添加されていることが多く、天然酵母と呼ばれているものは、全粒粉などを栄養分として培養し、リン酸や窒素は添加されていないものを指すようです。

※2 【発酵しはじめた梅ジュース
 
梅ジュースの作り方は、こちらにあります。梅ジュースそのままの原液では糖分が高すぎるため、酵母菌はその糖度の高さゆえ、活発に活動することができません。たとえある程度アルコール発酵できても、活力は弱いままですから、自分自身が生成したアルコール成分に除菌される形で活動を停止してしまいます。そこで、梅ジュースの原液に水を加え、酵母菌が最も活動しやすい糖分濃度にしてやります。このような環境では酵母菌は活発に活動をはじめ、酸素のある環境では有酸素呼吸をして、酸素が不足すると無酸素呼吸に変わりアルコールを生成しはじめます。酵母菌を活発にさせようとすると酸素を与えることになりますが、酵母菌のエキス抽出時には雑菌を滅菌するために、無酸素呼吸をさせてアルコールを生成させます。酵母菌は他の雑菌に比べてアルコールに対して耐性があることを利用しているのです。

※3 【強力粉
 在外邦人の方向けに、小麦粉の種類についてこちらで詳しく説明しています。

※4 【酵母一次培養
 酵母のエキスでも、酵母を一次培養した後のものでも、どれでもパンにすることはできます。でも培養して増やした方がたくさんのパンにすることができますね。

※5 【アルコールの香りがします
 発酵に失敗して、「腐敗」した場合、この香りは嫌な匂いになります。もしちょっとでも変だな、と思ったらあきらめて、次に期待しましょう。体をこわしてもしかたないですよぉー!

※6 【水を吸って、膨らんできます
 もしレーズンが水面からでているようだとカビてしまいます。水を追加してレーズンが水からでないようにします。

※7 【ガス抜きをするとプシュッという音がして
 ガス抜きをするときに入れ替わりに酸素がビンに入り込みます。このわずかな酸素でもって酵母菌は活性化します。酵母菌は酸素がなくなればアルコール発酵になるわけですが、酵母菌を活性化させるにはこのガス抜きによる酸素の補給が大切になります。酸素を補給してやることで酵母菌に活力を与え、また酵母菌が無酸素呼吸をしはじめたときに生成するアルコール成分の働きで、カビなどの雑菌を滅菌するわけです。

※8 【全粒粉を追加して酵母を活性化
 酵母に与える「えさ」としては、強力粉のように不純物の少ないものよりも、全粒粉が良いとのことです。これは 「全粒粉にはビタミンなど様々な栄養素が含まれていますが、精白した強力粉では酵母が生きていくための栄養素に偏りがあるため」 ということですが、上記の写真は強力粉を使ったものであり、強力粉でも十分に元気な酵母菌を培養できているのがわかります。

※9 【200g程度は種として残す
 この種を使って、再びパンを焼く場合は、項番6の【酵母二次培養】からとりかかることができます。あとは応用すれば、山型食パン(イギリス食パン)以外にも使えますので、イーストを投入したあとの生地だと思って、いろいろ他のパンにもチャレンジできます。その場合もこの天然酵母は、発酵時間がかかることだけは念頭にいれて、イーストを使ったレシピよりも長く時間をとり、膨らみ加減で判断するようにしてくださいね。

※10 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

参考文献)

  木のひげ http://www.din.or.jp/~kinohige/ さんの
 「木のひげ」のパン(天然酵母・国産小麦)
http://www.din.or.jp/~kinohige/kinohige_koubo.htm


煙の魔術師くん製「ベーコン」

 燻製すなわちスモークは、単に煙りで燻すだけで素材のもつ味を何倍にも高めることができる魔術師です。もし素材に下味がしみこんでいれば、よりいっそうおいしい食材に変身します。
 巷には、スモーク用の様々な「缶」が売られていますが、ガソリンスタンドに行けば、スモークに使うことができるオイル缶をタダでもらうことができます。この缶を洗剤で洗い、さらに火であぶって余計な塗料とオイルを燃やしてから使えば、
立派なスモーク缶※1 のできあがり。これを使ってくん製にチャレンジしてみましょう。


ベーコンの基本的な材料

豚ばら肉のかたまり 500g〜800g前後 タマネギ 1/4個 にんにく 2かけら 下漬け用の塩 大さじ3
以下好みで ローレル セージ セロリ 胡椒

ピックル液の材料

砂糖 8g 醤油 10cc 塩 50g 水 180ml

用意しておきたい器具

スモークできる大きさの缶 アルミホイル たこ糸 金串か、千枚通し
つり下げ用の針金 フォーク 輪ゴム ポリ袋
タオルかキッチンペーパ はさみ    
スモークチップ 砂糖 温度計  
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・醤油を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【準備】

 豚ばら肉をつけ込む「たれ」であるピックル液をつくります。ピックル液は、砂糖と醤油・塩・水を混ぜ合わせ、5分〜10分間火にかけて灰汁を取り、冷ましておきます

 豚ばら肉を流水で洗い、清潔なタオルかキッチンペーパーで水分をふき取った後、ぶら下げられるように、金串で豚ばら肉の端の2カ所に穴をあけ、リング状にたこ糸を通します
【味付け】

 下味がしみこみやすいようにフォークで肉に穴をあけ、下漬け用の分量外の塩を振りかけて、もみ込み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で一晩寝させます

 3で準備した豚ばら肉と、1で準備したピックル液とスライスしたタマネギやにんにくなど、好みの香辛料を加え、空気を抜きながらきっちりと輪ゴムで蓋をして、1日〜3日間冷蔵庫で熟成させます
【塩抜き】

 豚ばら肉をボールに入れて流水にさらし、3時間以上をかけて塩抜きをします。溜め水なら5時間くらいはやっておいた方がいいでしょう。きちんとやっておかないと塩辛いベーコンになってしまいます(塩辛いベーコンになってもスープに使うと美味)

【スモーク缶の準備】

 スモーク缶の底にアルミホイルを敷き、その上に一握りで握れるだけのスモークチップと、大さじ2杯の砂糖を混ぜ合わせたものを置きます
 肉からしたたる水分等が直接スモークチップにかからないように、10cm四方程度のアルミホイルをかぶせておきます 

【スモーク】

 清潔なタオルかキッチンペーパーで豚ばら肉の水分をふき取った後、スモーク缶の上から吊します
 今回は持ち手を立てて長いバラ肉を吊し、アルミホイルの蓋をぴっちりとしました。(写真はアルミホイルを4分の1だけ開けた状態です)温度調節はアルミホイルの先端部を開閉することで行います

 スモーク缶を加熱します。はじめは煙がでるまで強火で熱し、煙が出始めたら内部温度が70度になるよう弱火にして、3時間程度スモークします
【できあがり】

 スモークが終わったら、風通しの良いところで乾かせば、余計な酸味もとれてグッとおいしいベーコンのできあがりです

ここでのコツ

※1 【立派なスモーク缶
 市販されているスモーク缶は1万円から3万円と、ぴんきりです。これをガソリンスタンドでもらえるオイル缶で代用すればタダにすることができます。ただしオイル缶にはいろんな不純物が混ざっているため、スモーク缶として使う場合には、できるだけ不純物を取り除いてから使いたいものです。
 一例として、私がやっているスモーク缶の作り方を紹介します。

 1. オイル缶についている汚れは、ボロ布などでできるだけふき取っておきます
 2. 缶の隅に付着している汚れは、少量の有機溶剤※ を流し込み、溶かして吸い取ります
 3. 台所用洗剤でオイル缶の中を洗浄します
 4. オイル缶をから焼きします
 5. 錆止めのために、食用油を塗りつければ、立派なスモーク缶のできあがりです

※警告!! ベンジン、ガソリンなどの有機溶剤は汚れを溶かす力も強力ですが引火性も強いため爆発など取り扱いには十分に注意しましょう(あなたの責任で生じた事故に対して私は責任を負いません)

※2 【スモークします
 スモークすることで、燻煙に含まれる酢酸やホルムアルデヒド、フェノール類などの殺菌成分が働き、多くの微生物は、短期間のうちに死滅します。ただしこれらの燻煙成分は、スモーク後にはタンパク質などと化合しますので、殺菌成分の残存効果は期待できません。

参考文献)

 中村学園大学図書館さん の食品加工学1989年(平成元年)第三回の試験問題


お歳暮にはぁ〜「ロースハム」

 ベーコンとほとんど同じ作り方でロースハムも作ることができます。ハムってなんだか不思議な食べ物のようだと思いませんか?やわらかくって、普通の焼き肉とは食感がちょっと違う。おやつのように食べることができる肉。だから小さな子供にも、とっても人気があります。ですからハムが手作りできるこのレシピはちょっとメモもんです。


ロースハムの基本的な材料

豚ロースのかたまり 500g〜800g タマネギ 1/2個 にんにく 2かけら  
以下好みで セージ セロリ 胡椒 ローレル

ピックル液の材料

砂糖 8g 醤油 10cc 塩 50g 水 180cc

用意しておきたい器具

スモークできる大きさの缶 アルミホイル たこ糸 ケーシング
つり下げ用の針金 フォーク 輪ゴム ポリ袋
タオルかキッチンペーパ はさみ    
スモークチップ 砂糖 温度計  
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【準備】

豚ロース肉をつけ込む「たれ」であるピックル液をつくります。ピックル液は、砂糖と醤油・塩・水を混ぜ合わせ、5分〜10分間火にかけて灰汁を取り、冷ましておきます

【味付け】

豚ロース肉を流水で洗い、清潔なタオルかキッチンペーパーで水分をふき取った後ポリ袋に入れ、1で準備したピックル液とタマネギやにんにくなど、好みの香辛料を加え、空気を抜きながらきっちりと輪ゴムで蓋をして、1日〜2日間冷蔵庫で熟成させます

【塩抜き】

豚ロース肉をボールに入れて流水にさらすか水に浸けておき、3時間以上塩抜きをします

【スモーク缶の準備】

スモーク缶の底にアルミホイルを敷き、その上に一握りで握れるだけのスモークチップと、大さじ2杯の砂糖を混ぜ合わせたものを置きます
 肉からしたたる水分等が直接スモークチップにかからないように、10cm四方程度のアルミホイルをかぶせておきます 

【ケーシング】

 ロースハムを丸く作るためにケーシングに詰めたり、凧糸で巻いたりします。ケーシングを使う場合は、まずクリアファイルなど、表面がツルツルのもので豚ロース肉を丸め※1、ケーシングに押し込むと入れやすいようですが、初めてのハムづくりの場合は、凧糸で縛る方法をおすすめします。

ケーシングの上下を凧糸で縛ります

【スモーク】

 スモーク缶の上から吊します
 今回は持ち手を立てて長いバラ肉を吊し、アルミホイルの蓋をぴっちりとしました。(写真はアルミホイルを半分だけ閉じた状態です)温度調節はアルミホイルの先端部を開閉することで行います

 スモーク缶を加熱します。はじめは煙がでるまで強火で熱し、煙が出始めたら内部温度が70度になるよう弱火にして、1時間程度軽くスモークします
 ロースハムはベーコンと違って、スモークの後にボイルするので、少々温度は低くなっても構いません ただし温度が高くなりすぎると肉が固くなってしまいますので注意
【ボイル】

スモークが終わったら、次に70度の湯で1時間半〜2時間、ボイル※2します 

10 【急冷】

ボイルの後、腐敗を避けるため、氷水に浸けて急冷します ロースハムの内部の熱が下がるように30分以上氷水に浸けておきます

11 【できあがり】

十分に冷えたら、ケーシングから取り出し、水分を拭き取ってできあがりです 手作りハムを存分に楽しみましょう

ここでのコツ

※1 【ケーシング
 ケーシングは東急ハンズで購入できます。私は渋谷の東急ハンズを利用していいますが、最寄りの東急ハンズで取り扱っているか電話で確認してみてください。なお、ケーシングなしで作っても、出来映えにはほとんど影響しません。
 また、ケーシングに詰めるのは、面倒な作業ですので、ケーシングに詰めることを強くおすすめするものではありません。まず、ケーシングなしで、凧糸で縛ったり、さらし布で巻いたりして作ってみられることをおすすめします。ケーシングに詰めるのは、市販されているイメージのロースハムを作りたい場合に限定してもいいと思います。

※2 【豚ロース肉を丸め
 豚ロース肉を丸めるときには、丸める向きに注意しましょう。丸めたときの断面が普段見慣れているロースハムのような形になっているのが正しい巻き方です。写真11を参考にしてください。

※3 【スモークします
 スモークすることで、燻煙に含まれる酢酸やホルムアルデヒド、フェノール類などの殺菌成分が働き、多くの微生物は、短期間のうちに死滅します。ただしこれらの燻煙成分は、スモーク後にはタンパク質などと化合しますので、殺菌成分の残存効果は期待できません。

※4 【70度の湯で1時間半、ボイルします
 私は家にある一番大きな鍋にたっぷりの湯をはり、湯温を75度まで上げてから火を消して15分間放置し、また75度まで湯温を上げて火を消して15分間放置するということを繰り返しています 要は70度から75度の温度帯をキープできれば加熱処理はO.K.なのです。
 また、70度よりも温度を下げてしまってもその時間分を延長してボイルすれば良いわけですが、75度よりも温度を上げてしまうと肉が固くなってしまいます。

参考文献)

 中村学園大学図書館さん の食品加工学1989年(平成元年)第三回の試験問題


粗挽きコリコリッ「ソーセージ」

 皮はパリパリッ、中身はコリコリッの粗挽きソーセージです。狂牛病が流行っているせいで、我が家では3ヶ月前から牛肉が食卓から消え失せました。変わりに台頭してきたのが豚肉です。手作りベーコン、ロースハム、みそ漬け、ソーセージなどバリエーションを拡げながらいろんな味で豚肉を楽しんでいます。

 4年前に購入した豚腸の塩漬け(古ぅーっ)でしたが、大丈夫かなぁという心配もすぐに払拭できるほど良好な保存状態でした。さすが塩漬け… (^_^;)


ソーセージの基本的な材料

豚バラ肉のかたまりまたは、豚ミンチ肉 500g 塩 12g
醤油 小さじ1 砂糖 大さじ1.5 かたくり粉 大さじ3
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・かたくり粉を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

塩漬けの豚腸または羊腸 ミンサーまたはすり鉢 ソーセージ作り用の口金
極力布製の絞り袋 伸ばし棒(なくても可)

Let’s start!

作り方  
【塩漬け豚腸】

 ソーセージ作り用の腸には、ウィンナー作り用の羊腸と、フランクフルト作り用の豚腸があります。お好みでご用意ください。塩漬けになっているのでソーセージを作る2時間前に水に戻しておきます。

【水とおし】

 肉を詰めるときにすべりがいいように、腸に水を通しておきます。水が入るとソーセージの形に膨れますよ。

【ミンチにする】

 塊の肉を用意した場合には、スライスしてからミンチ状に切り刻みます。できるかぎり細かく刻んでおく方が後工程が楽チンになります。ミンサーがあれば1回挽き、手順5へ飛びます。

 ミンチ状に刻んだものを、まな板の上でさらに細かく刻みます。包丁の先を手のひらで押さえ、握りの部分を上下させることで小刻みに包丁を動かし、どんどん肉を細かくしていきましょう。
 ※ウィンナー用の羊腸では、腸が細いため、肉を充填するときに目詰まりしてしまいがちです。お店でミンチ肉になったものを用意するか、ミンサーを使って細かくする必要があります。 フランクフルト用の豚腸を利用する場合も、目詰まりを起こさないように、かなりしっかりとミンチ状に切り刻む必要があります。
【調味】

 肉が細かくできたら、砂糖、塩、醤油、かたくり粉などの調味料を加え、手を流水で冷やしてから、手でこねて混ぜ合わせます。

【肉の半量をすりつぶす】

 肉の半量をとりわけ、すり鉢ですりつぶします。ミンサーがあればミンサーで3回挽きます。すりつぶし終えたら、残りの半量と混ぜ合わせます。

【ソーセージ作り用の口金】

 絞り袋の中にソーセージ作り用の口がねを入れて先端から口がねを出し、靴下をはくように豚腸を口がねにたぐっておきます
 一度写真の口金なしであえて作ってみたこともありますが、作れないことはないもののやはり大変でした。ソーセージ作り用にこの口金は準備されることをお勧めします。

【腸への充填】

 絞り袋にミンチにした肉を入れて、腸の中に絞り入れます。伸ばし棒があれば、転がしながら押し出し、腸をちょっとずつ送ってやるとソーセージになっていきます。ここはちょっとコツをつかむまでは苦労するかもしれません。がんばってください。 (^_^;)

【空気抜き】

 ソーセージに空気が入っている箇所があれば、針を刺して、空気を抜いておきます短いソーセージの作り方はこちらをどうぞ。

10 【ボイル】

 70度〜75度の湯で40分間ゆでます。ざるを伏せてソーセージを覆うように置くと、ソーセージが浮いてこず、均一にゆであげることができます。
 くん製にする場合には、ゆでる前に30分程度くん煙にかけます。

11 【冷やす】

 ボイルを終えたソーセージは、氷水で冷やします。

12 【できあがり】

 弱火でじっくりと焦げ目をつけてできあがりです。パリッという音がしたら、最高!!
 自家製のザワークラウトとつけ合わせてみました。 \(^o^)/

ここでの「こつ」

※1 【手を流水で冷やしてから
 肉の温度が上昇すると結着力が落ち、食感が悪くなります。なるべく肉の温度が上昇しないように、手のひらの温度を下げておきます。

※2 【肉の半量をとりわけ
 あらびきにする場合も肉の結着力を高めるために半量はすりつぶす必要があります。

※3 【靴下をはくように豚腸をたぐっておきます
 
写真は口金の状態が見えやすいように絞り袋に入れていませんが、実際には絞り袋の中に入れて、絞り袋の先から口金の先を出して腸を付けて使います。

※4 【絞り袋にミンチにした肉を入れ
 絞り袋には、布製のものを使うことをお勧めします。ケーキ用のポリ袋製の絞り袋を使ったときには、圧力に耐えきれずに破裂してしまったことがあるからです。どうしてもポリ袋しか手元にないという場合は、接合面をガムテープで補強するとともに、絞り袋をさらしの布やバンダナ等で巻けば、膨らみを抑えることができ、比較的強度を増すことができます。

※5  【空気を抜いておきます
 空気を抜いておかないと、加熱したときに破裂してしまいます。

※6 【短いソーセージの作り方
 長いままのソーセージではなく、短いソーセージを作りたい場合には、
  1.肉をゆるい目に詰めておき、
  2.中央部をねじってから、縛った両端どうしを結び合わせて輪っかを作ります。
  3.中央部を2本まとめてねじり、「8の字」を作り
  4.片端をもう一方の輪っかにくぐらせます。
  5.希望のソーセージの長さになるまで、3と4を繰り返します。

※7 【腸の調達】
 腸を入手するとなると、どこで買えばいいのか困るものです。私は渋谷の東急ハンズで調達していますが、インターネットでも購入できるようです。
 
http://www.echigo.ne.jp/~soen/handmade/sausage.html でソーセージ用とフランクフルト用の腸の販売をしていましたので、見られてはいかがでしょう。


ワイルドな雰囲気がたまらない「ビーフジャーキー」

 欧米では保存食の基本とも言えるビーフジャーキーです。少なくとも我が家では、昭和の時代の海外からのおみやげといえば、酒類に次いで人気商品だったように思いますが、今にして思えば、日本への持ち込みは禁止されていたのではないか、、、とも。

 燻煙にかけ、干したあとの肉は、筋繊維にそってでこぼこになり、生肉にはないような芳香がでてきます。噛めばかむほどに旨みがでる。そんなビーフジャーキーを作ってみましょう。


ビーフジャーキーの基本的な材料

脂身の少ない牛もも肉のかたまり 500g 醤油 大さじ1 塩 大さじ2 こしょう 大さじ1/2
ブランデーなど酒類 大さじ1      

Let’s start!

作り方  
【香辛料ペーストを作る】

 醤油と塩をまぜます。

 香辛料として、こしょうやお好みのものを加え、ブランデーをいれて混ぜます。
【牛もも肉に香辛料ペーストをもみ込む】

 牛もも肉に脂身がついている場合は、こそぎ落としておきます。
 筋肉繊維に沿って、ちょっと厚め(3mm〜4mmくらい)にスライスし、香辛料ペーストをもみ込み、冷蔵庫で1〜2時間寝させます。

【風干その1】

 事務用のクリップをS字になるように引き延ばし、もも肉を吊し、風通しのよい日陰で1〜2時間ほど、風干します。
 鳥にとられかもしれないとか、冬場以外の場合は、脱水シートを使って、冷蔵庫に保管します。

【薫製チップの用意】

 アルミホイルを皿状の整形し、桜やナラの薫製チップを入れて分量外の砂糖を加えます。

【約70度程度の温燻】

 チップから煙をださせるために、はじめは強火で煙をださせ、煙がでてきたら、中火〜弱火を使い分け、70度を維持するようにします。

 1〜2時間ほど燻煙にかけます。
 通常燻煙中はふたをとらないのですが、撮影用に中を覗いてみました。
【風干その2】

 燻煙に含まれている余分な揮発成分をとばすため、2〜3時間風干します。この作業は余分な燻煙成分と、酸味をとるためにも、必須の作業です。

【できあがり】

 風乾が終われば、ビーフジャーキーのできあがりです。
 保存性を高めたい場合は、5日〜10日ほど風干して水分量を下げれば、より良いでしょう。

ここでのコツ

※1 【2〜3時間風干
 
できることなら風干のあと、日光に半日ほどさらします。身がひきしまって、黒光りするので、「干肉」の風合いと貫禄が満点!!

参考文献
 ・NHKきょうの料理 男の食彩 1996年 4月1日発行 定価680円
 ・手づくり燻製 著者 三俣鮎子 西東社発行 ISBN4-7916-0930-1 定価1,700円


ビールのあてができたぞーっ「コンビーフ」

 ノザキのコンビーフでおなじみのコンビーフです。ニューコンビーフというのもありますが、あちらは牛肉と馬肉でつくったものを指し、コンビーフといえば牛肉だけでつくったものをいいます。コンビーフの語源をひもとくと"corned(〈肉などに〉粒の塩をすり込んで保存した) beef(牛肉)" となり、塩漬け牛肉のことになります。

 コンビーフを作るにあたってホームページを検索していると「蒸煮」という言葉に出会いました。蒸煮をつかっているのはほとんどが業者さんで、どうも「高温高圧の下で蒸気を使って食材を煮る」ということのようです。家庭で作るなら、圧力鍋に湯を張り、湯につからない工夫をして食材をおき、蒸せばよさそうです。蒸煮のように保存性を高めるための厳しい加熱条件 ※1が業者さんにはあるようですが、すぐに食べるような手作りの場合ですと単純に湯の中で煮ることの方が一般的かもしれません。


コンビーフの基本的な材料

牛もも肉のかたまり 500g タマネギ にんじん
パセリ セロリ 他 香りのあるお好みの野菜

ピックル液(ソミュール液)の材料

砂糖 8g 醤油 10cc 塩 50g 水 180cc
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

圧力鍋 フォーク

Let’s start!

作り方  
【準備】

 牛もも肉をつけ込む「たれ」であるピックル液をつくります。ピックル液は、砂糖と醤油・塩・水を混ぜ合わせ、5分〜10分間火にかけて灰汁を取り、冷ましておきます

【味付け】

 牛もも肉を流水で洗い、清潔なタオルかキッチンペーパーで水分をふき取った後、ポリ袋に入れ、1で準備したピックル液とタマネギやにんじん、セロリなど、好みの香辛料を加えます。

【熟成】

 ポリ袋に入った空気を抜きながらきっちりと輪ゴムで蓋をして、3日〜1週間、冷蔵庫で熟成させます。

【塩抜き】

 牛もも肉をボールに入れて流水にさらして1時間置くか、水に浸ける場合は3時間以上置いておき、塩抜きをします。

【蒸煮】

 塩抜きした牛もも肉の水分を切り、圧力鍋なら1時間蒸気で煮し ※2、普通の鍋なら3時間蒸します。蒸すのが困難な場合は、たっぷりの湯で煮てもよいようです。圧力鍋にしても普通の鍋にしても沸騰後は、ガス代を節約するために沸点を維持する程度に火を弱めます ※3。

【ほぐす】

 あら熱をとってから、フォークでほぐします。

【できあがり】

 コンビーフのできあがりです。

ここでのコツ

※1 【厳しい加熱条件
 
中村学園大学図書館さん の食品加工学1994年(平成6年)第八回の試験問題によると、「コンビーフは塩漬け牛肉の缶詰で、加熱条件がきびしいため通常の煮た牛肉とは組織・風味が変化している。」とあります。

※2 【圧力鍋なら1時間蒸気で煮し
 食材が湯に直接浸からないようにするために、圧力鍋の中に小型のザルを伏せて置き、その上に蒸し器用の内蓋を置いて食材の台としました。
 また水滴が食材の上に滴らないようにするために、別のザルで食材を覆い被せるように置き、全体をさらしで包みました。

※3 【火を弱めます
 鍋の中に湯がある限り、いくら強火で加熱しても弱火にしても鍋のなかの温度は一定です。威勢がいいのは強火ですがガス代の節約のためにも弱火にしましょう。湯がある限り温度が一定になっているのは、「
簡単ゆでたまご」の原理と同じですね。

※4 【コンビーフのできあがり
 通常市販されているコンビーフは、このあとさらに牛脂を20%以上加え、よくなじませてから細かく攪拌し製品化されています。口当たりをよくするために牛脂は加えてもいいかもしれません。この場合は、トレーによくほぐしたコンビーフと細かくした牛脂をいれて混ぜ、内部が80度くらいになるまで加熱して除菌する必要があります。

参考文献
 社団法人 中央畜産会さんのこだわり市場
http://jlia.lin.go.jp/ のコンビーフ http://kodawari.lin.go.jp/process/niku02.html
 コンビーフ以外にも畜産物加工に関する加工の原理や、そろえたい道具・材料、畜産加工の専門用語、必要な法的手続きQ&Aなどが生産者向けとして豊富に紹介されています。


ピッカピカに青光りするいわしで「オイルサーディン」

 こいわしの頭と内臓をとって、高濃度の塩水に軽く漬け、オイルで煮込むとオイルサーディンになります。薄切りにした玉ねぎをのせて、レモンをシュシュッとふりかければ、つまみの一品のできあがりーぃ。 このオイルサーディンをパンに挟むと、トルコのイスタンブールにある ガラタ橋近くで食べた「サバサンド」(揚げて作る方)みたい!!

 ちなみにオイルサーディンとアンチョビの違いですが、オイルサーディンは 「油漬けいわし」 なのに対し、アンチョビは 「塩漬けいわし」 ということです。といっても、作り方の中でオイルサーディンも塩を使いますし、アンチョビも油を使います。これらの条件をまとめると、次の表のようになります。

  オイルサーディン アンチョビ
塩漬けの条件 高濃度の塩水に数時間 15%〜20%の塩に漬け込み半年以上発酵・熟成
オイルに漬け込んだ後の加熱条件 加熱あり 加熱なし

 つまり、オイルサーディンは、オイルで煮込んで滅菌することで保存食になっていますし、アンチョビは塩漬けすることでいわしの食塩濃度が高くなっており、発酵食になっているようです。


オイルサーディンの基本的な材料

こいわし 250g 塩 20g 水 180cc にんにく 1かけら
ローリエ 1枚 唐辛子 1本 つぶ胡椒 5粒 オリーブオイル こいわしがひたひたに浸る程度
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

金属製のふたつき容器(子供用の金属製弁当箱など) 圧力鍋 金属製のザル

 


Let’s start!

作り方  
【準備】

 いわしの身が痛まないように、全体をとおしていわしの体は丁寧に扱います新鮮なこいわしを用意します。ギンギラギンに青光りして、ピッチピチでうまそーっ! 

【うろこ取り】

 こいわしだと身が痛むのであまり行いませんが、もしちょっと大きめのいわしを用意したときには、3%くらいの塩水を用意して、その中でいわしを尾の方から頭方向へ指先で軽くこすって、うろこを取ります。(3%の塩水は上記基本材料の分量外です)

【頭と内臓をとる】

 写真では、手さばきをしていますが、包丁を使って頭を切り落とし、内蔵は小さなスプーン(蟹を食べるとき用の先ちょが二股に分かれているものが使いやすかったですが、マドラーも使えました)で掻き出した方が、いわしの身の痛みは少なかったようです。手さばきの仕方や、こいわしよりも大きめのいわしを使うときには、こちらの方法をどうぞ。

【塩漬け】

 水に塩を溶かして、10%の塩水とし、そこにいわしを2時間漬け込みます。

【水分とり】

 清潔なタオルで、ちょんちょんと押さえる程度で水分をふき取ります。くれぐれもいわしの身を痛めないように…。

【香辛料とオイルを入れる】

 耐熱性のあるふたつき容器(子供用の金属製の弁当箱など)の中にいわしを並べ、薄切りにしたにんにく、ローレルの葉、種を除いて輪切りにした唐辛子をおき、オリーブオイルをひたひたに注ぎます。
 

【圧力鍋の用意】

 圧力鍋の中には、高さを保つために「逆さにしたザル」を入れ、圧力鍋の1/3くらいの深さまで水をはります。


【加熱調理】

 安定感を保つため、ザルの上に金属製の平らな落としぶたを置き、いわしのオイル漬けを入れた容器(金属製の弁当箱など)を置き、圧力をかけて、沸騰後40分、火を止めて15分間置いておきます。


【できあがり】

 いわしの皮がピッカピカで、いわしの身にほとんど損傷のないオイルサーディンができました。骨も感じないくらいやわらかく、とっても美味!  (身についている黒いテンテンはハーブです)
 オイルをしみ込ませる為に、冷蔵庫で2日間漬け込んだ方がいいらしいですけど、すぐに食べてもおいしかったです。

おまけ 【圧力鍋を使わない方法(低温のオイルで煮る)】

 圧力鍋を使わない方法も書いておきます。オイル漬けにしたいわしを弱火で10分ほど煮ます

ここでのコツ

※1 【こいわし
 ここで言うこいわしは、全国各地でいろいろな呼び名で呼ばれていますので、小さな鰯を用意すればいいと思います。 ちなみに次のように呼ばれているようです。  かたくち、せぐろいわし、どろいわし、しこいわし(しこ)、ひしこいわし(ひしこ)、 たれくち、えたれ、ほほだれ(ほおたれ)、こしなが、かくはり、ぶと 

※2 【オリーブオイル
 オリーブオイルは、クセがあるので、オリーブオイルにこだわらず、お好みによりサラダ油、大豆油もおすすめです。 
〜ゲストのチャメゴンさんより〜

※3 【こちらの方法

・ 手さばきの方法

 

頭の後ろ側(えらのあたり)をつまみ、親指の爪を押し込み、腹の方向へ向けて骨ごと引きちぎります。腹の方向へ動かすと、内臓もいっしょにでてきますね。この内臓をきれいにとり、水洗いしておきます。

 

・ 3枚にひらいて骨を取る方法

 

腹を上にして持ち、背骨にそって親指をさしこみ、尾の方へ向かって動かせば簡単に開くことができます。あとは中骨をはずればオッケー。

※4 【金属製の弁当箱
 子供の弁当箱を使いましたが、右に見えるドラゴンボールの弁当箱は、絵が印刷ではなく、シール式のものだったため、加熱調理が終わったときには、ブヨブヨになってしまいました。ご注意を!!

※5 【弱火で10分ほど煮ます
 70℃〜80℃を維持できれば良いので、グツグツと煮え返らせる必要はありません。できばえを良くするためにも、いわしは、オイルの中で踊らないようにすることが大切です。

参考文献
  東京ガス さんの食の生活110番 http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/chie/189.html
  長崎酒店さんのワインの玉手箱 http://www.lcv.ne.jp/~sakaya/vin.htm
  しこの露さんのカタクチイワシってどんな魚? http://www.aiweb.or.jp/toyohama/html/shiko3.htm
  小学館 食材図典2 ISBN4-09-526083-1 の水産物缶詰 「カタクチイワシ(片口鰯) アンチョヴィ anchovy」
  四葉商事さんの簡単なアンチョビーの作り方(当サイトは閉鎖した模様です  2004.4.26更新
  コンビーフの作り方である工業的製法の「蒸煮」を、家庭でも簡単に実現する方法として圧力鍋で蒸すことについてはコンビーフの作り方(2001年6月更新)でご紹介しておりましたが、これをオイルサーディンの作り方(2003年7月更新)にも適用するヒントをチャメゴンさんからいただきました。ありがとうございます。  2007.4.29更新


酸味がソーセージ料理にぴったり「ザワークラウト」

 ザワークラウトに使うハーブのキャラウェイシードは、恋人を引きとめる魔法の力があると信じられているだけでなく、消化促進の働きがあることから、ソーセージ料理など、脂肪分の多い肉料理には、うってつけのハーブです。他にも食欲不振にも効果的で、ティーとして飲むハーブでもあります。

 またキャベジンコーワの名称でおなじみの胃腸薬は、キャベツが多く含むビタミンUを配合していることからこの名が付けられています。キャベツには、ビタミンU以外にも、2枚の葉にはレモン2/3個分のビタミンCを含み、ビタミンKは野菜のなかで一番の含有量(800ug/100g)だということです。

 こんな材料で作るザワークラウトですから、ソーセージ料理などの付け合わせとして使うことはもちろん、普段の料理にも酸味のある食材として使っていきたいですね。


ザワークラウトの基本的な材料

キャベツ 中1個(1kg) 塩 (キャベツ+水)の重量比2% 24g キャラウェイシード 小さじ1/2
粒こしょう 2粒 ローリエ 2枚 唐辛子 1本
水 200cc 他 お好みに合わせてディルシードやセロリなど
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら

 


Let’s start!

作り方  
【香辛料の調味液を用意】

 左からローリエ、唐辛子、キャラウェイシード、粒こしょう。
 他にディルシードやセロリを入れる方もいるようです。

 すりこ木で粒こしょうを粗挽きし、ローリエは手でちぎり、唐辛子は種を除き調理ばさみで細切りにして、塩を加えます。
 他にお好みでディルシードやセロリなどを加えるならここで入れておきましょう。
 水を加えてしっかりと混ぜて塩を溶かしておき、香辛料の調味液とします。
【キャベツの用意】

 キャベツをきれいに洗います。

 0.5cm幅〜1cm幅のざく切りにします。
【香辛料とキャベツをあわせる】

 ざく切りにしたキャベツに香辛料の調味液を加えます。

 調味液の中で、軽くもんでおきます。
 重石をします。
 半日から1日たつと、キャベツの表面まで水面が上がってくるはずです。こうなれば表面が空気に触れないようにラップで覆い、重石を軽くします。
10 【発酵】

 18度〜20度程度の室温だと5〜7日間、20度〜25度だと3日間くらい置いておけば酸味もでてきて食べ頃になりますので、その後8度〜10度の場所(冷蔵庫など)で熟成させます。(冷蔵庫に入れれば、2週間くらい保存できます。)

11 【できあがり】

 食べる前に、よく絞ってから使います。

12 【調理方法】

 やっぱりソーセージと合わせたい ヽ(^。^)丿  ソーセージといっしょに煮込んでもいいし、あたためたソーセージに付け合わせても…。ソーセージもやっぱり自家製!!    ビールでカンパーイ   ( ^_^)/□☆□\(^_^ )  

ここでのコツ

※1 【普段の料理にも酸味のある食材として使っていきたい
 ザワークラウトには、ここで紹介した発酵させて酸味を作る方法と、酢などの調味液漬けの形で作る方法の2つの作り方があります。調味液漬けの方法を簡単に下記で紹介しておきます。

即席版ザワークラウトの材料

キャベツ 中1個(1kg) 塩 キャベツの重量比2% 20g キャラウェイシード 小さじ1/2
粒こしょう 2粒 ローリエ 2枚 唐辛子 1本
酢 50cc 砂糖 20g 白ワイン 30cc

 

作り方

1. キャベツを洗い、0.5cm〜1cmのざく切りにする。
2. キャベツに塩を加え、塩もみして、しんなりしたら、水気を絞る
3. キャラウェイシードとつぶした粒こしょう、手でちぎったローリエ、唐辛子を混ぜ合わせる
4. キャベツに3.の香辛料を加え、弱火で加熱する。
5. キャベツから水分がでてきたら、仕上げに砂糖や酢、ワインを加えて味をなじませればできあがり。

※2 【表面が空気に触れないよう
 空気に触れた表面には、シロカビや産膜性酵母が発生しやすくなります。このため、空気から遮断させます。

※3 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

参考文献
 ・S&B エスビー食品株式会社さんのS&Bセレクテッドスパイスのホームページ
 ・おいしい漬物を自分で漬けたい!さんのザワークラウト
 ・辻学園グルメレシピ集さんのホームレシピ「ザワークラウト」


パスタメーカーで作ってみたい「スパゲッティー」

 パスタというのは、小麦粉を卵や水で練ったものの総称で、フェットチーネ、ラザニア(以上幅広パスタ)、ペンネ、マカロニ(以上ショートパスタ)、スパゲッティ、スパッゲッティーニ、カペリーニ(以上ロングパスタ)とその種類は様々です。本場のイタリアでパスタと呼ぶには、『デュラム小麦を100%使用しているもの』 と、法律で定められているそうです。(デュラムセモリナという言葉をよく耳にされるかと思いますが、『セモリナ』とは粗挽きを意味します。)

 イタリアーンなパスタを、ピッカピカのパスタメーカーを使って作ってみました。ニュルニュルと伸びて、パラパラと切り分けられてでてくるパスタメーカーを使えば、もう、手打ちパスタの虜 (…いやパスタメーカの虜かも (^^ゞ ) になってしまいます。


パスタ1人分あたりの基本的な材料
(分量は、人数にあわせて単純に2人前なら2倍、3人前なら3倍にします)

強力粉 100gを目安(卵とオリーブオイルの合計量の倍量)
卵 中1つ(50cc) オリーブオイル 小さじ1 塩 少々
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

パスタメーカー (製麺機) 麺棒 計量カップ
包丁 ボール  

Let’s start!

作り方  
【卵を割入れる】

 計量カップに、オリーブオイルと、作りたい人数分と同じ数の卵を割り込み、これらに対して倍量の強力粉を大きめのボールに計り入れます。(2人前を作ろうとして場合、オリーブオイル小さじ2と、2つの卵を割り込んだときに105ccだとすると、105×2=210gの強力粉を用意します。加水率50%)
 ここでおまじないみたいに、強力粉の真ん中にくぼみを作り、そこに卵を落とし込むと、イタリアーンになります。\^o^/

【材料を混ぜ合わす】

 塩を加え、スプーンで切るようにまぜます。小麦粉と卵が均一にまざると、ぼそぼその状態になります。ペースト状にしたほうれん草などを入れるなら、この段階で入れます。

【小麦粉を塊にまとめる】

 ぼそぼその状態になったら、細かい小麦粉のかすを包み込みながら、手の甲を使ってこねていきます。このまま10分間ほど、ボウルの中で、生地の表面がなめらかになるようにこねます。

【こねる】

 こねたあとは、生地は卵の色できれいな黄色になっています。卵の水分を均一に拡げるために、冷蔵庫の中で最低でも1時間ほど寝させます。一晩寝させるとさらにいいようです。

 パスタメーカーを使う場合は、1人前の分量ずつにわける要領で、小分けにします。2人前なら、2つにきりわけることになりますね。(写真は5人前の材料のものです)
 のし棒で伸ばす場合も、大きくても、3人前くらいのかたまりを上限にして、いくつか小分けしておくと作業がしやすいようです。
 生地の表面に粘りつくような水分を残したままパスタメーカーにとおすと、ローラーなどにくっついてしまう恐れがあります。そこで分量外の少量の小麦粉(打ち粉)を振りかけ、手のひらで全体に伸ばします。
【伸ばす】

 麺棒で伸ばす場合も、パスタメーカー(製麺機)で伸ばす場合も、はじめは、あらかじめ麺棒を使って、1cmくらいの薄さに伸ばしておきます。
 パスタメーカー(製麺機)を使わない場合は、このまま1mmまで伸ばしていきます。麺棒に巻き付けながら伸ばすと、薄く伸ばせますよ。

 パスタメーカー(製麺機)を使う場合は、ローラーの間隔を最大幅にしてから、生地をローラーにとおしてから、折り畳みます。もし、まだべちゃつくようであれば、少量の打ち粉をして、手のひらでうすく伸ばし、生地を2回ほどローラーにとおします。
 ローラー幅を順次せまくしていきます。いきなり薄くしないのは、前述の理由と同じです。折りたたまず、ひとつのローラー幅に2回ずつとおしながら、希望の薄さまで伸ばしていきます。
 今回は最も薄い幅までローラーをかけたので、生地の厚みは1mmでした。
10 【こしを作る】

 のばして作った麺帯を麺棒などにぶら下げ、5分〜10分ほど空気にふれさせることで余計な水分を飛ばします。またこうすることで、生地に『こし』が生まれます。

11 【切る】

 希望の麺を作るカッターを装着し、麺状にカッティングしていきます。カッティングされて出てきた麺の中間あたりになる部分を、手のひらでそーっと受け止めてパラパラと振り、麺の切り口どうしがくっつきあわないようにします。

12  もし、麺に湿り気を感じるようであれば、手のひらにある麺の上に、分量外の小麦粉を小さじ1ほどふりかけ、切り口に小麦粉をからめます。その後、麺を台などに軽く打ち付けて、余分な粉を払い落とします。特に湿り気がないようなら、この手順はスキップします。
13  切り終えた麺は、麺棒などにかけておくか、通気性の良いざるに置いておきます。すぐに食べない場合は、よく乾燥させますが、生パスタとしてすぐに食べるときには、間をおかず、ゆでちゃいましょう。
14 【ゆでる】

 1%〜1.3%の分量になる塩(1リットルのお湯に10g〜13gの塩)を加えて湯を沸かし、麺を入れます。だいたい麺が浮いてきてから、1分〜2分で茹で上がります。試しに1本の麺を噛み、適度な芯がある『アルデンテ』であることを確認します。生パスタの場合は、乾燥パスタよりもゆで時間が短いので、注意しましょ。 

15 【できあがり】

 なすのスパゲッティーにしてみました。うまかったよーっ。パスタメーカー(製麺機)には、6mmのカッターも付いていますので、フェットチーネなんかも手作りできちゃいます。これで生パスタファンになること、間違いなし!! (*^▽^*)/

ここでのコツ

※1 【強力粉
 デュラムセモリナ粉を使いたいところですが、そこいらのスーパーで入手できるものではありません。この場合、強力粉や薄力粉でも代用が可能です。薄力粉100%で作ったパスタは、扱いやすく、できあがりはなめらかに仕上がりますし、強力粉100%で作ったパスタはコシのあるものに仕上がります。またこれらの混合でもいいわけで、このへんはお好み次第というところでしょうか? デュラムセモリナ粉のコシを真似たいということであれば、強力粉100%がお勧めです。強力粉50%、薄力粉50%のハーフ&ハーフ(ビールか (^_^;) )を勧める方も多いようです。

※2 【ぼそぼその状態
 この状態になるまでに小麦粉の塊ができたときは、できるだけばらばらにほぐし、水分を均一にすることを最優先させます。水分のあるところだけを団子状に固めていくと、粉っぽいままの小麦粉が残ったままの状態となり、水分が不均一な部分でグルテンが形成できなくなり、よい麺ができません。

※3 【寝させます
 強力粉で代用せず、本格的にデュラムセモリナ粉を使用した場合は、この『寝させる』工程で、とくに生地がしっとりとします。デュラムセモリナ粉は粉の粒子が粗いため、水分が浸透しにくいのです。

※4 【パスタメーカー (製麺機)
 今回使ったパスタマシーンをインターネットで買えるお店を紹介しておきます。gooとgoogleで検索したときに価格が良心的なお店でした。別売りカッターはいずれも、パスタを作るためのカッターであることはもちろんですが、1.5mmは『そば』、4mmは『うどん』にも使えます。そろえておくと、いろいろと使い分けて楽しむことができますね。なんにしても、このパスタメーカーがあると、人生の楽しみがまたひとつ増えるかもしれません。(笑)

製品名 インペリア社 パスタマシーン SP-150(イタリア製)
本体(2mm,6.5mmカッター付属)
販売店 大阪千日前道具屋筋  (株)千田
URL http://www.senda.co.jp/
パスタマシーンURL http://www.senda.co.jp/w01010019.html
別売りカッター(1.5mm,4mm)
連絡先 郵便番号542-0075
大阪府大阪市中央区難波千日前8-16(千日前道具屋筋)
TEL:06-6632-5851()/FAX:06-6641-5873
E-Mail webmaster@senda.co.jp

 使い終わったパスタメーカーの後かたづけは、水あらいは厳禁で、刷毛やブラシ、つまようじを使って小麦粉のカスを取り除いておきます。

※5 【麺棒
 麺棒は100円ショップで売っています。当然100円です。この機会に買っちゃいましょう。 (^_^;)

※6 【1cmくらいの薄さに伸ばして
 いきなりパスタメーカーで伸ばさない理由として2つあげられます。
  ・生地をむりやり伸ばすと、生地の繊維であるグルテンがブチブチにちぎれてしまいます。
  ・生地をむりやり伸ばそうとすると、パスタメーカーにかかる負荷が大きくなり、限度を超えると故障になりまねません。

※7 【分量外の少量の小麦粉
 
ただし、小麦粉を振りかけすぎると、次の工程以降で、たたみ込みながら、重ねていったときに、『層』ができてしまい、生地がパイ生地のようになってしまいます。

※8 【生地をローラーにとおす
 ローラーにとおしている間は、ローラーの回転をとめずに、一気にまわして生地を伸ばします。途中でとめると、生地に段差ができてしまうのです。

※9 【試しに1本の麺を噛み、適度な芯がある『アルデンテ』
 パスタメーカ(製麺機)を使わない場合は、どうしても麺が太くなりがちなようです。うどんの麺のようにちょっと太いだけ(約4mm)でも、ゆで時間は15分〜30分と長時間になります。麺のゆで時間は、レシピの時間にとらわれることなく、試食して判断されることをお勧めします。


香り高くピリッとくる刺激がたまらない「ペペロンオイル」

 イタリアンレストランのサイゼリアに行ったときに、目に付いたのがペペロンオイル。通常は加熱したオリーブオイルを使って1日で作ってしまうことが多いけれど、サイゼリアでは、オイルが酸化するのを最小限に抑えるために、非加熱で作るとのこと。

 1ヶ月の辛み成分抽出期間を要するけれど、これはやってみるっきゃない。 ヽ(^。^)丿


ペペロンオイルの基本的な材料

エクストラバージンオリーブオイル 200g 唐辛子 20g(オリーブオイルの重量の10%)

用意しておきたい器具

フードプロセッサー はさみ
軍手 換気扇

Let’s start!

作り方  
【唐辛子】

 見るからに辛そうな唐辛子を用意します。

【唐辛子のタネとり】

 まず調理の前に、手には軍手をはめ、室内の換気を良くし、換気扇を強めに動作させます。
 唐辛子は、ヘタを切り落とし、そこからはさみを入れて、中のタネを取り除きます。

【唐辛子を粉砕】

 形のきれいな唐辛子を飾り用として、15本ほどよけておき、残りの唐辛子をフードプロセッサーで粉砕します。

【オイルの用意】

 あとから唐辛子を入れやすいように、オリーブオイルの蓋を根元から取り外します。栓抜きのようなペンチを使うと簡単に外せました。

【オイルをよけておく】

 唐辛子を入れるときに、オリーブオイルがこぼれないように、瓶の1/4ほどの量を清潔な別容器に取り分けておきます。

【粉砕した唐辛子】

 紙を巻いて、じょうごの形にしたものを用意し、これを瓶に差し込み、粉砕した唐辛子を入れ込みます。

【飾り用の唐辛子】

 飾り用として取り分けておいた唐辛子を瓶に入れます。

【オイルを充填】

 別容器に取り分けておいたオリーブオイルを瓶いっぱいになるまで、充填します。

【辛み成分を抽出】

 約1ヶ月間、冷暗所に保管し、辛み成分を唐辛子からエクストラバージンオリーブオイルに抽出させれば、ペペロンオイルのできあがりです。スパゲッティーやピザなどをピリリとさせるのに使いましょう。 o(^o^)o

ここでのコツ

※1 【エクストラバージンオリーブオイル
 値段は高いけど、使うときは大量に使うわけでもないので、香りのいいエクストラバージンを使いましょう ヽ(^。^)丿

※2 【換気扇を強めに動作
 換気扇をつけずに唐辛子を扱っていると、鼻がヒクヒクして、くしゃみはでるは、涙はでるわで、もう踏んだり蹴ったりでした。元々花粉症を患っているせいもあるかもしれませんが、過激な刺激は、健常な方にもいいことはないはずですので、ぜひ、換気扇はつけるようにしてください。
 ちなみに調理が終わってせっけんで唐辛子成分を十分に洗い流し、30分ほど経つと、唐辛子を扱っていたことなど忘れてしまい、つい油断してしまいがちです。こんな時に、ふと目がかゆくなって手でこすってしまったりすると、もう手がつけられません。目がヒリヒリして、しばらく目が開けられなります。  (@_@)/  

※3 【オリーブオイルを瓶いっぱいになるまで、充填
 空気が入っていると、熟成中に酸化が進むので、できる限りいっぱいになるまで入れるようにします。

※4 【ペペロンオイルのできあがり
 ガーリックチリオイルの場合、1玉分のにんにくを薄切りにして、オリーブオイルでさっと炒め、炒めたオイルと共に漬け込めばできあがりです。

参考文献
 ・サイゼリヤさんのこだわりの食材


イタリアーんではなかった「タバスコ」

 タバスコはアメリカのマキルへニー社の登録商標なので、ペッパーソースと呼んだほうがいいかもしれません。ただ英語ではペッパーというと混同が激しく、胡椒も唐辛子も、果ては山椒もペッパーという言葉にまるめられています。厳密に言うときには、唐辛子はRed PepperやHot Pepper、Chili Pepperと呼び、山椒はJapanese Pepperとなりますので、やはりチリペッパーソースと最後まで、きちんと言うことになるでしょうか。

 タバスコというとイタリアのソースのように誤解されていることが多いようですが、れっきとしたアメリカのソースなのです。イタリアではタバスコをピザにつけるようなことはせず、日本人だけに見られる特異な習慣だということです。ふーん。

 また唐辛子の特徴を際だたせているカプサイシンという物質に対し、鳥は耐性をもつことがあり、無感覚になることもあるそうです。
つぇえ〜っ w(゚o゚)w


タバスコ150gの基本的な材料

鷹の爪など辛みの強い、真っ赤な乾燥唐辛子 25g →種を除いて12g
 ※生の唐辛子が手に入った場合は、ヘタを取った後の重量で100g
塩漬け用の水
 計算上88cc(88g)ですが90ccでO.K.
塩漬け用の塩
 できればミネラルを含んだ海水塩 3g
穀物酢 50cc

用意しておきたい器具

すり鉢とすりこ木 目の細かい漉し器 小瓶

Let’s start!

作り方  
【唐辛子】

 粉砕済みの一味唐辛子を使う場合は項番3へジャンプし、さやのままの乾燥唐辛子を使う場合は、さっと流水ですすぎます。
※生の唐辛子を入手できた場合は、項番3の※印の注釈部へジャンプ

【乱切り】

 唐辛子の先端(花落ちと反対側)を切り落とし、はさみを縦に入れて種を除きます。虫食いの唐辛子などがあれば、選別し、除いておきます。これをはさみか包丁でテキトーに細切れにします。まるっぽのままだと、次の下漬けで、水をしみ込ませて、ふやかす工程に時間がかかるためです。

【下漬け】

 「乾燥唐辛子と水」を合わせた重量の3%の塩(当レシピでは唐辛子が12gで、水が88gなので塩は3g)を水に溶かし、唐辛子をふやかすために1〜3日下漬けします。
 ※もし生の唐辛子を入手できた場合は、唐辛子の3%の塩だけを加えます。(水を加える必要はありませんし、かつ、下漬けの必要もありません。ラクちん!)

【すり鉢でする】

 はじめはすり鉢に唐辛子だけを入れます。下漬けの水分は足りないことがわかってから足すようにします。最初に全量を入れてしまうとシャバシャバになってしまい、うまくすりつぶせません。

【すりはじめてから3分】

 唐辛子の皮の状態がまだまだ残っています。もっとすりましょう。

【すりはじめてから10分】

 ちょっと味噌のような感じになってきましたが、まだま粒が粗いようです。もっと気合いを入れてすりましょう。

【すりはじめから20分】

 ほぼすり終わった状態です。でもよく見ると粗いままの皮が見えていたりします。

【裏ごしする】

 ちょっと目の粗いざるなどで裏ごします。しゃもじなどで押しつけるようにして、すりつぶすつもりで裏ごしするといいでしょう。

【ざるの裏側】

 ざるを裏返すと、裏ごしされた均一な粒の唐辛子がでてきていますので、これをしゃもじでこそげ取り、別容器に取り分けていきます。

10 【裏ごしを終えた唐辛子】

 裏ごしを終えると、まるで豆板醤そっくりになります。裏ごしできず残ったカスはこれを集め、すりつぶし、また裏ごしするという作業を何度となく、繰り返します。最後まで残ったカスは捨てても構いませんが、裏ごししたものに加えても、特段舌触りを悪化させることもありませんでした。

11 【本漬け】

 穀物酢を加え、適宜項番4で残しておいた「下漬けで余っている塩水」とを十分に混ぜ合わせて、ドロドロと流れ出るくらいの流動性をもつようにしてから瓶詰めし、6週間発酵・熟成させゆっくりと唐辛子を溶かします。熟成期間中は、適宜容器ごとシャッフルさせ、中の液体を均一にします。

12 【できあがり】

 これでできあがり!! 
 酢のにおいがツンツン、かっ辛〜いっ!  w(゚o゚)w OH!

ここでのコツ

※1 【カプサイシン
 唐辛子の辛さをあらわす単位として、スコヴィル単位というものがあります。これは唐辛子の辛味成分であるカプサイシンがアルコールに溶けることを利用し、唐辛子をアルコールに一晩漬け込み、この液に甘みのついた水を加え、何倍希釈したときに辛味を感じなくなるか、、という倍数で表したものです。
 例えば、タバスコは3万〜5万倍に希釈したときに辛味を感じなくなるので、3万スコヴィルとか5万スコヴィルといいます。日本の鷹の爪(三鷹)は5万〜6万、能鷹は12万5千〜15万スコヴィル。ハバネーロは、30万スコヴィルとなります。

※2 【真っ赤な乾燥唐辛子
 タバスコの商標をもっているマキルヘニー社の規則では、「タバスコは摘み取ってから二四時間以内にするつぶさなければならない。」ということなので、乾燥唐辛子を使うことなぞ、本当はあり得ないことです…。ちなみにこの時間的な制約は、1つの唐辛子から、できるだけ多くの汁(最低でも1つのタバスコの果実から七滴の汁)を搾るために設けられた基準だそうです。
 とは言っても、なかなか真っ赤な生の唐辛子の入手は容易ではないので、やむなく乾燥唐辛子を使っています。生の唐辛子を入手できる方は、ぜひ生の唐辛子をお使い下さい。

※3 【はさみを縦に入れて種を除きます
 種は、若干残ってしまっても構いません。ただし種は白色なので、種を混合すると、できあがりが真っ赤ではなく、うすいピンク色というか、オレンジがかった色にぼやけてしまいがちです。真っ赤なタバスコを作りたいのであれば、種はきれいに取り除くことをおすすめします。

※4 【唐辛子をふやかすために1〜3日下漬け
 唐辛子が十分にふやけていないと、次の工程の裏ごしがたいへんになります。

※5 【生の唐辛子を入手できた場合は、唐辛子の3%の塩だけ
 この場合に悩むのは、種をどうするか、、、です。種は前述のとおり、タバスコに混ぜてしまうとできあがりが真っ赤に発色せず、鈍いオレンジ色になってしまいがちです。ということで種の扱いについてはお好みということになりますが、種を取り除くときには、種を包んでいる「わた(胎座)」は取り去らないようにします。これは唐辛子の中でも一番辛い部分であるためで、辛さを追求するタバスコから辛み部分を取り除くことは、極力避けたいからです。
 

※6 【すり鉢に唐辛子だけを入れます
 前述のとおり、真っ赤ではなくなってピンク色になっても構わないのであれば、種は入ったからといって問題はありません。

※7 【裏ごしするという作業を何度となく、繰り返します
 このときに裏ごしできず、カスのように余った唐辛子の皮の扱いですが、3通りあります。(当レシピでは2つめを採用)
1つめは、丹念に繰り返し裏ごししたことで、カスはほとんどなくなっていることを前提に捨ててしまうこと。
2つめは、丹念に繰り返し裏ごししたことで、カスも丹念に繰り返しすりつぶせており、それなりにきめが細かくなったことを前提に裏ごししたものと混ぜてしまうこと。
3つめは、カスに水等を加えてとろ火で数時間煮ることでやわらかくして絞り、果汁を使用する(カスはここまでしてからやっと捨てる)方法です。

※8 【6週間発酵・熟成させます
 マキルヘニー社の「タバスコ・ソース」の製法特許登録内容では、「6週間」となっていますが、ホームページ他では、「3年間」という表記が大半を占めています。
 ここで下記にマキルヘニー社創業当時の1870年に登録した製法特許内容と、トウガラシの文化誌の説明文の中に掲載されていた製法を、比較して紹介します。特許の中の記述では、酢の分量が唐辛子の1/8となっているのに対し、トウガラシの文化誌では1/2と紹介されているなど、双方には何カ所か相違がありますが、同社の宣伝用パンフレットには、「ソースの製造も、ソースの基準も創業以来まったく変わっていません。」という記載さえあるとのことです。
 結局どちらが事実なのか、究明できませんでしたので、当レシピでは、家庭でつくることを考えたときに、腐敗しにくいとか、お手軽にできるということを条件にして、下表中、文字を赤字にした方法を採用しました。
 まず、酢の分量については、市販品の粘性度から判断しねばり気が同等になるよう、酢をすりつぶした唐辛子の半量としました。
 次に塩加減については、塩の一握りが約50g〜60gであることや、食品成分表においても、チリペッパーの塩分量は100gあたり1.6gとなっていることを考慮して、できあがりで2%になるようにしました。これはトウガラシの文化誌では、塩はタバスコの重量比で8%となっており、かつ、塩漬けを終えたタバスコは、塩水を捨てるようですので、塩分量としては、ほとんど差異がないものとなるようです。
 最後に、熟成期間ですが、これは「3年間」を信じましたが、家庭での手作りには非現実的ですので6週間としています。
 そうそう、3年間も発酵・熟成させるということとなると、「タバスコは醤油とおなじジャン(醤)で、草醤の一種だ」という説明をしている方もおられました。  w(゚o゚)w OH!

マキルヘニー社が1870年に登録した製法特許内容 「トウガラシの文化誌」での
製造工程の記載内容
1. よく熟したタバスコ・ペッパーの果実をつぶし、粘りのある液体にする。  
2. それに上質の蒸留酢と岩塩を混ぜる。その割合は、すりつぶした果肉と果汁1ガロンに対して、酢は1パイント(八分の一ガロン)、塩が一握りである。

・タバスコ・ペッパー100に対し、塩は8
・すりつぶす

3. こうしてできた液体を容器に詰めて密封し、約六週間寝かす 樫の樽に詰め、熟した液からでる空気を逃がしながら三年間寝かす
4. 濾過して種子をとりのぞく。 ・麻袋に入れ、3日間かけて自然に流れ出る塩水を廃棄する
・タバスコ・ペッパーの液二ガロンに対して、酢を一ガロン加える。その酢はサラダ・ドレッシングに用いられるものより二倍も強力な穀物酢である。
・4週間の間、昼間には1時間15分ごとに15分間攪拌する。
・濾過して種子と繊維をとりのぞく。
5. 発酵を防止するために一オンス(0.45kg)につき一滴の石灰の重硫酸塩を加える。  
6. ふるいを通らなかった皮とあわも利用する。一ポンドにつき一オンス(16分の1ポンド)のアルコールを混ぜて、約24時間とろ火で煮る。  
7. この煮たものをよくかき混ぜ、その後圧搾機にかけて絞り、もう一度粘りのある液状の果肉と果汁を取る。  
8. その液体一オンスにつき、石灰の重硫酸塩を一滴加える。  
9. このようにしてできた二種類の液体の混合物を混ぜ合わせる。  
10. 混ぜたものを目の細かい小麦用のふるいにかけあわせると、タバスコ・ソースは完成する。  

※9 【ゆっくりと唐辛子を溶かします
 「溶かす」という表現にピピピッときました。フルーチェを作ったときに、「アルカリ」の力でペクチンを溶かし、細胞をばらばらにしたり、「酸」の力で細胞壁の主成分であるセルロースを分解し、ブドウ糖やセロビオースにしていました。つまり、酢を加えることによって、微生物の発酵の力でも分解しきれなかった唐辛子のカスにとどめを射し、徹底的に分解しているのだと考えたのですが、どうかなぁ…。

※10 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくりを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。

参考文献
 ・トウガラシの文化誌 晶文社 アマール・ナージ著 定価2,800円
 ・うまい桐生うどんさんの世界の麺類は醤(ひしお)文化の兄弟
 ・SUN'S COURTさんのいろいろなスパイス
 ・Hot Pepper Home Pageさん
 ・食品成分表データベースさんのチリペッパーソース


強烈なオトナの刺激「ジンジャーエール」

 ゲストブックにジンジャーエールのリクエストがあったのでいろいろと調べてみました。ショウガのシロップ煮はすぐに見つかったけれど、ジンジャーエールに使われている香料はそれだけではないはず、と思い調査を開始しました。香辛料のサイトを調べたり、カクテルのサイトを調べたり…。それでもどこにも作り方はみつかりません。ただレモングラスやシナモン、クローブが含まれているらしいことだけはわかりました。

 そこで別途香辛料の使い方を調べあげ、シナモンやクローブなどの香辛料の香りの主成分は油に溶けるが、水でも加熱すると溶かすことができること、粉末は味がでてしまうが原形で使うと香り付けに良いことなどの特徴をゲットし、利用する量にもあたりをつけることができました! このようにしてできたジンジャーエールは、ピリリとくるオトナのためのジンジャーエールとなりました。ぜひお勧めしたい一品です。


ジンジャーエール4杯分の基本的な材料

しょうが 100g 砂糖 100g 水 100cc 唐辛子 1/2本
シナモン ひとかけら クローブ 2粒 レモン 1/2個 炭酸水 500cc
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

すりおろし器 茶こし
レモン絞り器  

Let’s start!

作り方  
【準備】

 生姜はかたまり毎に切り分け、泥をかんでいる部分を切り落としてからすり下ろし、唐辛子はみじん切りにしておき、砂糖、シナモン、クローブを用意しておきます。

【生姜を煮る】

 生姜をすり下ろしたものに砂糖と水、唐辛子のみじん切り、シナモン、クローブの原形のもの※1 を加えて10分間加熱※2 します。火は弱火にしておきます。

【レモンを絞る】

 加熱している間にレモンを絞っておきます。

【レモン汁を加える】

 生姜汁を火からおろす前にレモン汁を加え、一煮立ちさせます。

【ろかする】

 茶こしで固形物をろ過し、生姜シロップとなった液体を冷蔵庫で冷やします。

【できあがり】

 冷やした生姜シロップに、生姜シロップの3〜5倍量の炭酸※3 を加えて氷を浮かべればできあがりです。

【市販品の紹介】

 生姜味がする市販品としては、アサヒ飲料のWILKINSONジンジャエールがあります。WILKINSONのジンジャエールはこのレシピの生姜シロップを5倍量の炭酸で割ったような味でした。ただこのWILKINSONをお店でゲットするのは至難の技のようです。

ここでのコツ

※1 【シナモン、クローブの原形のもの
 シナモンやクローブは、粉末になっていると味が出てしまうため、原形のものを利用します。原形のものを利用することで香辛料の香りだけを楽しむことができます。

※2 【10分間加熱
 香辛料は揮発性ですので、長く加熱してしまうと香りがとんでしまうため、熱に弱いといえるようです。かと言って揮発成分は水には溶けにくい為、ある程度(10分程度)の加熱は必要となります。つまり仕上げの10分程度前に香辛料を利用すると、強い香りのまま利用できるとのことです。

※3 【生姜シロップの3〜5倍量の炭酸
 始めての時には、ちょっと薄めの調合にしておいた方が無難でしょう。もし大丈夫なようであれば、お好みに応じて生姜シロップの割合を増やされるという手順をとった方が良いようです。普段飲み慣れている普通の炭酸飲料水のようなジンジャーエールをイメージしてこれを飲むと、むせてしまうことでしょう。

※4 【お好みによって、焼酎やウォッカ、ジンを加える】
 お酒で割るとまた格別です。私のお気に入りは、本格焼酎「白岳しろ」を30mlほど加えて作るカクテルです。またウォッカ30ccを入れてライムを絞ればモスコミュールですし、ジン30ccを入れるとジン・バックになります。

 本格焼酎「白岳しろ」 のお問合先:
 合資会社高橋酒造本店 http://www.hakutake.co.jp/ 熊本県球磨郡多良木町大字奥野813

※5 2001年 7月29日(日曜日) 5:15- 5:45のテレビ番組「モーニング天気!」に出演し、ジンジャーエールを披露しました。

【参考文献】
  FCOOK料理フォーラムのスパイスオフ
  ウィルキンソン・ジンジャエール愛好会
  http://homepage1.nifty.com/merino/wilkinson/index.html
  le cafe papillonのカクテルレクチャー


雪の妖精「ヨーグルト」

 NHKのためしてガッテン!では、ヨーグルトをそのまま食べるだけでなく、みそ汁の出汁として、味噌4〜5に対してヨーグルト1の割合で混ぜるとおいしい、ということや、肉をやわらかくする効果があるとか、ニンニクの臭いを消臭する効果もあり、加熱してもヨーグルトの整腸作用は期待できるとの紹介がありました。

 では、そんな身体によくて、おいしいヨーグルトならば、毎日食べ続けたい!ということで、手作りしてしまいましょう。用意するのは、牛乳(もしくは脱脂粉乳)とヨーグルト大さじ2です。


ヨーグルト1リットル分の基本的な材料

牛乳1リットル※1 プレーンヨーグルトをスプーンに2杯

用意しておきたい器具

保温ポット
湯煎用ボール サランラップ

Let’s start!

作り方  
【準備】

 保温ポットに100度の熱湯を注いで蓋をして攪拌し、しばらく置いて十分に保温ポットをあたためます。これは熱湯消毒を兼ねた保温ポットの加温です。その後、湯を捨てます。

【牛乳を温める】

 鍋で湯煎用のお湯をあたためます。お湯は風呂の湯加減から、指を突っ込める限界くらいの範囲での熱さを保ち、このなかでボールに入れた牛乳を50度前後※2まで湯煎であたためます。もし、固いめのヨーグルトを作りたければ、牛乳の代わりにスキムミルクを使い、スキムミルクのメーカーが指定する分量の湯に溶かして湯煎にします。

【ヨーグルト菌を入れる】

 プレーンヨーグルトを茶こしで濾しながら牛乳に加えます。

 1で加温しておいた保温ポットに、3をいれます。保温ポットの蓋はしっかりと閉めても大丈夫です。酵母菌のように炭酸ガスは発生しませんので…。
【発酵させる】

 保温ポットを放置します。はじめに加温した熱と、発酵熱で乳酸発酵が進みます。発酵は12時間くらい行い、一度試食してみます。固まり方が緩いようであれば、さらに2〜3時間発酵させてみてください。
 少し酸味が効いているヨーグルトができました。

【できあがり】

 このヨーグルトをボールに移して、冷蔵庫で2〜3時間冷やすと完成です。ちょっと乳清(透明な液体)が多く固形物と分離するようであれば、7のヨーグルトチーズを作る要領で乳清をろ過しても良いでしょう。

【ヨーグルトチーズに変身】

 ヨーグルトができあがった後、ガーゼやさらしなどにヨーグルトを包み、冷蔵庫内でつるすことで水分と固形分に分けることができます。5〜6時間でさらしの中には固形分のヨーグルト味の白いチーズができあがります。
 食べる前にはさらに
練っておくと舌触りの滑らかなヨーグルトチーズの完成です。

ここでのコツ

※1 【牛乳1リットル
 もし、市販のヨーグルトのようにしっかりと固めたければ、脱脂粉乳(スキムミルク)をメーカーの指定する分量に湯に溶かして加えます。(体験済み) また、高温殺菌牛乳よりも低温殺菌牛乳の方がしっかりしたヨーグルトができると聞いていますが、その差はあまり感じられません。 (^^ゞ

※2 【プレーンヨーグルト
 市販されているプレーンヨーグルトを使う場合は、毎回新しい種菌を使うことをお勧めします。(唯一カスピ海ヨーグルトだけは、ごっつい丈夫なので、比較的自家培養下においても、雑菌が混入する危険性は低いようですが…。)
 というのも、それぞれみなさんがどういった環境で種菌を培養しているかで、腐敗の危険性が大きく異なるためです。例えば我が家には食器洗い乾燥機がありますので、食器をタオルで拭くことはまず皆無です。 しかし、タオルで食器を拭くという習慣がある方の場合は、タオルに雑菌が潜んでいるなどと考えられないと思います。でも実際には、タオルには雑菌がウヨウヨいるわけです。いくら洗濯しても、完全に干しきれるまでに、洗濯槽に付着していた雑菌が、タオルに繁殖しており、それが増殖してしまうわけです。そのタオルを使って食器を拭いていては、外見上きれいになったように見えても、実際には雑菌が付着しているのです。
 ここに新鮮なヨーグルトを入れたとしても雑菌とヨーグルト菌との戦いになってしまうことに容易に想像がつきます。 これはあくまでも一例です。他にも雑菌が混入する危険性はあまたにありますので、それらをすべてクリアした上であれば、反復培養も可能になるかもしれませんが、家庭ではまず困難だとご理解ください。   …2004.2.5追記

※3 【50度前後
 ヨーグルト菌が発酵する最適な温度は40〜45度帯ですが、ポットでの保温ではヨーグルトの発酵熱がでるまでに少し時間がかかります。この発酵熱がでるまでの間に牛乳が冷めてしまわないように、若干高めの50度まで牛乳をあたためておきます。ヨーグルト菌は50度でも発酵しますので、徐々にヨーグルト菌が増え、ちょうど牛乳の温度が40〜45度に冷めた頃合いにヨーグルト菌の活動が最も活発になるという具合です。

※4 【茶こしで濾しながら
 茶こしで濾しておくと、ヨーグルトがダマにならずにすみ、なめらかな仕上がりになります。

※5 保温ポットの蓋はしっかりと閉めても
 ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、条件的嫌気性細菌であり、酸素があってもなくても大丈夫な細菌です。乳酸菌が乳酸発酵をはじめると、pH2.0くらいの強酸性となるので、他の雑菌を滅菌することができます。このように酸性にすることと、滅菌できることが乳酸菌の特徴です。また酵母菌のようにアルコール発酵するわけではないので、炭酸ガスの生成もなく、ポットの蓋は閉じることができます。

※6 【警告】
 注意喚起です。手作り食品のなかでも発酵食品は、器具や器具を扱う手などに雑菌がついていると思わぬ事故を招く場合があります。衛生には十分に気をつけて、楽しい食品づくるを心がけるようにしましょう。また、嫌な臭いがちょっとでもしたら口にするのは止め、廃棄する勇気をもちましょう。何事も自己責任の意識をもって行動してください。


アイスクリーム

生乳とホイップだけで作る「アイスクリーム」

 手作りアイスクリームでは卵の黄身を使うことが多いようです。でもちまたで有名な手作りアイスクリーム店で食べるアイスクリームは黄色を帯びておらず、黄身を使っていないのではないでしょうか。このように黄身を使わない場合は、あっさり風味に仕上げられる反面、黄身の役割である乳化作用が働かなくなるためホイップの混ぜ込みが益々重要です。でも牛乳をあたためたり冷やしたりすることがないため、余計な待ち時間が少なくなり、とってもお手軽ですよ。

 固まりかかったアイスクリームを丹念に混ぜ合わせて、雪のように真っ白で牛乳味のアイスクリームを作ってみよう。


アイスクリーム700ccの基本的な材料

牛乳 400cc ホイップ 100cc
砂糖 80g バニラエッセンス 2〜3滴
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【砂糖の混ぜ込み】

牛乳の味を楽しむため、低温殺菌牛乳を使うことをお勧めします。牛乳は沸騰させると味が変わってしまうので、低温のまま分量の半量の砂糖を混ぜ合わせます。砂糖が溶けていなくても構わないので、牛乳と砂糖を混ぜ合わせたら冷凍室で1時間固めます。

【ホイップを加える】

牛乳の表面が固まるくらいまで冷えたら残りの砂糖を生クリームに加え、六分立て(泡立てたホイップをすくって落としたときに、すぅっと跡形が消える程度)にして牛乳に加えます。といっても分離してきれいに混ざりません。気にせず3時間冷凍します。

【混ぜます】

3時間たつと、ある程度固まっているはずです。スプーンやフォークで混ぜ合わせ、底に固まっている砂糖や分離しているホイップを丹念に練り込み※2ます。凍結の始めの頃にホイップと牛乳が分離していたため、牛乳の水分がちょっとシャーベット状になってしまっているはずです。なめらかな口当たりになるように、フォークでぐいぐい混ぜてやります。

【できあがり】

完全に固まるまで1〜2時間に1回の割合で混ぜ込み続ければ牛乳アイスクリームのできあがりです。

ここでの「こつ」

※1 【卵の黄身】
 卵の卵黄を加える場合は、この分量のまま、卵黄だけを2個〜3個加えます。また、卵黄には砂糖の半量を加えて混ぜ込みます。残りの砂糖は沸騰直前まであたためた牛乳で溶かしあら熱をとってから、卵黄と混ぜ合わせます。これを50度にあたためて混ぜているとトロっとした状態になるので、十分に冷やしてからホイップと混ぜ込み冷凍します。冷凍をはじめてからはこのレシピと同じように1時間おきに空気を含むように攪拌します。

※2 【練り込み】
 一般的には砂糖を溶かすために牛乳を沸騰の直前まであたためるようです。ここでは牛乳の味わいを損なわないように牛乳は加熱しないので、丹念に練り込むことで砂糖を均一に混ぜ合わせています。食べたときにざらっとした砂糖の食感が出ないようにします。

 


コンデンスミルク

真っ赤な苺に白い「コンデンスミルク」

 練乳には、砂糖を加えない無糖練乳(エバミルク evaporated milk)と、砂糖を加えた加糖練乳(コンデンスミルク condensed milk)があります。他にも脱脂粉乳を利用した無糖脱脂練乳や、加糖脱脂練乳に分類されます。ここでは加糖練乳のコンデンスミルクの作り方を紹介します。

 市販品としては、乳飲料やアイスクリームなどの原料として利用されています。家庭では、なんといっても苺につけて食べるのがサイコーですよね。またいちご狩りでは、始めのうちはいちごだけで味わい、いちごだけの味に飽きたら、練乳を付けて食べるようにすると、ぱくぱく食べられます。いっそのこと、ポケットに忍ばせて持って行っちゃいましょう。 (^_^;)


コンデンスミルク100ccの基本的な材料

牛乳 250cc 砂糖 45g
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【マーキング】

 牛乳100cc(牛乳全分量の2/5)をボールに入れて水深を計り、わりばしなどに目印を付けます。この目印が、牛乳を煮詰めていったときの完成の目安になります。

【煮詰める】

 残りの分量の牛乳を入れて、砂糖を加え、湯煎で煮詰めていきます。湯煎を使うので、焦げ付きの心配はありませんが、牛乳の表面に膜が張らないように、適宜かきまぜるようにします。

【水分量の確認】

 1時間くらいかき混ぜていると、水分が蒸発してきます。そろそろかなと思ったら、最初に目印を付けたわりばしで牛乳の量を計ります。

【冷やす】

 氷水で冷やしてできあがりです。温かいうちは流動性のあるコンデンスミルクですが、冷えるとみるみるうちに、いつも見慣れているコンデンスミルクのような固さになってきます。

【色】

 真っ白な牛乳を原料にしていますが、加熱したためうっすらと褐色になっています。また保存していると舌にザラつきを感じることがあるかもしれませんが、これは乳糖が析出したものであり、食べても問題ありません。

【できあがり】

 コンデンスミルクといえば、やっぱりいちごミルクでしょう。うーん、うまい。 ヽ(^。^)丿

ここでの「こつ」

※1 【わりばしなどに目印
 塩作りでも紹介している方法です。煮詰め終わりの水分量の目安をつけるために、はじめから終局分量の部分に目印を付けておきます。

※2 【湯煎で煮詰め
 直接、牛乳を火にかけて煮詰めていくと、鍋のまわりにこびりついた部分からどうしても焦げ付いてしまいます。湯煎にすると安心して煮詰めることができるので楽ですよ。また火は沸点が保てる程度の弱火にしても強火にしても、煮詰める時間に差異はありません。ですから、省資源の観点からも、かき混ぜているときの火傷を防ぐ観点からも、火は沸点を保てる程度の弱火にしましょう。

※3 【牛乳の量
 全体の分量が最初の2/5の量(最初にわりばしにつけた目印の量)になったらできあがりです。最初に加える砂糖の量は、牛乳の16%〜17%くらいですが、できあがり時のショ糖濃度は40%〜45%くらいになります。この濃度ですと腐敗がしにくくなり、保存性が高まります。

※4 【うっすらと褐色
 牛乳に含まれるタンパク質のカゼインと、乳糖やショ糖などの糖類が反応(メイラード反応もしくはアミノカルボニル反応といいます)を起こして褐色化したものです。ケーキの表面が茶色に色づくのと同じです。味わいには影響しません。

※5 【乳糖が析出したもの
 コンデンスミルクは牛乳を濃縮処理したものですから、牛乳に含まれる乳糖が析出(結晶化してでてくること)してくることがあります。乳糖の結晶が大きく(15ミクロン以上)なると、舌に感じるようになります。この状態を砂状といいます。市販品では砂状になるのを防ぐために、微粉末化した乳糖結晶を加えることで、過飽和状態になって含まれている乳糖の結晶化を促し、あらかじめ取り除いてあります。


キャンデー

ミルク味がおいしい「キャンデー」

 キャンデーのことを 『牛乳で作った飴』 という紹介をしてもいいのだろうか。 なんにしても牛乳の香りがして、甘くておいしいんだから、いいことにしよう!! (^_^;)  それにしても、砂糖を使った料理を作っていると、いろんな『へんげ』があっておもしろいです。加熱しているときの温度が変わると、と同じように固まり方が変わるし、カラメルでは色も味も変わる。またウスターソースやケーキのように、アミノ酸と混合させた上で130〜150度で加熱すると、『アミノカルボニル反応(メイラード反応)』という、きれいなうす茶色の発色がでたりします。

 これだけじゃなく、水分のコントロールのために砂糖を加えることもあります。餅などのでんぷんに砂糖を混ぜ込んでおくと、老化(β化)がおこるのを抑え、やわらかい食感を長持ちさせることもできるのです。また卵白に砂糖を加えて泡立てると、水っぽくなって泡立ちが消えるのを防ぐこともできるのです。こんな砂糖で遊びながら、砂糖ってすごい!! と、ひとりで喜んでマス。
 これから砂糖のことは、魔術師って呼ぶことにしよっと。 (*^▽^*)/


キャンデーの基本的な材料

砂糖 150g ココア 大さじ1 牛乳 200cc
はちみつ 大さじ1 バター 10g  (テフロン加工の鍋) 
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・バターを手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【材料をあわす】

 ココアと砂糖をよく混ぜ合わせてから、牛乳を入れて加熱し、はちみつを加えます。ミルクキャンデーを作る場合は、ココアは入れません。ココアは好みが分かれるところなので、始めてのときは入れない方がいいかも…。 (^_^;)

【煮詰める】

 煮詰めはじめは細かい泡がたくさんでます。沸騰してから30分くらいはかき混ぜることになります。砂糖を煮詰めていくと、砂糖が濃縮されていくにつれて砂糖の沸点が上がっていきます。

【固まり具合の確認 その1】

 キャンデーは125度まで上昇させればできあがりとなりますが、100度以上を計測できる天ぷら用の温度計をおもちでない方も多いはず。そこで、煮汁を水に落としてみたときの見分け方を紹介します。温度が100度〜120度までの場合、煮汁を30度くらいの水に落とすと、ぱっと広がって溶けてしまいます。

【120度前後の状態】

 120度を超えると、細かい泡はなくなり、鍋の底から比較的大きな泡がボコッボコッと盛り上がるようにでてくるようになります。

【固まり具合の確認 その2】

 120度になった煮汁を30度くらいの水に落とすと、丸のまま固まります。この形が球形に固まるようになれば、火を止め、バターを加えます。

 テフロン加工してある小さめの鍋やフライパンに流し込み、あら熱をとって固めます。
 かっちんこっちんに固まる前に、フライパンから剥がすようにしておき、包丁で切り分けます。
 キャンデーが粘つくようなら、サランラップを大きめに切り、てぶくろ代わりに使いながら、サランラップの上で丸めて包みます。適度に作ったキャンデーなら、そんなに粘つかないはずですので、ラップは使わなくてもいいです。
【できあがり】

 キャンデーのできあがり。

ここでの「こつ」

※1 【ココアと砂糖
 ココアを入れずに砂糖だけにすると、ミルクキャンデーになります。

※2 【はちみつを加えます
 はちみつを加えると、砂糖を煮詰めたときに結晶化して、砂糖の粉の状態にもどってしまわないようにすることができます。水あめ(麦芽糖)と同じ効果ですね。

※3 【砂糖の沸点が上がって
 砂糖は加熱中の温度によって下表のように状態が変化します。今回のキャンデー作りでは、項番3.になるまえの約130度です。糖が焦げる温度まで近づくと、徐々に茶色に色づきはじめ、下表のようになります。

項番 温度 状態 用途
1. 60〜70度 泡が立ちはじめ、100前後で全体が煮立つ。 105度で煮詰めるとシロップ
2. 110〜120度 細かい泡がでます。 この温度で煮詰めて急冷するとフォンダン(白っぽくなります)
3. 150〜160度 全体が黄金色になります。 急冷するとべっこう飴
4. 180〜195度 焦げのにおいと、濃い茶色に着色 茶色に着色後、湯を少量加えるとプリンに使うカラメルソース

※4 【30度くらいの水
 低い温度の水で固まるようでも、室温だと固まらなかったりします。この場合、キャンデーはやわらかいままで、加工も保存もしにくいものになってしまいます。また逆に、高い温度の水(湯)で固まるまで水分を飛ばしてしまうと、ほんとにかっちんこっちんになってしまいますので、適度な温度の温水を使って、固まることを確認するようにします。

※5 【かっちんこっちんに固まる前に
 フライパンの型から剥がれにくいようであれば、さっと強火で加熱してからくっついている部分を溶かすように剥がすと、簡単に取り出すことができます。


ポテトチップス

パリパリっと食べよう「ポテトチップス」

 塩味がうまいポテトチップスです。


ポテトチップスの基本的な材料

じゃがいも(メークイン) 300g 塩 適量
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【薄切り】

 じゃがいも(メークイン)の皮を剥き、1mm厚さに薄切りにします ※1。切ったじゃがいもは空気に触れると酵素のはたらきで変色 ※2するので、薄い塩水に浸け、30分おきます。

【水洗い】

 仕上がりが濃くなってしまわないように、たっぷりの湯でさっと茹でる ※3か、水でじゃがいものでんぷんを洗い流します。水で洗う場合は2回ほど水を入れ替えて洗うと、溶けだしたでんぷんで白濁していた水が透明になります。

【水分ふき取り】

水を切って、残っている水分をタオルでふき取って ※4おきます。

【油揚げ1回目】

150度〜160度の低温の油で5分ほど加熱し、水分をとばします。水分がなくなってくると泡がだんだんと小さくなってくるので目安にします。

【油揚げ2回目】

180度〜190度の高温の油でカラッと揚げます ※5。

【塩味つけ】

揚がったじゃがいもが温かいうちに、塩を振りかけます。

【できあがり】

パリパリとみんなで食べましょう。うまいっすよ。

ここでの「こつ」

※1 【1mm厚さに薄切りにします
 スライサーをお持ちであれば利用されることをお勧めします。油で揚げるときに均一に火をとおすには便利な道具です。

※2 【酵素のはたらきで変色
 切ることでじゃがいもの細胞に含まれているチロシンという酵素が空気に触れて酸化され、メラニンという物質に変化します。このメラニンがじゃがいもを茶褐色に変色させてしまいます。チロシンは水に溶けやすいため、切ったじゃがいもをすぐに水につければ溶けだし、変色をふせぐことができます。

※3 【たっぷりの湯でさっと茹でる
 水で洗うよりも、お湯で茹でた方が、ちょっとくらい厚めに切っていても、カラッと揚がるようです。

※4 【水分をタオルでふき取って
 水分はタオルでしっかりふき取っておくと、油で揚げる時間が短くできます。水が残っているとパリッとした食感が得られないので、大切ですね。

※5 【高温の油でカラッと揚げます
 じゃがいもの水分がなくなってくると、しなやかだったじゃがいもが、徐々にしっかりとしてきます。このあたりの温度帯をちょっとでも長く維持すると、水分を均一にとばすことができるので、製品のばらつきがなくなるようです。


チーズ

簡単に作れる「カッテージチーズ」

 チーズをつくるには、
  1.レンネットという特殊な酵素で作る方法(ゴーダチーズ、
モッツァレラチーズ
  2.乳酸菌を使ってヨーグルトから作る方法(
ヨーグルトチーズ
  3.レモンや酢、ビネガーなど『酸』から作る方法  があります。このなかでここで紹介する、3番目の酸から作る方法は、簡単にチーズを作ることができる方法になります。

 作るときのポイントは、水あらいが終わるまでは絞らず作業をすすめることです。酸味が残らないように、作業の途中では絞らないようにすれば、自然な味のするカッテージチーズが簡単に作れます。


カッテージチーズ250gの基本的な材料

牛乳 1リットル レモ汁2個分の絞り汁カップ1/2 または、酢カップ1/2

Let’s start!

作り方  
【レモンを絞る】

 レモンを絞ります。

【レモンのカスを取り除く】

 レモン汁とともにカスが混ざるようであれば、茶こしなどでろ過します。茶こしが目詰まりするようであれば、フォークなどでかき混ぜながら濾すようにすると、比較的早く、ろ過できるようです。

【牛乳に混ぜる】

 レモン汁や酢を、60度にあたためた牛乳に入れ、軽くかき混ぜます。

【しばらく置いて分離させる】

 みるみるうちに分離しはじめ、10分ほど置くと、モロモロとしたものが沈殿してきます。沈殿したものがカッテージチーズで、液体が乳清(ホエー)という成分で、カルシウムなどを含みます。

【さらしの布に流し込む】

 分離した牛乳をさらしの布に流し込みます。

【ホエーを滴り落とす】

 さらしの布に包んだ状態で水面から持ち上げ、水分のホエーが自然に滴り落ちるようにします。次の工程で、水の中で振り洗いしたいので、まだ絞りません。 ※ここで絞ってしまうと、振り洗いできなくなります。

【ホエーを滴り落とした状態】

 特に絞らなくても、写真のような状態になっています。うまそーっ。 

【水の中で振り洗い】

 水のなかにいれ、振り洗いすることで、レモン成分や酢のにおいを落とします。水を2〜3回替え、にごらなくなったら振り洗いを終えます。

【ちょっとだけ握るように軽ーく絞る】

 さらしの布に包んだ状態で水面から持ち上げ、水分のホエーが自然に滴り落ちるようにします。そのあと、軽ーく、ほんとに軽ーくもむようにホエーを絞ります。きつく絞るとボソボソで舌ざわりがわるくなってしまいます。

10 【できあがり】

 カッテージチーズのできあがりです。もしサラダに入れるような場合は、塩少々(2%程度まで)を加えてこねます。

11 【ベークドチーズケーキ】

 できたカッテージチーズ250gに、たまご2個、かたくり粉大さじ1、さとう60gを全てミキサーに入れて、十分なめらかになるまで攪拌後、160度のオーブンで40分、200度に上げながら10分焼きました。ちょっと分量が足らないので厚みがないケド、冷やして、アイスクリームを添えると最高デス!

ここでの「こつ」

※1 【ことば】
 カード(凝乳):牛乳がレンネットの働きなどによりかたまったもの
 ホエー(乳清):牛乳をレンネットの働きなどにより固めたときに排出される透明の液体で、牛乳と同等の栄養素を含みます

※2 【60度にあたためた牛乳
 カッテージチーズの作り方としては、40度、60度、80度、100度の4つのパターンで紹介されており、いったいどの温度が最も適しているのか混乱したので、全種類の温度帯の牛乳を用意し、どの温度が一番固まりやすいかを調べました。
 
結果は、60度のものが一番よく、固まりましたが、悪く言えば、ゴムのように固まり、舌触りもちょっと固い目のものとなりました。柔らかさを重視するならば、40度のものが口当たりもよく、やわらかでおいしかったのですが、固まり方がソフトなため、水洗いのときにかなりの量がさらしの布目から漏れてしまい、分量が減ってしまいました。80度のものや100度のものもそれなりにカッテージチーズっぽくなったのですが、やはり粒子が細かく、さらしの布目から漏れたため、分量が減ってしまいました。
 もし、酸としてレモンなどかんきつ類を使うなどして、水洗いをせずに食べるのであれば、牛乳は40度に暖めるのが良いということになります
。個人の好みもあると思いますので、このへんは、いろいろご自分で試されてみてはいかがでしょう。
   ※今回は酸としてレモンを使いました。酢を使えば結果は変わるかもしれません。

参考文献

 保存食と常備菜 協同図書サービス株式会社 定価803円(本体780円)


モッツァレラチーズ

なめらかな食感が最高「モッツァレラチーズ」

 ナチュラルチーズとしてのご紹介は、非熟成タイプのモッツァレラチーズです。トローリと溶ける食感がたまりません。おいしいピザの台を作って、このモッツァレラチーズとトマト、バジルをたんと載せたピッツァマルゲリータで乾杯だぁ!


モッツァレラチーズ280gの基本的な材料

70度前後の低温殺菌牛乳 2リットル ヨーグルト 大さじ2
レンネット(凝乳酵素) 0.05g(耳掻き1杯) 食塩 60g
※参考情報
  ・ヨーグルトを手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【消毒と滅菌】

道具を丹念に洗い、煮沸消毒できるものは煮沸消毒する。煮沸できないものは焼酎で滅菌します。

【牛乳を温め、ヨーグルトを加える】

35度の湯煎の中で牛乳を温め、ヨーグルトを加え均一になるように混ぜます。直火さえ使わなければ、湯煎の温度が40度以下の範囲であれば多少の振れは気にしなくていいです。

【乳酸発酵させる】

牛乳に雑菌が混入しないように蓋をして、湯煎35度のまま1時間乳酸発酵させます。ヨーグルトのようには固まりはしませんが発酵は進行しています。

【レンネットを入れる】

10mlの熱湯を冷ましてからレンネットを溶かし、湯煎している牛乳に少しずつ加え、均一になるように混ぜます。

【レンネットで凝固させる】

牛乳に雑菌が混入しないように蓋をして、湯煎35度のまま30分〜1時間静かに置いておきます。スプーンの柄の方を突っ込んで持ち上げ、プリッと裂ければ完了です。1時間経ってもできていなければ、同量のレンネットをもう一度加えます。ここでできたチーズの元になる牛乳をカードといいます。

【カッティング】

カードの中の水分(ホエーといいます)を排出させるため、1cm角になるように縦横に切れ目を入れ、このまま5分ほど置いておきます。

【ホエー(水分)の分離】

切れ目を入れたカードを崩さないようにお玉でゆっくりと5分間かき混ぜます。次に湯煎の温度を10分ほどかけて40度まで高めながらかき混ぜた後、5分間静かに置いておきます。

【ホエーの排出】

分離して浮いてきたホエー全てを、小さなザルを押し入れて、お玉ですくい取ります。

【発酵】

さらしにカードを包み、皿1枚分程度の軽い重石をして、40度の湯煎の中で2時間発酵させます。

10 【発酵完了の確認】

端っこから小指の先程度のカードをとり、80度の湯に1分くらい浸けてから伸ばしてみます。びょーんと伸びれば発酵完了です。

11 【カードを固まりにする】

 次に行う、湯の中でカードをもむ作業はとっても熱いので、このカードを固まりにする作業のうちから、軍手を2重にした上に厚手のゴム手袋をはめておきます。

 さらしに入れたカードをひとかたまりになるように丸めます。もんでしまうとさらしにカードがくっついて取れなくなるので、くれぐれももまないように…。

12 【カードをもむ】

カードをさらしから取り出して、80度の湯の中でもみます。すぐに耐えきれないくらいに熱くなるので、湯からだしてもみましょう。カードが冷えてきたら、湯に戻してもみ続けるようにすると、表面がなめらかで粘りがでてきます。

13 【ちぎり分ける】

表面がなめらかになったら、冷たい水の中にカードを引きちぎって分けます。モッツァレラとはこの「引きちぎる」という意味なのです。

14 【塩水に浸す】

カードが冷えたら、水300ccに塩60gを溶かして冷やした食塩水に30分間入れます。このあとラップなどに包んでおくと1〜2日間で塩味がなじみます。1週間くらいで食べきるようにしましょう。

ここでの「こつ」

モッツァレラチーズのタイムチャート

※1 【レンネットの入手先】
 レンネットの入手先を探すのにはかなり苦労しました。

 野沢組乳製品課さん
   郵便番号100-0005 千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル内 電話番号(03)3216-3464
   レンネット 100g 4000円、郵送料込み(2000.6.14現在) 電話して営業の方に銀行振り込み用の用紙を送付してもらい、入金確認後レンネット送付という手順になります。

※2 【ことば】
 カード(凝乳):牛乳がレンネットの働きなどによりかたまったもの
 ホエー(乳清):牛乳をレンネットの働きなどにより固めたときに排出される透明の液体で、牛乳と同等の栄養素を含みます
 レンネット:仔牛の第4胃から採られるレンネットには、キモシンという凝乳酵素が含まれています。キモシンは牛乳中の蛋白質間のペプチド結合を特異的に切り、牛乳を凝固させる加水分解酵素です。

※3 【においがおかしい】
 作ったモッツァレラチーズのにおいがおかしいと感じたときには、絶対に食べるのをやめてください。チーズ作りでは雑菌が混入する恐れのある工程がいくつもあります。容器の殺菌が不十分だったり、不用意な扱いをするとすぐに腐敗してしまいます。十分に注意して楽しいチーズ作りにしましょう。

※4 【レンネットの保存】
 レンネットは吸湿性があるので、必ず乾燥したところで保存します。

※参考文献 
 1. (社)中央酪農会議
  〒
100-0004 東京都千代田区大手町1-8-3 JAビル TEL:03-3245-7623 FAX:03-3242-2423
  
http://jdc.lin.go.jp/milk_i2/cheese/index.html
  (参考ページ http://jdc.lin.go.jp/milk_i2/cheese/making/index.html
 2. 大樹町役場

  〒089-2195 北海道広尾郡大樹町東本通33 TEL(01558)6-2111 FAX(01558)6-2495
  http://www.town.taiki.hokkaido.jp/
  (参考ページ
http://www.town.taiki.hokkaido.jp/pages/kanko/index.html


新鮮たまごで「マヨネーズ」

 何にぬってもおいしく食べられるマヨネーズです。こう言ってしまうとなんだか味覚が幼稚であると思われそうな後ろめたい気分になるのは私だけでしょうか?子供の頃にはご飯にマヨネーズをつけて食べようとして、母に叱られた覚えもあります。でも、マヨラーと呼ばれる、その道の人々は、ドリアのマカロニソースの代わりにマヨネーズをつけて、グリルで焼いて食べるらしいし、あながち私の幼児体験もはずれではなかったのかな?なんて思っています。


基本的な材料

酢 小さじ1 卵黄 卵1個分 塩 少々 サラダ油 120cc〜150cc
砂糖 ほんの少々 胡椒 少々    
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
卵は冷蔵庫から出して、室温にもどして ※1 おきます。

容器は金属製を避け、※2 ガラス製の容器などを使用します。卵黄と酢と塩、胡椒少々を加え、泡立て器で丹念に混ぜ合わせておきます。この混ぜ合わせで手を抜くと、あとで加えるサラダ油が分離 ※3 してしまいます。

はじめは、サラダ油を数滴加える度にきっちりと卵黄に混ぜ合わせます。
卵黄とサラダ油がうまく混ざり始めたらちょっともったりしてきます。あせらずにゆっくりとサラダ油を入れ続けましょう。きちんと混ぜれば混ぜるほど保存性が高まり ※4 ます。
分量のサラダ油を入れ終わるころには、かなりしっかりしてきているはずです。最後に酢の酸味をやわらげるために砂糖をほんのちょっとだけ加えて ※5 できあがりです。(つやもでるようです)冷蔵庫に入れて数日で食べるようにしましょう。

ここでの「こつ」

※1 【卵は冷蔵庫から出して、室温にもどし
 マヨネーズは卵の卵黄に含まれているレシチンという物質の働きによって油と酢を乳化させて固めて作ります。このレシチンは18度前後で乳化作用が強く、10度以下の低温になると乳化作用が弱まるため、卵を室温にもどしてから使うようにします。

※2 【容器は金属製を避け
 酢を使うため、金属製の容器を使用するのは避けたほうがいいようです。においがついてしまうとのことです。

※3 【サラダ油が分離
 マヨネーズを作ったことのある人の中には、いくら混ぜてもマヨネーズにならなかった経験のある方もおられると思います。これは、材料の問題とか、混ぜ合わせる努力の問題ではなくて、材料を混ぜ合わせる順番の問題なのです。マヨネーズを作る材料は、卵と、油と酢だけです。このうち油と酢が混ざり合わないことは、混ぜ合わせたドレッシングがすぐに分離することからも容易に想像できます。つまりマヨネーズが分離しないのは卵がキーになっているのです。

 ただし、卵があれば分離しなくなるという単純なものではありません。卵の黄身に含まれているレシチンが油に皮膜をつくることによって酢と混ぜ合わさる「乳化作用」があるのです。卵黄と酢はすぐに混ぜ合わせることができますので、ここに少しずつ油を入れれば乳化作用によってマヨネーズは分離せずに作ることができます。卵黄と油を先に混ぜ合わせて、酢を入れるような逆順にしてしまうと、酢との乳化作用が円滑に進まないため、乳化させるのが難しくなります。

※4 【混ぜるほど保存性が高まり
 しっかりと混ぜると卵黄のレシチンに覆われるとともに油の粒子が細かくなることから保存時の安定性が高まります。逆の言い方をすれば、混ぜ方が不十分だと、油の粒子が大きいままとなり、油と酢に分解するまでの時間が短くなります。特に手作りのマヨネーズの場合、保存性の面から冷蔵庫に入れることをお勧めしますが、冷えるとレシチンの効き目が低下するため、分解しやすくなるため、しっかりと混ぜることが重要になります。

※5 【砂糖をほんのちょっとだけ加えて
 指先にひとつまみくらいで十分です。砂糖の甘みを感じるくらいにしてしまうと、食べたときのさっぱり感が抑えられてしまい、ムッとした感じに仕上がってしまいます。


真っ赤なトマトで作る「トマトケチャップ」

 「鬼の居ぬ間に洗濯」
 まさにこのとおり。かねてより家内から、「トマトケチャップだけは作らなくていいからね、わかったぁ!?」 と念押しされていたトマトケチャップだったのですが、家内が実家に帰っている間に仕込んでしまいました。

 まぁ家内の言い分としては、生活クラブ生協のトマトケチャップがおいしいんだからわざわざ 手作りしなくてもいい、ということでしたので、「それならもっとうまいトマトケチャップを作れば許してもらえるかなぁ。」  などと、、、なんちゅう弱い、、  (^_^;


トマトケチャップ250gを作るための基本的な材料

 トマト 1Kg  玉ねぎ 小さじ3   ニンニク ほんのわずか
 砂糖 大さじ1  塩 小さじ1  シナモン(スティック状のもの)2cmくらい
 クローブ 3粒  オールスパイス 少々  胡椒 ほんのわずか
 唐辛子 ほんのわずか  ワインビネガー ( もしくは酢 ) 大さじ2
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

ミキサー トマトのタネを濾すためのふるい ステンレス製の鍋
ヘラ 保存用の瓶  

Let’s start!

作り方  
【湯むきの準備】

 トマトのヘタをくりぬき、湯むきのための切れ目を十文字に入れます。今回は1kgで中くらいの大きさのトマトを 5個つかいました。

【湯に浸ける】

 沸騰した湯にトマトを15秒ほど入れます。さっと湯通しするくらいの感じです。

【皮をむく】

 冷水に浸けて皮をむきます。スルスルときれいにむけるはずです。これを湯むきといいます。

【ミキサーにかける】

 トマトを4つに切り分け、ミキサーにかけます。ミキサーに入れる量は、容器の半分以下になるように、小分けしてミキシングします。1分ほどまわせば十分にジュース状になるはずです。空気を含んだトマトはピンク色になっています。

【こす】

 タネをとるために、細かい目のふるいで濾します。ただ待っているだけでは、なかなか滴り落ちないので、へら等でふるいの中のトマトジュースをグリグリとかき回します。

【強火にかける】

 ホーローかステンレス製の鍋に入れ、強火にかけます ※1。焦げ付かないようにこまめにかき混ぜます。

【中火にする】

 水分が減って市販のトマトケチャップの固さのようになってきたら、中火にして、さらに煮詰めます ※2。 へらで鍋の底をかき分けたときに、トマトが流れなくなるくらいまで煮詰めるわけです。

【香辛野菜を加える】

 すり下ろした玉ねぎとニンニク、砂糖、塩を加えます。このまま弱火にして5分間煮続けます。

【香辛料を加える】

 シナモンスティック、クローブ、こしょう、オールスパイス、唐辛子、酢を加えます。 加えた酢の水分をとばす程度で、ひと煮立ちすれば火を止めます。

10 【できあがり】

 シナモンスティック、クローブなど固形のものを取り除いて、容器に詰めればできあがりです。

ここでの「こつ」

※1 【強火にかけます
 水分がなくなってくると、沸騰したトマトが細かい飛沫となって飛び散り、周りが赤く染まるので、白い服は避けた方がいいようです。 (@_@)/

※2 【中火にして、さらに煮詰めます
 ひたすら煮詰めます。結構いい加減に混ぜてましたが、鍋のどこも焦げ付いていませんでした。油断すると焦げるかも… (-。-)y-゚゚゚


桜の香りがする「桜葉の紅茶」

 緑茶と紅茶の決定的な違い、それは発酵の有無にありました。緑茶では摘んだ葉を加熱することで、葉に含まれている酵素の働きを停止させます。紅茶では汁がでるくらいに葉をもんでわざと葉に傷を付け、緑茶とは逆にこの酵素の働きを利用しているのです。(緑茶の作り方はこちら

 紅茶は、もともと中国の緑茶をヨーロッパまで延々とシルクロードをとおって運ぶ間に赤茶けて紅茶になった、という話を聞いた記憶があります。緑茶のように製造工程のなかで一度加熱して、酵素の働きを止めたものは赤茶けた紅茶にはなりません。シルクロードをとおる間に葉が発酵して紅茶が生まれた、というわけです。こんな紅茶のことを考えていると、遙かな時の流れを超えてシルクロードに対して急に親近感が湧いてきました。


基本的な材料

茶の葉 (今回は茶葉として桜の葉を使用)

Let’s start!

作り方  
【摘採(てきさい) plucking 茶摘み】

 茶の新芽を摘みます。今回は桜の葉を使った紅茶を作っていますが、桜の葉に限らず作り方は同じです。  ※桜の葉に深い意味はありません、単に茶の葉を入手できなかっただけです。  (^^ゞ  

【萎凋(いちょう) withering しおらせる】

 摘んだ茶葉を水でさっと洗い、扇風機の風に当てて、しおらせます ※1。痛んだ葉があれば、取り除いておきます。

【揉捻(じゅうねん) rolling もみ込む】

 茶葉をもむことで葉の表面に傷をつけます ※2。かなり重労働です。欲張ってたくさんをわしづかみにしても、しっかりもむことはできません。少量ずつ手にとって、丹念に両手の手のひらを使ってもみ込んでいきます。私は2つの漬け物石を石臼のように使って葉をすりつぶしました。

【発酵 fermentation 発酵させる】

 温度20〜26℃、湿度90%以上で3〜4時間発酵させます ※3。草っぽいだけだった葉の香りが、発酵を終えると紅茶の色と香りになっています。発酵には保温調理鍋のシャトルシェフを使ってみました。

【乾燥 firing 火いれ】

 茶葉を1〜2分ずつ小刻みに電子レンジにかけて ※4、乾燥度合いを確認しながら乾燥させます。湿り気が無くなるまで繰り返します。

あら熱をとり、湿気をとばせばできあがりです。
【試飲】

 午後のひとときに、桜葉の紅茶を楽しみましょう

ここでの「こつ」

※1 【しおらせます
 
急がないようであれば摘んできたままザルに広げておき1日待ちますが、急ぐようであれば扇風機に当てれば3時間〜6時間くらいで同じ状態になるはずです。工業的にはこのしおらせる工程の目的として、以下の2点が上げられます。
   1.次に行う、「もみ工程」に備え、茶葉を柔らかくするため
   2.季節や天候による茶葉の乾燥のばらつきをなくし、自動化工程での発酵を均一にするため

※2 【茶葉をもむことで葉の表面に傷をつけます
 
本当の(桜の葉ではない本来の「お茶」という意味)茶葉にはポリフェノールオキシターゼという酵素とポリフェノールが含まれています。もむことによって、茶葉に含まれているポリフェノールと酵素を接触させ、発酵(酸化)させているのです。この発酵により草の香りは甘みに変化します。つまり、もみ方が強いほど甘く、弱ければ草の香りが残る茶となります。桜の葉も、もむ前に蒸気を当てているものと比較すると、顕著に赤黒く変色しました(ポリフェノールオキシターゼ効果??)
 揉捻(じゅうねん) は、結構力がいりました。はじめはテレビでみた茶揉みのように手のひらを使って揉み込もうとしたのですが、それではなかなか発酵せず草のにおいがそのまま残ってしまいました。 発酵が正常にすすめば草のにおいは酵素の働きで甘みに変化するということですから、もみこみが不足していると判断し、石と石を使って葉をこすりあわせたわけです。 石と石ですりつぶすときに手加減はせず、できうる限り均一につぶすようにしました。

※3 【発酵させます
 この発酵は、揉捻(じゅうねん)によって絞り出された、「茶葉に含まれているポリフェノール」と「酵素」が反応する発酵です。ポリフェノールが酵素の働きで酸化され、テアフラビンとテアルビジンに変化し、紅茶独特の赤っぽい色に変化します。
 今回使ったシャトルシェフでは、通常空気層になる空間に25度前後の湯をコップ1杯ほど張っておくことで、温度と湿度を保てるようにしました。これと同じことはクーラーボックスを使っても可能です。

※4 【電子レンジにかけて
 1〜2分程度に分けて電子レンジで加熱することによって、酵素を破壊して発酵を停止させるとともに、乾燥させて保存性を高めます。

※5 【紅茶を楽しみましょう
 NHKのためしてガッテン(2004年1月14日放送) 他 によると、次のようにすれば、おいしい紅茶が飲めるようです。

おいしい紅茶の飲み方 理由
1. 水は軟水  硬水だと、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれており、苦みのタンニンが出てしまうため
2. ポットはできれば丸型のものを用意する  茶葉がお湯の中で浮いたり沈んだりすることを繰り返すことをジャンピングといいます。ジャンピングさせることで、茶葉に含まれるうまみ成分を十分に引き出すことができるのです。
 丸形のポットは、お湯を注いだときの勢いにより、ポットの中にできた対流が長続きし、ジャンピングを助けます
3. ポットとカップはあらかじめ温めておく  お湯を注いだときのジャンピングを長続きさせることができます
4. 小さめのポット1杯(カップでいえば2.5杯相当)あたり、茶葉を大さじ1  英国では、「ポットのための1杯」として、茶葉を1杯余計に入れるようですが、日本の水は軟水ですので、これをすると濃く出過ぎることもあり、渋く感じることがあるとのことです。
5. お湯の温度は沸騰する前の95℃  湯冷ましのように一度でも沸騰させてしまうと、お湯に溶けている酸素がなくなり、お湯を注いでも茶葉に付着するモノがなくなるため、茶葉に浮力を与えられず、ジャンピングできなくなってしまいます
6. ポットに紅茶の葉を入れ、お湯は勢いよくなるように高い位置から注ぐ  前述のとおり、お湯を注いだときの勢いにより、ポットの中にできた対流が長続きし、ジャンピングを助けます
7. 紅茶の葉が底に沈めばむらし完了(約3分)  茶葉のうまみ成分が出きる時間で、これ以上長くしても苦みがでるため
8. スプーンでさっとひとかき  うまみは重く底に沈んでいるため、ひとかきすることで全体を均一にします
おまけ1 ティーバッグの場合も同様  お湯を勢い良く注いだ後、ティーバックを入れて作ります。
 コップはティーバッグを縦に入れたときに、お湯に浸る深さのあるものでかつ、ティーパックが横向きに浮かぶ余裕のあるものなら、上記と同じようなジャンピングが起こります。
 ただし、茶葉が一枚ずつバラバラと浮くのではなく、TVではティーバッグそのものが浮いていました。
おまけ2 ポットのお湯を使うとき  ポットのお湯は沸いてから時間が経過していることが多く、容存酸素量は低い傾向にあります。このため、コップ1〜2杯を新たに給水し、蒸気口から蒸気がでる頃合いを見計らって、お湯を注ぎます。 
 また、給水する前の湯がポンプに残っているため、1杯目はコップ暖めようとして廃棄し、2杯目から使うようにします。

謝辞)
 今回、福知山市立成仁小学校3年生のみなさんからの質問を元に、一部説明の追記を行いました。
 ありがとうございます。みなさん紅茶作り、がんばってくださいね。

参考文献
 1.NHKのためしてガッテン(2004年1月14日放送)
 2.茶の文化フォーラムさんの紅茶
 3.平成大和撫子さんのこぽこぽ紅茶


初夏の風物詩「桑の実ジャム」

 初夏の山を歩いていると、いろんな木の実を見かけることができます。桑の実は、5月中頃から色づき始め、食べるとかなり甘みがあるのでおいしく食べることができます。今回はハイキングの時に見つけた桑の実を使って、ジャムを作ってみました。


ジャム小瓶(200g)分の基本的な材料

桑の実 240g 砂糖 80g 水 少量
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

ジャムを保存するための瓶

Let’s start!

作り方  
山道を歩いていると、道に桑の黒い実がたくさん落ちており、木には写真のように、褐色から黒っぽい様々な色の実がついているので桑の実はすぐに見つけることができます。
摘んだ実はタッパーなどで持ち帰りましょう
砂糖を少量の水で溶かし、強火にかけ、へたは取らずに桑の実を入れます
水分が半分くらいになったらできあがりです

本をみると、5分くらいで良いようなことを書いている本もあります

アイスクリームに桑の実ジャムをつけ、コーンフレークといっしょに食べると、香りが良く、最高です

ここでの「こつ」

※1 【へたは取らずに】
 桑の実のへたは、ジャムにしたときの口当たりも悪くなく(良いとも思いませんが)、また、へたを残しておくことで、桑の実の形をそのまま維持してくれるので、特にむしり取る必要はないようです。


カカオ豆から作る「チョコレート」

 バレンタインデーの手作りお菓子として、女性に人気のあるチョコレートを、無謀にもカカオ豆から作ってみました。とはいえ日本では、カカオ豆を入手することは、通常不可能に近い状態ですので、このレシピが役に立つことはまず皆無!? (^_^;)
 まぁ、チョコレートの作り方として、知識ベースの理解には役立つかな、、、ということでガンバッてみました。

 チョコレートの作り方としては、あまたに料理レシピ本がでていますが、どれも市販のチョコレートを使うか、それともカカオ豆をミクロン単位まですりつぶしたカカオマスを使うことを前提にしています。
 そのような中で、幼児向けの本に、カカオ豆がどういった地域で収穫でき、発酵、乾燥、日本への輸入、微粒子化、調味が行われるかといった様々な工程をわかりやすく書いているものをみつけました。
 また、その編集者の方の協力を得て、今回は、このページを製作することができました。ご協力いただいた方々に感謝いたします。


チョコレート約320g分の基本的な材料

カカオ豆 150g(皮を除いた正味120g もしくは、カカオマス 120g)
カカオバター 60g あらかじめ室温に戻しておきます 粉砂糖 80g 粉ミルク 70g
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
【材料の用意】

 カカオ豆をゲットします。
 現在日本国内で、個人がカカオ豆を入手することは、ほぼ不可能に近い状態です。チョコレートメーカさんを見学したときにお願いしたり、植物園に問い合わせて、お願いするなどして、ゲットォ!するか、カカオマスの状態で売られているものを、菓子材料専門店などで購入し、項番14の調温/テンパリングから実施します。

【焙炒/ロースト】

 幸運にもカカオ豆をゲットできた場合は、120度で20分ほどかけて焙煎します。コーヒーが焙煎のしかたで味が変わるように、チョコレートもこの焙煎の深さが直接味に影響します。
 今回はオーブンを120度に設定して、しっかりと余熱をした後、20分間加熱してみました。

【分離/セパレーティング】

 カカオ豆を砕き、皮と胚芽を除いてカカオニブ(胚乳部分)を取り分けます。
 工業生産工程では、このあとに配合(ブレンド)して、製品の味を調えます。

 皮を除いた状態です。(胚芽は取り除けるモノだけ除きました)
【磨砕/グラインダー】

 フードプロセッサーを使い、カカオ豆をある程度粉砕し、ペースト状のカカオマスと呼ばれる状態にします。

 粉砕しはじめの状態です。
 1分くらい粉砕を続けていると、豆が細かくなってきます。
 カカオ豆には45%〜55%程度のカカオバターが含まれているので、ピーナッツバターのように油がにじみ出てきます。このままフードプロセッサーを使い続けると、負荷が高すぎて、モーターが焼き付いてしまうので、この程度ですり鉢に切り替えます。
 すり鉢に入れて、細かくすりつぶしていきます
10  カカオバター(ココアバターとも言う)は、包丁で細かく刻んでおきます。
11 【混合/ミキシング】

 カカオマス、カカオバター、粉砂糖、粉ミルクを加え、すり続けます。カカオバターが固まるようであれば、湯煎にして、チョコレートの温度が45度〜50度になるように温度管理をしながら、すります。

12 【微粒化/レファイニング】

 適宜味見をして、舌でなめらかさを確かめます。納得できるなめらかさになったら、目の細かいざるで、すりつぶすようにしながら、漉していきます。

13 【精錬/コンチング】

 微粒化したものを湯煎にして、チョコレートの温度が45度〜50度になるように温度管理をしながら、さらに練り続けます。工業製品的には、約3日〜5日間も練り続けるのですが、手作りを学ぶことを目的とする今回の場合は、1時間程度で十分でしょう。

14 調温/テンパリング

 湯煎でチョコレートを45度に保ちながら練ることで、組織を安定化させます。
 水が混入しないように細心の注意を払いましょう

15  チョコレートを温度調整のしやすいステンレス製のボールに移し替えて冷水に浸し、チョコレート生地を一端27度(ミルクの入らないスウィートチョコの場合は、27〜29度)まで下げます。
16

 再びチョコレートを湯煎で温め、30度(ミルクの入らないスウィートチョコの場合は、31〜32度)にします。

17 【充填/デポジタリング、冷却】

 好みの型に流し込んで、 冷蔵庫で冷やし、チョコレートを固めます。

18 【型抜/デモールダリング】

 チョコレートが固まったら型から抜いて、できあがりです。
 工業製品では、チョコレートの組織を安定化させるために、温度が一定に保たれた倉庫で3〜4週間置き、熟成させます。
 ちょっとなめらかさに欠けるものの、手作りの範疇で、ここまでできれば満足のいく出来映えでした。

ここでの「こつ」

※1 【カカオ豆
 
収穫したカカオ豆は、現地でバナナの葉でくるみ、3日〜4日ほど発酵させています。発酵済みの時点で30%ほどの水分を含みますので、これを天日乾燥させ、8%以下の水分量にしています。このため、日本に輸入されたカカオ豆は、焙炒の工程からはじめることができます。

※2 【カカオマス
 カカオ豆には、カカオ分とカカオバターが含まれています。カカオマスを購入するときに、わざわざカカオ分の含有量の高いものを選ばれている方もおられますが、カカオマスは、本来カカオ分だけでなく、カカオバターが約45%〜55%含まれているというのが自然な割合なのです。カカオバターは、カカオマスにとって邪魔な添加物どころか、わざわざ追加するほどのものです。

※3 【粉ミルク
 日本では、粉ミルクといえば、脱脂粉乳のことをさします。高級なチョコレートには、全粉乳の文字があったりしますが、日本では全粉乳の入手は困難だそうです。

※4 【カカオマスと呼ばれる状態
 日本で入手できるものは、カカオマスとは言え、実際にはコンチング済みのものです。中には、カカオバターや砂糖、ミルク、その他香料などを添加済みのものもあります。

※5 【細かくすりつぶしていきます
 一度この工程で区切り、翌日の朝に再開しようとしたのですが、ガッチンゴッチンに固まっていました。もし固まった場合は、次の工程で紹介しているように、チョコレートを湯煎であたためると、やわらかくなります。ご心配なく…。

※6 【カカオバター
 ココアバターとも言います。
 カカオ豆をペースト状にしたものがカカオマスですが、このカカオマスを絞りとった油脂成分がカカオバターです。ちなみに絞ったカスに相当するものがココアとなります。
 カカオマスには大量のポリフェノールを含みます。ポリフェノールは活性酸素を抑え、がんや動脈硬化を予防することができると言われているものです。
 大手スーパーやデパートの製菓材料売場、関東であれば、合羽橋や東急ハンズ、LOFTなどで購入できます。LOFTの場合のように、手作り化粧品コーナーに置いている場合もあります。今回のカカオバターは千葉市のフードカルチャー おおくら で購入しました。

※7 【目の細かいざるで、すりつぶす
 
工業的には、舌が感じる限界の25〜12ミクロンまで微細化することによって、なめらかにしつつ、砂糖がすみやかに溶けるようにしています。

※8 【水が混入しないように細心の注意を払いましょう
 チョコレートに水が入ると、砂糖成分が溶け、キャラメル状になってしまうため、ぼそぼそになってしまいます。

※9 【調温/テンパリング
 チョコレートは油脂であるカカオバターが結晶したモノです。このカカオバターの結晶にはT型〜X型までの5種類の型があります。市販されているチョコレートはX型の結晶になっていますが、一端溶けたりしたときに味が悪くなった経験はほとんどの方があるのではないでしょうか。白く花が咲いたように見えることから、これをブルーミング現象(後述のシュガーブルームと区別するために、特にオイルブルームもしくはファットブルーム)といいます
 この状態になったチョコレートはW型です。テンパリングはこのW型を増やさずにX型の結晶を作る工程なのです。テンパリングでは、一端27度に下げてW型にしてから、再び温度を30度に上げることでX型の結晶を作ります。(スウィートチョコレートの場合は、27度〜29度まで下げ、31〜32度に上げます。)このX型の結晶が核となって、以降X型の結晶が増えていくのです。
 市販のチョコレートでは、ブルーミングをさけるため、一端溶けたチョコレートでも、品質を劣化させない対策が施されたモノがあり、いきなり27度をキープするだけで、テンパリングを完了できるものがあります。

 ブルーミング現象には、この油脂の劣化の他に、糖分が原因となるシュガーブルームがあります。シュガーブルームは、冷蔵庫などで冷やしていたチョコレートを急激に室温にだした場合に発生します。冷えたチョコレートの表面に発生する「結露水」がシュガーブルームの原因となるのです。この結露した水にチョコレートに含まれる糖分が溶けて固まります。

 こういったブルーミング現象を防ぐには次のような対策が必要です。

 ○ オイルブルーム/ファットブルーム対策 →カカオバターの一部が溶け始める16度以下で保存する
 ○ シュガーブルーム対策→水分の混入を避け、また結露を避けるために急激な温度変化を避ける

 また一端ブルーミングがでたチョコレートでも、テンパリングを最初(45〜50度に温め直す工程)からやり直すことで、復活が可能です。現にこのレシピを作る上で、はじめはオイルブルームがばっちりでたチョコレートを作ってしまいましたので、テンパリングをやり直すことで、写真のような比較的マシなチョコレートに仕上げています。(決して、完全とはいえませんが、まぁまぁきれいなチョコレートになりました)

※10 【冷蔵庫で冷やし
 冷凍庫などに入れると、変質してしまうので、ゆっくりと時間をかけることが大切です。

※11 【できあがり
 カカオ豆から作ったチョコの味はそれなりでした。やっぱりなめらかさが足りません。とは言っても、チョコレートの作り方を理解するという目的は十分に達成できました。あと、タバスコを作った直後のすり鉢を使ったのですが、すり鉢から唐辛子成分がしみ出ており、辛っらいチョコレートになりました。びっくり。 ヽ(^。^)丿


チョコレートづくりの見学ができるチョコレート工場
 ・大東カカオ株式会社
   中井工場 郵便番号 〒259-015 神奈川県足柄郡中井町井ノ口2753
 ・明治製菓
   関東工場(坂戸工場) 〒350-0289 埼玉県坂戸市千代田5-3-1 TEL:0492-83-1311
   東海工場 〒426-0033 静岡県藤枝市小石川町4-22-1 TEL:054-641-0900
   大阪工場 〒569-1134 大阪府高槻市朝日町1-10 TEL:072-685-5011

参考文献
 ・サンチャイルド ビッグサイエンス2004年2月号チョコレートだいすき 税込定価410円
 ・化学の質問ありませんかさんのチョコレートのテンパリング(温度調節)について

謝辞
 ・上記参考文献のサンチャイルド ビッグサイエンス担当の竹久さまには、チョコレート作りの動機づくりにはじまり、カカオ豆の入手方法、カカオバターの入手にからむ切り口の見いだし方など、たいへんお世話になりました。この場を借りまして、御礼申し上げます。


日曜日の朝食はロイヤル気分を満喫「スコーン」

 朝日がふんだん差し込む日曜日の朝には、香り高いイングリッシュティーを淹れてスコーンはいかが。サクッとしたスコーンに、ホイップクリームとストリベリーを添えれば、もう、ロイヤル気分いっぱいです。
 なぁんて言ってみましたが、あまりにも生活感あふれる我が家では、ちょっと照れくさい。 (^^ゞ
 まぁそれはさておき、空想の世界だけでも、目の前に広がるイングリッシュガーデンを思い描きながら、スコーンをほおばりましょう。おーっ、この味わいはまさしくブリティッ〜シュ !  (-。-)

 スコーンを食べはじめたころは、そのものには味も素っ気もないし、そーんなにうまいとも思えませんでした。ただホイップクリームといちごジャムを挟んで食べさせてもらえるので、甘みの少ないショートケーキを食べる感覚でした。
 ところが何度かこれを繰り返すうちに、我が家にもブリティッシュなロイヤルな慣習が根付きはじめ?、今ではスコーンを待ちわびる日々です。


スコーン約20個分の基本的な材料

用途 材料
スコーン用 小麦粉 300g ベーキングパウダー 大さじ 1と1/2 バター 60g クリームチーズ 60g
砂糖 大さじ1/2 卵 1個(できるだけ大きめのもの) 牛乳 100cc  
トッピング用 生クリーム 200cc 砂糖 ほとんど無し〜お好み次第(大さじ2迄くらい)
その他 お好み次第で何でも(新鮮なフルーツがあれば、ベター)

 例 
  キゥイフルーツ、いちご
  いちごジャム、マーマレード、ブルーベリージャム
  カスタードクリーム

※参考情報
  ・バターを手作りするレシピはこちら
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

 


Let’s start!

作り方  
【生地の準備】

 小麦粉、ベーキングパウダー、バター、砂糖を計り入れます。小麦粉にベーキングパウダーをあわせてからふるうのが常識ですが、そこまでしなくても大丈夫。

 うまみを引き立てるクリームチーズもたっぷり! V(^0^)V
 とは言いながら、ストックが無いときには、入れなくても大丈夫だったりします。 (^_^;
【混ぜ合わす】

 バターとクリームチーズをつぶしながら、もみ込んでいきます。まだ練りません。

 卵を全卵のまま、加えます。
 牛乳を加えます。
 生地が均一になるように、混ぜながら、団子状にまとめます。練ってしまうと、粘りがでてしまうので、練りはしませんので、ご注意を。
【伸ばす】

 延べ棒で、厚さ15mmくらいになるまで広げます。薄くしすぎると手順11のようにスコーンをパカッとわりにくくなります。

【切り取る】

 お猪口などを使い、円形に切り取ります。穴だらけになった生地は、もう一度丸めてから延べ棒で広げ、お猪口で切り取ることができますので、無駄にはなりません。

【オーブンで焼く】

 オーブン皿にはバターを薄くひき、小麦粉を振りかけるか、クッキングシートを使います。
 ここに切り抜いた生地を間隔を十分に開けながら並べ、190度〜200度に余熱してから、12分間で焼き上げます。

10 【できあがり】

 紅茶を添えて、できあがりです。

11  スコーンの脇を指でつまみ、ちょっと押さえつけると、スコーンがパカッと割れます。その割れ目をきっかけにして指で開けると、スコーンを上下2つに分けることができます。
12  この上下に分けたスコーンにホイップクリームやカスタードクリーム、イチゴジャムやマーマレードを挟んで食べるとおいしいです。Good!

 今回は、1/2に分けたスコーンにホイップクリームと生のストロベリーをあしらってみました。

ここでの「こつ」

※1 【団子状にまとめます
 もし時間に余裕があるようなら、ラップをして1時間ほど寝させておくと、水分が均一になり、なめらかな生地に仕上がります。

※2 【砂糖 ほとんど無し〜お好み次第(大さじ2迄くらい)
 ホイップクリームに加える砂糖の量は、トッピングによって変えるといいようです。主にフレッシュフルーツをトッピングするときは、砂糖も入れますが、ジャム系をトッピングするときには、砂糖は少ない方がおいしいです。

※3 【ベーキングパウダー
 ベーキングパウダーの取り置きがないときに重曹で代用することがありませんか? 実はベーキングパウダーは重曹に比べ、次のような違いがあります。こういったことを知っておくと、失敗が少なくなりますね。 ←スコーンで大失敗した奴 (^_^;

 ・同量を使ったときのふくれる量がベーキングパウダーの方が2倍
 ・重曹を多量に使ったときに現れるような、臭みと苦みがベーキングパウダーにはほとんどない
 ・ベーキングパウダーは、焼いたときなどに黄色く着色しにくい

 このような違いは、ベーキングパウダーに含まれているのが重曹だけでなく、「助剤」としての複数の酸性剤が含まれていることに起因します。この助剤の働きによって、重曹の欠点を改良したものがベーキングパウダーというわけです。

品目 反応式
重曹(炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウム) 2NaHCO3+熱 → Na2CO3 + H2O + CO2
ベーキングパウダー NaHCO3+HX(複数の助剤)を混ぜ合わせ → NaX(中性塩) + H2O +CO2
助剤としては、酒石酸、クエン酸、第1リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、グルコノデルタラクトン、フマル酸など
重曹は加熱により反応しますが、ベーキングパウダーは混ぜ合わせることで反応が始まります。つまり、ベーキングパウダーを使うときには、混ぜ合わせたのち、間をおかずに調理に取りかかる必要があることがわかります。

参考文献
 ・NHKのいつぞや(199x年)に放送されたものをメモったもの
 ・家内の意見 V(^0^)V
 ・東京ガス 食の生活110番 さんの「重曹」と「ベーキングパウダー」の違い


やわらかい口あたりがおいしい「シュークリーム」

 「シュークリームってカーンタン」と思っていたら、世間一般では、シュークリームは難しい分類に入るという…?? なんで?? っていう感じですが、どうもカスタードを焦がしてしまうとか、シュー皮がうまく膨らまないということが、シュークリームを難しいものとしてイメージさせている元凶ラシイ。。。
 家庭での手作りからシュークリーム作りを遠ざけている要因としては、上記のイメージ以外に、、材料の問題が上げられる。シュークリームを作ると、卵の黄身を多く使うことになるため、白身が余ってしまってしまって困る、、、というのがその理由。

 そこでお勧めしたいのが、このレシピです。ヒントは、我々はプロではない!! という家庭的なビンボー精神です。 プロなら、ほんの少しの焼きあがりの良否や、発色を気にするかもしれませんが、家庭の手作りはコスト重視!!
 ↑ って私が言っても、なんの説得力もないなぁ…。一般的には、手作りよりも市販品を買うことの方がはるかに安くなることが多いのですから (^_^;)  


シュークリーム約20個分の基本的な材料

用途 材料
シューの皮用 水 120cc バター 80g 小麦粉 100g 卵 (全卵 2個、白身3個分)
カスタードクリーム用 牛乳 400cc 卵黄 3個分  砂糖 70g 薄力粉 30g
バター 20g バニラエッセンス 2〜3滴  
ホイップ用 生クリーム 100cc 砂糖 20g    
※参考情報
  ・バターを手作りするレシピはこちら
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

 


Let’s start!

作り方  
【オーブンの準備】

 オーブンの鉄板に、できるだけ薄く分量外のバターをぬります。バターの包み紙を使うと、伸びもいいですし、余分なバターを使わずにすみます。
  バターをぬる代わりにクッキングシートを使うという手もあります。この場合は、手順3へ飛びます。

 目の細かい茶こしなどを使い、分量外の小麦粉をふるいかけます
【黄身の取り分け】

 カスタード用の黄身3つ分をとりわけておきます。(残った白身はシューの皮に使います。)

【シューの皮の作り方】

 バターに水を加え、煮立たせます。

 火からおろし、小麦粉を加え、しっかりと練ります。
 全体がまとまるまで、30秒〜1分ほど練りながら中火にかけ、再び火からおろします。
 全卵2個分と、カスタード用に取り分けて残った白身3個分を、ちょっとずつ加え、その度に十分に混ぜ合わせます。
 一度にたくさん加えすぎてしまうと、混ざりにくくなってしまいます。要注意。。。
 絞り袋の先端に口金を入れてから、絞り袋をコップに立たせて、生地を流し込みます。
 入れ終わったら、絞り袋の上部は、写真のように輪ゴムでしばっておくと、次の工程で絞るときにラクです。
 オーブンを200度で余熱し始めておきます。
 鉄板に生地を絞ります
 絞り終えたら、シューの表面に霧を吹きかけてから、まず200度10分で焼き、続けて180度15分で焼き、全体で25分前後で焼き上げます。
 オーブンにも特性があるので、焼きが足らないとか、十分に焼けた場合は、時間を適宜調節します。また、焼いている途中にオーブンの蓋をあけると、シュー皮がしぼみますので、絶対に開けません。
【カスタードクリームの作り方】

 鍋で牛乳をあたため始めておきます。
 牛乳は沸騰すると、急激にふきこぼれるので、注意しましょう  (。・_・。) ノ

10  最初に取り分けた黄身3個分と砂糖を混ぜ合わせます。(牛乳とは、手順の12で混ぜあわせますので、ご注意を…)
11  黄身と砂糖に、小麦粉を混ぜます。
12  沸騰した牛乳を、すりあわせた黄身と砂糖に少しずつ入れ、混ぜ合わせていきます。
13  強火にかけながら、こげつかないように木しゃもじなどを使って、こまめに混ぜ合わせます。
 表面までプツプツと泡がでるようになって20秒ほどしたら、火からおろし、仕上げにバターを入れて混ぜ合わせます。
14  3分ほどして荒熱がとれてから、バニラエッセンスを2〜3滴加えて混ぜます。
15 【ホイップの作り方】

 砂糖に生クリームを混ぜます。

16  ホイップの跡形が出るくらいのやわらかさまで、ホイップします。
17 【焼き上がったシュー皮】

 焼き上がったシュー皮は、手早く網にあげ、余分な蒸気を発散させます。

18  シュー皮は冷めるとしんなりとしてしまい、切りにくくなるので、熱いうちに上から1/3あたりに切りめをいれます。(切り離しません)
19  シュー皮の中に、カスタードクリームと、ホイップをお好みにあわせていれます。
 絞り袋を使って入れる方法もありますが、家庭で作るくらいの少量なら、スプーンでいれる方法のほうが簡単に思えます。
20 【できあがり】

 今回は、小学5年生のお兄ちゃんと小学2年生のお姉ちゃんが手広く手伝ってくれ、年長さんが応援団になってくれました。できばえはいかがでしょう p(^^)q
 ぜひ、ジャンピングさせた紅茶を用意して食べたいです。 o(^o^)o

ここでの「こつ」

※1 【分量外の小麦粉をふるいかけます
 
小麦粉は、ちょっと多めにふるいかけておき、鉄板を少し傾けて、コツンコツンと衝撃を加えるのがコツです。鉄板の表面を小麦粉が滑り落ち、均一に小麦粉をまぶすことができます。

※2 【小麦粉を加え
 生地をたくさん膨らませたいという場合は、ベーキングパウダー(小さじ1程度)の力を借りるという手もあります。

※3 【しっかりと練ります
 生地が鍋からはなれるようになるまで、しっかりと練らないと、焼いたときに膨らみにくいようです。

※4 【全卵2個分と、カスタード用に取り分けて残った白身3個分
 練りあがりは、木べらですくい上げたときに、すぐに落ちず、三角形になりながら、もったりと落ちるくらいがちょうどいいです。塊のまま落ちるようであれば、分量外の卵をときほぐし、半量ずつくらい加えて様子をみます。

※5 【生地を絞ります
 シュー生地が冷えてしまうと膨らみが悪くなるようですので、焼き工程に入るまでは、テキパキといきましょう。
 まずシューの中心になる部分から絞り始め、押しつけるようにしながら、絞り袋を上に持ち上げ、もったり盛り上がるように絞り出すと、きれいなシューの皮になります。
 焼き上がると、シューの皮は膨らみますので、生地と生地の間隔は、少なくとも3cmくらいあけるようにします。

参考文献
 ・ベターホームの手づくりお菓子 ISBN4-938508-04-4 税込定価1,236円
 ・午後のひとときさんのシュークリームの作り方


とろけるクリームぷるぷる「プリン」

 私もプリンは大好き人間ですが、兄がこれまたプリン好き。市販のプリンの素を何箱か使い、学生寮の部屋で鍋いっぱいのプリンをたらふく食ったらしい。「もう食い飽きた。プリンはしばらく食えん、、、。」といっていたので、プリンを目の前で食べたらしっかりとられた。  (>_<)ヽ ナケルゼェ

 「今年のホワイトデーは何にしよう?」 と娘に聞いたら、「去年みたいにハムはイヤ!!」と宣言されました。「そうか、去年は肉だったか。それもおもしろい。」と思っていたら、娘は真剣ににらみつけながら、半泣きになっていました。「うーん、仕方ない。今年は甘いものにしてやろう。でもプリンは毎度作っているので、食い飽きただろう?」 と聞いたときのうれしそうな顔。これは作らざるを得まい。


カスタードプリン約10個分の基本的な材料

用途 材料
カラメル用 砂糖 50g 水 大さじ2 熱湯 大さじ2  
プリン 牛乳 500cc 砂糖 100g 卵 4個 バニラエッセンス 少々
リキュール類(ラム酒、ウィスキー、バーボンなどお好みに次第) 小さじ1
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

 


Let’s start!

作り方  
【カラメル】

 まず、鍋が入る大きさのボールにたっぷりの水を用意しておき、プリンの型を並べておきます。
 砂糖と水を合わせ、中火にかけます。

 水分がなくなると、砂糖が高温になり、だんだんと茶色に色づいてきます。
 濃い茶色になると焦げた味になってしまうので、うっすらと茶色になってきたら注意しながら、鍋の中の色を確認します。
 適度なところで火からおろして、水をはったボールに一瞬だけ浸します

 熱湯大さじ2をカラメルに加え、さっとかき混ぜ、カラメルが熱いうちに、プリンの型にカラメルを入れます。カラメルが冷えると、飴のように固くなってしまうので、すみやかに行います。

【プリン】

 牛乳に砂糖を加え、火にかけて60度〜70度程度まであたためます。

 卵をときほぐし、あたためた牛乳を加えて、混ぜます。
 目の細かいザルや茶こし(小さすぎてちょっと面倒…)を使って、漉します。網には卵黄を支えていた「カラザ」が残りますので、捨てます。この漉しをやっておかないと、プリンの舌触りが悪くなるので、大切です。
 バニラエッセンスを加えます。
 リキュール類(ラム酒、ウィスキー、バーボンなどお好みに次第)を加えます。
10  カラメルを入れたプリンの型に流し込みます。表面についた泡は、キッチンペーパーで吸い取ったり、バーナーで焼いてしまうという荒技もあります。
11  オーブンの皿に熱湯を入れ、そこにプリンの容器を並べて、170度で30分間蒸し焼きにします。オーブン皿の深さが足りないようであれば、バットなどを使うといいカモ。 (←熱湯を十分入れておくと、「ス」が入ることを防止できますよ)
 熱湯が蒸発して、不足するようであれば、適宜追加します。
12  プリンを型からだすときには、スプーンの底をプリンの縁にあてがい、ちょこっとずつ押し下げることを全周に繰り返し行ってからひっくり返すときれいにだせますよ。

 これでプリンの完成 プリンって、1日おくと、卵の強いにおいがなくなって食べやすいそうです。
 冷やして食べるとうんまぁーい o(^o^)o

 


次はなめらかプリンの作り方です。   なめらかプリンの基本的な材料

用途 材料
カラメル用 砂糖 50g 水 大さじ2 熱湯 大さじ2  
なめらかプリン 牛乳 250cc 生クリーム(乳脂肪45%以上) 250cc 砂糖 60g 卵黄 4個分
バニラエッセンス 少々 リキュール類(ラム酒、ウィスキー、バーボンなどお好みに次第) 小さじ1
※参考情報
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

Let’s start!

作り方  
13 【カラメル】

 カラメルの作り方は上記のプリンの作り方の項番1〜4と同じです。

14 【なめらかプリン】

 牛乳と生クリームを合わせ、50度まであたためます。

15  卵黄と砂糖をしっかりと混ぜ合わせます。
16  卵黄と砂糖を混ぜ合わせたものに、牛乳と生クリームをあたためたものを加え、バニラエッセンスと、お好みのリキュール類を加えます。
17  濾過します。網には卵黄を支えていた「カラザ」が残りますので、捨てます。
18  プリンの型に流し込み、表面に浮いている泡を取り除きます。キッチンペーパーで吸い取ったり、写真のようにバーナーで焼くという荒技もあります。 (゚。゚)
19  プリンの表面に水滴が落ちたり、表面が乾きすぎたりしないように、アルミホイルで蓋をします。
 オーブンの皿に熱湯を入れ、そこにプリンの容器を並べて、170度で30分間蒸し焼きにします。オーブン皿の深さが足りないようであれば、バットなどを使うといいカモ。
 熱湯が蒸発してなくなるようであれば、適宜追加します。
20  なめらかプリンの完成 \^o^/
 プリンって、1日おくと、卵の強いにおいがなくなって食べやすいそうです。

ここでの「こつ」

※1 【うっすらと茶色になってきたら注意しながら、鍋の中の色を確認
 鍋をちょっと火から持ち上げ、ゆっさゆっさと揺するようにすると、鍋全体を均一に茶色にすることができます。

※2 【水をはったボールに一瞬だけ浸します
 一瞬だけ水に浸すことで、カラメルが急激に焦げ付くことを避けているのです。ただし鍋を冷やしすぎると、カラメルが固まってしまいますので、ジュッという音がしたら、すぐに鍋を引き上げます。

※3 【カラメルが冷えると、飴のように固くなってしまう
 もし固まってしまったら、仕方がないので、もう一度火にかけて溶かします。またプリンの型に入れたときに、均一に広がらず、局所的に固まってしまっても問題ありません。プリンを入れると、適度にカラメルが溶けて、均一に広がるのです。

※4 【オーブンの皿に熱湯を入れ
 熱湯の量が少ないと、プリンが内部から沸騰してしまい気泡ができるため、「ス」が入ってしまいます。できるだけ、プリンの型の半分くらいは浸かるようにすることをお勧めします。また熱湯の量が少ないと、途中で熱湯が蒸発し、プリンが蒸し焼きにできなくなる恐れもあります。
 

参考文献
 ・ベターホームの手づくりお菓子 ベターホーム出版局 ISBN4-938508-04-4 定価1,236円
 ・プリンワールドさんのパステル 家庭でできるなめらかプリンの作り方


電子レンジで作るラクラク「マグカップケーキ」

 スーパーのお菓子売り場を歩いていたときのこと。子供達がマグカップで作るケーキの素を買いたいと言い出しました。原材料をみると、家にあるものでできそう。さっそく何度か自分で作り、完成したレシピを子供に見せると大喜び。(喜んでいるが、ケーキを与えたわけでなく、与えたのは単なるレシピ…。)

 最初のうちこそ、子供が作る横であれやこれやと助言しましたが、今ではおなかがへると、子供たちだけで各自がマグカップを用意して作りはじめてしまうというシロモノです。簡単で、それでいて、木目の細かいしっとりとしたケーキに焼き上がりますので、朝食用のパンがなかったり、ご飯が炊けていないときにも、パパッと作れてしまうところが嬉しい、お勧めしたいケーキです。


マグカップ用カップケーキ 1個分の基本的な材料

小麦粉 25g ベーキングパウダー 小さじ1/2 砂糖 30g サラダ油 大さじ1/2
卵 1個 バニラエッセンス 1〜2滴 or 抹茶小さじ1 他バリエーション多数
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

 


Let’s start!

作り方  
【材料を混ぜ合わす】

 できるだけ大きな直径のマグカップを用意します。直径が小さいと、電子レンジで焼き上げるときに、バランスを失い、倒れてしまうことも… (^_^;)
 ここに、小麦粉とベーキングパウダーを計り入れます。

 小麦粉とベーキングパウダーが均一に混ざるように、十分に攪拌します。
 ベーキングパウダーは、溶かしたり焼いたりしたときに、二酸化炭素を発生し、生地に気泡を作ります。均一に混ざっていないと、木目の細かい生地に焼き上がりませんから、しっかりと混ぜ合わせます。
【オプションを混ぜる】

 バニラ味ならバニラエッセンスを入れ、コーヒー味なら小さじ1程度のインスタントコーヒーを小さじ1程度の湯に溶かして加えます。他にも、抹茶小さじ1もGOOD。

【砂糖と卵、サラダ油】

 砂糖を加えます。もし、ブルーベリー味にしたい場合は、砂糖の代わりにブルーベリージャムを大さじ2〜4を加えたりすることで、いろいろなバリエーションを楽しむことができます。

 ここに卵を割り入れ、サラダ油を加えます。

【混ぜる】

 生地を混ぜ合わせます。ベーキングパウダーの説明にもあるとおり、ベーキングパウダーは、加熱しなくても二酸化炭素が出始めていますので、混ぜはじめたら、時間をおかずに焼き始めます。

【電子レンジで加熱】

 写真のように盛り上がるため、ラップはせずに、電子レンジで加熱します。加熱時間は、800Wなら1分30秒、600Wなら2分、400Wなら3分です。
 生焼けになるようなら、適宜時間を調整します。
 ※このレシピの分量の2倍、3倍を同時に加熱するときには、電子レンジの加熱時間は、順次2倍、3倍とします

【取り出し】

 マグカップのままでも、もちろん食べられますが、皿にとりだしてトッピングしてもおいしく食べることができます。トッピングには、ホイップクリーム、フレッシュフルーツ、あんこなど。

 写真はプレーンタイプのバニラバージョンと、コーヒータイプのバージョンです。他にも、抹茶味、ブルーベリー味、イチゴジャム味、バナナ味、あんこ味など、様々な味で作ることができます。
 加えるジャムの量は大さじ2〜4の間であれば、おいしいかと思います。
【木目】

 切り口の写真です。まるで、一生懸命泡立てた、本格的なショートケーキの台そのもの。

 ここでの「こつ」

※1 ベーキングパウダー
 ベーキングパウダーの取り置きがないときに重曹で代用することがありませんか? 実はベーキングパウダーは重曹に比べ、次のような違いがあります。こういったことを知っておくと、失敗が少なくなりますね。 ←スコーンで大失敗した奴 (^_^;

 ・同量を使ったときのふくれる量がベーキングパウダーの方が2倍
 ・重曹を多量に使ったときに現れるような、臭みと苦みがベーキングパウダーにはほとんどない
 ・ベーキングパウダーは、焼いたときなどに黄色く着色しにくい

 このような違いは、ベーキングパウダーに含まれているのが重曹だけでなく、「助剤」としての複数の酸性剤が含まれていることに起因します。この助剤の働きによって、重曹の欠点を改良したものがベーキングパウダーというわけです。

品目 反応式
重曹(炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウム) 2NaHCO3+熱 → Na2CO3 + H2O + CO2
ベーキングパウダー NaHCO3+HX(複数の助剤)を混ぜ合わせ → NaX(中性塩) + H2O +CO2
助剤としては、酒石酸、クエン酸、第1リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、グルコノデルタラクトン、フマル酸など
重曹は加熱により反応しますが、ベーキングパウダーは混ぜ合わせることで反応が始まります。つまり、ベーキングパウダーを使うときには、混ぜ合わせたのち、間をおかずに調理に取りかかる必要があることがわかります。

※2 【ブルーベリージャムを大さじ2〜4を加え
 冷蔵庫に入れていたジャムを加えるなど、冷たいものを加えるような場合は、生地が冷えてしまい、生焼けになることがあります。このため、電子レンジの加熱時間を30秒ほど延長します。

参考文献
 ・東京ガス 食の生活110番 さんの「重曹」と「ベーキングパウダー」の違い


     
男の趣肴 作ってみよう 手作り食品のコーナーです
 ふつうの失敗男(しっぱいだん)
男の趣肴  はすぐ下
男の出刃ン  はこちら

 気ままな味の世界で向を凝らして作る酒の一品です。市販品とはひと味違う、素材から作った手作り食品を味わってみましょう。うまくできても、うまくできなくてもそれはそれで楽しいものです。子供とのコミュニケーションに、またおのれの趣味のひとつとしていかがなもんでしょう? ちょっとしたホームパーティーの手みやげにもぴったし。

 今後の予定については、このページの最後へ移動しました。

男の趣肴は、以下の3編から構成されています。
        といってもシリーズの構成上、強引に1つめ(つまり日本)に分類している場合があります。
 日本の伝統食品編
 アジアンフード編
 ヨーロピアンフード編

男の出刃ンは、現在分割されていません。このままどうぞ。

 
探しものはなんですかぁ、みつけにくいものですかぁ? 男の趣肴ホームページ内をGoogleで検索します で当サイトを検索できます
Push!

日本の伝統食品編

注文
番号
メニュー お勧めのポイント
手打ちうどん 「讃岐うどん」
推奨
手打ちうどん  コシがあって喉ごしがいい。噛んでみるとしっかりと歯ごたえがあるのに喉ごしはつるつるとしています。ざるうどんにして、かき揚げやエビ天を添えてうどん本来のうまさを味わって下さい。
手打ちそば  
  手打ちそば  そば粉の香りに酔いながら、ちゃちゃっとそばを打ってみましょう。ぶちぶちに切れたとしても、手打ちそばのうまさは絶品です。
ごはん  
NEW
ご飯の炊き方  電子炊飯器を使わずにごはんを炊きたい。昔取った杵柄で、飯炊きくらい、朝飯前かと思いきや、思いの外手こずることに…。そこで初心に還り、基本からやり直すことにしました。
味噌作り  
推奨
味噌作り  国産大豆を一晩水に漬け、ゆでてからジャガイモ用のマッシャーで押しつぶします。これに塩を混ぜた米麹を加えれば、晩夏には市販のものよりもコクのあるみそができあがります。みそ汁にしても、もろきゅうにしてもいいですね。
醤油作り とってもたいへん (@_@)/
NEW
醤油作り  櫂入れ作業が頻繁に必要な醤油ですが、日本の味として欠かせないものなので、無謀にもチャレンジしてみました。
ウスターソース 3ヶ月経ったころからうま味が増してきます
  ウスターソース  豚カツに味わい深いウスターソース、これがあればもう、ばっちりッス!! 醤油よりも塩分が少なくて、うまみ成分もしっかり含んでいるんだそうです。そりゃあんた、こんだけ香料がはいればねぇ。 (O_O)ビックリ!!
本醸造みりん 時間はかかりますが手間いらず ヽ(^。^)丿
推奨
本醸造味醂  焼酎ともち米、米麹から造る「本醸造みりん」です。みりんの甘さとコクは単なる糖分の添加ではなかったわけですね。
かつお節  
  かつお節  かつお節は、かつおを煮て、くん製して、乾燥させます。ただかつお節は、これまで作ってきた65個のメニューの中で2番目にたいへんでした。ベーコンなら同じ稼働で10回くらいは作れてしまう…。ちなみに一番たいへんなのはしょうゆ造りになるかな。 (@_@)/
砂糖  
  さとうきびから砂糖作り  「さとうきび」という名前は耳にしたことはあるけれど、実際のものを見たことって少ないですよね。ましてやさとうきびから砂糖をつくるなんてなかなか体験できません。子供の教育のためにも一度手作りしてみませんか?
10  
  海水から塩  マグネシウムなど海のミネラルをそのまま含んだうま味のある塩を、海水を煮詰めて作ります。ついでににがりも抽出できます。
11 ポン酢  
ポン酢  鍋には欠かせないポン酢です。かんきつ類のさわやかな味であったか鍋を囲みましょう。
12 柚子胡椒  
  柚子胡椒  ゆずの香りがいっぱいにひろがる唐辛子入りの香辛料です。こしょうという名前がついていますが、九州地方では青唐辛子のことをこしょうと呼ぶそうで、実際はこしょうは入っていません。
13 ぬか漬け 「おふくろの味」お漬け物
推奨
ぬか漬け  お茶漬けに続いて、ご飯の友、ぬか漬けです。ぬか漬けさえあれば、脂っこい食事のあとでも、おかわりして、あつあつご飯とか、お茶漬けにしてさらさらっといただけますね。
14 たくあん  
  たくあん  ぱりぱりっ、とお茶うけにしておいしいたくあんです。大根を外に干していたら、あったくあん作るのっ? って声をかけられてしまいます。なんかみている人もうれしくなるようです。
15 べったら漬け  
べったら漬け  大根を塩で下漬けして、麹に漬け込みます。大根をほさなくていい分、ラクチン。たくあんも干すのやめよっかなぁ…。
16 桜の花塩漬  
  桜の花の塩漬け  花咲か爺さんのように、桜の花を湯に咲かせて見せましょう! ヾ(@^▽^@
17 桜の葉塩漬  
  桜の葉の塩漬け  桜の花が咲くとどうも日本人は心が浮き立つようです。桜の花は、冬ごもりの終わりを意味し、桜の花をみながら飲む酒のうまさを知っているからなのでしょうか?ここでは春の味覚である、桜もちに欠かせない桜葉の塩漬けを作ってみましょう。
18 胡麻豆腐  
胡麻豆腐  精進料理で出てくる胡麻豆腐です。ゴマの濃厚な味わいと、舌にからみつく吉野葛のネットリ感を楽しむことができます。
19 豆腐  
  豆腐  国産大豆を一晩水に漬け、すりつぶしたものをゆでます(みそと順序が逆だよ)。これをおからと豆乳に絞り分けて、豆乳ににがりを加えればおぼろ豆腐のできあがり。かつお節と生姜をのっけて、生醤油をタラッと垂らしてみませんか。
20 油揚げ  
  油揚げ  豆腐のうまみと、コクをあわせ持つ油揚げです。油揚げは薄揚げともいいますね。何度も失敗した中で見つけたコツです。ここさえみれば、だれでも簡単に油揚げが作れちゃいます。やったぜっ!
21 ゆば  
  ゆば  タンパク質を含むことから畑の肉と言われる大豆をすりつぶし、豆乳にしたものを加熱させることによって、表面に張った膜(タンパク質が凝固したもの)をとりだしたもの、それがゆばです。
22 納豆  
推奨
納豆  ニッポンの発酵食品、納豆です。納豆を手軽に作るために広口水筒を使った発酵器を提案しています。これで手作り納豆を益々身近な食品にしませんか。
23 きな粉  
  きな粉  大豆を焙煎して粉にしたものがきな粉です。きな粉には大豆オリゴ糖という腸内細菌(ビフィズス菌)を活性化させる成分が含まれています。香ばしい香りのするおいしいきな粉です。
24 白玉粉 とろとろでおいしいよ
  白玉粉  もち米を水挽きして作る白玉粉です。白玉だんごにして、ぜんざいとアイスクリームを添えると、ほっぺたが落ちます、、じゃなくって、ほっぺたが落ちそうです。
25 上新粉  
  上新粉  お米を製粉して作る上新粉です。この上新粉を使って、みたらしだんごも作ってみました。
26 かたくり粉  
かたくり粉  正確には、かたくりの根から抽出したものをかたくり粉と呼びます。ここではじゃがいもから、でんぷんの粉を作ってみましょう。小学校の理科の実験をしているみたいでおもしろいし、そのあとに作れるわらび餅もトロトロでGoodです。
27 きびだんご  
  きびだんご  思わず口ずさんでしまう桃太郎の歌。桃太郎がおこしにつけていたきびだんごもおいしかったんだろうな。
28 餅つき  
餅つき  杵と臼がないからって餅つきを餅つき器にまかしていませんか? すり鉢とすり粉木さえあれば、餅つきは十分にこなすことができます。みんなで協力してつきたての餅を食べましょう。
29 梅干し  
  梅干し  梅干しは、食べたときに口の中いっぱいに広がる酸っぱさと、塩味が身上です。お弁当に入れてもよし、お茶漬けにしてもよし。
30 紅生姜  
  紅生姜  梅干しを漬けたときにできる赤梅酢を使った紅生姜です。焼きそばに添えたい薬味です。
31 いかの塩辛  
NEW
いかの塩辛  新鮮ないかと、塩だけで作る昔ながらの塩辛です。
32 スルメ  
NEW
スルメ  これとマヨネーズ醤油があれば、日本酒や焼酎がすすみます。手で引きちぎりながら、しがみましょう!
33 米こうじ  
米こうじ  味噌や、べったら漬け、かぶら寿司、甘酒、みりん作りに欠かせない米こうじです。種麹を蒸し米で繁殖させて作ります。
34 かぶら寿司 「金沢名産」
推奨
かぶら寿司  厚切りにしたかぶらを塩漬けにして、ぶりや紅鮭の切り身をはさんで糀をつけて仕込むなれ鮨です。我が家では正月のおせち料理に必ず入る常連の一品です。今年は紅鮭を使ったかぶら寿司でした。
千枚漬け  
千枚漬け  かぶの千枚漬けといえば、京都の大安の千枚漬けを思い浮かべます。かぶを下漬けし、調味液に漬け込んで作ってみましょう。
甘酒  
甘酒  寒い季節になると暖かい飲み物が欲しくなりますね。ごはんのでんぷん成分を、麹カビがもつ酵素で糖化させて甘酒を作りましょう。
かまぼこ  
  かまぼこ  魚から作る練り製品のかまぼこです。塩を加えるとすり身に異変が…。すり身をつくるのも大変です。
はんぺん  
  はんぺん  おでんの友、はんぺん。ふんわりとした口当たりが最高ですね。
さつま揚げ  
  さつま揚げ  おでんの友、第2弾。さつま揚げです。これを応用させて、入れる野菜にバリエーションを持たせれば、いろんなおでんの具が作れます。
40 がんもどき  
  さつま揚げ  おでんの友、第3弾。がんもどきです。おでんに入れるだけでなく、アツアツをおかずとしてぜひ食べてください。あまりにうまくって、シアワセになりますよ。
41 伊達巻き  
  伊達巻き  仙台藩の伊達政宗の好物だったことから伊達巻きと呼ばれています。たまごたっぷりのふかふかした食感で正月のお節料理にも登場しますね。
42 こんにゃく  
  こんにゃく  ダイエットにもカルシウムの補充にもよいこんにゃくです。こんにゃくの製粉は日本こんにゃく協会で購入できます。
43 高野豆腐  
  高野豆腐  高野豆腐こと、凍り豆腐です。こんなに簡単でおいしいならどんどんつくっちゃえ。
44 凍みこんにゃく 茨城県久慈郡水府村天下野(けがの)の食材
NEW
凍みこんにゃく  凍り豆腐に続き、凍りこんにゃくの「凍みこんにゃく」です。冷凍庫でかんたんに作る方法を広めて、幻の食材をよみがえらせましょう。
焼き麩  
  焼き麩  みそ汁や、すき焼きには欠かせない「お麩」です。強力粉から精製してとりだす「グルテン」の手触りにびっくりです。
せんべい 草加風 堅焼き煎餅
  せんべい  だんごをつぶして天日で乾燥させ、じっくりと遠火であたためてから焼く、ぱりぱり食感が楽しい堅いタイプの煎餅です。簡単にせんべいを作りたい方は、「えびせんべい」 ↓ をどうぞ (*^▽^*)/
えびせんべい  
推奨
えびせんべい  やめられない、止まらない、えびの姿焼きせんべいです。
48 おこし  
  おこし  おこしは、ご飯を乾燥させてから油で揚げたものを熱いうちにシロップで和えます。サクサク食感を楽しめます。
49 五平餅  
  五平餅  高速道路のサービスエリアでよく見かける五平餅です。いーぃ香りがただよってきますよーっ。
50 かんてん  
  かんてん  海草のてんぐさからかんてん成分を抽出すれば、「フルーツかんてん」や、「ところてん」じゃ。
51 いくら醤油漬 「北海道名産」
推奨
いくらの醤油漬  北海道の方から教わった”生筋子”から作るいくらの醤油漬けです。どうだ、いくら丼だぞぅ!
52 にんにく醤油  
  にんにくの醤油漬け  精力たっぷり。にんにくの醤油漬けとにんにくのオイル漬けです。漬け液にした醤油やオイルは、料理の調味料として使うこともできます。これがまたうまいんだぁ。 \^o^/
53 あじの干物  
  あじのみりん干し  あじの干物にあじのみりん干しです。朝食はごはんにして、みそ汁といっしょにばくばく食べましょう。
粕漬け  
  粕漬け  日本酒を絞ったときにできる酒粕で作る漬け物、粕漬けです。漬け上がって身がホロホロになった焼き魚は絶品ですね。
55 わさび漬け  
  わさび漬け  噛んだときにわさびのツーンとした香りが拡がります。ごはんといっしょに食べたい絶品のつけ合わせです。
56 豚みそ漬け  
  豚みそ漬け  コクの豚肉みそ漬けです。半透明に光った肉質がうまさを予感させます。
57 卵みそ漬け  
  卵のみそ漬け  卵の黄身をみそ漬けにしました。神秘的に透き通った金色の卵をご賞味ください。
58 やまもも酒  
  やまもも酒  のんだくれぇーの方にどうぞ。かわいいやまももはどんな味でしょうね。
59 梅ジュース  
  梅ジュース  梅雨の蒸し暑ーい季節にとってもぴったり。さわやかな味わいは梅雨の季節だけでなく、一年中味わいたいジュースです。
60 カルピス風飲料  
  カルピス  乳酸菌飲料のカルピス風乳酸菌飲料です。ヨーグルトに砂糖を加え、かくし味として酵母菌でうまみを作ってから加熱殺菌して、レモン汁で味をととのえます。
61 ヤクルト風飲料  
  ヤクルト  乳酸菌飲料のヤクルトには、悪玉菌から身体をまもってくれる、L.カゼイ シロタ株という活性菌が殺菌されずに生きた状態で含まれています。ちょっと甘みが残るくらいのおいしいヤクルト風乳酸菌飲料です。
62 番茶  
  番茶  番茶を一杯いかが? 和菓子が食べたくなりますね。(桜の葉の茶です)
63 ニッキ水  
  ニッキ水  シナモンの自然な香りを楽しむことができるニッキ水です。市販品のニッキ水ファンの方には、ちょっと物足りないかも… m(__)m
64 ガム  
チューイングガム  これが小麦粉ガムかぁーっ!! と感動するほどのもんではありませんが、弾力性や口当たりのなめらかさは、なかなかのもんです。また長い間噛み続けても味が落ちないのがこの小麦粉ガムのいいところです。しかし一番大切なうま味が欠けている…  (^^ゞ
65 かりんとう  
かりんとう  小麦粉の生地を短冊状に切り、油で揚げてから、砂糖の衣をまとったお菓子です。ホイップのような派手さはなく、地道なおいしさという点で、いかにも日本的な、昔ながらの味というところでしょうか。
66 あめ  
あめ  絹のような光沢がでる『あめ引き』が楽しめるあめ作りです。香料もなにも入っていないのに、素直なおいしさがするあめの味も懐かしく、おすすめの一品です。
67 あめ  
水あめ  じゃがいもからでんぷんをとりだし、大根からとった消化酵素(アミラーゼ)で麦芽糖を作り、水あめにしてみました。大根の香りがぴりりとする水あめです。
68 ポップコーン  
ポップコーン  ポップ種、別名爆裂種と呼ばれるとうもろこしがポップコーンの材料になります。爆裂が起こる様は、火山の水蒸気爆発と同じ原理です。
69 ラムネ菓子  
  ラムネ菓子  特段人気があるお菓子とも思えないラムネ菓子ですが、学校で配られる遠足のおやつには必ず入っていました。
70 カルメ焼き  
カルメ焼き  砂糖を煮詰めて、重曹を加えることで炭酸ガスを発生させ、ぷっくりと膨らませるカルメ焼きです。ちょっとしたおもしろさと化学の勉強にもなるので、お子さんといっしょにやってみてはいかがでしょう。
71 かるかん  
  かるかん  上用粉に長芋を加えて、ふわふわむっちりに仕上げるかるかんです。ふわふわ食感は、メレンゲの力を借りることにしました。
72 干しいも  
  干しいも  蒸かした芋を干しいもに仕上げました。ちょっと火であぶって、黄金色に輝く芋をホクホクとほおばりましょう。
73 おはぎ  
NEW
おはぎ  うんまーぃ、あんこをまとったおはぎはいかが。小豆の赤色(赤茶?)が食欲をそそります。
74 ういろう 東海地方の名産
NEW
ういろう  米粉の上新粉で作るお菓子です。牛乳、抹茶、小豆などのオプションを加えてますますおいしく作っちゃいましょう。

 

アジアンフード編

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番号
メニュー お勧めのポイント
キムチ 「韓国産」 2004.1.31に全面更新 気合い入りまくり w(゚o゚)w OH!
推奨
キムチ  唐辛子といかの塩辛の相乗効果で、浅漬けを大きく上回る乳酸菌とうまみを含むキムチです。この乳酸菌の働きで、焼き肉を食べるときにキムチを食べていると悪玉菌の繁殖を抑えてくれるらしいです。(読売オンライン 医療と介護)
辛子明太子  
推奨
辛子明太子  生たらこを塩漬けして、調味液に漬けてつくる辛子明太子オリジナルバージョンです。真っ赤に染まった明太子のうまいことといったら、そりゃぁ手作りしないとわかりません。
ごまラー油  
  ごまラー油  ごまの香りがいっぱいのラー油です。今日は餃子が食ぃてぇーっ。
オイスターソース  
NEW
オイスターソース  新鮮な生牡蠣から、かきエキスを抽出し、これを濃縮してソースにします。牡蠣のうまみと香りがたっぷりで、中華料理を作りたい衝動にかられるソースです。
豆板醤  
豆板醤  みどり色のソラマメの皮を剥き、すりつぶしたものに麹菌を混ぜ込み、発酵させれば豆板醤です。焼き肉につけて、サニーレタスでくるんで食べてみましょう。なんとホットな味わい。
XO醤  
  XO醤(エックスオージャン)  なんにでもあう中華のジャン(醤油)です。とりわけシーフードにあうし、あつあつご飯にのっけて食べてもグーッです!
ラーメン麺  
  ラーメン麺  かん水を使わずにたまごをつなぎに使うたまご麺です。
ラーメンスープ  
  ラーメンスープ  豚骨と鶏ガラをじっくりと煮込んで味わい深いスープを仕込みました。ご賞味ください。
叉焼(チャーシュー)  
NEW
叉焼(チャーシュー)  強火の直火で焼く、叉焼(チャーシュー)です。肉の旨みがスープに逃げてしまう煮豚と違い、がっちりとジューシーな旨みを肉に閉じこめています。
10 煮豚  
煮豚  一般にはチャーシューと呼ぶことが多い煮豚です。切り分けた煮豚を暖めてから、ネギをてんこ盛りにして、しょうゆとみりん、酒を2:1:1で合わせ、煮きってかけると、もう抜群のうまさ!! 酒のアテにもしてもいいし、煮豚丼なんかもいいです。
11 鶏肉チャーシュー  
  鶏肉チャーシュー  こってりとしたできばえは照り焼き風のチャーシューです。鶏肉の適度に残った脂分と、さっぱりした風味をお楽しみ下さい。
12 生春巻きの皮  
  生春巻きの皮(ライスペーパー)  ベトナム料理の生春巻きの皮(ライスペーパー)です。しっとりとした口当たりの皮に、肉や野菜をいっぱい詰め込んで食べちゃいましょう。

 

ヨーロピアンフード編

注文
番号
メニュー お勧めのポイント
天然酵母パン  
  天然酵母パン  果物などについている天然の酵母をコツコツと培養してとりだして作るパンです。このパンがあればワインで乾杯してみたくなります。
ベーコン  
推奨
ベーコン  塩漬けした豚肉をたれに漬け込み、70度の燻煙であぶります。ベーコンエッグやスープの具としてぴったりです。
ロースハム  
推奨
ロースハム  ベーコンに続いてロースハムです。ベーコンとの違いは燻煙時間が短いことと、さらに70度の湯で1時間半〜2時間ボイルすることです。
ソーセージ  
ソーセージ  塩味を付けたミンチ肉を豚腸や羊腸に詰め込んで、ボイルしてソーセージにしましょう。バラ肉かたまりからミンチ肉を作るところから紹介しています。
ビーフジャーキー  
ビーフジャーキー  脂身の少ない牛のもも肉かたまりは、ビーフジャーキーにもってこいです。ちょっと厚みに肉をそぎ、味付けと燻製、風乾というステップを踏んで仕上げます。ワイルドに肉をほおばれば、西部劇のような開拓時代のアメリカ原野が頭の中に思い浮かぶかも。 \^o^/
コンビーフ  
  コンビーフ  塩漬けした牛肉を高温の蒸気で蒸して作ります。肉の繊維がほろほろにほぐれたコンビーフでキューッと一杯!!
オイルサーディン  
NEW
オイルサーディン  ピッパピカに青光りするこいわしを、軽く塩漬けしてからオリーブオイルの中でじっくりと煮込みましょう。
 

ザワークラウト  
NEW
ザワークラウト  酸っぱいキャベツの漬け物です。酸味には、乳酸発酵で醸し出す方法と、酢を使う方法があります。ソーセージを添えていっしょに食べると、うんまいんだぁ!!
スパゲッティー  
パスタ  パスタメーカー(製麺機)を使って、いろんなパスタを作ってみましょう。まずはスパゲッティーから… (^^ゞ
10 ペペロンオイル  
NEW
ペペロンオイル  エクストラバージンオリーブオイルに唐辛子を漬け込み、非加熱状態のまま1ヶ月かけて辛み成分を抽出させるタイプのペペロンオイルです。全工程をとおして、加熱処理しないため、オイルの酸化を最小限に抑えることができます。
11 タバスコ  
NEW
タバスコ  チリペッパーソースのタバスコです。粉砕した唐辛子を塩漬けし、酢とミックスして熟成させます。うわっ、酢っぱ辛っ!!
12 ジンジャーエール  
推奨
ジンジャーエール  ジンジャーエールが生姜の清涼飲用水であることを改めて思い知らしめる、本物の一品です。
13 ヨーグルト  
  ヨーグルト  牛乳を人肌程度まであたためたものに、ヨーグルト菌を加えて保温すればヨーグルトのできあがりです。水分を抜けばヨーグルトチーズもできます。ダイエット時にも健康維持のためにどうぞ。
14 アイスクリーム  
  アイスクリーム  牛乳だけで作る真っ白なアイスクリームです。卵黄が入っていないのでこってりとした味わいは少なく、さわやかな牛乳味を楽しむことができます。
15 コンデンスミルク  
コンデンスミルク(練乳)  甘酸っぱいいちごに、白くとろけるコンデンスミルクをたっぷりとかけて、ぱくついてみましょう。いちごと牛乳の相性の良さを改めて見直すことになるかも…。
16 キャンデー  
キャンデー  おいしい牛乳と砂糖から、口のなかでトローリととろけるキャンデーを作ります。
17 ポテトチップス  
  ポテトチップス  メークインで作るポテトチップスです。おやつの時間にパリパリしましょう。
18 カッテージチーズ  
カッテージチーズ  どこの家庭にでもあるレモンや酢、ビネガーを使って簡単にチーズを作りましょう。おまけで牛乳1本から作れるカッテージチーズを使ったベークドチーズもあります。ちょっと薄いぞっ! なぁんて声が聞こえそう (^_^;)
19 欠番  
20 モッツァレラ  
  モッツァレラチーズ  作った翌日には食べられる、非熟成タイプのモッツァレラチーズです。トローリッとした食感がたまりませんね。
21 バター  
  バター  純乳脂肪分47%前後の生クリームをふんだんに使って作る濃厚な味のバターです。パリッと焼いたパンにさっとぬってバターのうまみを噛みしめてください。
22 ピーナッツバター  
ピーナッツバター  落花生をすりつぶすだけで、油分がたっぷりとでてきます。バターを混ぜ込むと、これがまたうまいんだぁ。
23 マヨネーズ  
  マヨネーズ  サラダに星のかたちのマヨネーズ。パンにぬって焼いてもよし、刺身につけてもおいしいマヨネーズ。既成概念にとらわれなければ、レシピの幅が広がるマヨネーズです。
24 トマトケチャップ  
  トマトケチャップ  真っ赤に熟したおいしいトマトをたっぷり使って、トマトケチャップを作りましょう。しっかりと作ればハインツトマトケチャップのようにジェットコースターに乗ってもくずれません。 (*^▽^*)/
25 紅茶  
  紅茶  遙かなシルクロードを渡って届いた紅茶です。桜の葉で作ってみました。
26 桑の実ジャム 「初夏」の贈り物
  桑の実ジャム  散策中に見つけた桑の実で、ジャムを作ってみました。コーンフレークとアイスクリームを小鉢に盛って桑の実ジャムを入れたパフェはいかが?
27 チョコレート  
NEW
チョコレート  カカオ豆からチョコレートを作ってみました。カカオ豆の入手は誰でもできるわけではありませんが、チョコレートの作り方を理解する上では、参考になるかも。
28 スコーン  
NEW
スコーン  日曜日の遅い朝食時には紅茶を淹れて、サクッとしたスコーンを焼き上げ、ホイップクリームやカスタードクリーム、フレッシュフルーツやジャムなどを載せておひとつどうぞ。
29 シュークリーム  
NEW
シュークリーム  ジャンピングさせた紅茶といっしょに食べたいシュークリームです。3時の優雅なひとときのためにぜひどうぞ。 o(^o^)o
30 プリン  
NEW
プリン  つるっとしたなめらかクリームに、わずかに苦みのあるカルメラソースをまとったプリンです。ベーシックなプリンだけでなく、今流行のなめらかプリンも併せて紹介!
31 カップケーキ  
NEW
マグカップケーキ  マグカップひとつで作ってしまうケーキです。カップケーキの素がなくても、小麦粉と砂糖、ベーキングパウダー、卵があればいろんなバリエーションのケーキを簡単に作ることができます。

男の出刃ン 出刃包丁を持って出ばを待つご主人へ贈る、
奥さま思いのお助けメニューです。
男の趣肴はこちら。
注文
番号
メニュー お勧めのポイント
お好み焼き 「大阪のお好み焼き」
推奨
お好み焼き  まず最初は、キャベツたっぷりのヘルシーなお好み焼きです。お好み焼きは、豚肉がもつうまみをキャベツがしっかりととらえ、たっぷりと入ったキャベツが豚肉の脂っこさを取り除いてくれます。
広島焼き 「広島風お好み焼き」
推奨
広島風お好み焼き  広島出身の方に教わった広島風お好み焼きです。大阪のお好み焼きとは、またひと味違い、軽い食感で、腹一杯食べられます。
たこ焼き 「本場大阪もの」
  たこ焼き  中がトロトロのたこ焼きです。できたてのアツアツを口にほおばって、タコのおいしさを味わってみましょう。歯ぐきのやけどに注意してくださいね。西浦さん!
グラタン 「私の大好物」です
  グラタン  たっぷりのホワイトソースでマカロニを和えて、パリッと焦げ目がついたら、あつあつグラタンのできあがりです。オニオンのうまみと鶏肉のコクがうまさの秘訣です。
鮭茶漬け  
  鮭茶漬け  塩鮭を焼き、ほぐした身と皮をごはんにのせ、鮫皮おろしですり下ろしたわさびに、きざみ海苔、ほんのちょっぴりの生醤油を垂らして、お茶をかけていただくお茶漬けです。
はりはり鍋 「京都育ち」 
推奨
はりはり鍋  しゃきしゃきの水菜と、豚肩ロース肉で作るはりはり鍋です。鯨肉がなくても意外にコクのある、おいしい「はりはり鍋」を楽しむことができます。今日はみんなではりはり鍋を囲んで、水菜を食べましょう。
さば寿司 「浜田(島根)名産」ってどっかに書いてあった… 
  さば寿司  近海ものの和鯖を使って作るさば寿司には、コクがあります。和鯖をゲットしたときには、ぜひともさば寿司にトライしてみましょう。
いもだんご 「北海道のおやつ」だよ
  いもだんご  ムチッとしたジャガイモのおやつです。コクのバターで食べますか、香りのしょう油ですか。これと同じ作り方で、「かぼちゃだんご」もおいしいそうですよ!
簡単ゆで卵  
  簡単ゆで卵  サンドイッチにはゆでたまごが一番。あっ、でもお湯が沸いていない!!そういう時にもすぐに作れる「省エネ」型のゆでたまごの作り方です。「固ゆで or 半なま」も思いのままにできます。

素材から作るこんな手作り食品のレシピもあるよ、という方はお知らせください。

おたより メール連絡先はウィルス対策のため 原則閉鎖しました。
ゲストブックのご利用をお待ちしています。
メディアへの掲載および、広告依頼のみメールで受け付けています
相互リンク等は受付ておりません。あしからず…。)

 

今後の予定

 上記以外にも今後、「手延そうめん」「醸造酢」 「杏仁豆腐」 「ピータン」 「ドミグラスソース」 「かんずり」 「フルーチェ」 「身欠きニシン」 「とんかつソース」 「コーンフレーク」 「焼き肉のたれ」 「豚まん」 「マシュマロ」 「レモン酒」 「八つ橋」 「ちくわぶ」 「すもも漬け」 「たまご豆腐」 「はるさめ」 「ビーフン」 「クリームチーズ」 「紅葉漬け」 「金平糖」 「綿菓子」 「ワインビネガー」 「柿酢」 などの作り方を予定しています。ただし、レシピ化に失敗するとこのリストからいつの間にか消えていきます。 (^_^;)
 ということですが、よろしくお願いしまっす。 ヽ(^。^)丿

※ある程度仕上がっているものについては、サイトの管理上リンクを貼ったものもありますが、あくまでも暫定的なβ版であり、レシピの内容は変更する可能性があります。正式版として公開しているメニューは、「男の趣肴」「男の出刃ン」で紹介するもののみとなります。あらかじめご了承ください。

ビールにぴったり「お好み焼き」

 関西では、夕食になることも珍しくないお好み焼きです。ビールをグイッと傾けて、いっしょに食べると最高ですね。

 日曜日の夜には、普段料理をしない親父も積極的に台所に立ち、ビールを片手に焼いてくれたものです。私は、サザエさんやマジンガーZをみながら「焼けたよーっ」という親父の声を待つだけでした。その私も今や3児の父です。ということは、私もまた、お好み焼きを焼く父として、子供の記憶の片隅に生き続けていくのでしょうか。


3枚分の基本的な材料

キャベツ(中)1個 薄力粉 200g 塩 適量 だし100cc
豚ばら薄切り250g じゃがいも(大)1個 青海苔粉 卵3個
鰹節(粉または花鰹) 桜海老 軽く一握り ウスターソース ケチャップ
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・鰹節を手作りするレシピはこちら
  ・ウスターソースを手作りするレシピはこちら

なくてもいいけど、おいしく作るための追加材料

天かす一握り 紅生姜半かけら 椎茸1枚 いか1パイ

用意しておきたい器具

なんといっても鉄板 大きめのへら2枚 ソースを塗るはけ

Let’s start!

作り方  
【準備】

 ここで作るお好み焼きは、キャベツたっぷりでつなぎが少な目のものです。お好みにあわせてつなぎを増やしてもいいでしょう。 キャベツをきれいに水洗いして、千切りにしたものをザルに入れておきます。

【タネを作る】

大きめのボールに卵を割りこんで、とぎほぐし、桜海老を手の平でもみ潰し、薄切りにした椎茸と、天かす、小さな角切りにした紅生姜を混ぜ合わせます。ただし、小さい子供がいるのなら紅生姜は入れない方がいいようです。

 
2にだし汁と芋をすった※1ものを加え、一度ここで塩味※2をつけて適当な塩加減にしてから、小麦粉を加えます。
 1で用意しておいたキャベツを加え、小麦粉等のつなぎが均等にキャベツにからみつくように混ぜ込みます。
 つなぎの量は、つなぎの中にキャベツがあるのではなく、
キャベツにつなぎがくっついているくらいで十分です。もしいかがあるならここで幅4mm長さ3cmくらいにして入れます。いかの皮のはぎ方は「いかの塩辛」を参考にしてください。
【肉を並べる】

豚肉を5cmくらいの長さに切り、熱くした鉄板に、焼きたいお好み焼きの大きさよりも一回り小さくなるように敷き詰めます。

【キャベツをのせて焼く】

厚みをもたせるようにして4をのせ、初めは中火で焼き、3分後くらいから弱火にして、じっくりと焼きます。表面はカリッと、中はシットリになるようにするのがコツです。

お好み焼きの表面に噴火口※3のような穴が開いてきたら、ひっくり返し※4て、裏側も焼きます。ひっくり返すときにバラバラになっても構いません。それくらいの方がふかふかのお好み焼きになります。また丸く円形に整えてやりましょう。

【仕上げる】

お好み焼きと鉄板の間にへらを入れて、お好み焼きを鉄板からはがし、サイコロ状の食べやすい大きさに切り分けます。ウスターソースと同量のケチャップを混ぜて作ったソースを、はけで置くようにたっぷりと塗ります。

【できあがり】

最後に青海苔粉、鰹節をこれまたたっぷりと振りかければ、できあがりです。

 

ここでの「こつ」

※1 【芋をすった】

 芋をすり下ろして加えると、お好み焼きに弾力とやわらかくさを与えることができます。芋は大和芋がおいしいようですが、大和芋が手に入らなくても、長芋を加えてもおいしくできます。私は、同じ芋の仲間ということでジャガイモを使うときもありますが、家族の評判はなかなかいいようです。大和芋(10cmくらいの長さ)を使ったときはだしは多め(200cc)にして、長芋やジャガイモを使ったときは少なめ(100cc)にすると、適度なやわらかさになるようです。もしジャガイモなどを一切入れないならだしを250ccにして調節します。

※2 【塩味】

 お好み焼き本体であるタネにつける塩味は、薄味でもかまいません。ただし、塩味を控えすぎると、表面に塗るソース味とのバランスが崩れ、良い味に仕上がりません。タネにもそれなりに塩味をつけておきます。

※3 焼き加減は【噴火口】

 たこ焼きもお好み焼きも焼き加減をどこで判断するのかが1つのポイントになります。私は、お好み焼きの表面に蒸気がでる穴がぷつぷつと開いてきた時を見計らってひっくり返すようにしています。また、火が通るとお好み焼きの色が白色から透明になってくるのでそれを目安にしても良いでしょう。

※4 【ひっくり返し】

 まず、全周囲にわたってお好み焼きの下、両サイドから「へら」を差し込んでお好み焼きを鉄板からはがします。それからお好み焼きの左右からへらを差し込み、ゆっくりと手前に傾くように持ち上げながら、お好み焼きの下側の端を鉄板の向こう側の端に近づけ、「えいっ」と手前に向かってひっくり返します。つぶれた箇所は、へらで修復することもできます。この後、べちゃと広がったお好み焼きの周りを中心に集めて、厚みを持たせることで、ふわりとしたお好み焼きができます。


大阪風とはまた違ったうまさ「広島風お好み焼き」

 広島出身のだんなが、広島風お好み焼きを作ってくれました。とってもおいしかった。それで、その方が広島に転勤になったときも、広島まで遊びにいって、お好み焼きを堪能させていただきました。

 お好み焼きは、我が家のものが一番と思ってきましたが、広島のお好み焼きは、また格別です。これで週末の家内のお助けメニューをひとつ増やして、家内安全(けんかでケガせずに済むので…)、、、じゃなくって、家内円満です。 \(^_^ ) ( ^_^)/


4枚分の基本的な材料

小麦粉140g 水 200cc キャベツ 中1個(650g) 天かす 100g
もやし 200g 豚ばら薄切り 200g 焼きそば 4玉 焼きそばソース 適量
卵 4個 鰹節(粉または花鰹) オタフクお好みソース 300g  
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・鰹節を手作りするレシピはこちら
  ・ウスターソースを手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

なんといっても鉄板 大きめのへら2枚

Let’s start!

作り方  
【生地を広げる】

 キャベツを細切りにし、小麦粉と水を合わせ、トロトロの生地を作っておきます。

 鉄板を熱し、お玉1杯分の生地を流し入れて、お玉の底を使って広げます。生地に火がとおる前に、クルクルと広げていきましょう。

【キャベツ他をおく】

 生地の上に、細切りにしたキャベツ、天かす、もやしの順に山盛りにしていきます。お好みでとろろ昆布やネギを入れてもいいです。

【肉を並べる】

 最後に豚バラ肉を置きます。つなぎのために、若干の生地を回しかけておくと、ばらけにくくなり、ひっくり返し易くなります。

【ひっくり返す】

 生地がきつね色に色づいたら、ヘラを使ってひっくり返します。

【蒸し焼きにする】

 キャベツを蒸し焼きにします。ヘラで押さえるかどうかは、こちらをどうぞ。

【焼きそばを焼く】

 お好み焼きを隅に寄せ、焼きそばを焼いて、焼きそばソースで薄味をつけ、この上にお好み焼きを載せます。

【卵を割る】

 お好み焼きを隅に寄せ、卵を割り込み、ヘラで黄身をつぶして広げます。

【仕上げる】

 卵がまだ半熟のうちに、卵の上にお好み焼きを載せ、ひっくり返します。

【できあがり】

 四つ切りにしたものに、かつお節、青海苔粉を載せ、オタフクお好みソースをかけてできあがりです。

 

ここでの「こつ」

※1 【鉄板を熱し
 生地を流し込む時には、ちょっと低めの温度がいいようです。熱すぎる(250度)と、すぐに生地に火がとおってしまい、きれいに広がりませんし、低すぎると、生地が流れてしまいます。

※2 【ヘラで押さえるかどうかは、こちら
 ヘラで押さえるのは、好みがありますので、ゲストの意向を尊重することをお勧めします。フワッと作りたいなら押さえず、早く蒸し焼きにしたいなら押さえるという感じでしょうか… (@_@)/

※3 【焼きそばソースで薄味をつけ
 ソースの味付けはなくても構いませんが、ちょっと薄味がついているくらいの方が、お好みソースとの相性がいいように思います。これもお好み次第になりますが…。


パーティーにもどうぞ「たこ焼き」

 小さい頃に10円をもらって、たこ焼き屋さんへ走った覚えがあります。そのころのたこ焼きは、プラスチック容器ではなくて、薄くスライスした木を使い、船のような形をした容器に入れられていました。そのためか、たこ焼きを注文するときには個数で言わずに、「ひとふね頂戴」とか、「ふたふね頂戴」と言ったものです。

 先日、大阪に帰省したときに、たったの100円で8個のたこ焼きを焼いてくれるところがあって感動しました。関東では同じ8個でも、500円くらいしますから...。


35〜40個分の基本的な材料

たこ太い足1本 小麦粉1カップ (200cc) ベーキングパウダー 小さじ1/4
(なくてもぜんっぜん、大丈夫)
塩 適量
(あとでソースをかけるので、塩味を感じない程度でよい)
卵1個
だし2カップ (360cc) 青海苔粉 鰹節(粉)
ウスターソース ケチャップ  
※参考情報
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・鰹節を手作りするレシピはこちら
  ・ウスターソースを手作りするレシピはこちら
  ・ケチャップを手作りするレシピはこちら

おいしくするための追加材料

天かす一握り 紅生姜1/4かけら
ネギ マヨネーズ

用意しておきたい器具

たこ焼き用鉄板 千枚通し ソースを塗るはけ

Let’s start!

作り方  
【準備】

 たこを好みに合わせて※1、5mm角〜7mm角くらいに切っておきます

【タネを作る】

 ボールに卵を割りこんでとぎほぐし、小さな角切りにした紅生姜を入れ、だしで割ってから、塩味※2を付けて味見をします。ただし、小さい子供がいるのなら紅生姜は入れない方がいいようです。

ここでは、簡素化のため「本だし」を加えています

 小麦粉とベーキングパウダーを加え混ぜ合わせます。出来上がったたね※3は、こんなんでいいの?と思えるほどやわらかめになっています
【焼く】

 コンロの五徳の上に、網焼き用の網を載せ、この上にたこ焼き器を載せて、十分に熱し、油をひいておきます。

 たこやきは、たこ焼き器の端の穴から中心部の穴の順にたねを流し込み、1で用意したたこを1〜2個づつ入れて焼きます。

 たねの端がはがれてきたら※4、くるりとひっくり返し※5て、裏側も焼きます
 まんまるで、おいしそうなたこ焼きが焼けてきました
【仕上げる】

 焼き上がったら、皿に盛り、ウスターソースと同量のケチャップを混ぜて作ったソースを、はけで置くように塗ります。
 ぬるんじゃぁありませんよ、ソースは「たっぷりと置く」のがた・い・せ・つ。

【できあがり】

 青海苔粉と鰹節を振りかければ、できあがりです

 お好みに応じて、細かく切ったネギをどっさりとたこ焼きに載せ、マヨネーズをつけながら食べることもできます。

 食べ終わったあとのたこ焼き器のメンテナンスはこちら

ここでの「こつ」

※1 【たこを好みに合わせて】
 たこは、小さく切りすぎると、たこがもつせっかくの食感が得られなくなってしまうし、かといって大きく切りすぎると、たこばかりが口の中でごろごろして、おいしくなくなってしまいます。やはり、適度な大きさと量が良いようです。

※2 【塩味】
 たこ焼き本体にも塩味を付けておくと、表面に塗るソース味と、バランスの良い味に仕上がります。

※3 【たね】
 関西で食べるたこ焼きが、とろけそうにやわらかいことといったら、考えただけでヨダレがでてきます。この秘訣はなんといっても、ケチっている(?)小麦粉の加減でしょうか。小麦粉の量が多すぎると、かちっとしたたこ焼きができ、冷めても型くずれしませんが、とろけるおいしさはなくなってしまいます。

※4 【コンロの五徳の上に、網焼き用の網を載せ
 たこ焼き器と、ガスコンロの五徳との相性は必ずしも良くないようです、、…というか、我が家には2つのたこ焼き器がありますが、この両方とも五徳には載りません。どんなに位置あわせをしても、五徳とたこ焼き器の球面の部分とがガッツンコしてしまい、傾いてしまうのです。
 こんなときには、ガスコンロの五徳に網焼き用の網を載せ、その上にたこ焼き器を載せて使います。こうすると次のようなメリットが期待できます。

 ・安定感バッチリとなる
 ・ガスの直火が一度網に当たるので炎によるムラがでない
 ・遠赤外線効果で、じっくりと焼くことができる

※5 【たこ焼き器の端の穴から中心部の穴の順にたねを流し込み
 たこ焼きのたねを、たこ焼き器の端から入れることで、少しでも長く、端っこのたこ焼きを加熱できるようになるため、均一に火をとおすことができます。

※6【たねの端がはがれてきたら】
 たこ焼きもお好み焼きも困るのは同じで、「いつひっくり返すか」だと思います。私は、たこ焼きと鉄板が接しているたねの端がはがれてきた時を見計らってひっくり返すようにしています。

※7 【ひっくり返し】
 周りに広がっているたねを、たこの型に寄せておき、はがれてきたたねと鉄板の間に千枚通しを差し込んで、周囲をくるくると回しながら下まで突っ込み、たこ焼きが自由に動くようになった瞬間に回転をたてに変えてひっくり返します。

※8 【たこ焼き器のメンテナンス
 たこ焼きをしていると、焦げ付いて仕方がない、、といった状況になることも少なくないのでは? お好み焼きなどは、焦げ付いても、ヘラでこそげば、それなりにひっくり返すこともできますが、たこ焼きはそうもいきません。ぐちゃぐちゃになり、もんじゃ焼き状態になることも少なくないようです。そんなことにならないように、たこ焼き器はきちんとメンテナンスしておきましょう。鍋奉行は、やっぱりここまでやらなきゃぁ… o(^o^)o

たこ焼き器のメンテナンス方法
1. 汚れを金属たわしで洗い流し、余分な水分をふき取ります。
※ 鋳物でできているたこ焼き器は、洗剤を吸込む恐れもあるため、よっぽどのことがない限り洗剤では洗いません。
2. 火にかけて加熱し、たこ焼き器についた水分を乾燥させます。
3. たこ焼き器のそれぞれの穴の底にサラダ油が溜まるくらいまで、たっぷりと塗り込みます。
4. 手で触れるくらいまで、自然に冷却するのを待ちます。
※ この間に鋳物が油を吸い込みます。次に使うときにこの油分のおかげて焦げ付きをふせぐことができます。
※ 冷えすぎると余分な油をとりにくくなるので、手で触れるくらいまでしか冷やしません。
5. 余分な油を拭き取ります。
6. 油分が垂れて周りを汚さないように新聞紙でくるみ、さらに虫等が寄りつかないように、ポリ袋にいれて密閉して保管します。

 


ソースがとろり「グラタン」

 グラタンといえば、インスタントで作るものと思っている方も多いように思います。でも、簡単にできるならインスタントでなくても構わないはず。インスタントほどではありませんが、きちんと作らなくても、手抜きでも十分おいしいグラタンになります。ちょっと、手抜きをしながら、いっぱしのホワイトソースたっぷりのグラタンを作ってみましょう。


4人分の基本的な材料

マカロニ  160g タマネギ中1個 牛乳1リットル 鶏もも片足の半身
薄力小麦粉 80g バター 塩      適宜  
※参考情報
  ・パスタを手作りするレシピはこちら
  ・小麦粉を調合するレシピはこちら
  ・バターを手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら

おいしくするための追加材料

粉チーズ むきえび

用意しておきたい器具

グラタン皿 グリル
木じゃくし ザル

Let’s start!

作り方  
【準備】

マカロニをゆでるお湯を沸かし、タマネギをみじん切りにして、鶏もも肉を、小さな角切りにします。

【マカロニをゆでる】

マカロニを規定時間ゆでます。マカロニがゆであがったら、ザルにあげておきます。

【ホワイトソースを作る】

鶏もも肉とタマネギをの塩を入れます。簡単に炒め※1、小さじ1の塩を入れます。

2cm角くらいのバターと、薄力粉麦粉を80g入れ、簡単に混ぜ合わせ※2ます。
中火にして、牛乳を入れることで倍々になっていくように、鍋の小麦粉と同量の牛乳を入れ、焦げ付かないように鍋底を木じゃくしでこするようにして、混ぜ続けます。
牛乳を入れ終わった後、むきえびを入れ、ボコッ、ボコッ、と泡がでるような沸点を保ち※3ながら、木じゃくしで5分くらい混ぜ続けます。
【皿に盛ります】

グラタン皿にマカロニを入れ、上からホワイトソースを流し込み※4、真ん中にくぼみを作って好みでバターを入れ、粉チーズを振りかけます。

グリルで焼けば出来上がりです。

 

ここでの「こつ」

※1 【簡単に炒めた後】
 本来は甘みを出すために、タマネギにはじっくりと火を通すのが通例ですが、ここではタマネギの水分が残っている間に、小麦粉に混ぜ合わせます。これはタマネギの水分を残しておくと次に加える小麦粉を混ぜるときに塊になりにくく、都合が良いからです。

※2 【簡単に混ぜ合わせ
 小麦粉を加えた後も、通例では小麦粉を炒め、焦がさないように気をつけながら丹念に混ぜ合わすのですが、ここではタマネギと小麦粉が混ざれば良しとして、牛乳を入れ始めます。

※3 【沸点を保ち】
 きちんと混ぜると小麦粉の粉なっぽさを無くすことができます。ここだけは手を抜かない方が良いようです。また、木じゃくしを使うと混ぜる力も入りやすく、焦げ付きにくいようです。

※4 【ホワイトソースを流し込み】
 食べたときにホワイトソースのなめらかな味を楽しむために、マカロニは3分の1量程度のホワイトソースとあえておき、グラタン皿に入れ、残りのホワイトソースを上から流し込むようにします。このようにすればマカロニの層とホワイトソースの層が分かれ、ホワイトソースの味を楽しむことができます。


わさびが香る「鮭茶漬け」

 お茶漬けは、作り方ひとつで簡単にも作れますし、作り手の思い入れを込めることもできます。私は、そんなお茶漬けが大好きです。ここでは、いろんな作り方があるお茶漬けのなかから、私が好きな鮭茶漬けの作り方を通して、鮭の皮のおいしさや、鮫皮おろしでおろした生わさびの旨さ、緑茶のうま味を味わっていただきたいと思います。


鮭茶漬けの基本的な材料

 ごはん  生わさび 塩鮭 海苔 緑茶/番茶 醤油
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・番茶を手作りするレシピはこちら
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・米を栽培する方法はこちら

用意しておきたい器具

鮫皮おろし

Let’s start!

作り方  
【わさびの準備】

 生わさびは香りが高くお茶漬けにもぴったりです。鮫皮おろしのようなきめが細かいおろしを使うと、揮発性の香りがたち、わさびの味と香りを楽しむ※1ことができます。
※この揮発性の香りを飛ばさないためにも、緑茶を注ぐ時には、わさびに直接かからないようにしましょう。

【塩鮭の準備】

 鮭茶漬けの主役の塩鮭※2は、ウロコを落とし、さかな焼き器で焼き、骨を取り除き、フレーク状にしておきます。また、鮭の皮も、うまみの皮下脂肪を多く含んでいるので、細かく刻みます。

【のりの準備】

 のりは、香りが逃げてしまわないように、2枚重ねにして遠火であぶり※3、細かく短冊状に切っておきます。

【緑茶を注ぐ】

 熱湯でぬめりを洗い流したご飯を大きめの茶碗によそいます。その上にのりをちらし、フレーク状にした鮭と、刻んだ鮭皮、生わさびをのせ、醤油をぽとぽとと垂らします。
 緑茶は、まず、ほんの少しの湯を茶葉にかけて、その
湯を捨てます。15秒くらい待って、お茶のうま味がでるようになったら、熱湯よりも若干冷ましした湯を茶葉にかけ※4ながら(生わさびにかからないように)注げば、鮭茶漬けのできあがりです。

 

ここでの「こつ」

※1 【わさびの味と香りを楽しむ

 わさびを最初にすりおろし始めるのには訳があります。わさびの中に含まれている辛み成分は酵素によって分解されてはじめて辛味になります。このため、すりおろし直後よりもちょっと時間をおいた方が辛味が増すのです。また、わさびの辛味成分を分解する酵素はわさびの細胞に含まれているため、鮫皮おろしのような目の細かいおろしを使うことで辛味成分の分解が促進され、香りと共に辛味を楽しむことができます。

※2 【鮭茶漬けの主役の塩鮭

 焼き鮭にする鮭は、約30分くらい前に生鮭に塩を振りかけた塩鮭が良いようです。鮭が生のままだと焼いている最中に身が崩れますが、塩鮭だとドロップが少なく、身もさほどくずれません。ドロップが少なくなるのは、鮭を焼くことで表面の塩分濃度が高まり、浸透圧により身の内側の水分がでて身がひきしまるためです。

※3 【2枚重ねにして遠火であぶり

 2枚重ねにすることで、熱であぶられている側から揮発したうま味成分がもう一方の海苔に吸収され、過度にうま味がなくなるのを防ぐことができるのです。

※4 【熱湯よりも若干冷ましした湯を茶葉にかけ

 お茶のうま味や香りの成分は温度が高いと早く抜けてしまいます。熱湯よりも若干さました湯で、ゆっくりと注ぎお茶のうま味を十分に抽出させます。


しゃきしゃき水菜の「はりはり鍋」

 本当の「はりはり鍋」は鯨肉で食べます。鯨肉を食べていた頃の日本では、鯨の身は貴重なタンパク源であり、鯨のどこの部分をとっても、決して粗末に扱うことはありませんでした。しかし、一部の地域では、単に鯨油をとるだけのために鯨を捕獲し、鯨油を採れるわずかな部分以外は、廃棄するなど誰の目から見ても残酷なものでした。それを知った自然愛好家は、当然のことながら鯨を守る運動を始めました。このようにして生まれた捕鯨禁止を唱える運動家達は、鯨は高等な動物であるという名目を掲げ、日本をはじめ、鯨を貴重なタンパク源としていた国々に対して、一律に捕鯨反対運動を繰り広げたのです。

 時代は流れて現代。鯨は食べられなくても「はりはり鍋」の味が忘れられなかった父は、代用食を考えたようです。当時「はりはり鍋」に使っていた鯨肉は、非常に脂っこい部分であったため、その口当たりに最も近い肉として、豚ばら肉を選び、あとは「はりはり鍋」本来の材料である「水菜」とあわせて食べたところ、代用食というにはもったいないほどの出来映えでした。それからというもの私の実家では、「はりはり鍋」を豚ばら肉で食べるようになりました。ちなみに水菜とは、関西地方では結構メジャーな菜っぱで、大阪ならスーパーでも手に入ります。関東では平成11年の正月に、はじめてAコープで水菜が売られているのを確認しました。


4人分の基本的な材料

水菜(京菜です)大束で2束弱 600g しょうゆ 1/4カップ (50cc) 本みりん 大さじ1.5
豚ばら薄切りがお勧めですが、豚肩ロースでも可 600g だし汁 4カップ (800cc) 塩 小さじ1/2
昆布 10cmくらい(なければ本だし 小さじ2) 砂糖 大さじ1.5 豆腐 1丁
※参考情報
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・みりんを手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・豆腐を手作りするレシピはこちら
  ・油揚げを手作りするレシピはこちら

オプション
(なくても全然かまわない、、というか個人的にはないのが好き。寄せ鍋じゃぁないんだから…。)

油揚げ 白菜

用意しておきたい器具

食卓用コンロとガスボンベ 土鍋

Let’s start!

作り方
【下準備】

 水菜※1をきれいに水洗いします。根っこのあたりに土が挟まっていることがあるので、根元を丁寧に洗いましょう。

 根っこは、きれいに洗っても土が残っていることが多いので、切り捨て、それ以外の部分をザックザックと3cmくらいの長さに切っておきます。
 豚肩ロースも同様に、食べやすい大きさに細切れにしておきましょう。
 土鍋にだし汁、しょうゆ、みりん、塩、砂糖を加え、適宜本だしで味を調節して、加熱します。  
【豚肉に火をとおす】

 食卓にみなさんが揃ったら、豆腐を鍋に入れ、適当な大きさに切った豚肉を加えます。豚肉に火がとおって、一煮立ちしてから、水菜を加え、さっとゆでます。

【水菜をしゃぶしゃぶのようなタイミングでとりだす】

 水菜は「しなしな」になるまで火を通すよりも、針のように張った状態で食べたほうがおいしくいただけます。ですから、水菜を入れてからは、しゃぶしゃぶのようなタイミングで、水菜を豚肉といっしょに拾い上げます。

ここでの「こつ」

※1 【水菜】

 水菜はかなり必要です。2人で、10cmくらいの大束をひとつくらいは食べると思います。十分に買っておくことをお勧めします。これを食べ始めると、ホントにムシになったような気分になるまで、バリバリと食べ続けます。口の中がアクでざらついてくれば、終わりかな…。
  ひととおり、食べ終えたら、雑炊とか、お茶漬けくらいでしめてはどうでしょう。 o(^o^)o


コクがたっぷり和さばの「さば寿司」

 近海物の和さばと、今ではよく見かけるスウェーデン近海の輸入鯖との大きな違いは、背中の模様の濃さです。若狭や焼津に代表される和さばでは、背中の縞模様が小さく、鮮明ではありません。最近では和さばもあまり見かけなくなったようです。また、ちょっと値段も高いようですね。和さばをみかけたら、いっちょ、鯖寿司といきませんか。


さば寿司2本分の基本的な材料

塩鯖(和鯖) 1匹 寿司飯
砂糖   大さじ2 酢 カップ1 (200cc)
※参考情報
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら
  ・米を栽培する方法はこちら

Let’s start!

作り方  
  【和鯖の見分け方】

近海物の和さばです。縞模様が鮮明でないのがわかりますか。まぁ、同じ大きさで値段が2倍ほどしているさばという見分け方もありますが…。

【腹骨をすきとる】

塩鯖(和鯖)を3枚におろし、腹骨をすき取ります。生鯖を買ったときには、塩を軽く一握りくらいをとり、まんべんなくまぶすようにして1時間くらいおき、さっと表面の塩を洗い落としてから、キッチンペーパーで水分をふき取っておきます。

【細かい骨を抜く】

中骨の細く、短い骨を抜きます。

【観音開きに切り開く】

身を観音開きに切り開きます。こうしておくと寿司飯を鯖で包み込むことができ、寿司飯に鯖のうま味がしみ込みます。

※身の厚みが薄いときには観音開きにしません。

【酢漬け】

砂糖と酢を混ぜ、漬け酢を作り、身を30分から1時間つけ込みます。極端な話10分でも構わないのですが、生々しくなるので時間は好みで調整します。30分では、やわらかい身となり、1時間だと酸味が強く、しまった身になります。

【軽く絞る】

さばを漬け酢からあげて、軽く絞るようにして酢をきります。

【薄皮を剥く】

さばの薄皮を頭の方から剥く。ここで酢に漬ける前に薄皮を剥かないのは、過度に酢に漬かりすぎるのを防ぐためです。

【寿司飯を詰める】

竹の皮もしくは、ラップを広げ、その上にさばを観音開きに置き、さばの身の中に寿司飯を詰めます。

※昆布をさっと水で湿らせてから酢にくぐらせ、昆布で巻けば昆布味がしみ込む。寿司飯が乾燥しないというメリットもあります。

【できあがり】

竹の皮やラップで包み、さばの味が寿司飯にしみ込んだらできあがりです。

 

ここでの「こつ」

※1 【観音開きに切り開く

寿司飯を包み込むようにできるため、さばのうま味が寿司飯にしみ込みます。また、酢漬けするときに、均一に酢じめできるという面もあります。観音開きにするには、中骨のあった部分に包丁を入れ、身の厚みが均等になるように、そいで開けます。

※2 【身を30分から1時間つけ込む

時間をかけるほど保存性はよくなりますが、鯖のうま味が単なる酸味と置き換わってしまいます。


北海道の秘味「いもだんご」

 学生時代に北海道を自転車で半周しました。わざわざ遠回りして峠越えするサイクリングでしたが、女性もいたのでかなりまともな食事ができ、食事そのものを楽しむことができました。そのメニューには、北海道でしか食べたことのない「いもだんご」なるものがありましたので、ご紹介いたします。

 これはメンバーの女性が「いもだんご」屋さんから作り方を教わり、さらにその彼女から私が教わったものです。伝言ゲームのようになったので、かなりはしょっている点もあるとは思いますが、この作り方でもムチッとしてなかなかおいしいですよ。


4個分の基本的な材料

ジャガイモ 2個 ジャガイモの1/3〜1/4の片栗粉
しょうゆ 適宜 塩 適宜
バター 適宜 砂糖 適宜
※参考情報
  ・醤油を手作りするレシピはこちら
  ・塩を手作りするレシピはこちら
  ・バターを手作りするレシピはこちら
  ・砂糖を手作りするレシピはこちら

用意しておきたい器具

ジャガイモをつぶす道具 天ぷら油

Let’s start!

作り方  
ジャガイモの芽が出ていたら取り除いて皮をむき、3つか4つにスライスして、塩と砂糖を少し入れたお湯でゆでます
ゆであがったジャガイモをすりつぶし、片栗粉を加えます  
4つに分けて、ハンバーグ形状にして、天ぷら油で揚げるか、油を多めにひいたフライパンで焼きます
火がとおれば出来上がりです  
バターをのせて食べるとおいしいようですが、お好みでしょうゆ味で楽しむこともできます

ここでの「コツ」

※1 【芽が出ていたら取り除いて
 じゃがいもの芽は、伸びてきたら毒になるということで、凹んでいるものは無毒なので神経質にえぐって取り除く必要はないとのことです。ただし光に当たって表面の皮が緑色になった部分には毒性がでてきます。これはソラニンといって、イモの味を苦くするだけでなく、大量にとると下痢や腹痛を起こすので、注意しましょう。

※2 2000年11月 1日(水曜日) 19:00-19:45のテレビ番組「THE!おいしい番組」に出演し、ジャガまんを披露しました。

 

参考文献
 ためしてガッテン ジャガイモ使い分け術 http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/1999q4/19991013.html


とっても簡単「ゆでたまご」

 ゆでたまごを作るのには、お湯は鍋が空だきにならない量だけあれば十分です。というのも水の沸点は100度で、お湯が鍋にある限り鍋の中の温度は100度を越えることはないからです(もちろん鍋にお湯がなくなれば容易に100度を越えます)。

 このことを応用すれば、鍋にお湯がほんのちょっぴりでもあれば、ゆでたまごを作れることがわかります。今では、この作り方を知っている方も少なくないようですが、我が家でこの作り方を始めた20年前には、ちょっとした生活の知恵でした。では、簡単ゆでたまごの作り方をご紹介します。


ゆでたまごの基本的な材料

水 50ml たまご 数個まで

Let’s start!

作り方  
 水を用意します※1。参考のために水を50mlと書きましたが、前述したとおり鍋が空だきにならなかれば、もっと水を減らすことができます。
 水は鍋のそこに「ちょろっと」しかありませんが、これで十分です。火は中火〜弱火※2にして、ふたをして水が沸騰するまで待ちます。
 水が沸騰してからのゆで時間によって、ゆでたまごの茹で加減を次のように作り分けることができます。
 水が沸騰してから、3分後に取り出し流水で急冷すると、中が半生状態のできあがりとなります。
 また、沸騰してから、5分後に火を止め蓋をしたまま3分間蒸らすと、固ゆでたまごのできあがりです。
 手に持っているのが黄身がトロトロの半生のゆでたまごで、スライスして皿に盛りつけてあるのが、固ゆでです。

 ゆで卵をきれいにむくにはどうしたらいいかについては、下記のコツをどうぞ

 

ここでの「こつ」

※1 【水を用意します
 水はもっと減らすことができますが、あまり水を減らし過ぎると、たまごをゆでているのを忘れた場合に、鍋が空だき状態になってしまいます。空だきにしてしまうと鍋を傷めてしまったり、殻付きの炒り卵という失敗作を作りかねないので、この程度が適量のようです。

※2 【火は中火〜弱火
 たまごを急激に高温にすると殻が割れてしまいます。水をたっぷりと使うときに比べて水が少なくて済むこの方法では、水がすぐに沸騰するために、たまごの温度が急激に高温になります。そのため殻が割れてしまいやすいので、少しでもゆっくりと温度を上昇させるために中火〜弱火を使います。

※3 【ゆで卵をきれいにむく
 ゆで卵がきれいにむけないという声があったので、その点について説明を加えたいと思います。
 ゆで卵がうまく作れないのは、卵の鮮度が影響しているようです。新鮮な卵は水分と約55mgの二酸化炭素を含みますが、数日経過すると、これらが散逸します。卵をゆでると新鮮な卵に多く含まれている二酸化炭素の圧力が急激に高まり、卵の薄皮を卵の殻に押しつけてしまいます。このため、卵の卵白と薄皮が殻に密着してしまうことからむきにくくなるのです。ということで殻をうまく剥けない卵は、新鮮な卵を使っているということですので、いい卵を使っているんだ!! ということで納得ですね。

方法 きれいに卵をむく方法
その1. ちょっと古めの卵をつかえばどうでしょう… (@_@)/
その2.
 新しい卵しか用意できないときは、圧力鍋を使います。圧力鍋を使うことで、二酸化炭素の膨張による卵の内部の圧力と、卵の外部(圧力鍋内部)の圧力を平衡させ、卵の薄皮が殻に圧着することを防止します。※
 水の分量は圧力鍋のサイズにもよりますが、150ccもあれば十分です。ツルッと剥けました。ゆで時間は次のとおり。
中が半生状態のたまご
1. 中火の強ぐらいで、沸騰(ピン付きの鍋ならピンがあがった時点)から1分半後に火を止め、
2. 圧力鍋の蓋をしたまま1分半蒸らし、(この1分半の蒸らし時間で卵の中に含まれる二酸化炭素をゆっくりと排出させ、卵内部の圧力を低下させて薄皮の圧着を防ぐとともに、卵黄の破裂を防いでます)
3. 圧力鍋メーカの指示に従った方法で圧力鍋を急冷してから卵を取り出し、流水で卵を急冷します。
4. 流水に当てながら卵の殻をむきます。気持ちがいいほど、ツルッとむけますよ。
【注意】
 
急冷は圧力鍋メーカの指示に従ってください。
 また急冷により、圧力鍋の内部の圧力が急激に低下します。このため相対的に卵内部の圧力が上昇したかのようになってしまいます。万一、卵の殻にヒビが入ると卵黄が破裂して飛び出すことがあります。やけどしないようにご注意を! また卵黄が破裂して卵が悲惨な姿になってしまうことがあります。 どうかご容赦を! m(__)m 
固ゆでたまご 1. 中火の強ぐらいで、沸騰(ピン付きの鍋ならピンがあがった時点)から5分後に火を止め、
2. 圧力鍋の蓋をしたまま3分間蒸らし
3. 鍋が冷えてから卵を取り出します。(急ぐ必要はありませんので急冷は不要です。急冷するときは上記の注意欄をお読み下さい。
4. 流水に当てながら卵の殻をむきます。気持ちがいいほど、ツルッとむけますよ。

   ※圧力鍋を使うという、この貴重なウラ技は、ゲストのkabaさんからの情報です。感謝! (>_<)ヽ